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2012-03-05

Lion ClientをTime CapsuleまたはTime Machine NASサーバとして活用 - 移行編

先の記事で、基本の設定について述べました。
この記事は、以前Snow LeopardでNASでTime Machineバックアップをしていた場合に、そのバックアップデータを移行する方法です。
過去のデータを救えることと、初回のバックアップの時間を短縮することができます。
  1. 先の記事の1〜3でminiの設定が終わったら、airでTime Machineを設定する前に、NASに残っているバックアップイメージをmini上の共有フォルダにコピーします。
    miniでNASに接続し、以前のバックアップイメージ(スパース・ディスクイメージ・バンドル)をコピーします。ファイル名は、air_aabbccddeeff (内部的にはair_aabbccddeeff.sparsebundle)、ここでaabbccddeeffはairのネットワークイターフェースのMACアドレスを表す12桁の16進数です。Snow Leopardのときとは違い、AFPでは接続できないのでSMBで接続してください(追加のおまじないをすればAFPでも接続できるらしいです)。
  2. 以前のバックアップの名前を変更します。
    air_aabbccddeeff の "_" と16進数部分を削除し、単に air とします。
  3. バックアップイメージのSpotlightインデックスを再作成します。
    Snow Leopardで作成したバックアップはSpotlightのインデックス形式が古いため、これをこの段階でmini上で修正しておきます。もしこれをしないとairでTime Machineを開始したときに、何倍も時間がかかってしまいます。
    まず、バックアップイメージ air をmini上でダブルクリックしてマウントします。
    次に、作業の効率化のために、Spotlightのインデックスを通常の検索用からバックアップ用に変更します。[システム環境設定] の [Spotlight] を開き、[プライバシー] タブで、airのバックアップイメージのマウントポイントを除外項目として追加します。(なお、さらに確実にインデックスを初期化するために、.Spotlight-V001 フォルダを削除するという一手間をかける方法もありますが必須ではありません。)
    後は、Spotlightのインデックスが再作成されるのを待ちます。容量にもよりますが、数時間かかります。ディスクのアクセスランプを見ておくか、ターミナルで tail -f /var/log/system.log でログが出なくなるか、.Spotlibht-V001フォルダ配下のファイルが更新されなくなるのを待ちます。
  4. インデックスの再作成が終われば、先の記事の4に戻り、airのTime Machineの設定を行います。
    airのターミナルで tail -f /var/log/system.log を見て、すぐにバックアップが始まり、短い時間で終わるのを確認できます。Time Machine環境設定を見ても、比較的少ない容量のみが転送されることがわかると思います。
バックアップイメージの名前が変わることと、バックアップイメージ内のインデックスの再作成をTime Machineサーバ上で済ませて時間の節約を行うところがポイントです。

少し高度な内容かもしれませんが、以前のバックアップを引き継ぐための方法です。

Lion ClientをTime CapsuleまたはTime Machine NASサーバとして活用 - 基本編

Macを2台以上お持ちの環境で、そのうちの1台をTime Machineのサーバとして設定する方法(Time CapsuleやLion Serverを追加購入せずに)です。
Snow Leopard (10.6) の時にはおまじないをすることで、多くのNASサーバをTime Machineサーバとして、MacのTime Machineバックアップを取ることができていたのですが、Lion (10.7) からは技術条件が厳しくなり、それができなくなりました。
また、Lion ServerにはTime Machine Serverの機能がありますが、Lion Clientだけでも実用上問題なく実現できますよ、ということがわかりました(Lion Serverには追加の管理機能が付いているようです)。

ここでは例として、Mac mini (ホスト名 mini) とMacBook Air (ホスト名 air) を所有していて、Mac miniをTime Machineサーバとして使用することにして説明します。
以下がステップバイステップの手順です。
  1. まず、miniにairのTime Machineバックアップを保存するための十分なディスクの空きがあるかを調べてください。
    おおよそ、airのディスクの使用量(例えば100GB)の空きがあれば大丈夫です。バックアップ専用に500GBなどの外付け2.5inch USBディスクを追加するのがおすすめです。空きが十分あるのであれば、miniのシステムディスク (Macintosh HDなど) をバックアップ用に使用することも可能です。
  2. miniでバックアップを格納するフォルダを決めます。
    miniのシステムディスクMacintosh HDを使用する場合は、Macintosh HDのすぐ下に、新しいフォルダ、例えばTMDiskを作成します。外付けディスクを使用する場合は、外付けディスクをTMDiskなどのわかりやすい名前にします。
  3. miniでファイル共有を有効にします。
    [システム環境設定] の [共有] で [ファル共有] のチェックを入れます。[オプション...] を押して [AFPを使用してファイルやフォルダを共有] にチェックを入れます。[共有フォルダ:] の下の [+] を押して、2で決めたフォルダを選択します。セキュリティを強化するために、[ユーザ:] の所で [全員] を [読み出しのみ] または [アクセス不可] に変更します。mini側の設定は以上です。
  4. airで、まずFinderでminiのファイル共有をマウントします。
    Finderの左側の一覧にminiが現れているはずなので、それを選び、[別名で接続...] を押して、miniの管理者名とパスワードで接続し、TMDiskを選んだ状態にします。
  5. 次に、いよいよTime Machineの設定をします。
    [システム環境設定] の [Time Machine] を開き、スイッチを [入] にし、[ディスクを選択...] を押します。TMDiskがリストに現れているはずなので、選択し、[バックアップディスクとして使用] を押します。
以上で設定完了です。
バックアップが始まれば、miniのフォルダに air と言う名前のスパース・ディスクイメージ・バンドル(内部的には air.sparsebundle と言う名前)のファイルが作成されます。
最初のバックアップは一晩くらいかかるかもしれませんが、気長に待って、Time Machineの先進のバックアップを堪能してください。

なお、LionではローカルディスクにもTime Machineのバックアップの一部が保存され、出先などでTime Machineサーバにつながっていない場合でもバックアップを参照できるようになっています(ローカルスナップショットという機能)。
Time Macihineを表示する(Time Machineに入る)と、右側に表示される時間軸で、白色で表示されるのがローカルスナップショット、紫色で表示されるのがTime Machineサーバにあるバックアップです。

簡単な設定で効果絶大なので、ぜひお試しください。

2012-02-26

NASへTime Machineバックアップができなくなった問題をLion Clientで解決

Mac OS X Lion 10.7ではSnow Leopard 10.6に比べて、ネットワーク経由のTime Machineバックアップの要件がAFP 3.3/Netatalk 2.2に変更になり(以前はSMBで構わなかった)、最新以外のNASが排除されてしまいました。
私もWi-FiルータのUSBディスクにMacBook AirとMac miniの2台のMacのバックアップを取っていたので、この影響をもろに受けてしまっていました。
解決策として考えていたのは、
  1. Time Capsuleをあきらめて買う;ちょっと高価ですね。それと、どうやってシャットダウンするのかがとても怪しそうです(我が家では節電のために使わないときは電源オフ)。
  2. AirPort Extreme/AirMac ExtremeにセルフパワーのUSBディスク;Time Capsuleと同等のことができるらしく、より安価なのですが、正式サポートではありません。
  3. Microsoft Windows Home Server (WHS);Lion以前は意外と使える解決策でした。Atomマシンでもそこそこ動きます。Windowsファイル共有プロトコル (SMB) で済んでいたのが、AFP が必要になったので、バージョンアップも望み薄と思います。
  4. 本格的にやるのなら、専用NAS、NETGEAR(DLNAにも対応)など。
  5. Wi-FiルータやNASのバージョンアップを待つ;望み薄ですね。
  6. Linux系 (Ubuntu) などをサーバとして使う;追加の機器を入れるのはちょっと。
  7. それぞれのMacに外付けUSBディスクをつなぐ;これはスマートさに欠けますよ、iPhone/iPad/iPod touchでさえWi-Fiでバックアップできる時代だと言うのに。
  8. Mac miniにLion ServerをいれてTime Machine Serverにする;この機能だけのためにServerにするのはちょっと気が引けます。
といった、代替策ですが、どれも今ひとつ満足感が少なそうです。

で、今日、ダメ元で試してみたのが、タイトルに書いた、
  •  Lion Clietのファイル共有でTime Machine Serverを実現。
です。
  • ディスク共有を行う側 (Time Machine Server側)、Mac mini:
    [共有] コントロールパネルで、[ファイル共有] を有効にし、[+] で新規共有フォルダを追加。[オプション...] でAFPを有効にしてください。
  • ディスク共有を受ける側、MacBook Air:
    Finderでファイル共有に接続し、Time Machineコントロールパネルを開くと、[ディスクを選択...] の所に、Mac miniの共有フォルダが何事もなかったように現れます。
確認のため、NASを使用するためのおまじないも外してみましたが、おまじないなしのLionの標準状態でも問題ないことが分かりました(やってもやらなくても良いですが、コマンドは defaults delete com.apple.systempreferences TMShowUnsupportedNetworkVolumes)。
バックアップの名前が、NAS上では <ホスト名>_.sparsebundle と言う名前で、かつDisk Utilityで手作業で作成する必要がありました。
Lion Clientのファイル共有では、MACアドレスのないファイル名、かつTime Machineによって自動的に作成されました(ボリューム名は [Time Machine バックアップ])。

ここまで分かればしめたもの、Wi-Fiルータに接続していた以前のバックアプ用USBディスクから、sparsebundleを取り出し(8月が最新バックアップ)、名前からMACアドレスを抜き、新しいディスクのトップに置いた上で、Mac miniから共有しました。
(注:私のようにSnow Leopardのsparsebundleをコピーして使う場合は、Spotlightのインデックスの作り直しが必要なようで、/var/log/system.log に Waiting for index to be ready が出続けます。一旦、.Spotlight-V100 フォルダを削除してマウントし直せば良いのですが、ネットワーク経由でやらせると効率が悪いので、共有側のMac miniで sparsebundle をマウントして再構築させました。それでも80GBのボリュームに対して数時間かかりました。)
今、MacBook AirのTime Machineの差分実行と、Mac mini自身のTime Machine(こちらはローカル)を実行中です(一昼夜くらいかかりそうです、Wi-Fiルータがしょぼいので、1GB/1時間くらい?)。
手持ちのディスクの容量が足りない(仕方ないので、一部のフォルダをTime Machine対象から除外しています)ので、バルクとほとんど同じ値段で出ている1TBの2.5インチUSBディスクを注文しました。
Mac mini上での操作なので、バックアップの移動も容易と思います。

Macを2台以上お持ちで、NASでのTime MachineがLionでできなくなってお困りの方は、ぜひともお試しください(別の記事に基本手順移行手順を書きました)。

[2012-02-26] 専用NASと、Spotlightのインデックスの再作成の注を追記しました。
私自身まだ1回目のバックアップが完了していないので、手順が確立したらまた報告します。
[2012-03-05] 1週間ほど動かして、問題なさそうです。
手順として基本編と、移行編を投稿しました。
さらに、NASからローカルへの移行編(NASにあったバックアップをローカルへ移行)を投稿予定です。

2011-10-23

どんどん使いにくくなるMac OS XのExposé

以前書いたように、Snow Leopard 10.6では一覧ウィンドウが強制的にグリッド表示になり一段階使いにくくなり、さらにLion 10.7ではAll Windowsの表示がMission Controlという機能に奉られましたが、私にとって(Leopard以前のExposéを知る人にとっても)使いやすさが上がったとは言えません。
というのも、私のように一つのアプリでおおよそ5つ以上のウィンドウを開いていると、Mission Controlでは目的のウィンドウの選択ができません。
Mission Controlの表示状態で、目的のアプリのウィンドウ群にカーソルを持っていき、上スクロール操作をすると、多少は表示エリアが広がって表示されるのですが、どうしてもウィンドウが重なって、目的のウィンドウが見えなくなるのです。
Leopard 10.5のときのように、All Windowsから一気に、任意の(アプリに縛られず)ウィンドウを選択したいんです。

今日試行錯誤していて思い出しましたが、Lion 10.7でも、Leopard 10.5のように
  • F9;All Windows。ただしMission Controlが表示される。
  • F10;Application Windows。ただしMission Controlコントロールパネルで有効になっていないかも。また、Lionの新しいショートカットではF3、Ctrl+F3、またはfn+F3、Ctrl+fn+F3。新しいキーボードに刻印があります。
  • F11;Desktopを表示。
は使えます(英語版Wikipedia Exposé)。
これがあるので、3本指スワイプアップのジェスチャーはもう切ってしまいました。
昔のやり方で十分です。

OriginalExpose (Good Expose)
のLion版を誰か作ってくれないかな〜。

2011-08-17

OS X Lion 10.7.1 updateでMacBook Airのkernel CPU full問題が解消したか

Mac OS X 10.7 Lionにバージョンアップしてから、MacBook Air Late 2008がとても遅くなっていました。
特にYouTubeを再生したり、Google Mapsを見ると、Kernel CPUが150%以上使われたりして、ほとんど使えない状態になっていました(※1)。
カーネルを32bitに下げたり(64bitがデフォルト)しても変化無し。
世界中でおこっているようです(※2)。
本日10.7.1 Updateが出たので早速当てると、奇麗に改善しました。

※1 ターミナルで、uname -a で見ると(下記は10.7.1にアップデート後)、最後がx86_64です。
Darwin xxx.lan 11.1.0 Darwin Kernel Version 11.1.0: Tue Jul 26 16:07:11 PDT 2011; root:xnu-1699.22.81~1/RELEASE_X86_64 x86_64

※2 例えば http://forums.macrumors.com/showthread.php?t=1208719

[2011-08-18] 勢いづいて、改善しました、と書きましたが、まだ無駄にKernel CPUが消費されることがあるようです。
いろいろ読んでいると、温度に関係するようです。
iStat Proで見ていると、筐体温度(enclosure base temp)が42℃になる(布団の上で実験)と、YouTubeの再生を止めてもkernel CPUの使用率が下がらず、筐体温度が39℃まで下がるとKernel CPUの暴走!が収まるようです。
ファンをまわすためにKernelが働いている? と言う説明はつきません。
Snow Leopardではなかった現象です、困ったものです。

[2012-09-22] Mountain Lion 10.8.2 ですが同様の現象がまだ起こるようです。筐体42℃、CPU 61℃近辺が閾値のようです。

2011-08-15

Mac/iOSデバイスの未来を夢想してみる

iPadに歩み寄りを見せたMac OS X Lionもそろそろ手になじんできました。
MacとiOSの融合は誰もが口にする話題ですが、私になりにも現時点の思いをまとめてみたいと思います。
  • 画面を直接操作するのは原始的なようだけれど、より直感的なのはiPadで証明済み:
    物理キーボードを持つMacBookでは、手を伸ばしてずっと操作するのは疲れる、という理由から現在のところタッチパネルは却下されていますが、トラックパッドとパームレストを排したEee Pad Sliderのようなデザインであれば使いやすいはず。
  • スクリーンキーボードの操作性をもう少し改良:
    現在iPadのキー入力は、すべての指を浮かせて必要なキーのみが押されるようにする必要があります。
    また、物理ボタンと違い、GUIパーツーにあわせて、ボタンから指が離されたときに入力が実行されます(これは最初にGUIのボタンができたときからずっと変わりません)。
    これはこれでなれればそれなりに高速入力できるのですが、やはり物理ボタンと同じような操作性が理想と思います。
    右上の写真(iPad 2のMailの説明写真)のように全部の指をつけたまま、必要なキーの上で指を押し込んで入力できるようになれば、違和感がなくなるはずです。
    また、複数のキーを同時平行で押したときにも押した順序に入力される、Nキーロールオーバーも備えてほしいです。
    これらがそろえば、物理キーは排除できるはずです。
  • やはりフルOSがないと常に不安になる:
    iPadはかなりのことができるのですが、例えば、MS Officeで編集したい、複数のWebサイトからコピペを頻繁に行いたい、Firefoxじゃなきゃいや、Unixコマンドでテキスト処理したいなど、Mac/PCがないと不安なことが出てきます。
    また、ちょっとした操作性の違い・制約が出来ること・出来ないことを生みます(例えばWebのテキスト入力エリアでスクリールできない)。
    iOSでもかなりがんばれば、そろえられる機能はありますが、不安は少ない方が良いです。
    Apple A4/A5 CPUじゃないと長時間起動できない、ということはもうないはずです。
    iPadの形をしたMacBook、キーボードなしのMacBook Airがあれば、最高のはずです。
    iOSではないですが、今年中に出てくるであろうHP/Palm webOSとPC/Windowsの合体版はとても気になります。
  • Windows Tabletはがんばってはいるけれど...:
    XP Tabletを見たときは正直感動しました。
    でも、スタイラスペンでソフトウェアキーボードを押したり、スクロールバーを操作するのはよくよく考えると2重に間接的です。
    手書き入力もどれだけ進化しても、やはりキーボード入力にはかなわないと思います(機械が認識できるくらいにきれいな文字を入力するくらいなら、手書きのままの手紙の方が良いですよね)。
最近、あかりさんブログに更新頻度が負けていますが、夢見る気持ちはなくしたくはないものです。

2011-03-01

Mac OS X Serverが無料に!?

先日、Mac OS X Lion (10.7?) のデベロッパプレビュー提供開始と、Previewページが公開されましたが、良く読んでみると、『Mac OS X Lionの一部として登場するLion Server』 (USページでは"Lion Server is now part of Mac OS X Lion")と、はっきり書いてあります。

これは、『Mac OS X Lionを買えば、もれなく無料でMac OS X Lion Server機能が付いてきます』という意味ですよね!?

機能満載、簡単管理の、あこがれのMac OS X Serverが簡単に手に入るなんて、Appleさんも太っ腹です。
家にあるiPad、iPhone、Mac、PCやIT家電をすべてMac OS X Serverで束ねて管理できるようになります。
複数のガジェットを持つようになって煩雑になってしまった今日の状況が一気に解消するかもしれません。

[2011-06-07] OS X Lionが$29.99 ¥2,600OS X Lion Serverが$49.99 ¥4,300 と別売りになるようです。
Snow Leopard Serverは ¥53,000 なので、大幅な値下げですね。