2020-07-28

Google Doodleもマスク着用とソーシャルディスタンス

Google検索ページのロゴ(Google Doodleと言います)も新しい生活様式しています。

macOSとiOS/iPadOSの統合で考える、どの入力デバイスが結局プライマリたるべきなのか:キーボード、タッチパッド、マウス、タッチスクリーン、スタイラスペン

iPadOSのアプリがmacOS上で動く(あるいはその逆も)可能になると、それぞれのOSの入力デバイスを、お互いに何らかの方法でエミュレーションしてアプリに伝えることになります。iPadOSはトラックパッドとマウス入力ができるように拡張されて、iPadOSアプリをmacOSで動かすのは既に難なくなっています。

パーソナルコンピュータの入力デバイスの歴史を振り返ると、
  • 一番最初に登場したのがキーボード。そのころはパーソナルコンピュータでは文字情報しか扱えませんでした。
    (さらにはパーソナルコンピュータの登場する前には紙テープやパンチカードで文字やマシンコードそのものを入力していましたね。)
  • 次に登場したのがマウス。グラフィックディスプレイを扱うために発明されました。
  • 業務コンピュータではスタイラスペン(CRT用)もありました。
  • ノートPCと一緒に発明されたのがタッチパッド(Appleではトラックパッドと呼びます)。
  • 小型の電子手帳はタッチスクリーンをスタイラスペンで操作する方式でした(Windows MobileやWindows Tabletも)。
  • iPhoneで出てきたのが指で操作するタッチスクリーン(タップやピンチ操作)とスクリーンキーボード(ソフトウェアキーボード)。
  • さらにiPadではスタイラスペンが再登場しました。
  • SiriやAlexaやGoogleの音声入力も、検索など定型用途では実用化されてきています。
文字入力は(物理)キーボードがプライマリデバイスであることは議論の余地はないと思います。
手書き入力も徐々に可能になってきていますが、ボタンの一押しで文字が正確に入力できる点は、ストローク入力が必要な手書き(Palm Pilotの一筆書きのGraffiti入力はかなり良かったらしい)よりも明らかに効率的です。

ポインティングデバイス(ポインティング入力) の方はどうでしょう。
自然さとダイレクトさを考えると、タッチスクリーンの指操作なのですが、細かなものを操作しようとすると指に隠れてとたんにやりにくくなります。
マウスやタッチパッドは、確かに直接操作している訳ではないですが、ポインタが指の動きに追従してスムーズに動くので、実際には操作感的に99%くらいは直接操作と遜色ないのではないでしょうか(スムーズに動かないマウスやタッチパッドでは途端にイライラしますね)。

人が機械を操作する際、直接操作がいつもベストかというと必ずしもそうではないです。
例えば自動車の運転のハンドル操作は回転操作が左右の方向展開に変換されますし、アクセル操作で速度を指示します(自動車への速度の指示が、自転車のようなペダルの速さだとするとやがて息が切れて、長時間運転できないですよね)。
人型ロボットの操縦(かなり飛躍)も、まれに、モーションキャプチャで身体動作を直接入力する方式もありますが、圧倒的にレバーやボタン操作の方が実用的なようです。

タッチスクリーンに表示されているものが2次元上に配置されているのなら確かに直接操作かもしれません。
2次元でもウィンドウが奥行きを持って配置されたり、ましてや3次元オブジェクトが表示されたりする場合は、結局はすぐに直接操作ではなくなってしまいます。
(3次元空間で直接ポイントできるのはVRの両手に持つ入力コントローラくらいでしょうか。)
直接操作と思っていたタッチスクリーンですら、コンピュータの世界では、知らず知らずのうちにすぐに間接操作になります。

これらを考え合わせると、マウスとタッチパッドの、間接操作だけれども感覚的には直接的、というのが実はパーソナルコンピュータにとてもよく合っていて、とても応用範囲が広いのではないでしょうか。
タッチパッドの、ピンチ操作やスワイプ操作や長押しは、おそらくタッチスクリーンから逆輸入です。
二本指スクロールはタッチパッド独自の斬新な発明です(AppleのMagic Mouseはこれらの操作も取り込んでしまっています)。

そういう意味で、スクリーン、キーボード、タッチパッドのすべてを一体化したノートPCは、現在および近い将来における、究極のパーソナルコンピュータの形なのでは、と思います。

2020-07-14

Apple Silicon MacBookが出たらiPad Pro+Magic Keyboardはもういらない

ITmediaの記事から
衝撃のiPad Pro用のMagic Keyboardですが、重量バランスのためにあえてウェイトが仕組まれているらしく、よくよく考えるとどうも合理性に欠けているように思えてきてしまいました。
その上、さらに衝撃的なApple SiliconのMacBookが出てきたら、iOSアプリも動くし、合理性に疑問のあるiPad Proはもういらないんじゃないでしょうか。
立って使うとか、寝転んで使う時以外、文字を気持ちよく入力したいとか、検索したいとか、タブレットよりノートPCというかMacBookの方が明らかに圧倒的にまだ使いやすいですよね。
Appleのトラックパッドの出来が良すぎるのも原因かもしれません。

MacBookに比べて、iPad Proが、半額以下とか(そういう意味でProなしのiPadはよい)、重量が半分以下とか、なにか大きなメリットがないと、ますます操作性が近づいてきているiPadOSとmacOSの傾向を考えると、なぜあえてiPadを選ぶのかが分からなくなってしまいます。
最初に書いた重量バランスについてもMacBookのようなノートPCの方が合理的です。
ずっと変化が少なくて、もう枯れてしまったかのようなMacBookでしたが(MacBook 12は良かったのですが)、新しい楽しみが出てきました。

iPhoneでもいい(もちろんiPhoneはポケットに入る特長がある)のですが、iPad Proにしか出来なくて、MacBookには出来ないこと、って(Apple Silicon Macを持ち出されてしまうと)ちょっと思いつかなくなってしまいました。

MacBook 12サイズの外付けキーボード+トラックパッドの合体したの(Lonovoで言うところのThinkPadトラックポイントキーボードみたいな)のはずっと前から欲しくて(つまりiPad ProのMagic Keyboardの下の部分だけを切り出したもの)、もしそういうのがあれば、無駄な重量ウェイト無しでiPad Proを気持ちよく持ち運べるのになと思います。
あえて繰り返します、ディスプレイとCPUナシのMacBook 12は、本当に欲しいです。

画面いっぱいに、さらに複数画面に、アプリアイコン、ショートカットアイコンがびっしり並んでいるiOS/iPadOSのホーム画面よりも、Dockに必要なアプリがコンパクトにまとめられ、デスクトップは作業の主体である文書アイコンだけのmacOSの方がいいですよね。

キーボードが不要になる実用的な入力方式が進歩しない限り、ノート型PC、MacBookが一番ベターである地位は変わらないですね。