2020-09-21

iPad Pro 11はiPad Pro 9.7よりも何もかも良い、という訳ではなかったというお話

https://www.apple.com/jp/ipad/compare/ のイメージから作成

2020秋冬のApple Special Eventロードがいよいよ始まりました。
9月のコレクションで発表されたのは、Apple WatchとiPad Air/iPadとApple Oneでした。
iPad Proは、2020年は既に3月にLiDAR付きのFace ID第二世代が出たばかりですので、今年はもう出ないことが確定です。

ということで、今更ながらですが、安心してiPad Pro 11” 第一世代2018年モデルの中古をポチっとしました。
(ずっとiPad Pro 9.7” を愛用していたのですが、先日強く床に落としてホームボタンの効きが悪くなってしまいました、パーツが少しずれてしまったようですが、iPad Proの修理は不可能)
2020年モデルと2018年モデルディスプレイテクノロジは全く同じなので、出来るだけ安く手に入る2018年モデルにしました(整備再生品はなかなか出ないですし)。

10.5” を挟んで、11"は9.7"と2世代の違いがあるので、当然進化しているのですが、特に気に入ったのは次の点です。

  • 120Hzのディスプレイはとてもスムーズで、どれだけ速くスクロールしても表示が途切れなくヌルヌルと追従します。
  • USB-Cで直接4K HDRディスプレイに出力できます(試したのは LG 32UL750-W )。
    次のアプリではビデオ出力がフル4Kになります(iOS 14.0、2020年9月時点):iTunes (Movie)、Amazon Prime Video。
    ミラーモードでしか出力できないアプリ:NHKプラス、TVer、ABEMA TV。
    外部ディスプレイを接続していると「Chromecastを使用すること」のエラーで表示が停止するアプリ:GYAO!。
  • キーボードとタッチパッドはUSBでキッチリつながりました。
    試したのはMicrosoft All-in-One Media Keyboard(今は廃盤)です。2本指スクロールも大丈夫です。
  • 画面の縦横比が、他のiPad、iPad Proは3:4ですが、11” だけ3:4.3と7%ほど縦長です(iPad Air 10.9 2020も、縦横とも28px狭いですが)。
    長手方向を16とすると、通常iPadが16:12.0で、11” は16:11.2です。
    ビデオを見る時や、iPhoneアプリを拡大表示するときにレターボックスの黒帯部分がかなり少なくて済みます。

逆に、実際に触れてみて驚いた点なのですが、不便に感じた点、改悪されてしまった点は以下です。

  • スピーカーがラジオっぽい音しか出してくれません。
    9.7” では高級ラジカセ的な音が出ていました。
    ボディーがさらに薄くなったうえに、液晶が端まで迫っていて、スピーカーの容積を確保できず致し方ないとは言え、なんとも残念でたまりません。MacBook Proではやっているサブウーファーでの補完するなどしてほしいところです。
  • 入出力ポートがUSB-Cひとつなのはやはり不便です。
    3.5mmヘッドホンジャックがないので、USBドックかUSBオーディオアダプタがないと、音声はBluetoothでやるしかないです。
    iPhone XR用にLightningオーディオアダプタは持っているのですが使い物になりません(毎日充電が必要になるワイヤレスヘッドホンやついでにApple Watchにはまだ馴染めないでいます)。
  • 薄すぎて、たわむれに力をかけたり、変な角度で踏んづけたりすると、折れ曲がってしまいそうです。
    9.7” やiPhone Xシリーズのように端がラウンドしている方が力学的に強度があるのかもしれません。
    以前の書き込みで全ての製品でのフルラウンドシェープ採用を予想しましたが、そうなっている方が実際は良かったのかもしれません。



[2020-09-29] YouTubeアプリは当初フルビデオディスプレイできたと書いてしまいましたが、今日改めて観てみるとミラーモードでしか出力できませんでした。
もう少し調査して確定したいと思います、それまでYouTubeアプリは保留とさせてください。

[2020-10-04] iPad Pro 11" Wi-Fiモデルの右側面中央の樹脂スリットですが、よくよく考えてみると、Apple PencilのQi充電エリアでした。
iPad Air 2020でも同じです。
SIMトレイスロットは右側面下の別の位置なので、元の書き込み(Wi-Fiモデルですが、SIMスロットの穴が開いていて樹脂でふさがれています。Cellularモデルの方が出荷数が多いのかもしれませんが、妥協が見えて嫌な点です)は全くの濡れ衣でした、ごめんなさい。

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