2019-10-06

Microsoft Officeが障害で落ちた場合、あるいは保存し忘れた場合のドキュメントの回復方法いろいろ、および最終手段

Microsoft Officeには作成中のドキュメントがトラブルで失わないように予防する、あるいは失われた場合でも回復できるようにするための、いつくかの方法が用意されています。
  • 定期的な自動保存:
    [オプション] => [保存] => [次の間隔で自動回復用データを保存する]
    で設定します。
    デフォルトでは10分ごとですが、私はOfficeをセットアップしたときはいつも即座に、3分ごとに設定変更しています。
    昔はこの機能をONにすると動作が遅くて支障がありましたが、今どきはどうもありません。
  • 自動回復ファイルの復旧:
    OfficeアプリやOSが落ちてしまったとき、次回アプリを起動すると、[ドキュメントの回復] メニューペインが表示されて、未保存のドキュメント一覧から復旧できます。
  • 未保存ファイルからの復旧:
    操作ミスなどで、ドキュメントを保存しなかった、保存ダイアログで [保存しない] ボタンを押してしまった場合、
    [開く] => [保存されていないドキュメントの回復]
    から未保存のドキュメントを開くことができます。
  • 変更するつもりが無いのに誤って保存してしまったファイルを過去に戻したい場合:
    OneDrive同期をしている場合は、ファイルが履歴で保存されているので、ブラウザでOneDriveフォルダにアクセスして過去のバージョンを取得できます。
    ファイルのタイムスタンプは履歴上は表示されますが、取得し直すと現在日時になるのは残念。
以上が通常の手順なのですが、この手順だけでは回復できない場合があります。
その場合は、次の手順を試してみてください。
  1. Officeの作業中のドキュメントは
    %appdata%\Microsoft\Word
    %appdata%\Microsoft\Excel
    %appdata%\Microsoft\PowerPoint
    の各フォルダに保存されます。
    もしここにドキュメントが残っていれば、別の場所にコピーして直接開きます。
  2. ファイルタイプが .asd の場合は、WordとExcelの自動回復用データです。
    %localappdata%\Microsoft\Office\UnsavedFiles
    のフォルダにコピーして、
    [開く] => [保存されていないドキュメントの回復]
    で開きます。
  3. PowerPointの場合は pptXXXX.tmp というファイルがあることがあります。
    この場合は、コピーし、ファイルタイプを .ppt に変更(.pptxではない)すると開くことができます。
  4. それでも見つからない場合は [ごみ箱] を開きます。
    [ごみ箱] の中に .asd あるいは pptXXXX.tmp があれば、上記方法で開くことができます。
実際、今日、PowerPointでドキュメントを作成中にいったん中座して戻ってきたら、アプリがいなくなっていたのですが、この方法で見事に回復することが出来ました。
困った場合は、ダメ元と思ってお試しください。

[2019-10-14] 本文のケースはアプリがクラッシュしたような場合ですが、変更したくなかった既存ファイルをミスオペで間違えて変更保存してしまったケースでは、OneDrive同期をしている場合は、クラウドにファイルの履歴が細かく保存されているので、ファイルを元に戻すことができますね。
これも私がたまにお世話になる方法です。

[2022-12-08] OneDriveから過去バージョン取得に関しても本文に追記しました。
それにしても、私自身も、この投稿を年に何度も参照して活用しています。

1 comment:

  1. 今日もこの方法で回復できてほんとうに助かりました

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