2023-03-27

Lilith minでのKailh chocの質感不足をなんとか補うためにソリッドケースを強化する案 [自キ沼 #27]

ロープロファイルキーボードを突き詰めて行く中、Kailh chocからGateron low profile (GLP) へ転向してきた私ですが,カスタムレジェンドキーキャップの魅力にはあがなえず、chocで再チャレンジしてみようとしているところです。

chocはGLPに比べてどうしても作りが華奢で、高めの音程の音が耳に心地よくありません。
さらにMBKキーキャップは、いわゆるchocピッチの少し狭ピッチ、標準ピッチで使用するとチクレット的なデザインなので、キーとキーの間、行間・列間から音が漏れてしまって、この意味でも明らかに不利です。

これらをなんとか回避できないかと思い巡らせていたのですが、ひとつ思いついたのは、GLPのバネをchocに入れ替える手です。
うまい具合に両者のバネはほぼ同じサイズで、GLPのバネは不等ピッチスプリング(ツーステージスプリング)になっています(TALPKEYBOARDさんによる解説がありました)。
実際にchoc SunsetにGLP Brownのバネを入れ替えて試してみると、音が多少穏やかに、押した感触はタクタイル後の重さが急激になくなる不自然さが少なくなってベターな感触になるように思えます。

対策としてもう一点考えたのは、ソリッドマウントケース(以前の投稿)をもっと推し進めて、チクレット対応にしてしまうことです。
つまり、プレートの上、キースイッチの周りとキーキャップの周りの隙間もケースで埋めてしまうのです。
現状のソリッドなトップケースは右の図の水色の部分ですが、さらにピンク色の部分を追加して成形します。
ラップトップのキーボードや市販のチクレットキーボード (Apple Magic Keyboardなど) はキーキャップの周りをスキマなくケースが覆っていますが、それと同じことをやるのです。
こうなるとスイッチを抜く時にキープラーが使えなくなりますが、丸足を裏から押し込むことでなんとかなるかなと思っています。
これで音漏れは今よりもかなり防げるようになると思っています。
MBKのキーキャップのサイズは、17.5x16.5mmなので、19.05mmの標準ピッチで0.5mmの余裕を設けると、キーの間の壁の幅は0.55mmとなるのでなんとか3Dプリントできる算段です。

それと、Lilith miniの配列は、純血5x3では (以前の投稿) 私には少し無理がありそうなので、6x3でやることになりそうです。
また、これを書いているちょうど今日、狭ピッチにも少し興味が湧いてきています (MBKだと1.05mm削って18mmピッチが限界で5%だけになりますが)。

この投稿は、Lilithキーボード (7x4) をiPad ProにUSB有線接続して作成しました。
(もしかすると、macOSよりもiPadOSの方が日本語作文入力は私の好みに合っているのかも(漢字モード中の半角スペースとか、ポインタがボタンの上に吸い付くところとか、昔のフルページディスプレイ的なポートレートモードや、マルチタスクのステージマネージャもキーボードで使うと意外と良い)と感じました。)

2023-03-19

NHK Eテレのムジカ・ピッコリーノがシーズン10をもって終結してしまうなんて

独特の世界観とセンスで目も耳も楽しませてくれた、知る人ぞ知る「ムジカ・ピッコリーノ」が、すきだったのに、とうとう終わってしまうとのことです。
10代中心の、天才と言っていいミュージシャンの演奏にはいつも驚かされていました。
なんとかまた復活して欲しいものです。

最終回スペシャルは2023年3月22日(水)19:25〜19:55の放送です。
NHKの番組ホームページでは扱いが薄いのですが、制作会社さんが告知してくれています。

ただのUSB-Cハブのつもりだったパッケージが綺麗でびっくりした製品

先日、MacBook AirとiPad Pro用に、USB-C入力、HDMI 4K 60Hz出力付きのHUBを購入したところ、パッケージがApple製品のようにきっちりしていて、びっくりしました。
製品はamazon扱いのこれです。
コンパクトでなかなか良いです。

2023-03-09

オリジナルレジェンドキーキャップの第一印象、これは試験機一号機 [自キ沼 #26]

オリジナルレジェンド、カスタムレジェンドのMBKキーキャップの印刷が上がってきました(前の投稿と、前々回の投稿もご参照ください)。
印刷作業のためでもあるんでしょうが、キースイッチテスタのような、アクリルのしっかりした土台も付いてきました。
  • 遊舎工房さんの商品ページでは現在の平均納期2週間となっていましたが、9日で受け取ることができました
  • 細かい部分もつぶれず、印刷精度は高いです。感覚的に600dpi以上は余裕でありそうです。
  • 色が全体的に暗めの印象です。白も赤も青も中間色を狙ってはいたのですが、印刷データを画面で見た場合や、右の写真と比べても、実際に目で見ると、特に青色の明度・視認性が物足りません。カラー印刷は、紙の場合でも試し刷りを何度かしないとイメージ通りにならないので、致し方ないかと思います。地が黒色だとより難しいのかもしれません(印刷部分の白色の下地塗りはきっちり入れています)。
    メモ:刻印の色は、白色 #cccccc 青色 #4477ee 赤色 #aa3311 で、明度で表すと 80% 48% 37% です。
  • 強度確保のためにトップコートされるのですが、仕上がりが光沢寄りの半光沢なので、生のMBK黒色のPBT表面よりも反射が強くなります。現物をよく見ずに買ったノートPCや液晶テレビをいざ設置したら、画面のテカりに驚いてしまう事がありますが、それと同じ感じです。それと、有機溶剤臭があるので開封後しばらく外で干さないといけないです。
  • トップコートされていますが、あくまで実験的に、剥がすつもりで爪でわざと強く引っかくと、印刷が剥がれました。印刷強度を確保し、不測のキズなどを防ぐためにはトップコートは必要なようです。
  • これは自分のエラーですが、一箇所だけTypoをしてしまいました。100文字以上のデータなので、間違う前提でもう一度だけ確認すれば良かったかなと思います。

全体的に試験機一号としては満足ですが、青色文字がサッと見えないのは刻印の目的からすると改善の余地ありなので、このままの常用は難しく、再トライが必要かなと思っています。

  • 青色はもう少し水色か薄緑色に寄せる。
  • 64色とかの色見本用の刻印を1個くらいは入れておきたい、保険として。隣り合った色で印象に影響が出るから地色を挟みながらが良いか。
  • 遊び心をプラスして、イタリック体のデザインでもやってみたい。
  • 艶消しトップコートを試すかどうか。。。
  • より安価なレーザー印刷も試してみたい。レーザー印刷による刻印は単色。単色で3レイヤ分の刻印が分かりやすく表現できるか(今は左上白・右上青・左下赤の三方向三色に振り分け配置しているけれど、単色だったら、センター・左上・右上か、センサー・左上・左下のように位置関係で差をつけるとか)。黒地だと刻印が見えにくい恐れ。カラー刻印は夢が実現した形が良くて嬉しいのだけど、粋な黒色・墨色も悪くないかも。色合わせ試行不要、トップコート不要の制作上のメリット。バリエーションとして持っておくか。

この投稿はiPadのソフトウェアキーボードで入力しました。
『真のキーボードラヴァー(Keyboard Lover)はキーボードで嘘はつけない』ですよね。
実生活で、自作キーボードじゃないデバイスとの併用は少なくないですから。
iPadってシンプルにシングルウィンドウなので文章に集中できる、すぐれた「思考の道具」だと思いませんか。

 

[2023-03-18] 刻印の色を記載しました。
遊舎工房さんの黒色MBKキーキャップの単色レーザー刻印は技術的問題(PBT素材のMBKの素材の変更による)により受注停止とのこと、残念です。

[2023-07-31] ところで、写真に写っている数字行とEnterキーは、ずっと以前に貼り付けたシールですので、念のため。
シールも鮮明でよいのですが、使いたい文字が揃っていなかったりするので、自作初号機以降は乗り気になれず、です。

2023-03-02

Lilith miniは、じぶんにとって「もっと、もっとも、つかれないキーボード」を目指す、次キ沼 [自キ沼 #25]

セルフメイドの自作キーボード第2号となるLilith miniですが、ねらい、設計目標を一覧にしてみました。

  • エルゴノミクスであること、ロープロファイルの分割Alice、短い小指に自然なキー位置
  • 入力中にホームポジションを崩さない、数字行を削除、5x3のx3の部分
  • 小指の負荷を下げる、小指の担当は1列だけ、5x3の5xの部分
  • 記憶の負担を下げる、カスタムレジェンド
  • 安定動作の単純2レイヤ、親指ブロックは5キーと多め、よく使うEnterとBackspaceを親指ブロックに、Shiftも親指ブロックに、もしかするともっとよく使うカーソルキーは片手操作できる赤レイヤの右手ホームポジションに
  • ホームポジションから近いジョイスティック、(まだチューニング中)マウスほぼ不要
  • (まだアイデアのみ)カーソル移動をジョイスティックでも

現在絶賛運用中の第一号Lilithは品質が確保された市販キーキャップを使用し標準キーボードとの移行ギャップを最小限にした7x4配列です。
対して、Lilith miniはカスタムレジェンドキーキャップ前提の5x3配列です。 
ケースまで含めたサイズ比較の図を作ってみました。
Bの右とYの左のキーは出っ張るので(前回の投稿の図にはありましたが)削除しようと思います。
とても可愛くまとまりそうです。
これで使い勝手が良ければ御の字ですね。
ホームポジションの領域から外に指を一歩も伸ばさなくて良い感覚はどんなものなのか、早く試してみたいです。

カスタムレジェンドのロープロファイルのMBKキーキャップは、前の投稿で触れたように、遊舎工房さんのUV印刷サービスに発注し、首を長くして完成を待っているところです。
右が発注イメージです(画像圧縮しています)。
左下隅はLilithシリーズのロゴですが、細い線がどこまで印刷できるかの実験も兼ねています。
カスタムレジェンドのキーキャップは、自分の好きな文字サイズやフォントを選べて(今回はSF RoundedとSF Symbolsの11ptでデータを作成)、レイヤを色分けもできて、そして何より、汎用キーキャップでは惜しいところで断念せざるを得ない自分のキーマップに完璧に合わせられるのが、自作キーボードの重要な定番パーツに今後なるかもしれないとさえ思えてきました。

まずは現行Lilithの外周キーを除いた部分にセットして使い勝手を検証します。
その上でPCBとケースにじっくり取り掛かります(キーキャップの修正も必要かもしれず)。

この投稿はセルフメイドのLilithキーボードで書きました。

 

[2023-03-09] タイトルに「次キ沼」と書いてしまっていたのに気付いて、消して修正しようかと…、はてさて、偶然とはいえ上手いコト言ったもんだな、と思って併記して残すことにしました。
Lilith miniは、私にとってまさにLilithに次ぐセルフメイド自作キーボード。
次々と作ってしまうのもこれまた沼。