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2020-09-24

Mac min late 2012をmacOS Mojave 10.14.5からやっとCatalina 10.15.6に上げたお話

この秋のmacOSはバージョン11.0 Big Surで、macOS/iOS/iPadOSの大規模な共通化が果たされます。
手元のMac miniはLate 2012なので、11.0へのバージョンアップの道は絶たれています。
なので今年の私は、Big SurはApple Silicon Macでお迎えするつもりです。

先日書いたように、このタイミングでiPad Pro 11 2018を手に入れ、iPadOSを最新の14.0にクリーンインストールすることにしました(OTAではなく、いつも気持ちよくクリーンインストール)。
手元のMac miniは、過去なんどかバージョンアップを検討・トライしていたのですが、自家製Fusion Driveのせいもあってか、一度もMojave以上にバージョンアップが成功していませんでした。

ここから、macOSとiPadOSを最新にする、連休中の物語が始まります。

iPad Proが文鎮化:
最初、Mojave 10.14.5のiTunes上で、iPad Proを14.0クリーンリストアしようとすると、追加モジュールのバージョンアップが必要です、と言われました。
iTunesの追加モジュールが自動的にバージョンアップされ、iPad Proのクリーンリストアをなんとか開始できました。
ところが、iPad Proが起動時にリンゴマークの表示が数秒と、暗転を繰り返すようになり、いわゆる文鎮化してしまいました。
こういう時は、リカバリモードやDFUモードにして、クリーンリストアするのが定石です。
しかしながら(Mojaveの母艦では)何度やっても同じ状況を繰り返すばかり。
これには正直、焦らされました。

古いmacOSが新しいiOS/iPadOSを扱えない可能性:
WindowsマシンにiTunesを入れてリストアしようかとも考えました。
古いmacOSを使っていると、最新のiOS/iPadOSとの連携ができなくなることが過去にもありました。
2018年のMojaveと2020年の14.0ではさすがにmacOSが古すぎると判断し、意を決して、Mac miniをバージョンアップすることにしました。

Catalinaへのバージョンアップのあいかわらずの失敗、復旧:
Catalinaのインストーラをダウンロードして、システムディスクから起動してバージョンアップする通常の方法をまず実行しました。
過去トライした時は、Catalinaがリリース直後でしたが、現在はCatalinaも10.15.6とバージョンアップして改善されているハズです。
しかしながら、期待通りいかないもので、過去と同様、バージョンアップに失敗し、何度やってもMac miniが復旧モード(ディスクユーティリティやOSインストールの選択肢が出るモード)になるばかり。
この状態に一度なると、電源をOFF/ONしてもその状態を抜け出せません。
メニューから起動ディスクツールを呼び出して、元のシステムディスク(Macintosh HD)を選んで起動して、何とか復旧できました。

macOSのバージョンアップがうまくいかないときは、外付けUSB起動で:
次は、サポート情報を参照し、USBメモリにインストーラを作成することにしました。
以下のコマンドです。

% sudo /Applications/Install\ macOS\ Catalina.app/Contents/Resources/createinstallmedia  \
–volume /Volumes/usb-data

コントロールパネルの起動ディスクからUSBメモリを選んで、再起動したところ、無事Catalinaへのバージョンアップが出来ました。
Mac miniはクリーンインストールではなくて、インプレースのバージョンアップにしました(なお、macOSをクリーンインストールしたい場合は、システムディスクを消去するのが手順)。
ボリュームはバージョンアップによって、SystemとSystem - dataに分かれて保存されるように変更されました。

後はCatalinaのFinderからiPad Proのクリーンリカバリ:
バージョンアップ後は、MailとiPhotoのデーターベースの変換に10分以上必要でしたが、新OSで快適になりました。
はれてCatalina上で(iTunesではなくて)Finderから、リカバリモードにしたiPad Pro 11のクリーンリストアを実行し、やっとのことで文鎮状態から復旧できました。
先代のiPad Pro 9.7のバックアップから復元して、何事もなかったかのように環境も復旧しました。

残る課題:
現時点の残課題は、Time Machineバックアップが、容量不足で完全には完了していない点です。
いちどTime Machineのディスクを初期化すればよいのですが、過去のバックアップをできるだけ残したくて、思案中です。


以上、長々と書いてしまいましたが、また同じような状況になった時に思い出して復旧できるように、記録として残しておきたいと思い、書きました。

2016-07-05

MacBook Airから取り出したSSDをMac miniに装着 - 実行編

Mac miniの上段に無理やりおさめて接続した、
MacBook AirのSSD+SATAアダプタ
先日予告しました通り、この週末にやっちゃいました。
万人にお勧めできる内容では全くないですが、自分的には有効利用が出来てよかったと思います。

MacBook Airから取り出したSSDは2.5"ドライブに比べて長さがかなり長いので通常の位置には組み込むことはできません(MacBook AirのSSD交換レポートその1その2)。
これを何とか活用しようというのが、今回の記事です。

SSD/HDD用の接続アダプタのフラットケーブルはもともと自由に曲げられるので、Mac mini上段の空いているすきまに潜り込ませた寸法の長いSSDに接続するのにとても都合が良かったです。
この下段にHDDを取り付け、何の不信感もなく収まってしまいました。

移行には、元々HDDを700GBほども使用していたので、ものすごく時間がかかってしまいました。
  • 最初に内蔵HDD(すでにSegateのSSHDに入れ替え済み)からUSB 3.0外付けHDDへのバックアップ(リカバリモードで立ち上げてディスクユーティリティで複製):5時間
  • 内蔵Fusion DriveへのOS Xのクリーンインストール:30分
  • バックアップを取ったUSB 3.0外付けHDDから、移行ウィザードを使ってアプリやデータの復元:5時間
MacBook Airの128GBのデータ移行が15分だったので計算上は妥当な時間ではあります。
バックアップ用HDDを上段に内蔵してコピーすればもっと速くできたはずですが、あいにく厚さ15mmのHDDしか手元になく、内蔵不可能でした。

Fusion Driveにした結果、OS Xの起動時間は、
  • 内蔵SSHD:35秒
  • USB 3.0外付けHDD:1分25秒~2分20秒
  • 内蔵Fusion Drive:15秒
となり、効果てきめんです。
内蔵HDDの時は1分以上かかっていたと記憶しているので、いまさらながらSSHDが実はかなり健闘していたのが良く分かりました。

Fusion Drive自体の設定は、Mavericksを外付けHDDから起動し、ディスクユーティリティでオンラインで行いました(Fusion Driveに設定すると内容が消えるので、上に書いたバックアップを慎重にやりました)。
内蔵ディスクがSSD+HDDの状態でディスクユーティリティを起動すると、SSDとHDDが赤い文字で表示され、ディスクを修復するか、と聞いてきて、Fusion Driveの設定がオートマチックに流れます。
今回私はたまたま古いOS Xを使用したのでよかったのですが、ディスクユーティリティのFusion Drive設定機能はEl Capitanでは無くなっている(コマンドでは設定可能)とのことなので、注意が必要です。

今更ながらMavericksを再インストールしたのですが、昔に保存していたインストーラは、Appleが証明書で問題を起こしているらしく、エラーになって使用できませんでした(2016年2月以前にダウンロードしたインストーラがダメになったとのこと、Apple Ch.さんの記事)。
再度ダウンロードすればよいのですが、MarvericksのApp Storeではなぜか「インストール済み」となっていてダウンロードできず、仕方なくFusion Driveに一度El Capitanをインストールした上で、App Storeの購入済みからダウンロードしました(Apple Ch.さんの記事にあるmas-cliはMavericksは古すぎて動かなかったので)。
その上で、El CapitanからMavericksのインストーラを起動しても、「古いのでダメ」 だったので、再度外付けHDDからMarvericksを起動し、ダウンロードしなおしたMavericksのインストーラでFusion Drive上にインストールしました。

いろいろありましたが、最終的にはしっかり動いています。

2016-06-30

MacBook Airから取り出したSSDをMac miniに装着 - 予告編

先日MacBook Air Mid 2012のSSDを交換しましたが(その1その2)、取り出したSSDをUSB 3.0外付けディスクとして有効利用するだけでは飽き足らないのが私の悪い癖。
他方、私のMac mini 2012はSSHD 1TBに入れ替えて何とかしのいでいたのですが、この際、MacBook Airから取り出した128GB SSDを増設して、大容量Fusion Diskにしてやろうと思い至りました。

実は、取り出したSSD、専用のケースに収めるのなら良いのですが、SATA変換アダプタをつけると、通常の2.5インチHDDよりもかなり長くなってしまい、通常のケースには全く入らないのです。
さらに、Mac miniの方のふたを開けて中をのぞいてみると、上段のエリアに、通常のHDDとは向きが違うのですが、ちょうどスペースが空いているではありませんか。
空中結線かつケーブルをひねって接続することにはなりますが、このスペースにMacBook Airから取り出したSSDを詰め込んでみようと思います。

ソフトウェア的には、Fusion Driveを構成するにはドライブの初期化が必要なので、現状の内容をどう移行するかが、悩みどころの一点です。

ということで、上段HDD用の接続ケーブルを発注しました。
ちゃんと接続できるか、またレポートしたいと思います(こんなレアな組み合わせの使い方を人がほかにどれだけいるのかは分かりませんが。。。)。

[2016-07-05] 実際に取り付けました。

2014-03-18

Mac miniの内蔵ディスクをハイブリッドディスクに交換すれども9.5mmと7mmの違いでまあ70点の出来

この週末にMac miniのディスクの増量を行いました。
Mac mini late 2012 (Macmini6,1) を500GBの内蔵ディスクで、Linuxは外付けディスクに追い出したりしながら今までがんばってきたのですが、とうとう使用容量が99%を超えてしまいました。
MacBook AirでSSDの良さは十分知っているのですが、500GB以上をSSDにするのは高くつき過ぎます。
安くなってきた内蔵ディスク2本化キットを使って、自家製Fusion Driveにするのも悪くはないのですが、全バラシがしんどいのと、自家製Fusion Driveのトラブルのリスクを考えると踏み切れませんでした。

私の場合ハイブリッドディスク(SSHD)を選択:
そこで今回私が選んだのはSSDとHDDのハイブリッドディスク。
ハイブリッドディスクは東芝とシーゲイトから出ていますが、SSDの利用ロジックによって効果が違うはずです。
シーゲイトはMac対応を一応うたっていて、東芝は週一しか使わない場合はキャッシュがクリアされるかもとの噂。
本当は自分の使い方での比較実験をしたいところですが、そうもいかず、今回はシーゲイトの1TB/8GBにしました(SATA3 6Gbpsはしっかり確認のこと)。

交換の顛末:
  • まずは、ハイブリッドディスクをUSB 3.0で接続して、ダウンロードしておいたMavericksのインストーラでインストールに約20分。外付けディスクで不自由なくブートできるのはOS Xの魅力ですね。ここではまだ環境を復元しません。
  • 何度か再起動して、確かに早くなっていることを堪能。今までの内蔵HDDでは1分、今回の外付けハイブリッドディスクのクリーンインストールで約20秒でした。
  • いよいよディスクの交換。基本的にはネットに掲載手順通りなのですが、各所キチキチにはめ込んであることと、コネクタやケーブルはどの方向に外れるのかを予想して注意しながら取り回さないと、すぐに痛めてしまいそうです。
  • ほとんどの手順と違い私の場合はパンチングプレートとHDDが一緒にくっついて外れました(もちろんねじは外したにも関わらず)。
  • 500GBの内蔵HDDは7mm厚で下段(底面フタに近い側)にピッタリ隙間無く収まっていました。ピッタリというところがくせ者で、1TBハイブリッドディスクは9.5mmなので、接続ケーブルを取り回す余裕がなくなってコネクタが浮いてしまうのです。これは想像ですが1TB 9.5mmモデルはHDDが下段ではなく最初から上段(フタから見て奥)に取り付けられているに違いありません。
  • 仕方ないので、左上のネジ1本は取り付けずに蓋をしました。ここで起動テスト、約15秒で起動しました。当然と言えば当然ですがUSB3.0外付けよりSATA3 6Gbps内蔵の方が目に見えて速いです。
  • この後、元のHDD 500GBを外付けにし、[移行アシスタント] でユーザデータを戻しました。約400GBもあるので3時間。復元したユーザが正となり、一時的な新しいユーザは [削除済みユーザ] に移動されました。
  • 必要なアプリをインストールして作業終了。起動時間は30秒、半分くらいになりました。
おすすめできるか:
今回の方法はケーブルとディスクが干渉してネジ1本取り付けない状態なので万人向けとは言えません。
Mac mini全部が、下段に9.5mmドライブが入らない構造なのかどうかは分かりませんが、少なくとも私のモデル(late 2012 500GB)ではそうでした。
9.5mmディスクでも上段であれば全く問題ないと思われます。

容量アップ最優先、かつ下段、なら7mmの1TB HDDが無難でしょう。
高速化もしたい場合は、上段キットを追加して上段にハイブリッドディスクにするのが良いでしょう(私も時間の余裕があれば、近い将来そうしたいと思います)。
あるいは、SSD+HDDでシステムとデータを分けるとか、Appleの技術を活用してFusion Driveになるでしょう(片方は7mm必須をお忘れなく)。
最初から上段にディスクがついているモデルの場合は、悩みが少ないと思いました。

結論:
ディスク1本の交換で、Fusion Driveと似た効果を得られるハイブリッドディスクは検討の価値ありです。
Mac miniというかMac全般は、ちょっと高度な交換を考えると、途端に難易度が上がってしまうことを再度楽しく思い出しました。

[2014-03-20] [移行アシスタント (Migration Assistant)] の名前を「誤:復元アシスタント」に間違えていたので修正しました。