2020-12-31

省電力ミニPCにRockstor NAS V4.0.4をセットアップ

先日紹介した省電力ミニPCに目論見通りNAS OSをセットアップしました(4TBのUSB HDDを追加)。
NAS OSはミニPCでも稼働でき、macOSのTime Machineバックアップにも対応、iPhone/iPad用アプリで自宅バックアップにも対応、さらにDockerコンテナで色々なものを動かせます。

RockstorはOSSのNAS OSで、従来バージョンのV3.xはCentOS、最新V4.xはOpenSUSEをベースにしていて、btrfsをファイルシステムに使用します。
日本語の情報はあまりないのですが、macOSのTime MachineやWindowsのVolume Shadowingのようなファイルシステムのスナップショット機能が使いたくて、このRockstorを選びました。

何事も最初はうまくいかないもの。
まずは失敗したセットアップ方法を共有させてください。

  • まずはRockstor 3.9.1のインストーラISO(2017年7月)をダウンロードし、別マシンのVM上でインストールしました。
    これはもちろん問題なく動作しました。
  • このISOファイルをEtcherツールを使ってUSBメモリに書き込み、いざミニPCにインストールしようとしましたが、どうしても途中でコケてしまいます。
    どうやらRockstor 3.9.1のインストーラはEFIブートに対応していないようです、2017年のCentOSなので仕方ないですね。
    ミニPCの方もLegacy BIOSに設定する方法が見つからず。
  • それでは、最新版でと思い、Rockstor 4.0.4のRPMパッケージ(2020年10月)をOpenSUSEにインストールすればと考えました。
    OpenSUSE 15.2を順調にServer向けにセットアップし、zypper install rockstor でのRockstorパッケージのインストールも成功。
    (手順は下手に Built on openSUSE testing channel live (early-adopters / developers only) - Announcements - Rockstor Community Forum で見つけてしまったのが間違いの始まりだったかもしれません。)
    管理画面はきっちり表示できて、Samba共有も作成できます。
    macOSのTime Machineは最近のバージョンはAFPではなくてSambaが主流になっているのをここで知りました。
    でも、実際に共有に接続しようとすると、どうしても接続できません。
    何か設定が足りないのでしょうが解決できず。
  • 今度は安定版Rockstor V3パッケージと素のCentOS 7の組み合わせなら、と考えました。
    (こちらも手順は Rockstor on vanilla CentOS 7? - General - Rockstor Community Forum にありました。)
    最近のBIOSは良くできていて、起動パーティションをBIOSから指定できるので、マルチブート環境が簡単に作成できます。
    Rockstorに関しては残念ながら、こちらでもOpenSUSEと同じ、管理画面は問題無いのに、共有への接続ができません。
    最初のVMの /etc/samba/smb.conf と比較し、設定を合わせてみても、それだけでは改善しませんでした。

さらに調べると https://github.com/rockstor/rockstor-installer でRockstorの一括インストーラを作成できることが分かりました。
RPMパッケージをインストールした時に行われる設定だけでは足りない設定が入っているはず。
なんとかこれでうまくいきましたので、セットアップ手順を記しておきます。
なおRockstor V4.0.4は次期正式バージョンのリリース候補版でArm64にも対応していますが、ここでは私が実際に試したx86_64の手順のみです。

  1. OpenSUSE 15.2の環境を準備。
    上記Rockstor V4のRPMセットアップに失敗した環境を使用しました(転んでもタダでは起きない、ですね。なお後のRockstorのインストールでパーティションのカスタマイズができずに初期化されるのでこの環境とのお付き合いはここまでになります)。
  2. RockerのISOを作成するためのrocksor-installerを取得。
    # zypper install git wget
    # git clone https://github.com/rockstor/rockstor-installer.git
    # cd
    rockstor-installer/
  3. SUSEのカスタムインストーラ作成ツールkiwi-ngを取得。
    # zypper addrepo http://download.opensuse.org/repositories/Virtualization:/Appliances:/Builder/openSUSE_Leap_15.2/ appliance-builder
    # zypper install python3-kiwi btrfsprogs gfxboot
  4. RockstorインストーラISOファイルの作成、数分かかります。
    # kiwi-ng --profile=Leap15.2.x86_64 --type oem system build --description ./ --target-dir /home/kiwi-images/
  5. 作成されたISOファイル Rockstor-NAS.x86_64-4.0.4-0.install.iso をUSBメモリに書き込みます(Etcherツール等にて)。
  6. ミニPCをこのUSBメモリから起動して、インストール。
    ただし、ディスクのパーティションのカスタマイズはできずディスクの全領域が初期化されます。
  7. これでRockstor V4.0.4が無事起動します。
  8. Wi-FiモジュールAC9560が認識されないので、有線LANで接続し、Wi-Fiモジュールのインストーラを取得。
    # wget https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/firmware/linux-firmware.git/snapshot/linux-firmware-20201218.tar.gz
    # tar xzvf linux-firmware-20201218.tar.gz
    # cp -p linux-firmware-20201218/iwlwifi-9000-pu-b0-jf-b0-* /lib/firmware/

    リブートして反映。
  9. 次のコマンドでWi-Fiに接続。
    # nmcli device wifi
    # nmcli device wifi con [SSID名] password [パスワード]

  10. MacとミニPCをGbit有線LANで直結した時に、ミニPC側の自動IP(APIPA)が設定されないので、次のコマンドで設定。
    2021-01-10修正:ifcfg+wickedの方式では起動後数秒でIPアドレスが消えてしまうので、NetworkManagerでの設定が必要です。
    nmtuiのテキストGUIで設定するか、以下のnmcliコマンドで設定します。
    なお、WindowsやmacOSのようにDHCPがダメならlink localアドレス(APIPA)を設定する、と言う設定はないようです(ipv4.method autoはdhcpの意味)。
    # echo 'BOOTPROTO=dhcp+autoip" >> /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth0
    # echo 'BOOTPROTO=dhcp+autoip" >> /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth1
    # systemctl enable wicked
    # systemctl start wicked


    # nmcli connection modify "Wired connection 1" ifname eth0
    # nmcli connection modify “Wired connection 1” ipv4.method link-local
これでインストール完了です。
ブラウザで接続して、ホスト名と、管理者ユーザ名・パスワードを設定します。
[Storage] メニューの [Disks] で接続しているディスクを確認し(ソフトウェアRAIDもここで設定)、[Pools] で各ディスクにPoolを紐付け、[Shares] で共有を作成します。
その上で、Sambaサービスを起動し、実際の共有を設定します。

Samba上のホスト名(ここではホスト名をrockstorだとします)はDNSのnslookupやdigコマンドでは確認できなくて、macOSでは、
% smbutil lookup rockstor
Windowsでは、
> nblookup rockstor
とします。
接続は、macOSではFinderから [移動] => [サーバーへ接続...] で
smb://rockstor/sharename
WindowsではWindows Explorerに
\\rockstor\sharename
と指定します(ここで指定できるホストはSambaホスト名、DNSホスト名、IPアドレスです)。

M1 MacBook AirのTime Machineの初回バックアップが有線LAN接続で1時間くらいで完了できました。

Rockstor側は [Rock-ons] メニューからNextCloudもすんなり設定できて、いろいろと活用できそうです。


[2021-01-04] 早速V4.0.5に更新されていました、更新内容はAD連携とdocker network関連です。

2020-12-20

Windows 10 2004/20H2の新しいIMEはあきらめて古いIMEに戻しました

Windows 10は順調に改善を続けているかと思いきや、たまに前のバージョンに戻したくなるような明らかな改悪が紛れ込んでくることがあります。

先日、PCをWindows10 1909から20H2にアップデートしました。
IMEが新しくなり、スマホに近い予測変換が使いやすいと最初は気に入って使っていました。
でもどうしても目に付く問題があり、古いIMEに戻しました。

今回のIMEが早熟だったことはMicrosoft自身も明らかに認めているようで、設定画面に「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」の項目が堂々と存在しますし、KB4564002(URLがyou-might-have-issuesですよ)でも未解決の問題が残っていることを認めています。
正式バージョンのハズなのに、ちょっと不思議な状況ですね。

わたしが新しいIMEを使っていてどうしても許容できなかったふるまいは以下です。

  • 「CPU」のようにすべて大文字のアルファベットを入力するときは、
    Shift-C、Shift-P、Sift-U と入力して、
    Shiftを離すのが遅れて(あるいは離すのを省略して)Shift-Returnと入力することがよくあります。
    従来のIMEではShift-Returnでも副作用なく確定動作をしていたはずです。
  • 新しいIMEでは、確定動作に加えて余分な改行文字が入力され、さらに悪いことに入力モードが英数に切り替わってしまいます。
  • その上、アプリによって微妙に動作が違い、
    Wordの場合、Shift-Returnつまり強制改行が入力されます。
    TeraPadの場合には、入力位置に改行が入力され、入力した文字は次の行に送られます。
    メモ帳の場合には、これも入力文字の前に改行が挿入され、入力モードが英数に替わり、通常のモード切替ではかなに戻せなくて、Alt-Shift 2回で一度IME無しにしてから日本語IMEに切替えた後でないとかな入力モードに出来なくなります。

勝手に変換モードが変わってしまったり、余分な改行が入力されてしまうは、入力効率に大きく影響します。

以前のIMEのように、詳細なキーカスタマイズができるのなら、まだ回避する手段もあったと思いますが、それも今回は無くなっています。
そのうえ、変換キーの置き換えも、以前はremapkeyなどでレジストリ定義だけで出来ていた(私はF13を変換キーに定義して、CapsLockと右AltをF13にしていました、ちなみにUSキーボードの場合です)のですが、新しいIMEではPowerToysを常駐させないといけなくなっています。

もう少し、パワーユーザの意見を聞くなど、事前に対策を立てられなかったのでしょうかね、と思います。

2020-12-17

低消費電力ミニPC KODLIX GD41を購入

Kodlix GD41の製品ページから
Apple Silicon MacBook Airに続いて、低消費電力ミニPCを購入しました。

古いMac mini 2012は最新OSの対象から外れましたし、何よりとても暑くなります。
上にWi-Fiアクセスポイントを置いていたらMac miniの熱で動作がおかしくなります。

複数のMac、PC、iPhone、iPadの大事なファイルや写真やメールやノートやバックアップを何とか安全に保管する場所がずっと欲しかったのです。
クラウドではすぐに利用枠を超えてしまいます。

そこで、ミニPCでNAS OSを動かして、簡単便利に運用できれば、と考えました。
今どきのNAS OSはコンテナ機能まであって、より幅広いアプリ(スマホ連携できるnextCloudなど)を動かせるようになっています。
NAS専用機(QNAPやSynologyやAsustor)はスペックが低めの割に価格が高いと感じました(スマホ連携アプリや出先アクセスサービスなどはメリットですが)。

Celeron N4000/J4000のミニPCは似たようなのがいくつも出ています。
GD41の購入後に分かった気になる点をまずは挙げておきます。

  • 利点:Celeron N4100、TDP 6Wの超低消費電力。ファンレスで静かでもそれほど熱くなりません。SODIMM 2スロット。内蔵ストレージはM.2×2+SATA 2.5インチ。Gbit NIC×2、USB 3.0×4(うち1つはUSB-C)。
    消費電力が低くて、拡張性がソコソコあります。
    最新ハイスペックのミニPCもありますが、補助的な使い方である以上、ファンノイズと発熱と消費電力が少ないモノが良いと考えました。
  • 付属のACアダプタでは電源が入らず、とても焦りました。USB-Cポートに給電すればきちんと立ち上がりました。このまま使うつもりです。
  • M.2スロットは2つあるのですが、上のスロットは2280サイズ専用かつSATA専用です。下のスロットは2242専用かつPCIe専用です。
    増設用に事前に2242のSATAを準備していたのですが、今は空中接続です(サイズ延長アダプタを付けるつもり)。その上、上の2280のスロットの固定ネジはケースの開口部からは隠れているのでロジックボードを取り出してネジ止めする必要があります(サイズ延長アダプタを固定しておいて短い2242を付け外しする運用の方が使い勝手がむしろ良いかも)。
  • ケースの上蓋は爪ではめ込み式なので、精密ドライバーを差し込めば空けることができます。ロジックボードを完全に取り出すのに必要です。
  • Wi-FiアダプタはCentOS7では認識せず(追加ドライバはまだ試せていません、OpenSUSE 15.2では問題なく認識)。Legacy BIOS起動専用のLinuxインストーラは正常起動せず、EFI対応のインストーラが必要(BIOS設定でLegacy BIOS起動に設定する方法が分からない、おそらく設定できない)。
  • 電源をONしていなくてもUSB3.0 Type-Aポートに電源が供給される。これは都合が良い場合も悪い場合もありますね。設定できれば良いのですがまだ見つからず。

手間をかけずに稼働という訳にはいかず、まだ試行錯誤中ですが、うまい使い方が定まればここで紹介させていただきますね。

[2021-12-01] 自分のためのメモ、メモリ32GBでも認識するとの情報アリ、CPU負荷は小さいけれどメモリを大量に消費するアプリ(コンテナじゃなくてVM、LinuxゲストじゃなくてWindows)の家庭内ホスティングに良さそうですね、max 2.4GHzとのバランスが多少悪いですが。

2020-12-11

今のうちに来年のApple Silicon(M1XまたはM2)を予想してみる

Apple Silicon M1は発売早々から、驚きのパフォーマンスと、省電力で騒然となっていますね。
ビデオの編集もサクサクできる反面、書き出し処理はGPUの馬力に依存するので、案外苦手という結果も出ています。
これは、Apple M1のGPUは8コア 2.6TFlops、対してMacBook Pro 16は40 GPUコア 5.3TFlopsと、まだ性能を伸ばすべき課題となる点が残っているということです。

さすがのApple Ailiconでも各コアの性能を一気に上げたり、1つのチップに今の何倍ものコア数を詰め込むことは物理的にも無理だと考えられます。

Apple Silicon M1の解説をよくよく見ると、CPU/GPU/メモリ/キャッシュが汎用的なひとつのファブリックで接続されています。
このファブリックをチップとチップの間まで延長しさえすれば、2倍4倍の拡張が容易に可能になります。
さすがにローエンドのMacBook Airではスペース的に無理ですが、MacBook Pro 16インチやiMac以上であれば、複数チップ構成はまったく問題ないと思います。

単純倍増方式:
単純に現状のApple M1を複数接続する方式がまず考えられます。
もしかすると現行のApple M1は既にファブリックを外に出す仕組みを持っているかもしれませんよね。
新たなチップを開発せずに、ものすごく簡単に性能を広げることができます。
図では最大構成的に4つのApple M1を接続していますが、2つでも3つでも構わないです。
この方式のデメリットは、CPU/GPU/メモリのバランスを自由に選べない点と、セキュアクレイドルやI/Oインターフェースなど複数は必要ないものまで重複してしまう点です。

機能特化チップ拡張方式:
GPUだけ増やしたい、メモリだけ増やしたいなど、目的によってニーズは様々です。
チップ間ファブリックで接続するのを、何も均質なApple M1に限定する必要はありません。
GPUだけを搭載したチップや、メモリだけを搭載したチップ、さらに1チップ内の搭載数も幅を持たせて用意しておけば、ものすごく自由な構成を組むことができます。

汎用ファブリックは古くはDEC Alpha、最近ではAMD ZENでも使われていて、個別に専用のマルチCPU用のチップセットを一から設計するよりも、ずっとスマートにハイエンドシステムを構成することができると思います。
iPhone/iPadのApple Silicon Axは1年毎に数パーセントの順調な改善を続けていますが、ことApple Silicon Macに関してはこの2年のうちにMac Proレベルまで一気に駆け上ることが期待されていていて、単純なチップ内の改善だけでは到底追いつかないと考えられます。
そこを何とかする「Appleの魔法」は何だろうかと考えてたどり着いたのがこれです。
すでにブルームバーグが、来年のApple Siliconについて20コアとか32コアを予想していますが(9to5Macの解説記事と、Bloombergの元の記事)、さて実際にはどういうものが出てくるか、楽しみが尽きないですね。


[2020-12-15] こんなところにも「ファブリック」が既にありました。
Mac Pro 2019のMPXグラフィックカードの中で、GPUチップ間と、さらに2枚(Duo)のMPXカード間の接続に使われています。

[2021-09-25] 単純倍増方式を仮にM1X-Dualと名付けた記事を書きました。

2020-11-28

ASRockから今度はRyzen 4000 Mobile搭載のミニPCが追加、MARS 4000U

以前の記事で、ASUSとASRockのAMD ZEN 2世代のRyzen搭載のミニPCを紹介しました。
ASRock DeskMini X300 (amazon)はデスクトップRyzen APU用のソケットが付いているので自由にCPUを選べて良いのですが、ASUS PN50 (amazon)の4750U/4800U搭載版はなかなか発売開始されず、4500U版も在庫切れのままでやきもきしているところです。

そんな中、ASRockから追加で、Ryzen 4000 Mobile搭載のミニPC、ASUS MARS 4000Uが発表されました。
デスクトップRyzen版のミニPCから減りますがそれでも、ストレージがM.2とSATAの合計2台内蔵可能になっています。
CPUは4300U (4Core 4Thread)、4500U (6Core 6Therad)、4800U (8Core 16Thread)から選べます(モバイルCPUなので付け替えはできない)。

早速 Neweggというカリフォルニアの通販会社が販売を開始しています。
現在は6 CoreのRyzen 5 4500U Mobile版のみで、\46,441となっています(CPUのみ付属。メモリ、ストレージ、OS無しです)。
8 Core 16 Threadの4800Uはおそらくこれより2万円くらい高くなると思われます。

デスクトップ版CPUのRyzen 7 PRO 4750G 8 Core 16 ThreadはTDPが他と同じ65Wとはいえ、ミニPCには排熱設計的に少々無理があるというレポートを見かけます。
モバイル版CPUならTDP 15W、cTDP 10-25Wなので、ミニPCにはうってつけ、安定して動作するのではないでしょうか(さらに縮小してラップトップまで行くと厳しいかも)。

5nmのApple Siliconのパフォーマンスで話題騒然の中ですが、ADM ZEN 2 Ryzen 4000は7nmなので、Apple M1と順当な勝負ができます
Windowsや、従来のLinuxとの互換性を重視するならRyzenは良い選択肢だと思います。


[2020-12-26] Mouseコンピュータからmouse CT-6という名前で4500U版の販売をするようです(PC Watch - マウス、Ryzen搭載で厚み2.8cmの超小型パソコン「mouse CT6」を本日店頭先行発売。税別6万9,800円から)。

こちらは、デスクトップ向けの 8Core/16Thread Ryzen 4750GEですが、ThinkCentre M75q Gen 2 も割引クーポンが使えてかなりお得なようです(こちら、岡ちゃんさんのYouTubeで知りました)。サイズは 182.9 x 179 x 36.5mm。

またさらに、ベアボーンのミニPCがASrockから出ていますね(Ark - ASRockから久々なベアボーンは組み込み向けRyzen搭載、コンパクトベアボーン「4X4 BOXシリーズ」)。こちらは組み込み用低電力の第一世代ZenのRyzenプロセッサです。サイズは 110.0 x 118.5 x 67.3mm。

2020-11-26

Apple Silicon MacでshellをIntelモードで簡単に起動するには arch -arch x86_64 zsh、Intelコードをコマンドで作成するには cc -arch x86_64、Universalバイナリ作成は lipo -create

新しいコンピュータでまずやってみるのがHelloWorldアプリ。
Xcodeでの例はたくさんあると思います。
でももっとシンプルにC言語でのHelloWorldももちろん作れます。
macOSは少し特殊なので、「はじめてのC」の方でも作成できるように、手順を少していねいに紹介してしてみたいと思います。

macOS上でのはじめてのプログラムの作り方(Xcodeに頼らずに)
こんな感じのソースコードをテキストエディット(textEdit.app)に入力します。

#include <stdio.h>
int main () {
    printf ( "hello world.\n");
}

この内容をソースコードとして保存するためには、少し面倒ですが、次のおまじないが必要です。

保存する前に [フォーマット] => [標準テキストにする] を指定します(※1)。
ファイルの保存は [ファイル] => [保存...] メニューなのですが、以降のCLIコマンドで扱えるように次の指定をします。
保存先シートの [場所:] がデフォルトでは [書類] が選ばれていると思いますが、この一覧から自分のユーザ名を選び(またはShift+Cmd+H)、
その右側の下矢印 [v] を選んでフォルダ一覧を出します。
さらに [新規フォルダ] ボタンを押して、[名称未設定フォルダ] のところを tmp に書き換えて [作成] ボタンを押します(※2)。
保存先シートの [名前:] に a.c と入力し、[保存] ボタンを押します。
※1 プログラムファイルはテキスト形式にするのが必須なので、このようにします。)
※2 書類フォルダに a.c を保存することもできるのですが、次に実行するターミナルでのアクセスがmacOSの保護機能で制限されるので、このようにします。)

次にterminal.app(アイコン名はターミナル、アプリケーション配下のユーティリティフォルダの中にあります、あるいはCmd+Spaceでterminalまたはターミナルで検索してもよいです)を起動します。

ターミナルアプリの中で shell が起動されます。
まずはプログラミング環境一式を整えるために make コマンドを呼び出します。

make

すると、右の図の1つ目のダイアログが表示されますので、指示の通り [インストール] ボタンを押します
(このように必要なものがオンデマンドでインストールを促されます、面白いですよね。
 事前に Xcode をインストールしてある場合はこのダイアログは表示されません)。
次のコマンドでコンパイルします。

cd tmp
cc a.c

これでエラーメッセージがでなければ a.out という名前で、アプリの実行ファイルが作成されます。
ファイルの確認は次のコマンドでできます。

ls -l

作成したアプリは次のようにして実行できます。hello worldと表示されれば成功です。

./a.out

動きましたか?

Intel版アプリの作成方法
この手順でアプリを作成するとApple Silicon専用のアプリが作成されます。
file コマンドで確認すると、a.out: Mach-O 64-bit executable arm64 と表示されると思います。

file a.out

Apple Silicon Mac上で、Intel用のアプリを作成することもできます。
コンパイルする際に次の指定を行います。

cc -arch x86_64 a.c

先ほど同じように file コマンドで確認すると a.out: Mach-O 64-bit executable x86_64 と表示されます。

file a.out

作成したIntel用のアプリも同じ様に実行できます。

./a.out

ただし、今度は右の図の2つ目のダイアログが表示されます。
これは、macOS Big Surの初期状態ではRosetta 2がインストールされていないためなので、ここでも [インストール] ボタンを押します。
Rosetta 2のインストールが終わるとIntel版の a.out アプリが実行できるようになります。

Universalアプリの作成方法
さてここで私は、macOSが提供しているコンパイラアプリ自体はApple Silicon用なのか、Intel用なのかの疑問が湧きました。
次のコマンドで見てみると、Apple SiliconとIntelのUniversalアプリになっていることがわかります。

file /usr/bin/cc

自分でUniverasalバイナリを作成するには次のようにします。

cc a.c
mv a.out a_arm64.out
cc -arch x86_64 a.c
mv a.out a_x86.out
lipo -create -output a.out a_x86.out a_arm64.out

このコマンドで a.out が作成されます。
file コマンドでUniversalになっていることを確認してください。

file a.out

もちろん実行も問題なくできると思います。

./a.out

Intelモードのshellを起動する最も簡単な方法
先ほどやってみたように、Apple Silicon版でもIntel版でもアプリは区別なく必要に応じて自動的にRosetta 2で翻訳されて実行されるので、通常の利用目的ではとても都合が良くできています。
ところが、アプリ開発やパフォーマンス検証等の目的で明示的にIntel版環境を使用したい場面もあります。
その場合は、最初からターミナルのshellをIntel版にしておくのが便利です。
他の方のブログ等では、ターミナルアプリ自体の属性を [Rosettaを使用して開く] に明示的に変更する方法が紹介されているケースが多いです。
しかしながらこの方法はmacOSの [アプリケーション] => [ユーティリティ] に保存されているターミナルアプリを直に書き換えることになるため、あまりスマートではないと感じていました。

次のコマンドを使用すれば、ターミナルアプリの設定を書き換えることなくIntel版環境のshellを起動できることがわかりました。

arch -arch x86_64 zsh

実行中のshellがApple Silicon版なのかIntel版なのかは、次のいずれかのコマンドでの確認できます。

arch
uname -m
echo $CPUTYPE
machine

Intel版のshellからApple Silicon版のshellに戻るには次のコマンドを使います。

exit

逆に、Intel版のshellからApple Silicon版のshellを呼び出すのは次のコマンドです(引数に注意)。

arch -arch arm64e zsh

なお、Intel版環境のshellでは、Universalアプリはx86_64のコードが優先的に実行されます。
少しややこしいのですがIntel版環境においてもApple Silicon専用のアプリを意識することなくそのまま実行できるようになっています(macOS自体がApple Siliconなので)。

archコマンドでCPUタイプを指定した起動を行えるのはshellだけではありません。
例えばSafariをIntel版で動かしたい場合は次のようにします。

arch -arch x86_64 /Applications/Safari.app/Contents/MacOS/Safari

一発で起動できて、これ捗ります。

[English version of this post]

2020-11-23

Apple M1 MacBook AirとiPad ProのUSB-Cポートは(おそらく)規格が違うので要注意

[2021-04-04] その後、USB-Cケーブルを交換し、Apple M1 MacbookとiPad Proの両方で画面出力を正常に行うことができるようになりました。
こちらの記事
を参照願います。

 

待望のApple M1MacBook Airがわたしにも届きました。
少しずつ試しているので、分かったこと、気になったことを記事にしていきたいと思います。

まずは2つあるUSB-Cポートについて。

Apple M1 MacBook Air/Proの仕様表には、Thunderbolt 3/USB 4と書いてあり、対応する接続は、充電、DisplayPort、Thuderbolt 3 (40Gbps)、USB 3.1 Gen2 (10Gbps) となっています。
ビデオ出力としては、Thuderbolt 3、USB-C経由のDisplayPort、アダプタを介してVGA、HDMI、DVI、Thuderbolt 2となっています。

他方、最初にUSB-Cを採用したiPad Proには、単にUSB-Cとしか書かれていません。

一見、同じかと思ったのですが、少し試した中でも違いがありました。

  • iPad ProをUSB-CでLGの4Kディスプレイに接続すると正常出力、M1 MacBook Airでは充電はされるがディスプレイ出力はされません。
    ディスプレイはLG 32UL750-Wです。
    信号方式・接続方式はThunderbolt 3ではなくてUSB-C DisplayPort Alt Modeです。
    このことから、iPad ProはAlt Modeに対応しているが、M1 MacBook Airはおそらく対応していないのか、互換性の問題、ということになりそうです。
    これ、とてもまずいです。
  • iPad ProはUSB-Cしかなくて有線ヘッドホンが接続できなくて不便です。
    そのために、USB-CドックとしてサンワのKC036CMH(USB-C入力、PD用USB-C、HDMI 4K 60Hz出力、ヘッドホン出力、USB 2.0)を使っています(イーサプライ版も同じもの)。
    試しにこのUSB-CドックをM1 MacBook Airに接続し、HDMIケーブルで4Kディスプレイに接続すると、4K 60HzかつHDRできちんと表示されました。
    同時にUSB-Cからの充電もできました。
    なぜ、ドックを噛ませるとうまくいくのかは、ちょっと説明に苦しみます。
    が、わたしの環境では、USB-Cドックが流用できて、なんとかギリギリセーフです。
  • M1 MacBook Airの対応一覧に載っている外部ディスプレイは、Apple Pro Display XDR (6K)、LG UltraFine 5K、LG UltraFine 4Kですが、いずれもデイジーチェーンに対応しているものなのでThunderbolt 3接続で間違いありません。
    このことから、少なくとも現状は、外部ディスプレイはThunderbolt 3接続のみで、USB-C DisplayPort Alt Modeでの接続はできない可能性がもしかすると高いのかもしれません。
    将来的にドライバが改善されて出来るようになるのかもしれません。
    複数ディスプレイに対応していないこと以前に、互換性にも注意が必要なのかもしれません。

 

[2020-11-24] これ、何も起こらなかったら気付けなかった愛おしさの一種ですね。

ちなみに、キーボードは、不幸なパンタグラフキーボードの数年を経てのMagicKeyboardなので、注意深く触ると少し独特だけれども、とても安定したキーボードです。
唯一奇異なのは、TouchIDカメラの邪魔をしないように何のシンボルも刻印されていない、のっぺらぼうの電源ボタン。
トラックパッドも、思い通りに反応してくれる安定・絶品のMagicTrackpadです。

2020-11-19

Apple M1 Macが速いのは、Appleの魔法、ではなくて5nm世代のCPUなので当然、と誰も書いていないのであえて書く

ベースモデルのApple M1 MacBook Air、Pro、Mac miniが順調に出荷され、驚きの声、喜びの声が上がっていますね。
さすがAppleとか、今までのIntel版は何だったんだと、いろいろ書かれてもいます。

でもよくよく考えてみると、Apple M1は他社に先駆けて5nmプロセスルールで作成されていて、パフォーマンスの差は利用テクノロジーの違いによる当然の結果なのかもと思えてきました(物理の法則)。

Intel CPUは残念ながら最新の11Genでも14nmと、2世代も前のチップ技術です。
AMDはこの秋に出たZEN 3(5xxxxシリーズ)と、去年から出ているZEN 2(デスクトップの3xxxと4xxxGとモバイルの4xxxxU)は、7nmプロセスです。

プロセスルールとパフォーマンスの関係が分かる、ちょうどよいベンチマークが @yasei_no_otoko さんTwitter 投稿 に出ていました。
5nmのIntelと、7nmのAMDと、5nmのAppleが、コア数とTDPを加味して見るときれいに並んでいます(?!)。
Apple M1は4コア+4コア(実質6コアくらいか、パフォーマンスコアと高効率コアの組み合わせなので多少評価が難しい)でファンレスMacBook AirならTDP 15Wくらい。
AMD Ryzen 7 4800Uは8コア 15W、4900HSは8コア35W、5600Xは6コア 65W、5800Xは8コア 105Wです。
Intel Core i7 10700Kは8コア 125W、10900Kは10コア 125Wです。
プロセスルールが一世代が進めば1.2x、コア数2xで約2x、TDP 2xで1.2xみたいな傾向に見えませんか。

Mac miniはデスクトップとはいっても、中身はモバイルの設計です。
従来のIntel版のMac mini、iMacとも近年はずっとそうで、iMacの上位機種でようやくデスクトップのCPUになっています。
モバイルCPUとデスクトップCPUの違いは、実質はそれほどは無くて、CPUにどれだけ電力を与えるか(与えられるか)でパフォーマンスの違いを出しています。
これはまだ想像ですが、ファンレスのMacBook Airと、Pro/Mac miniの差が思ったほど出ていないのは、7nm世代のCPUに最大負荷をかけて本来の意味でのベンチマークするだけのツールがまだないのが理由だと思います。
MacBook ProやMac miniの冷却ファンがぶんぶん回るような処理をさせたときこそ、Apple M1の本当の底力が見えてくるのでは、と思います(NT-Dとかトランザム的な?!)。

さらにニューラルエンジンもまだ生かせていない点も見逃せないです(サイコフレーム的な?!)。

もっともっと使い込まれてくるといろいろなことがどんどん分かってくると思います。

2020-11-17

わたしのApple M1 MacBook Airカスタマイズモデルが順調に出荷されました

先週のSpecial Eventのすぐ後に、Apple M1 MacBook Air 512MBモデルを、メモリ16GB、USキーボードにカスタマイズして発注しました。
今夜、順調に上海から出荷されました。

経過は以下の通りです。
  • 先週11月11日(火)未明、Special Eventのすぐ後に発注し、処理中に
  • 昨日11月15日(日)夜、発送準備中に
  • 本日11月16日(月)夜、Appleから出荷完了に、SMSでも出荷のお知らせを受信、
    ヤマト運輸さんの上海にて「海外荷物受付」の状態
  • 11月19日(金)朝、深センにて「海外発送」、深センは香港の近く(2020-11-19追記)
  • メールによるお知らせでは11月22日(日)到着予定、
    発注時の到着予定11月23日(月)~25日(水)の最早日より1日短縮、出国・入国があるのでこれくらいですね
  • 11月21日(土)午後、(ADSC、羽田クロノゲートベース)を作業店通過(2020-11-22追記)
  • 11月22日(日)朝、最寄りのヤマト運輸営業店から、配達中に
  • 11月22日(日)ちょうどお昼に到着

カスタマイズ無しの場合は、納期から考えると日本の倉庫から出荷されるようですね。
iPhoneと違ってベースモデル以外は事前の在庫がなくて、中国の工場でBTOするんですね。 


[2023-06-27] 記録のために、
Air/M1/16/512の購入価格は174,800円(外税)だったようです(当時のレシートがなかなか見つからず、ウェブニュースにて調査)。

2020-11-13

Apple M1 MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniが直販ショップ以外でも取り扱い開始、ポイント付与ありでお得

11月11日の即日発売日にはApple Online Storeのみの販売だったApple M1 Macですが、その他のショップでも取り扱いが始まったようです。
価格.com(例としてMacBook Air最安モデルのリンク)でも一覧が表示されるようになっています(ただしヨドバシさんアマゾンさんはまだ価格.comの一覧に出ていないですが同様に始まっています)。

気になるお値段は、完全に横並び+5%ポイント付与(ヨドバシアマゾンも同じ価格、同じポイント)。

基本スペックが欲しい場合は、自分のご贔屓のお店でApple直販よりもお得に買えます。

そのうちカスタマイズモデル(16MBとかUSキーボード)の扱いも始まると思います。
最速でカスタマイズモデルが欲しい人はグッと我慢ですね。

[2020-11-13] 先ほど15時前にヨドバシからDM来ました。
やはりまだ基本モデルのみのようですね。
たとえばMacBook Airは2モデル×3色の6アイテムだけです。
いずれにしてもポイント分お得なのには違いないです。

2020-11-12

全く同じデザインのIntel MacとApple M1 Macを区別するにはFnキーの🌎マークの有無を探すしかない?

上があたらしいApple M1 MBP、下が併売中のIntel 版
(Touch Barの表示内容は常に変わるので、間違い探しからは除外です)

Apple Silicon Macが3機種同時にリリースされましたが、3機種とも従来と全く同じ筐体デザインです。
期待外れと言うよりは、あえて同じにすることで、違いを強調する高度な作戦のようです。

MacBook Airは完全にMx CPU(Apple M1チップ)に切り替わりました。
MacBook Pro 13とMac miniはIntel版とMx版の併売が続きます。
MacBook Pro 16は現時点はIntel CPU版のみです。
もちろん当面は、街中で、従来機種のIntel版のMacBook Air、MacBook Proと、Mx版が共存することになります。

さて、Intel版とMx版は、どうやって区別すればよいのでしょうか。
少し前なら、トップカバーのAppleロゴが光るかどうかで、新旧を見分けられる時期もありました。
再生アルミニウムとそうでないので見分けられる違いがあるのでしょうか(今回Proも再生アルミニウムになりましたね)。
Face IDのノッチがあったらとても分かりやすかったですよね。
Windows PCなら、Intel insideのシールにCore i CPUの世代が書いてあるのでそこで区別できます。

右に載せた写真は、上がApple M1 MacBook Pro 13、下が現在併売中のIntel版です。
ディスプレイ下の機種名の表記も”MacBook Pro”で全く同じです。
もちろん、アップルメニューから「このMacについて」を表示すると詳しい機種名が分かるハズです。
間違い探しのように写真をよく見ると、Fnキーに言語切替の地球儀シンボルが追加されているのが分かります。
この違いはMacBook Airでも同様ですし、USキーボードでも同様です。
Intel版とApple M1版の識別は、キーボードを見て判断することになりそうです。

今後二年の間にIntel版が更新されれば、このキーボードも同じになってしまう可能性が高いと思いますが、その時にはまた間違い探しをする必要があります。

なお、Apple M1 Mac miniは、スペースグレーからシルバーに戻ったので、区別しやすいですね。

2020-11-11

Apple Silicon Macがシリーズで発進、メインメモリはユニファイドアーキテクチャでSoC上に組み込み

無事に発表、発売開始されたApple Silicon Mac。

筐体デザインはIntel Macと変わらず、頭脳となるApple SiliconはMac専用でM1という名前。
一点だけ驚きだったのがメモリがユニファイドアーキテクチャ(UMA: Unified Memory Architecture)になっていて、Apple M1チップの中に組み込まれている点(右の図のCPUが載ったダイではなくて、SoCパッケージ内に同居して搭載)。
デメリットとして、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniともメモリ構成が完全に共通になります。
今後もメモリチップの集積度はどんどん上がっていくので、将来的にはこれでよいのでしょうが、当面、おそらく1年以上はメモリは最大16GBということになります。
Mac ProやiMac Proでは、Apple M1を2つとか複数積んでメモリ容量を稼ぐ、みたいな手法になるのでは、と思いました。
従来のように12%アップとかではなくて、ドドンと3倍アップ、5倍アップみたいな桁違いパフォーマンスがうたわれているので、これで十分なのだと思います。
既存のA12ZかA14に8GBメモリを組み合わせた、そこそこのパフォーマンスで、より廉価版のMacも確かに見てみたかったのですが、少し先のお楽しみに取っておくことにしましょう。

Intel CPUの場合は、AirとProとデスクトップでTDPの違うCPUが用途・目的に合うように選ばれていたのですが、Apple Siliconではおそらく全く同じApple M1で、排熱設計に合わせて設定だけを変えているのだと思われます。
この点もとてもユニークだと思います。

わたし自身もご多聞に漏れず、と言うか、今持っているMac mini 2012がmacOS 11 Big Surに対応できないので背に腹は代えられず、早速ポチりました。
Apple M1 MacBook Air 8GPU 16GB 512GB US-Keyboard Silverカスタマイズモデルを選びました。
オンラインストアのオープンから30分以上経ってしまっていたためか、到着予定は来週ではなくて再来週となりそうです。

[2020-11-12] Store Appで見てみたら、カスタマイズしない構成(最初のページに表示されているもの)は今でも1週間後11/17納品、メモリやキーボードをカスタイマイズすると2週間後11/23納品になるようです。
まだ初期出荷用のベースモデルの在庫はあるようです。
MacはiPhoneのようにすぐに売り切れてしまう、というたぐいのボリュームではさすがにないのですね。

[2020-11-13] そろそろ一部のモデル・オプションが12月納期に延びてきているようです。
意外とMac miniに人気があって、MacBook Airはまだ潤沢のようです(と言っても絶対数ではなくて、Appleが事前に予測して確保している在庫との比率)。

[2021-10-24] 「メモリをCPU内に組み込み」と表現してしまっていたのを「SoC上に組み込み」と文言を改めました。

2020-11-10

納得感のあるパッケージング(筐体デザイン、使用感)はとても大切

ラップトップって、ある意味、現在のパーソナルコンピュータの完成形じゃないかと、ちかごろ思います。 

必要なCPU、メモリ、ストレージとディスプレイを無駄のないコンパクトな筐体に収め、配線不要ですぐ動く、ふたを閉じればディスプレイの保護もできて、本体がそのまま収納カバーになる。

未来になって、眼鏡にディスプレイが組み込まれたり、空中ディスプレイとか、本体自体がウォッチサイズになったり、補助的ではない音声入出力の革新が起きたり、が実現するまでは、最新技術の結晶で、成熟し確立した技術です。

タブレットに後付けでキーボードを付けてもよいのですが、どうしてもまだ満足感が得られません。
この点に関しては、ことAppleにおいても、MacBook以上の完成度の製品はまだ出せていないと思います。

iPad ProのMagic Keyboardをパッと見た瞬間は、未来から来た技術かと思いましたが、バランスをとるためのウェイトのせいで、より画面の大きなMacBook Airよりも重くなってしまっていて、エレガントさが台無しです(実用性ではLogicool/Logitechの従来スタイルのキーボード+トラックパッドの方がよっぽど良いです、ただし私は全面カバー方式は好きではないのですが)。

いまこれを書いていて思いついたのですが、ディスプレイのないラップトップ+クロームキャスト/AirPlayでの無線画面表示用タブレット、みたいな製品はどうでしょう。
一体化してラップトップとしても使用できるし、家庭やオフィスではディスプレイ(+バッテリ)を外して遠隔で視聴利用できる(ただしCPUは本体側に残っていて、電源に接続)。

Apple Silicon Macでプロセッサ(CPU/GPU/ML)の変革は確かに起こるのでしょうが、さらにもう一歩先に進んでほしいな、と、今夜のApple Eventを待ちながらつらつらと考えました。


[2020-11-13] 思うところあり、用語の使い方について、

  • 広い意味でのPCとパソコンを用語として使用停止
  • 広い意味でのPCは「ラップトップとデスクトップ」、または長いけれどもパーソナルコンピュータと表記
  • PC(またはWindows PC)とMacを明確に区分し、差別化

することにしました。

2020-11-08

ユーザに対する選択肢の提供は余裕のなせる業(お買い物はあれこれ悩まされている間が一番楽しい)

※1 最初のApple Silicon MacBookはコンパクト版、期待を込めて
※2 ※3 プロ版、ハイエンド版は現時点予想不可能、iPad Proとどれくらい違うCPU/GPU/MLが出てくるのか
※4 さらなる普及版価格Macも期待したい
※5 昔はコンパクト化には大きなコストが伴ったが、現在はそうでもない

Appleはスマホ、タブレット、ラップトップおよびデスクトップにおいてそれぞれ最高のOS、最高のマシンを提供しているか、少なくとも常にそれを目指しているとわたしは思います。

少し前まではタブレットは単なるスマホの画面拡大バージョンでしかなかったのですが、複数アプリ表示や、本格的なキーボード・マウス対応で、タブレットとスマホの違いをだれにも自然に理解できるよう具体化して提示しました。

それじゃタブレットがあればラップトップやデスクトップはもういらないね、という議論はおそらく織り込み済みで、そう感じる人はiPad、逆にタブレットではまだまだという人にはMacを選んでもらえばよくて、さらにあわよくば決め切れずに両方を手に取ってもらえばなおよいわけです。

今後も、見る人が見れば、とう言うか、感じ方によっては、明確に区別された製品ラインになっている一方、スマホ・タブレット・ラップトップ・デスクトップの境界を意図的にあえてオーバーラップさせるようなことをしてくると思います。
もちろんそれぞれが常に最高の状態で。

今回Apple Silicon Macが加わることで、従来はMacが平均点以下に甘んじていた、パフォーマンス、バッテリー効率、軽さ薄さ、対応アプリの数、価格の面で、大きく前進するのではと期待できます。
AndroidかiPhoneかをなやむように、Windows PCかMacかをいろいろな用途でも真剣に悩む対象になっていくのではないでしょうか。

改めてAppleの製品をカテゴリ、タイプに分類してみました。
iPhoneとiPadは既に製品ラインが充実していて、普及版からプロ版までの全タイプを提供しています。
対して、Macにおいては多少遅れが出ているのを感じます。

Apple Silicon Macによってハイエンドは大きく期待できますが、欠けている普及版にはもっと期待しちゃいますよね。

2020-11-07

macOSの対応機種表の姿がどうなるのか、Apple Silicon Macを追記して待ち構えてみた

Catalinaの対応機種
Big Sur Previewの対応機種
Big Sur正式版の対応機種一覧の予想

AppleのサイトのCatalina 10.15Big Sur 11.0 previewの各ページには、対応機種一覧が掲載されています。
図の一つ目と二つ目が、現在掲載されている一覧です。
ここに今週発表されるであろうApple Silicon Macを追記してみました。

マシンのアイコンがある方が賑やかでよいので一つ目の図を元に、巷のうわさでは3機種出るという意見が多いのでこちらも賑やかしで仮にMacBook 12、MacBook Pro、Mac miniとしてみました。
(ちなみに、わたしの予想はMacBook 12の1機種でバリエーションあり。)

今週の発表ではBig Surが正式版になる(リンクはpreviewが取れて、おそらく https://www.apple.com/macos/big-sur/ で、もちろん現時点ではまだ存在せず)のは確実です。
並べてみるとものすごく機種が多いですね。
正式に掲載されるときはもう少しうまく整理した表記になると思いますが、はたして実際どうなるか、重ね重ねめちゃくちゃ楽しみですね。

2020-11-05

iPhone 12/12 Proから学ぶ筐体デザインの大切さ、Apple Silicon MacBookは新デザインであるべき(あってほしい)

iPhoneは5G通信という新しいテクノロジを体現するタイミングに合わせて、新しい筐体デザインを採用し、人気を博しています。
2Gから3Gの時も、3Gから4Gの時も筐体デザインを進化させました。
iPadはiPad Proにステップアップするために、(第一世代 9.7”はiPadと同じでしたが)12.9”と11”の新しい画面サイズと、さらに新しい筐体を採用してます。
Macは68000からPowerPC、PowerPCからIntel Coreへの移行の時には、筐体デザインはほぼ引継ぎましたが、製品名をMacintoshからPower MacintoshとiMacへ、そしてMacBookへ変えてきました。
Macの筐体デザインでは、PowerPC G3への切替時に、トランスルーセントのCRT一体型iMacになり、度肝を抜かされました(ちょうどジョブスの復帰作)。

Apple Silicon MacBookは、MacBook 12/Air/Proそのままの筐体デザインというのが大方の予想ですが、それだと持ち歩いた時のインパクトが全くないと言うか、所有して愛でたときの満足感が少ないと言うか、製品ラインとしての区別ができません。
今年のiPhone/iPad Airはどちらもフラットエッジということは、Apple Silicon MacBookもそうなることが相当に期待できます。

従来のなだらかなふくらみを排した、iPad Airの二枚重ねか、フラットだけれどクサビ形断面のシンメトリな二枚重ねの筐体デザインに思い切って行ってほしいです。

あるいは、Appleユーザには凡庸すぎますが、iPad Air/Pro+フローティングMagicKeyboardは実用性もあってよいのですが、アルミユニボディーでの実現は難しい(ヒンジ部分を覆う柔らかい素材がおそらく必要)と思います。
はたまたあるいは、ちょっとイメージが思い浮かべられませんが、クラムシェル型を脱した全く新しい筐体とか。
百歩譲って、2-in-1は、iPadとの使い分けが定義できなくなるので、そんなことをするくらいなら、iPadに何かを足せばmacOSが動きます、の方が良いので、除外ですね。
iPad Pro 11/12.9の筐体のままmacOSが動く、新"MacLet"というのも相当魅力的ですが、タブレット由来のパーツ(ゴリラガラス、アウトカメラ、タッチパネル)を排して、パーソナルコンピュータに最適になるようにそぎ落としたMacBookを期待したいものです。

製品名も"Apple Book"(Book <=表示にはApple端末が必要)とか、はやめておいていただいた方が良さそうですね、やはりMacの名前は必要かと。

2020-11-04

Windows 10でメモ帳(Notepad)のデフォルト漢字コードがUTF-8になって、全文検索されない問題への解決策 - htmlインデクサを使用

WindowsのテキストファイルもようやくShift-JISからUTF-8に移行してきました。
Windows 10 1903から、メモ帳(Notepad.exe)のデフォルト漢字コードがUTF-8になりました(それも従来のWindowsのBOM付きではなくて、LinuxやmacOSと同じBOMなしのUTF-8)。
これはとてもとても良いことだと思います。

しかしながら非常に残念なことに、Microsoftさんの片手落ちで、デスクトップ検索(全文検索)からUTF-8のテキストファイルが検索で引っかからなくなってしまっているのです。
Shift-JISやUTF-8N(BOM付き、従来のWindowsのUTF-8)のファイルは問題ないのに、メモ帳の現在のデフォルトのUTF-8ファイルがダメなのです。

最悪、自分でIFilterを書こうかとまで思ったのですが(nkfみたいに自動文字コード識別)、いい方法を思いつきました。

従来からHTMLファイルは文字コードの自動判別機能を持っていて、当然Shift-JISにもUTF-8にも対応しています。
テキストファイル用のデフォルトのIFilterを使わずに、HTMLファイル用のIFilterに差し替えればと思い、やってみたところ、すこぶる良好です。
(エンジニア用のメモ:Windows Platform SDKのfiltdumpでも検証しましたが、HTMLなので改行コードが無視されるという違いはありますが、キッチリ漢字文字を認識できるようになります。)

設定にはRegeditを使います。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.txt\PersistentHandler の内容を HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.html\PersistentHandler の内容で置き換えればよいです。
つまり手順としては、次の内容をコピペし、 classes-txt-handler.reg というファイルに「UTF-16 LE (BOM付き)」で保存して(図のひとつめのアイコンになること)、ダブルクリックしてください。
(.reg ファイルに保存したときに、メモ帳のアイコンではなくて、レジストリのアイコンになることが肝要です。拡張子を表示していないと classes-txt-handler.reg.txt というファイルになる間違いが起こりがちですので要注意です。)

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.txt\PersistentHandler]
@="{eec97550-47a9-11cf-b952-00aa0051fe20}"
"既定.save"="{5e941d80-bf96-11cd-b579-08002b30bfeb}"
"既定.html"="{eec97550-47a9-11cf-b952-00aa0051fe20}"

設定を反映するには、もう一つおまじないが必要です。
スタートメニューを開いた状態で index と入力して出てくる [インデックスのオプション] を起動して、「xxx個のインデクスが作成されました」のところのファイル数をまずはメモしておいてください。
[詳細設定] ボタンを押し、[再構築] を押して、検索インデックスを作り直してください。
[インデックスのオプション] の画面に進捗状況が表示されます(私の場合は完了までに24時間くらいかかりました)。

上記regファイルには、オリジナルの設定値を「規定.save」のところに書き込んでありますので、元に戻したくなった時(将来、標準でUTF-8がサポートされた暁に)はその値を「@」のところにコピーしすればよいです。

あと、Windows 7の頃は検索ツールで、PC上のファイルもOutlookのメールもまとめて検索出来ていたのですが、(古い話ですが)Windows 8+Outlook 2013以降はそういうことができる画面がなくなってしまいました。
ファイルの検索はスタートメニューかWindows Explorerで、メールの検索はOutlookで、と分断されてしまっていました。
しかしながら、Windows OSの検索インデックスDBはどちらの内容も取り込んでいるので、何とかできないかというのは当然の思い(Windows 7を知らない世代はそういうものと思っているかもしれませんが)でして、じつは何とかする方法があります。

次の内容をコピペして indexed-Locations.search-ms というファイルに保存してください(ここでも拡張子に注意、図の2つめのアイコンになること)。

<?xml version="1.0"?>
<persistedQuery version="1.0">
  <query>
    <kindList>
      <kind name="item" />
    </kindList>
    <scope knownScopeID="{f60163ce-2b8d-458d-ab2c-40f215767514}" />
  </query>
</persistedQuery>

この水色アイコンをダブルクリックするとWindows Explorerの窓が開きます。
検索ボックスにキーワードを入力してReturnを押すと、全ファイル・全メールからの全文検索ができるようになります。
このファイルを [スタートメニューにピン止め] しておけばすぐに呼び出せてとても便利です。
(Windows 7のことを覚えているひと向け:当時は検索結果のメールアイテムをダブルクリックすると開けたのですが、今はもうダブルクリックできなくなりました。残念ながらOutlookの中で再度 [すべてのメールボックス] で検索して開く必要があります。)


全文検索のデスクトップ検索については、最初はWindowsが先行し、途中Google Desktop Searchの時代があり(PCのファイルの内容までもがGoogleの検索エンジンに持っていかれるので私は到底使えませんでした)、今ではmacOSの方がキッチリ動いています。
今回紹介した設定で多少なりともWindows Desktop Search(WDS)が使い物になれば良いな、と願います。

[2024-03-19] regファイルはUCS-2またはUTF-15 LE BOM付きにしないと漢字データが文字化けするので追記しました。

2020-11-03

Apple Special Event 2020-11-10の招待状、しっかりと受け取りましたよ

Appleさんから、招待状いただきました。
9月、10月に続いてこの秋3度目ですね。
来週の火曜日11月10日火曜日の深夜つまり11月11日水曜日未明です。
夏時間が終わっているので今回は3時から5時とちょっとつらい時間ですが、しっかり参加したいと思います。
今回は事前リークがあまりないので、単なる答え合わせではなく、ワクワクしたイベントになりそうです。

2020-10-31

iPad Airの広告の画像を見ていると、やっぱりMacBook 12を思い出す

この広告の画像を見ると、あなたにもそう見えますよね。
あの狭いベゼルで、限界まで薄いiPad Airなので、それを2枚重ねれば、MacBookの出来上がり、でしょ。


[2020-10-31] 最初タイトルにティザー広告と書いてしまいましたが、もう発表済みのiPad Air 2020なので、ティザー(teaser)してチラ見せしている訳では全然ないですね。
言葉の使い方を間違えてしまいました。

2020-10-28

Apple Silicon MacBookの価格は95,800円スタートとすばり予想します

いよいよApple Silicon MacBookの発表、発売が秒読み状態となってきました。
8月の投稿では当時予想できるスペック、前回の投稿ではシステム構成についてつらつら書いてしまいましたが、
今回はやはり何より気になる価格を予想したいと思います。

ずばり95,800円スタートでどうでしょうか。

本当は期待を込めてもっともっと安く設定したいところですが、ぐっとこらえて理詰めで考えました。
  • ベースとなるのは、やはりiPad Air 256GBの79,800円
  • 11インチから12インチにサイズアップの差額はiPad Proを参考に2万円弱
  • キーボードとトラックパッドを付ける分の増額と、タッチパネルと強化ガラスをなくす分の減額で、相殺
  • 以上、合算し、多少色を付けて、8GBメモリ、256GB SDDのベースモデルが95,800円となります
  • 後は、MacBook AirやProと同じで、メモリ追加2万円、SDD追加2万円で、カスタマイズモデルの価格が決まって、16GBメモリ、512GB SDD構成で135,800円となります

後は、Touch IDとTouch Barがどうなるか、はたまたFace IDでIntel Macと差別化してくるかも気になるところです。
キーボードはシザーメカニズムではなく、例の薄いやつ、改良版バタフライメカニズムの復活、まで期待するとやりすぎでしょうか(MacBook Proで2016年から2019年の4世代も搭載したのだから本気だったはず)。
Apple Silicon MacBookや後に控えたMacBook Pro、iMacに搭載されるAxxプロセッサが、Core i3/i5/i7に対して、Price/Performanceでどれくらいの位置を狙ってくるかも興味深いところです。

まあAppleさんが、本当にこれくらいの価格にしてくれたら、迷わずに即ポチですね。

2020-10-26

Apple Silicon MacBookはiPad Airにキーボードを足しただけで、開発完了なのかも、いや違うのかも

iPad Air 2020は実機をまだ見られていませんが、今日もまた妄想をつづってみたいと思います。

iPad Air 2020は、5nm A14 Bionicを積んでいて(今回iPhone 12シリーズとも共通)、現時点で最高につよつよのCPUとなっています。
Apple Silicon MacBookは従来のMacBookスタイルでもよいけれども、もういっそのこと、iPad Airにそのままキーボードを付けたようなスタイルでもよいと思えてきました。
iPadOSよりもmacOSではやるべき処理が多いと考えて、iPad Airではなくて次期iPad Pro+キーボードでも構わないのですが、それだと必然的に価格が上がってしまって面白くありません。
やはり、お手頃な価格のMacBookを実現するには、iPad Airレベルのグレードに落ち着くのではと思います。

なので本当に、iPad Air+キーボードで、OSだけをmacOS Big Surに入れ替えたものでも構いません。
少なくとも内部的に、iPhone 12、iPad Air、Apple Silicon MacBookのロジックボードがほぼ共通、というは大いにあり得ると思います(まずはiPad AirのTear Down記事が楽しみ)。

ただ、ラップトップやデスクトップとしてメモリが4~6GB、ストレージが64~512GBでは心もとない、ということもあります。
メモリは8~16GBに増強(汎用的なSO-DIMMスロットになっているならなおさら良い)、ストレージはより汎用のSSDを使用して、コストダウンする道もあります。

そこで問題になりそうなのが、ローエンドのApple Silicon MacBookの位置づけです。

iPad Air+MagicKeybordでは満足できなくて、ラップトップとしての使い方を追求したいユーザ。
ラップトップに近いOSとしてではなく、iOSの良さを取り入れたラップトップOS (macOS)。
Windowsに嫌気がさしているけれども、ラップトップやデスクトップの安心感が捨てきれないユーザ向け。

あるいは、もっと割り切って、WindowsやmacOSと親和性を持ち、将来はiPadOSで全ての処理を片付ける前提での、橋渡し的な存在なのかもしれません。
そう考えるとむしろ、iPhone/iPad用のCPUを、一番上はMac Proやサーバ的な使い方、中くらいはWorkstation的な使い方、その下はデスクトップとラップトップの使い方、にまで広げるのが、macOSの役割なのかもしれません(CPUは下から上へ、OSは歴史的にmacOSから派生させてiOSへと上から下へ守備範囲を広げました)。

Apple Silicon MacBookは、次世代のラップトップとして、長時間バッテリ、超軽量、それと低価格が期待できそうです。
併せてApple Silicon MacBook ProやApple Silicon iMac Proは、超高性能CPU/GPU/MLが期待できます。

ひとつのデバイス、例えばiPhoneやiPadに拡張パーツを取り付けて、デスクトップのように使えるようにするのは一見ベストのように見えますが、拡張性が重荷になって、小型化や低価格化の妨げになってしまいます(本体にあからじめ拡張分に必要なコードやメモリを持たずに、拡張パーツ側に内蔵できるような仕組みがあれば良いのですが、現在のOS技術ではまだ無理です)。
なので、スマホとして最適化したiOS、タブレットとして最適化したiPadOS、デスクトップとラップトップに最適化し最高の拡張性を持たせたmacOSのすみ分け成立するわけです。

Apple Silicon MacBookの見た目とロジックボードのハードウェアの話のつもりが、OSの話とごちゃ混ぜになってしまいました。
iPad Air 2020はiPad Proと同じく、デザインとしてiPadの完成形のたたずまいをしています。
このデザインテイスト(デザイン言語というのでしょうか)をうまく生かして、以前のMacBookとは一味違うApple Silicon MacBookを見せてほしいものです。

2020-10-17

iPhone 12シリーズのサイズはどれくらいか、過去の"多様な"サイズのiPhoneから想像してみるとわかりやすいかも

12 Pro Max, 12, 12 mini, 8 Plus, 11 Pro Max, 11 (=XR), 11 Pro (=XS, X)
12 Pro Max, 12, 12 mini, 8 (=SE 2nd), SE 1st (=5, 4), 11 Pro (=XS, X)

iPhone 12シリーズのサイズは3種類、4機種で発表されました。
小さいiPhone 12 minは全く新しいサイズ、大きい方も新しいディスプレイテクノロジなので11とはまた違うサイズバリエーションになっています。
そこで、いつものように写真でサイズ比較をやってみました。

まずは、大きい方です。

  • iPhone 12 Pro Maxは、過去最大サイズだったiPhone 11 Pro Max/XS Max、これとほぼ同じボディーサイズだったiPhone 8/7/6/6s Plusたちよりもさらに大型化しています。まさにMaxな画面サイズです。そのくせ厚みはiPhone 11 Proよりも薄くなっています。
  • iPhone 12 Proと12は、iPhone 11/XRと同じディスプレイインチで、ベゼルが細くなった分だけ小さくなっています。iPhone 11 Pro/XS/Xと比べると逆に多少大きくなっています。なので、iPhone 11 Proと11のちょうど間のボディーサイズと言えます。

小さい方は、というと、

  • iPhone 12 miniは、iPhone SE第一世代(つまりiPhone 5s/5/4)とiPhone SE第二世代(iPhone 8/7/6s/6)の間のサイズです。そうなんです、iPhone SE第二世代や8よりもグッと小さいんです。Face IDになったので画面サイズは当然どちらよりも大きく、Plusとほぼ同じです(インチサイズが2%の違い、ピクセル数は断然多い)。

こうやっていろいろ並べると、なんとか大きさをイメージできそうですね。
それにしてもまた画面サイズのバリエーションが増えてしまうのですね。

2020-10-08

AMD ZEN 3 Ryzen 5000は今夜発表

ZEN 2のPCが続々と出てきている最中、ZEN 3が今夜発表されます。
AMDの公式tiwtterでもライブ発信のリンクが発表されました。
ヤヤコシイですが、今夜発表されるZEN 3は第4世代です(ZEN、ZEN+、ZEN 2 ZEN 3なので)。
過去に約束したロードマップを着実にクリアしてきています。
ZEN 2とZEN 3はソケットに互換性があって載せ替えも可能なハズ。
さらに将来のロードマップへの期待も膨らみますね。

[2020-10-10] IntelはAMDの発表のちょうど24時間前にブログで、「Rocket Lake 11th Gen Intel Core desktop processorsが、2021年の第一四半期に来ます」とだけ告知しています。
機能・性能的にはPCIe 4.0とだけしか言っておらず、少し苦し紛れの感じがしました。

それと、発表された11月に出てくるZEN 3 Ryzen 5600XはTDP 65WでASRock DeskMini X300に使えそうと一瞬思いますが、ソケットは大丈夫なのですが、GPUを内蔵していないので使えません。
グラフィックボード用のPCIスロットを備えたマザーボードが必要です、ので念のため。
また、1年後のZEN 4のCPUはソケットが変わるらしいです。

[2021-01-15] モバイル向けのZEN 3も発表されました、素早いですね。
TDP 15Wでは、
Ryzen 5 5600U (6C12T) と Ryzen 7 5800U (8C16T) です
(5300U/5500U/5700Uの2桁目が奇数のものはZEN 2なので要注意)。
クリエータモバイル向けTDP 35Wでは、
5 5600HS、7 5800HS、9 5900HS、9 5980HS
それとTDP 45WのそれぞれH/HXですね。
第一四半期にはもう発売されるとのことです。

2020-10-07

デスクトップAMD ZEN 2 Ryzen PRO 4000G対応のDeskMiniも販売開始、こちらの方が最上位版は早く入手可能か

サイズ感が分かるように
VESAマウント付きの写真

8月の投稿で紹介したベアボーンPCのもう一方のASRock DeskMini X300も、10月9日販売開始が決定したようです。
こちらはメモリ、ストレージはおろかCPUも自分で選んで組み込む必要があります。
対象となるGPU内蔵のRyzen 4000G CPUは、バルク販売が前提なのでショップでのセット販売が中心になるようです。

オンラインショップではなかなか見つからなくて、わたしが唯一見つけたのはツクモの予約フォームです。
これ以外は、twitterで検索すれば何軒かのリアル店舗の情報が見つかります(検索方法は、  <https://twitter.com/search?q=deskmini x300 予約> )。

もう一方のASUS Mini PC PN50(大人気で、Ryzen 5版はすでに在庫切れ、Ryzen 7版は今日の時点では発売日未定、海外ではすでに発売開始されている)に比べて、CPUを入れ替えられるメリットがあります。

また、あと1年くらいするとさらに次世代のZEN 3のCPU(Ryzen 5000か)が出てくるので、CPUアップグレードの期待も持てます。
この2機種のミニPCは、グラフィックボード用のPCIスロットがなく、そういう意味では拡張性はある程度限られています。
この点は、コンパクトさを優先するか拡張性・将来性を優先するかの選択になります。

ミニタワーのサイズで良ければ、かつグラボ付きが良ければすでに多くのBTO PCが出ています。
GPU内蔵のRyzen 4000Gが良ければ(グラボの分だけ安く済む)、BTO PCが出始めていて、これも現時点ではtwitterで検索して探すのが良さそうです( https://twitter.com/search?q=ryzen 4650 bto )。
ただし、BTO PCは構成の選択肢が限られている場合やパーツが割高になる場合が多くて、例えば64GBメモリにしようとすると途端に数万円アップしてしまうことなどがあるので注意が必要です。
調べている中で、キューブケース+Mini-ITXマザーボード(残念ながら型番も写真も記載無し)でカスタマイズ性が高そうな、気になる構成のBTO PCがストームのサイトにありましたので、参考になさってください。
BTOではなくて自分でパーツを組み合わせて作成することもできます。
もちろんメーカーPCもまだ種類は多くないですが、出始めています(一世代前のZEN+のものと間違わないように注意が必要です)。

いろいろ考えているとなかなか決まらないのが、お買い物の醍醐味ですが、欲しい時が買い時ですね。
最新の7nmのCPU(AMD Ryzen ZEN 2世代、Ryzen PRO 4000G、Ryzen Mobile 4000U、GPU機能なしはRyzen 3000(Gなし、またはXつき))の能力を、このタイミングでみなさんも手に入れてみてはいかがでしょうか。
将棋の藤井聡太さんもZEN 2世代のRyzen Threadripperを今まさに買い足しされるそうですよ。

2020-10-03

AVANTI 2020ことソシエダ・ガストロノミカが最終回

2020年の上期があっという間に過ぎてしまいました。
それに伴い、出会いと別れも。
4月の投稿で紹介しました、ソシエダ・ガストロノミカが先週9月26日の回で最終回と突然発表されました。
2クールでの終了となりました。

横山エリカさんのクールかつ優しい声と、定番の馬場康夫さんのフレンドリーなお声が毎週楽しみでした。
radikoで今日まで聴けます(それまでの間の直リンク)が、あまりにも残念です。
やはり月-木で勢いのすざましいSPEAKEASYにやられてしまったのでしょうか。
またの復活を期して、半年間ありがとうございました。

他にもファンの方の興味深いブログ投稿がありましたので、挙げさせていただきます。

2020-10-01

#madebygoogle 2020 直前ですが、今年はGoogleが先、Appleが後出しじゃんけん

もう直前になってしまいましたが、今日は#madebygoogle Google Launch Night Inの日。
イメージ画像は、フレンドリーな感じで、家で秋の夜長をくつろいでカウチでゆっくり見てね、的な感じですが、何が出てくるのでしょうか。
恒例化してしまった年次の新製品発表ですが、こういうのはできるだけ後で発表した方が、対策をとれてよいですよね。

Googleも自社ハードウェアで製品・サービス普及にテコ入れが大変だと思います。
今後もApple、Amazonやその他関連競合他社と、せいぜい切磋琢磨を続けていただきたいと思います。

2020-09-28

iPhoneやiPadでBluetoothヘッドフォンやUSB-C経由ヘッドフォンの最低音量が大きすぎる時は、サウンドの「大きな音を抑える」で調整できる

iPhoneでの「大きな音を抑える」設定
iPadでの「大きな音を抑える」設定
BluetoothヘッドフォンやUSB-Cアダプタ経由でヘッドフォンを使用する場合に、最低音量が大きすぎて使用に耐えないというケースがamazonのレビュー等で良く聞かれます。
互換性の問題としてそのヘッドフォンやアダプタの使用をあきらめてしまう、あるいは追加でアナログのボリュームを挟むで使うのは、エンジニアとしてはあまりにも残念です。

次の方法で、大きすぎる最低音量を調節することができます。

  1. iPhoneまたはiPadの設定アプリを開く
  2. メニューの大きな2つ目のグループにある「サウンド」を選ぶ(iPhoneの新しめの機種の場合は「サウンドと触覚」を選ぶ)
  3. ヘッドフォンオーディオのグループにある「大きな音を抑える」を選ぶ
  4. 「大きな音を抑える」のスイッチをON(緑色)にする
  5. ヘッドフォンを最低音量の状態にして、ここのスライダーを好みの音量に調整する

ようするに「大きな音を抑える」機能がヘッドフォンのマスターボリュームのように働いて、最大音量と最低音量を好みのレベルに調整することができるのです。

この方法は、ほとんどのアプリで有効ですが、ごくごく一部のアプリ(私が試した中ではradikoのみ)では効きませんでした(おそらくオーディオの扱いが古いiOSの方式)。


別の簡易的な方法、ただし音量を絞り切れずに十分ではない:
じつは、この「大きな音を抑える」機能に気付くまでは、音量ボタンで最低音量(無音から、1回音量アップボタンを押した状態)よりも音量を下げる方法として、

  • 画面上の音量スライダーで、無音までの間のさらに細かい位置に調整

すれば多少は可能な事に気づいていました。
それでも音量が絞り切れなくて満足できず、さらにあれこれやっている中で今回の「大きな音を抑える」を見つけることができました。


以下は、この件の背景に関するうんちく話:
最初iPodに、その後iPhoneでもそのまま引き継がれた3.5mmヘッドフォンジャックは次の2点をAppleが独自に拡張したものでした。
ひとつめはオーディオ出力とオーディオ入力の両対応の4pin仕様、それと、音量や早送り、電話着信などのコントロール信号への対応です(iPodのクリックホイールの機能の一部をヘッドフォンのボタンで実行可能に)。
この仕様はすぐに業界のデファクトスタンダードになりました。

iPhone 7で3.5mmヘッドフォンジャックが廃止されました。
しかしながら、Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプタやその互換製品を使えば従来のヘッドフォンが完全に使用できますし、最近のiPhoneに付属しているLightningコネクタ付きのEarPodsを使用することもできます。
なぜならLightningポートはApple独自のコネクタ規格で、従来の3.5mmヘッドフォンジャックのアナログ信号や、コントロールスイッチの信号をサポートしていいます。
3.5mmヘッドフォンジャックがないiPhone/iPadではLightningコネクタを3.5mmに変換し使用するのが最も互換性の高い接続方式です。

次に出てきたのがBluetooth接続のヘッドフォンおよびヘッドセットです。
これらもAppleの3.5mm規格の機能(音声とコントロール)の一部を模して使用できるようになっています。
しかしながらBluetoothヘッドフォンの仕様はよりオープンな仕様のため、音声信号の伝送方式(AACやAptX)やコントロール信号での互換性に問題が出ることがあります。
その最たるものが、音量のセッティングで、Buletoothでのいわゆる最低音量が大きすぎる問題です。

さらに時が進んで、Face ID付きiPad Proと、ホームボタン無しで電源ボタンにTouch IDを組み込んだiPad Air 2020では、インターフェースポートがUSB 3.1 Gen2 USB-Cのみになりました。
USB-CではLightningのようなApple独自拡張はありません。
ヘッドフォンを接続するには、USB-Cから3.5mmアナログへのアダプタを使用しますが、これはUSB接続の単なるデジタルオーディオデバイス機器としての接続になります。
なので、音量調整も、Siri起動も、着信応答もできず、すべて本体側の機能を使用する必要があります。
ここでもBluetoothの場合と同様に、最低音量が大きすぎる問題が発生します。


このBluetoothとUSB-Cでの音量に関する互換性問題の解決策が、今回ご紹介した、サウンドの「大きな音を抑える」をマスターボリュームとして使用する方法です。

この解決策、気付いてしまえばなるほど納得の方法かと思いますが、いかがでしょうか。
最近のアプリ(特にスマホの一般ユーザ向けアプリ)では、全機能があらかじめ説明されていなくて、触ればわかる、触って判れ、の風潮があるように思います。
今回のようなあるものと別のものを組み合わせた場合については特別だとしても、ソフトウェアとしてそれでよいのかは悩ましいところだと思います。

2020-09-24

Mac min late 2012をmacOS Mojave 10.14.5からやっとCatalina 10.15.6に上げたお話

この秋のmacOSはバージョン11.0 Big Surで、macOS/iOS/iPadOSの大規模な共通化が果たされます。
手元のMac miniはLate 2012なので、11.0へのバージョンアップの道は絶たれています。
なので今年の私は、Big SurはApple Silicon Macでお迎えするつもりです。

先日書いたように、このタイミングでiPad Pro 11 2018を手に入れ、iPadOSを最新の14.0にクリーンインストールすることにしました(OTAではなく、いつも気持ちよくクリーンインストール)。
手元のMac miniは、過去なんどかバージョンアップを検討・トライしていたのですが、自家製Fusion Driveのせいもあってか、一度もMojave以上にバージョンアップが成功していませんでした。

ここから、macOSとiPadOSを最新にする、連休中の物語が始まります。

iPad Proが文鎮化:
最初、Mojave 10.14.5のiTunes上で、iPad Proを14.0クリーンリストアしようとすると、追加モジュールのバージョンアップが必要です、と言われました。
iTunesの追加モジュールが自動的にバージョンアップされ、iPad Proのクリーンリストアをなんとか開始できました。
ところが、iPad Proが起動時にリンゴマークの表示が数秒と、暗転を繰り返すようになり、いわゆる文鎮化してしまいました。
こういう時は、リカバリモードやDFUモードにして、クリーンリストアするのが定石です。
しかしながら(Mojaveの母艦では)何度やっても同じ状況を繰り返すばかり。
これには正直、焦らされました。

古いmacOSが新しいiOS/iPadOSを扱えない可能性:
WindowsマシンにiTunesを入れてリストアしようかとも考えました。
古いmacOSを使っていると、最新のiOS/iPadOSとの連携ができなくなることが過去にもありました。
2018年のMojaveと2020年の14.0ではさすがにmacOSが古すぎると判断し、意を決して、Mac miniをバージョンアップすることにしました。

Catalinaへのバージョンアップのあいかわらずの失敗、復旧:
Catalinaのインストーラをダウンロードして、システムディスクから起動してバージョンアップする通常の方法をまず実行しました。
過去トライした時は、Catalinaがリリース直後でしたが、現在はCatalinaも10.15.6とバージョンアップして改善されているハズです。
しかしながら、期待通りいかないもので、過去と同様、バージョンアップに失敗し、何度やってもMac miniが復旧モード(ディスクユーティリティやOSインストールの選択肢が出るモード)になるばかり。
この状態に一度なると、電源をOFF/ONしてもその状態を抜け出せません。
メニューから起動ディスクツールを呼び出して、元のシステムディスク(Macintosh HD)を選んで起動して、何とか復旧できました。

macOSのバージョンアップがうまくいかないときは、外付けUSB起動で:
次は、サポート情報を参照し、USBメモリにインストーラを作成することにしました。
以下のコマンドです。

% sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia  \
–volume /Volumes/usb-data

コントロールパネルの起動ディスクからUSBメモリを選んで、再起動したところ、無事Catalinaへのバージョンアップが出来ました。
Mac miniはクリーンインストールではなくて、インプレースのバージョンアップにしました(なお、macOSをクリーンインストールしたい場合は、システムディスクを消去するのが手順)。
ボリュームはバージョンアップによって、SystemとSystem - dataに分かれて保存されるように変更されました。

後はCatalinaのFinderからiPad Proのクリーンリカバリ:
バージョンアップ後は、MailとiPhotoのデーターベースの変換に10分以上必要でしたが、新OSで快適になりました。
はれてCatalina上で(iTunesではなくて)Finderから、リカバリモードにしたiPad Pro 11のクリーンリストアを実行し、やっとのことで文鎮状態から復旧できました。
先代のiPad Pro 9.7のバックアップから復元して、何事もなかったかのように環境も復旧しました。

残る課題:
現時点の残課題は、Time Machineバックアップが、容量不足で完全には完了していない点です。
いちどTime Machineのディスクを初期化すればよいのですが、過去のバックアップをできるだけ残したくて、思案中です。


以上、長々と書いてしまいましたが、また同じような状況になった時に思い出して復旧できるように、記録として残しておきたいと思い、書きました。

2020-09-21

iPad Pro 11はiPad Pro 9.7よりも何もかも良い、という訳ではなかったというお話

https://www.apple.com/jp/ipad/compare/ のイメージから作成

2020秋冬のApple Special Eventロードがいよいよ始まりました。
9月のコレクションで発表されたのは、Apple WatchとiPad Air/iPadとApple Oneでした。
iPad Proは、2020年は既に3月にLiDAR付きのFace ID第二世代が出たばかりですので、今年はもう出ないことが確定です。

ということで、今更ながらですが、安心してiPad Pro 11” 第一世代2018年モデルの中古をポチっとしました。
(ずっとiPad Pro 9.7” を愛用していたのですが、先日強く床に落としてホームボタンの効きが悪くなってしまいました、パーツが少しずれてしまったようですが、iPad Proの修理は不可能)
2020年モデルと2018年モデルディスプレイテクノロジは全く同じなので、出来るだけ安く手に入る2018年モデルにしました(整備再生品はなかなか出ないですし)。

10.5” を挟んで、11"は9.7"と2世代の違いがあるので、当然進化しているのですが、特に気に入ったのは次の点です。

  • 120Hzのディスプレイはとてもスムーズで、どれだけ速くスクロールしても表示が途切れなくヌルヌルと追従します。
  • USB-Cで直接4K HDRディスプレイに出力できます(試したのは LG 32UL750-W )。
    次のアプリではビデオ出力がフル4Kになります(iOS 14.0、2020年9月時点):iTunes (Movie)、Amazon Prime Video。
    ミラーモードでしか出力できないアプリ:NHKプラス、TVer、ABEMA TV。
    外部ディスプレイを接続していると「Chromecastを使用すること」のエラーで表示が停止するアプリ:GYAO!。
  • キーボードとタッチパッドはUSBでキッチリつながりました。
    試したのはMicrosoft All-in-One Media Keyboard(今は廃盤)です。2本指スクロールも大丈夫です。
  • 画面の縦横比が、他のiPad、iPad Proは3:4ですが、11” だけ3:4.3と7%ほど縦長です(iPad Air 10.9 2020も、縦横とも28px狭いですが)。
    長手方向を16とすると、通常iPadが16:12.0で、11” は16:11.2です。
    ビデオを見る時や、iPhoneアプリを拡大表示するときにレターボックスの黒帯部分がかなり少なくて済みます。

逆に、実際に触れてみて驚いた点なのですが、不便に感じた点、改悪されてしまった点は以下です。

  • スピーカーがラジオっぽい音しか出してくれません。
    9.7” では高級ラジカセ的な音が出ていました。
    ボディーがさらに薄くなったうえに、液晶が端まで迫っていて、スピーカーの容積を確保できず致し方ないとは言え、なんとも残念でたまりません。MacBook Proではやっているサブウーファーでの補完するなどしてほしいところです。
  • 入出力ポートがUSB-Cひとつなのはやはり不便です。
    3.5mmヘッドホンジャックがないので、USBドックかUSBオーディオアダプタがないと、音声はBluetoothでやるしかないです。
    iPhone XR用にLightningオーディオアダプタは持っているのですが使い物になりません(毎日充電が必要になるワイヤレスヘッドホンやついでにApple Watchにはまだ馴染めないでいます)。
  • 薄すぎて、たわむれに力をかけたり、変な角度で踏んづけたりすると、折れ曲がってしまいそうです。
    9.7” やiPhone Xシリーズのように端がラウンドしている方が力学的に強度があるのかもしれません。
    以前の書き込みで全ての製品でのフルラウンドシェープ採用を予想しましたが、そうなっている方が実際は良かったのかもしれません。



[2020-09-29] YouTubeアプリは当初フルビデオディスプレイできたと書いてしまいましたが、今日改めて観てみるとミラーモードでしか出力できませんでした。
もう少し調査して確定したいと思います、それまでYouTubeアプリは保留とさせてください。

[2020-10-04] iPad Pro 11" Wi-Fiモデルの右側面中央の樹脂スリットですが、よくよく考えてみると、Apple PencilのQi充電エリアでした。
iPad Air 2020でも同じです。
SIMトレイスロットは右側面下の別の位置なので、元の書き込み(Wi-Fiモデルですが、SIMスロットの穴が開いていて樹脂でふさがれています。Cellularモデルの方が出荷数が多いのかもしれませんが、妥協が見えて嫌な点です)は全くの濡れ衣でした、ごめんなさい。

2020-09-13

新しい生活様式でマスクで口元を隠しても顔を識別できるのは、ガンダム流ではなくて、ダンバイン流

かの有名な、ガンダムではパイロットスーツのヘルメットのバイザーは、全面すべて開いていて顔全体が良く見えるデザインでした(とくに物語の中ではパイロットスーツのことをノーマルスーツ言う)。
ガンダムの次の次の年の作品は、ダンバインでしたが、ダンバインのパイロットスーツのヘルメットは目元しか見えないデザインです(バイクのフルフェイスのメットのように)。

初めて見たときには(たしかに記憶にあるのですが)これでキャラが区別できるのか、作画が成立するのかと正直びっくりしましたが、慣れるとむしろ全面バイザーの方が破損のリスクや製作難易度が高くて不自然と感じられていたと思います。

ふと、昨今の新しい生活様式のマスクスタイルがダンバインのヘルメットに似ているな、と思いました。
マスクで目元だけしか出ていなくても、結構、人を見分けられまていますよね。

右のイラストはそれぞれ公式サイト( http://www.gundam.jp/tv/http://www.dunbine.net/ )から借用しました。

作者の富野由悠季さんは「黒歴史」という言葉も編み出した、現代のいわば文化人です。
どうしても長期化してしまいそうなマスクスタイルも「ダンバインスタイル」とか「ダンバイン流」みたいな作品や作中のモノやコトにちなんだネーミングになると、多少は愉快かなと思いました。

[2020-10-06] 説明用に、アップの絵も追加しました。
絵の中に、天使か妖精のようなもの(物語の中ではフェラリオと言う、その上複数の種類が存在)も登場してしまっています(とても気になってしまった方もいると思います)が、ダンバインは、あの世とかファンタジー的な世界の物語なので(これくらいでは)驚かないでやってください。

2020-09-12

新型MacBookは液晶側にロジックボードを配置、の予想イラストを描いてみた

2020年のApple Silicon Macの予想合戦は11月まで続くことになりそうですね。

先日の書き込み「iMacのデザインはまだこのままでいいんじゃないの、対して、MacBookはマネされすぎで変え時のような、そこで私案」の追伸で、

  • バッテリとキーボードと拡張ポートを本体側に残して、ロジックボードを液晶側に収容するレイアウト
  • 本体ボトム側と、液晶トップ側の両方をクサビ形にしてシンメトリーに

を提案しました。
で、どんな感じなのかを実際に描いてみました。

イラスト中の、平面図は、底面ではなく液晶側です。
そして、ロジックボードを効率よく冷やすために、大きな吸気口・排気口を設けます。
(ロジックボードを透けて見せていますが、もちろん実際にはこのように見えることはないはずです)

側面は、従来のMacBook 12" を少し薄くして、液晶側にも厚みを割り振って、同じ厚さでシンメトリーなクサビ形にしました。
従来のクサビ形は、側面の切り立った部分が最薄になっていて、側面から中心に向けてなだらかに厚みを増しています。
他社のクサビ形ラップトップの多くは、さらにキーボード面がほぼ水平になるまで手前部分の厚みが底上げされています(収納するバッテリの形状を一般的に考えると致し方ない)。
私の予想図では、全体をクサビ形にしています。

また、従来のラップトップでは、底面が机に接しているので大きな通気口は設けにくくて、非常に狭い(薄い)側面や背面から申し訳程度のクーリングしかできませんでした。
液晶側であれば全面を使って盛大に吸気・排気をすることが可能です。
iMacでも、背面の下部と上部に吸気口・排気口が空いているモデルがあると思います。
さすがにMac Proのような球形の大きな穴を空けるデザインは、手に持って持ち運ぶときに指にケガをしてしまいそうです。
通気口は、スリット状か、細かいメッシュということになりますが、メッシュのデザインではあまりにも平凡になってしまいます。
下部の吸気口はスリットがいいと思います。
上部の排気口は、もう少し踏み込んで、空気の流れ(エアーフロー)をできるだけスムーズにするために、垂直方向に開口部を稼げる、逆クサビ形に切り込んだ形を描いてみました。
例えるなら、ターボチャージャー付きの車のボンネットの吸気口のような感じです。

ラップトップは夏場にはすぐに本体が熱くなって使うに堪えがたくなります(よく冷房の効いたオフィスではそうでもないですが、自宅では特にそうです)。
また、iPhoneやiPadは普段はそれほど負荷の高い処理はさせない想定なので通気口が全くなくても大丈夫、ですがZoom会議をしていると途端に手で持っていられなくなります。
このご時世の中、何としても涼しくコンピュータを使いたい思いが募っています。

さて、これでラップトップのデザインを打破出来るでしょうか。

[2020-09-13] 最初、MacBook 12" のキーボード面がほぼ水平と書いてしまいましたが、MacBook Pro や他社のクサビ形ラップトップの多くではそうですが、よく見ると MacBook 12" とMacBook Air ではそんなことはありませんでした。
比較のために MacBook 12" の側面図もイラストに併記しました。

[2020-10-31] iPad AirからMacBook 12を思い出してしまう、の記事

2020-09-05

AMD Zen 2 Ryzen MobileのMini PCが順調に販売開始、ただし上位モデルは10月まで待ち

先日の投稿で紹介した、ASUS Mini PC PN50がいよいよ日本でも発表、販売開始されました。

プレスリリースがこちら「AMD Ryzen 4000 シリーズモバイルプロセッサ搭載、Wi-Fi 6対応小型ベアボーンPC「Mini PC PN50」2モデルを発表」です。
早速amazonでも予約注文可能になっています。

発売予定日は2020/09/18、まずはモデルとして Ryzen 3 4300U(4コア、4スレッド) ¥42,800 と、Ryzen 5 4500U(6コア、6スレッド) ¥47,800 の低位・中位モデルでの提供です。
ベアボーンキットなので、メモリとディスク(M.2またはSATA)、それとOS(Windowsなど)は別売りです。

すでに注目の最新Zen 2 Ryzen CPUなので、すぐに人気になると思います。

悩ましいのは、上位モデルとして、Ryzen 7 4700U(8コア、8スレッド)とRyzen 7 4800U(8コア、16スレッド)が控えていること。
こちらはamazon UKには当初から掲載されていて、発売予定日は2020/10/2となっています。
ちなみにamazon UKでの価格は、£274.98、£319.98、£369.99、£499.98です。

さて、いよいよ面白くなってきました。

[2020-10-05] 各タイプの型番が分かりました。
ASUS本家のオンラインストアでも3/5が出始めています(5はさっそく売り切れですが)。
Ryzen 3 4300U (4core 4thread): PN50-BBR025MD ASUSストアで¥42,800
Ryzen 5 4500U (6core 6thread): PN50-BBR026MD ASUSストアで¥47,800
Ryzen 7 4700U (8core 8thread): PN50-BBR027MD ASUSストアで¥53,800
Ryzen 7 4800U (8core 16thread): PN50-BBR028MD ASUSストアで¥69,800

[2021-05-01] 本家オンラインストアや各ショップでも 4800U/4700U 版の販売がやっと始まったようです。
今となっては 5000 シリーズが欲しくなるところですが、発表されてから供給されるまではこれくらいの時間はどうしてもかかるのでしょうね。

[2021-06-03] Zen3でなくてZen 2のリフレッシュ版Ryzen 5000ベースのPN51がリリースされました(ASUSサイト)。
ラインナップは3/5/7(USサイトTech Spec)、最初はRyzen 5 5500U(5000Uは全てでハイパースレッド有り)から。
Ryzen 3 5300U (4Core 8thread): PN51-BB353MDE1 (ノルウェー版型番)
Ryzen 5 5500U (6Core 12thread): PN51-B-B5048MD ASUSストアで¥47,000
Ryzen 7 5700U (8Core 16thread): PN51-B7082ZD (ドイツ版型番)
以前の書き込みの4xxxの型番が違っていたので修正し、価格も載せておきます。

[2021-06-25] Ryzen 5000Uのうち2桁目が奇数のものはZen 3ではなくてZen 2でした(5300U/5500U/5700UはZen 2、5600U/5800UがZen 3)。
前回のコメントを修正しました。
本物のZen 3のミニPCはもう少しの辛抱が必要ですね。

[2022-02-07] Zen 2リフレッシュ搭載PN51のマイナーチェンジ版PN51-S1が発表されました(ASUSのサイト)。
Ryzen 5 5500U (6Core 12thread): PN51-S1-B-B5187MD amazonで¥53,333
Ryzen 7 5700U (8Core 16thread): PN51-S1-B-B7186MD amazonで¥59,394
改良点は、有線LANが2.5Gbpsになったことと、USBCがUSB 3.2 Gen1に下がった代わりにUSB PDで起動可能(ただし5500U版は65W、5700U版は90W必要)になったことです。
価格は掲載されたのを見つけたら追記します。
(2022-02-15: amazon価格追記しました、それとCPUのグレードが間違えていたので訂正しました、5500Uと5700Uはコスパ良いですね)

このASUS Mini PC PN50/PN51とほぼ同サイズの類似機種として、ASRockから 4x4 Box(大きさが4inch×4inch×2inchだから)が出ていて(ASRockの公式サイトでは工業用のあつかい、発表は2020-09)、どちらがいいか悩ましいところです。
ASRockの方が在庫的には手に入りやすいようです。
Ryzen 3 4300U (4Core 4thread): 4x4 BOX-4300U/JP amazonセール価格で¥32,800
Ryzen 5 4500U (6Core 6thread): 4x4 BOX-4500U/JP anazon在庫切れ
Ryzen 7 4800U (8Core 16thread): 4x4 BOX-4800U/JP amazon通常価格¥84,444
こちらのASRock 4x4 BOXは有線LANが2.5Gbps+1Gpbsの2ポート構成です。

2020-08-09

Apple Silicon Macもいいけれど、x86_64マシンも気になる2020年

Apple Silicon Macでは、iOS/iPadOSとmacOSが融合されて、膨大なアプリが使えるようになります。
とは言っても、x86_64の方が圧倒的にいろいろなアプリがあり、手軽にいろいろなことを試そうとしたらIntel/AMDマシンの方が絶対便利と思います。
Windowsアプリしかり、Linuxアプリもしかりです。

今年はAMDのZen 2のRyzen CPUが熱いですね。
Intelがチッププロセス14nmで何年も停滞している間に、AMDは2世代先の7nmの製品を実際に出してきています。

最新のRyzenを積んだマシンが続々と出てきています。
ゲーミングデスクトップやゲーミングノートもよいのですが、ある程度の拡張性があって場所を取らない条件で考えると、ミニタワーか、ミニPCが良さそうです。
先週から今週にかけて、ちょうどよいミニPC 2機種が発表されました。

ASRock DeskMini X300は、デスクトップ版のRyzen CPUに対応したベアボーンで、サイズは155mm×155mm×80mm、製品情報はここ https://www.asrock.com/nettop/AMD/DeskMini%20X300%20Series/
ASUS Mini PC PN50は、モバイル版のRyzen CPUを積んだベアボーンで、サイズは115mm×115mm×49mm、製品情報はここ https://www.asus.com/Mini-PCs/Mini-PC-PN50/

いずれもミニPCなので、GPU内蔵版のCPUで、最大8 Core、16 Thread、64GB。
前者の最上位CPUがRyzen 7 PRO 4750Gで、後者がRyzen Mobile 7 4800U。
デスクトップとモバイルで、TDPが65Wと15Wと違うので、クロック周波数が3.6GHz~ターボ全コア4.0GHzと、1.8GHz~ターボ全コア3.2GHzの違いがある以外の他のCPU仕様は同じです。
内蔵可能ストレージは、さすがにDeskMiniがM.2×2+SATA×2と十二分ですが、Mini PCは最小限のM.2×1+SATA2×1です。

巣ごもり生活でお小遣いをあまり使っていない今年は、一気に仕入れ時なのかも。

2020-08-06

iMacのデザインはまだこのままでいいんじゃないの、対して、MacBookはマネされすぎで変え時のような、そこで私案


Intel iMacが更新されましたね。
iMacの一体デザインは、まだまだAppleの独自性があり、惚れ惚れするたたずまいだと思います。
他社からもまだ類似品は出せていないと思います。

新しいIntel iMacは27" 5Kと、21.5"で4Kと2Kですね。
(私事ですが、少し前に自宅に来たディスプレイは32" 4Kです)

もしiMacをデザイン的に改良しようとすると、
  • ベゼルを狭くする
    ただしそうすると最薄部がどうしてももっと厚くならざるを得ないので困難かも
  • iPad Proのように極薄で均一でフラットな厚みにする
    拡張性を確保するためにはiPad Proのような厚みでは無理で、最低でもMacBook Proくらいの厚みは必要になる
    Pro Display XDRは32"、6Kで厚みが2.7cmなので、ものすごく頑張っていますね
の2案と思います。

これに対して、MacBookの方は、他社に真似しつくされてしまったと感じます。
何か新しいデザインが欲しいところです。
MacBookの新しいデザインを無理くり考えてみました。
  • 筐体素材としてガラスを採用
    さすがに外側だと不安なので、キーボード・パームレスト面だとどうでしょうか
    パームレストがガラスだったら、新しい感覚ですよね
    iPhoneの手触り(ケース無しでの普段使い)をMacBookにも、です
    全面一体だとするとキーボードの穴を空けないといけないですが、加工可能でしょうか
    ボディーの底面のアルミユニボディーユニットが側面まで覆って、ガラスのパームレスト面が埋め込まれる、まさにiPad Proのような構造でどうでしょうか
  • バッテリとキーボードと拡張ポートは今まで通り本体側に、ロジックボードを液晶側に移動
    こうすることでCPUが熱くなっても手には伝わりません
    ボトムボディーの限られた側面で細々と吸気排気するのではなく、トップカバーの裏側全体を使って冷却できます
    どちらかと言うとSurface Bookに近い配置ですね
  • チタンとかセラミックは、まだまだ高価すぎて現実的ではないですね(たかだかApple Watchのサイズまでか)
このわたしの妄想、いかがでしょうか

[2020-08-18] <バッテリとキーボードと拡張ポートを本体に、ロジックボードを液晶側に>の配置ですが、そうすることで、
本体(ボトムカバー)側と液晶(トップカバー)の両方をクサビ形にしてシンメントリーにすると、最薄部の厚みを保ったままで、デザイン的にもアクセントになるのでは。
Pro Display XDRのように、盛大に、吸気排気用のスリットをトップカバーの下部に開けてもよいと思います。
[2020-09-12] 大胆にも予想図を描いてみました

2020-08-01

2020モデルの最初のApple Silicon MacBookを予想してみた


今年出るであろう、初代のApple Silicon Macを独自に予想してみたいと思います。
どうしてもお試しマシンになってしまうと思いますが、iPad Proをベースに堅実な仕様になると思います。
機種としては、MacBook 12"の復活版と、MacBook Pro 13.3"を予想します(そしてiPhone/iPadにあやかって今までのMac以上に広まってほしいはず、ユーザも初物に高いお金はできれば出したくない)。
前者は期待を込めて、後者はまさに最初のお試し版(後でさらに高性能化した16"が来る)。
Intel MacBook 12"のロジックボードは既にiPadのロジックボードくらいに小さくなっていたので、MacBook 12"の実現は自然だと思っています。
それでは、私の予想スペックをご覧願います。

  iPad Pro 2020 Apple Silicon版MacBook 12" Apple Silicon版MacBook Pro 13.3"
製品コンセプト A12Z 11" または 12.9" iPad Pro 2020に
最小限の変更を加えたMacBook
iPad Pro 2020にファンを追加しクロックアップ、
MacBook Pro 2020に近いパフォーマンス
CPU A12Z A12Z(場合によってはさらにコストセーブでiPhone 11/SE 2ndと同じA13かも)
A12ZまたはiPad Pro 2021用A13Zをクロックアップ、
冷却ファン付き
(Mac向けに強化したApple Siliconは次のMacBook 16"とiMacまでお預け)
DRAM 6GB 16GB希望、
価格とサイズを抑えるために拡張不可
16GB/32GB
SSD 128/256/512GB/1TB 256/512GB 256/512GB/1TB
入力デバイス タッチスクリーン、
オプションで、
Apple Pencil、
フローティング Magic Keyboard (Magic Trackpad付)
Magic Keyboard(希望的にはさらに改良したバタフライキーボード)、
Magic Trackpad(Touch Barは希望的観測)、
タッチスクリーンは無し
Magic Keyboard(シザー方式)、
Magic Trackpad、
Touch Bar
生体認証 Face ID Touch ID
(Face IDは希望的観測)
Touch ID
(Face IDは希望的観測)
カメラ インカム:TrueDepthカメラ、
アウトカム:広角、超広角カメラ、LiDRセンサ
インカム:FaceTimeカメラ
アウトカム:なし(コストセーブ)
インカム:FaceTimeカメラ
アウトカム:なし
スクリーン ProグレードLCD
強化ガラス付き
iPad AirグレードのLCD(コストセーブ) ProグレードLCD
IOインターフェース 1ポートのUSB-C、HDMIパススルー 1ポートのUSB-C、HDMIパススルー(iPad Proと同じ、コストセーブ) 4ポートのThunderbolt 3
質量 Magic Keyboardと合わせるとMacBook Airと同等 1kg未満 現行MacBook Proと同等、1.4kg
厚み 5.9mm、タブレットで最薄 Intel MacBook 12”と同じ、
最厚部13.1mm、
Magic Keyboardの場合は0.5mm増し
現行MacBook Proと同等、
15.6mm
筐体 単一のアルミUnibodyと強化ガラスの2パーツのみで構成 リサイクルアルミのUnibody、
ただしボトムカバー、トップカバー、液晶部にパーツが分かれている(コストセーブ)
アルミUnibody
カラーバリエーション シルバー、スペースグレー シルバー、スペースグレー、ゴールド、ローズゴールド シルバー、スペースグレー
価格 Magic KeyboardとApple Pencilを加えるとMacBook Proに迫ってしまう Intel MacBook 12”と同レベル、
iPad Pro以下
現行MacBook Proと同レベル

さてさて、これがどれくらい当たっているか、いずれにせよ、待ち遠しく、楽しみでなりませんよね。

[2020-08-01] あとでカメラを追記しました。
[2020-08-01] ところで『著名リーカーのxxxがyyyと言っている』という最近よくあるパターンの記事と、独断と偏見で自分の予想を発表しているこの記事は、どちらが興味深く読んでもらえるのでしょうね。
[2020-09-12] 大胆にも予想図を描いてみました
[2020-10-28] 期待しているキーボードはパンタグラフメカニズムではなくてバタフライメカニズムなので修正しました。