2009-05-28

私の気付いたiPhone 3.0の変更点その2

先日、iPhone 3.0で気づいた点を書きましたが、もう少し詳しく見てみて、補足したいことが出てきました。
  • メールのサーバ検索
    Spotlight検索はとても便利で気持ちいいです。
    さらに、メールの検索では、まずローカルのメールボックスキャッシュを検索し、その後「続けてサーバも検索する...」選択肢が表示され、検索できます。
    サーバに対してIMAP検索を行うので、大量にヒットするような場合でも高速に検索結果が得られます
    またさらに、一度取り込んだサーバの検索結果はローカルにキャッシュされるので、キャッシュにある間はSpotlightで検索すると、ちゃんと一緒にヒットします。
  • 日本語の読みによる並び
    ミュージックの並び順ですが、現状2.2.1とそれ以前では「a~z日本語」で、タイトルやミュージシャンがアルファベットなもの以外は、並び順をあきらめるしかありませんでした。
    ところが3.0では、「あ~んa~zその他」になっています。先頭の「あ~ん」に関しては、漢字のタイトルも読みに基づいて並べることが出来るようです
    ただ、現状どうやってiTunesが「読み」を認識しているのかわからないため、たまたま読みがあるものとないものとが、一覧上、先頭と、おしりに分かれてしまう状況です。
    それと、日本人の感覚的には「あ~んa~z」ではなくて、「a~zあ~ん」のほうが並び順的に自然だと思うのは私だけでしょうか。本の索引(Index)も「a~zあ~ん」が多いと思うのですが。

2009-05-26

Kindle 1に遭遇

先日、ちょっと遅い通勤電車で、Amazon Kindle 1で本を読んでいる人を見かけました。
iPhoneと違ってプラスチッキーだけれど、文具としての確かさを感じるデザイン。
新書サイズの画面に白い枠がついた、省電力のデバイス。
片手で軽く扱える重量。
Kindleを見ると、iPhone/iPod touchも電話やiPodの体裁から離れた、より多くの情報量を見せるバリエーションがあっても良いような気がしました。

ターシャの第3の番組

見逃してしまっていました。
今、NHK BS2で四季の庭の再放送をやっているのだけれど、番組前の解説で、1.四季の庭、2.魔法の時間の作り方、そして第3の番組『ターシャからの伝言~花もいつか散るように』があることを知らされました。
ご命日の6月18日、あるいは12月の再再放送を期待して、見逃さないようにしたいと思います。

2009-05-24

Windows 7のWindows Touch操作法

Windows 7はより積極的にタッチパネルをサポートする予定です。
これをWindows Touchと呼んでいるのですが、その操作法のビデオが高橋忍さんのサイトにありました。
独自の(ちょっと独特な)操作法なので、ここに挙げておきます。
  • タスクバーボタンのドラッグアップで右ボタンメニュー
  • 縦ドラッグ(縦ドラッグ)で縦スクロール
  • 横ドラッグでセレクト
  • ドラッグで指をいったん横に動かしてから縦に動かすと、縦方向のセレクト
  • 二本指横ドラッグで、横スクロール
  • アイコンをホールドしながらもう一本の指でクリックすると右ボタンメニュー
  • 長いホールドでも右ボタンメニュー
  • ピンチイン、ピンチアウトでズーム
  • 二本指ドラッグの回転
  • 左右のフリックで次、前に進む

2009-05-09

私の気づいたiPhone 3.0の変更点&メモの同期(Notes Sync)機能

先日、iPhone 3.0 (iPhone OS 3.0) のBeta 3に触れる機会があったので、気づいた点を挙げておきます。
  • 全般
    • ダブルタップによるCut, Copy&Pasteは、起動に多少のぎこちなさがあるけれども、操作性はスムーズ。心配していたけれども、かなり使いやすい。
    • Spotlightの検索も、すばやく動いて、やはりとても便利。
    • いろいろなアプリの一覧表示の先頭に、検索窓が表示されます。
  • 日本語関連
    • FEPの変換中の文節の移動ができます。変換中の入力文字列の必要な箇所を指で触って文節を指定します。
  • ミュージック関連
    • 楽曲の並びが、今まで「a~z日本語」だったのが、「あ~んa~z」に変更。多少違和感あります。
    • ビデオのみのプレイリストは、今まで表示されなかったが、Musicアプリの中で表示および再生できるようになりました。
  • 互換性
    • MobileTerminalとBos Prefsはまだ動きません。
さて、個人的に思い入れの深い、メモの同期に関しては、Beta 3では下記のようなものでした。
  • iPhone 3.0を接続すると、iTunesの全般タブにに「メモ同期」の項目が現れる。今回Beta 3では、現行のiTunes8.1.1でもこの機能は有効でした。
  • 「メモ同期」をiTunesでONにし、次回同期すると、メモの同期が始まります。
  • メモの同期対象は、Mac OS XのMailアプリで見えている、すべてのメモです。つまり、ローカルフォルダのメモと、IMAPサーバ上のメモ形式のメッセージすべてです。
  • iPhone/iPod touchで作成したメモは、Mailアプリのローカルフォルダにコピーされます。
  • 更新分の差分同期が行われます。なお初回など、大量のメモの同期には何分もかかります。
  • Mailアプリが起動していなくても、メモの同期ができます。ローカルフォルダと直接、およびIMAPのキャッシュとの間で同期しているようです。
  • 同期はiTunes経由なので、ケーブルが必要です。
  • Windowsとのメモ同期はまだ試せていません。
音楽や写真、Podcastと同様に、iPodケーブルを使用してのメモ同期機能です。
Podcastで可能になったように、無線(Wi-Fiおよび3G)での同期ができるともっとよかったのにと思いました。

私の利用スタイルだと、現状では、最高でも週に一度しか同期しません(購読しているPodcastがDailyのものがなく、ほとんどWeekly)。
メモの同期は一日に何度も行いたい勢いなのに、iPodケーブルを使用した同期、かつ母艦が必要となると、私の使い方ではちょっと有用さにかけてしまうな、と思いました。
やはり、無線でIMAPフォルダと直接同期するような仕組みが欲しくなってしまいます。

2009-05-06

Kindle DXはiPhone OSのバリエーションのヒントになるか

2月にアメリカで発売開始されたKindle 2 (6inch、600×800、厚さ9.1mm、maclalalaさんの記事engadgetの記事)は、現状のiPhone/iPod touchに、後発ですが良く似た形状をしています。
いずれもいつでも持ち歩ける文庫本的な利用スタイルを目指している、好敵手だと思います。

New York Timesの記事は、9.7inch (約2倍の表示面積) のバリエーションであるKindle DXが近日発表されると予想しています。
週刊誌か、畳んだ新聞サイズといったところですが、iPhone/iPod touchの将来の大画面バリエーションの在り方を占う上で、とても良いベンチマークになると思います。
見やすい広い画面で、使いやすいCocoa touchが動くマシンが実現するのなら、早く見てみたいものです。
携帯性を絶対的に重視する用途と、広い画面での見やすさ・疲れにくさを重視する用途は絶対に両方あると思います。


[2009-05-07 00:30更新]
と、書き込みをした後にamazon.comを見てみたら、Kindle DXがもう発表されていました
なんというタイミングでしょうか。

表示エリアは1200×824、4GBストレージとのこと。

WindowsのブートローダーでLinuxとデュアルブートの方法

[2011-05-03] Ubuntu 11.04用の手順を作成しました。

Windows Vista SP2 RTM、Windows 7 RC、Ubuntu 9.04と新バージョンのリリースが忙しい4月でしたが、そんなにたくさん試せるマシンが手元にある訳がありません。
そこで、デュアルブート(Dual Boot)、トリプルブートをしたくなるのですが、Windows同士、Linux同士なら比較的楽でも、WindowsとLinuxの間では、ちょっと苦労します(しました)。
Windowsのほうが融通が利かないので、Windowsのブートローダーを使ったLinuxとのデュアルブートにしておいたほうが、後々安全そうです。
今回はかなり試行錯誤ののち、テスト用のマシンに下記のようにインストールしました。
  1. Windows 7を新規インストール(VistaやXPでもよい)。
    パーティションはNTFS(40GB)、空き(Ubuntu用20GB)、FAT32(データ用20GB)の3つを作成(FAT32のパーティションは必須ではなく、結局あまり使っていません)。
    なお、Windows 7は、フォーマットしていないパーティションもRAWディスクとしてドライブレターが付与されます。
  2. 次にUbuntuを真ん中の空きパーティションにインストール(ここでは9.04での動きを元に説明しています)。
    このとき、次の点に注意しました。
    1. パーティションの指定で、「独立したOSとしてインストール(Windowsは消さない)」をそのまま選ぶと、MBRがLinuxのブートローダ(Grub)で上書きされる(それでもデュアルブートにはしてくれるけれども、後々苦労しそうなので避ける)ので、「空き領域を最大限利用する」を選択。
    2. このときUbuntuのパーティションサイズがなぜか2.5GBの小さなものになり、先頭のWindowsのパーティションが35GB程度に拡張されるようになってしまうので、スライダーでWindowsのパーティションサイズを40GBに戻し、Ubuntuのパーティションを20GB確保する操作が必要でした。
    3. インストールウィザード最後の画面の「拡張」ボタンで、ブートローダのインストール先をsda5(今回Windows、Windowsのブート用の100MB、データの3つのパーティションがすでに存在するするので(それ+2))とします。
      これを忘れるとWindowsのブートローダが上書きされます。
      また、パーティション名は、パーティションエディタを横で起動して確認すると分かりやすいです。
    4. Ubuntuのインストールが終わったら、リブートしてWindowsで起動。
  3. WindowsのブートローダーからLinuxを起動するためのツールとして、grub4dosをダウンロードし、grldrとgrldr.mbrをC:\にコピー。
  4. Windows 7(Vistaでも同じ)のブートメニューに次のコマンドでUbuntuを追加(管理者モードのDOS窓で)。
    bcdedit /create /d "Ubuntu 9.04" /application bootsector
    bcdedit /set {xxxx} device partition=C:
    bcdedit /set {xxxx} path \grldr.mbr
    bcdedit /displayorder {xxxx} /addlast
      (XPの場合は、下記シノバーさんの記事の手順でブートメニューに追加します。)
  5. 引数なしのbcdeditで確認(「リアルモードブートセクター」のところに表示されること)。
  6. リブートして確認。
私も初めは、Ubuntuのインストーラでデュアルブート(GrubのメニューでWindowsを起動)を設定したほうが楽だと思って進めていたのですが、Ubuntuを再インストールしたくて、パーティションを間違った手順で削除してしまうと、WindowsのMBRを二度と復元できなくなった(Windowsの回復コンソールがどうやっても検出してくれない、bootsect f: /fixmbrがエラーする)ので、Windowsに優しい方法の方が良いと考えるようになりました。
また、Windowsでのデュアルブートの方法は、ケーズメモさんの「Windows VistaとUbuntu 7.10をデュアルブート」を参考に進めていたのですが、LinuxのMBRの抜き出しがうまくいかなかったことと、XPがない状態(ntldrがない状態)でやりたかったので、最終的には、grub4dosにたどり着きました(シノバーさんの「お家で使うLinux - WindowsからLinuxを起動する」が参考になりました)。
具体的なbcdeditの設定は、grub4dosのオンラインマニュアル「Load via bootmgr (Windows Vista/2008/7)」が決定打でした。

[2009-05-15] Windows 7専用の手順のような書き方だったので、VistaやXPに関するカッコ書きを追加しました。
[2010-01-11] Ubuntu 9.10の場合の手順を新しいエントリに書きました。Ubuntu 9.10はGrub 2になっているので、このままの手順ではブートできません。