macOS 10.0 が誕生した時からずっと気に入って 写真アプリ (Photos.app、以前はiPhoto) を使っています。
Appleらしい使いやすさは昔から変わりません。
しかしながら、このApple Siliconの世代になって、どうしても受け入れ難い問題にぶつかってしまいました。
macOSのバージョンが違うと、写真アプリが全く互換性がないのです。
私はMac mini 2012とApple Silicon MacBook Airを主に使っているのですが、古い方のMacはBig Surに対応しません。
写真は、Mac mini 2012でずっと管理してきて写真ライブラリは150GB以上になっています。
この機会にNASに移動して、2台のMacのどちらからでも使えるようにしようと考えていました。
さすがにネットワーク経由だとコピーに24時間以上かかるので、exFATにフォーマットしたUSB HDDに一旦コピーし、NASに移しました。
Big SurのMacの写真アプリでこの写真ライブラリを開くと、ライブラリの変換・修復が行われ、一呼吸の遅れはあるものの、NASに置いた写真ライブラリがきちんと使えるようになりました。
次に、CatalinaのMacの写真アプリで開こうとするとエラーになってしまい、脆くも私の計画は崩れ去ってしまいました。
写真ライブラリは同じバージョンのmacOSの間でしか共有できないのです。
次善策をいろいろ考えましたが、どれもしっくりとこず、釈然としません。
- 古いMac miniは捨てて、新しいMacだけの運用にする。
私のApple Silicon MacBook Airの内蔵SSDは500GBです。150GBの写真ライブラリは置けないことはないですが、途端に窮屈になってしまいます。もっと大容量にしておけばよかったのかもしれませんが、写真ライブラリは長期保存が重要なので内蔵SSDに置くのはちょっと違う気がします。もしかしてMacは1台運用が良いのでしょうか。 - iCloudを経由すればバージョン違いのmacOSの間でも写真ライブラリが共有できる。
iCloudは無料枠で使っているのでこの案はダメです。 - Mac miniを新しくしてしまう。
最新OSが動かなくなったマシンはどんどん新陳代謝のように入れ替えていく方針にすれば、実は一番悩みが少なくて済むのかもしれません。Apple SiliconのMac miniはIntel Mac miniに比べて発熱が圧倒的に少ないので、連続運転させておくのにも適していると言えます。しかしながら今の時点ではあまりにももったいない使い方という感覚が強くて踏み切れません。 - 写真の管理をNASのアプリに移してしまう。
これをやってしまうと、macOSの使いやすい写真アプリを捨てることになります。 - 古いMac miniはそのままで、そこでは写真アプリだけは使わないことにする。
共有したかったので、元も子もないですが、致し方ないのかもしれません。
そういえばiPhoneとiPadの写真もなんとかしないといけないです(今まではもっぱらMac miniに吸い上げて蓄積してきました。NASのアプリ管理にすれば親和性が良さそうですが、上に書いたようにmacOS側の写真アプリが使えなくなります)。
なかなか悩みが尽きません。
私はずっと前にiCloudでの写真の扱い方を誤解して、大事な写真を亡くしてしまいました。今は写真は全て写真ライブラリではなく通常のフォルダに分けて保管しています。閲覧時にのみ写真ライブラリを利用することにしました。
ReplyDeleteAppleの互換性に対する取り組みは非情です。AppleWorksの切り捨て、QuickTime 7 formatの切り捨て、.movファイルの形式も昔と今では全く別物で、 現在のQuickTime 10では開けません。iWorkしかり。iLifeしかり。Macではうっかり新規軸に飛びつくと痛い目に合います。Appleに対しては「バカなの?」と心の中で罵倒してから対策を練った上で、移行を考えましょう。VMWAREも万能ではありません。