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2023-05-01

よりコンパクトでエルゴノミクスなアジャスタブルキーボードをつらつら考えた [自キ沼#29]

かつてのApple ADB Adjustable keyboardは、わたしがエルゴノミクスキーボードの夢を抱くことになった原点のキーボードです。
現在の市販のエルゴノミクスキーボードは巨大なものばかりで、自分のデスクに置きたくなるものがありません。
無いなら自分で作るしかない、わたしが自作キーボードを始めた第一の理由はこれです。

Apple Adjustable keyboardを現代的なキーボードとしてなんとか実現したいと思い続けている中で、今回ようやく一つの解が見えたような気がしてきました。
右の図がその姿です。
以下、今回のアイデアに込めた・込めたい思いです。
いつもながら、思いつくまま綴ります。

  • 左右分割式か可動式か:
    Apple Adjustable Keyboardのように可動して好きな角度で利用できる方式も良いのですが、お気に入りのMagic Trackpadを、お気に入りの手前のポジションに置くことができません。Lilithではそれを許すために、あえてAlice配列で分割型にしました。もちろん、トラックパッドやマウスやトラックボールを素直にキーボードの右や左に置けば良いのですが、どうしても手の移動量が大きくなって、せっかくエルゴノミクスで楽な姿勢で使えるようにしているのが、半分犠牲になってしまいます。キーボード単体でポインティングまでできればとの思いで、ジョイスティックモジュールの組み込みの模索は継続しています。今回の配列では、分割ではなくApple Adjustable Keybordのように可動式にします。
  • 右手と左手で、手の向きと行の傾きが違うのを軽減したい:
    Apple Adjustable keyboardのように、単純に標準キーボードのカラムスタッガードを左右分割して手首の向きに沿うように傾けただけでは、左右とも行が依然として右下に傾斜して左右で非対称です。これでは、それほどエルゴノミクスとは言えないと考えています(以前の投稿での考察)。自作のLilithでは右手側のズレを緩やかにすることでこの差を緩和しようとしています。結果、この約半年間、自分としては気持ちよく使えていると思います。
  • 基板をリバーシブルにしたい:
    JLCPCB等への基板発注は5枚単位なので、リバーシブルにすることで余剰基板を最小限にしたいところです(1回の発注で5台分にもなるのを2.5台分に抑える)。現状のLilithでは左右を反転した時にQとZの行が左右で0.25uズレていて、左右でスイッチの上下を反対にしてようやく収まるくらい配置に苦労しています。
  • さらに進めて、Jones配列で完全リバーシブルに:
    最近、Twitterでのやり取りの中で、@jpskennさんJones配列に出会いました。Jones配列は、左右対称のシンメトリカルスタッガード(サリチルさんの分類)で、非常によく練られた配列だと重ました。これを見た時、まさに目から鱗が落ちました。これなら手の向きに対する行の傾斜が左右で同じになり(右手Jの右下のMを人差し指、左手Fの左下のCを同じく人差し指で押すスタイルの場合です(Cを中指で押すスタイルの人はカラムスタッガードじゃないと解決しない))、そのうえ分割した時の左右の基板のキーの配置が完全に一致します。なお、センター下のジョイスティックとBキー、それとポインタボタンの有無は切り取り選択式とします。
  • 極小コンパクトキーボードへのチャレンジ:
    先日来、Lilithで5x3あるいは6x3のミニサイズの配列を模索しています(先日の投稿)。単純に標準キーボードのキー数を削っただけのコンパクトキーボードでは手首に対するエルゴノミクスが実現できないことは自明の理です。Jones配列は行が水平なまま手首への負担を小さくする発想ですが、私はこれをさらに進めて、左右分割にして手首に対してより自然なな角度に調節できるようにすればもっと良いと考えました。また5x3まで縮小するのなら1列だけになる小指担当のキーはあえてAlice配列にしなくても良さそうです。
  • 長押しモディファイアは使いたくない:
    5x3配列のキーボード(QAZまで切り詰めるので「QAZ配列」とも言うんですね)では、キー数が不足する対策として、同時押しモディファイア、あるいは長押しモディファイア(Zを単体で押すとZ、ZとJを押すとShift/J、あるいはA+CでCtrl/C、Ctrl/AはL+A)がよく使われます。長押しかどうかの判断にはタイマーが使われます。これは以前試してみたのですが、キー入力のリズムをいつも厳密に揃えないといけなくて、少しでもキーを押している時間が短かったり長かったりすると途端に誤爆、自分には全く合いませんでした。CtlやShiftやレイヤなどのモディファイアキーは主に親指ブロックにフル装備して、キーボード配列としてうまくまとめるべきと考えています。

その他、Lilithから引き継いでいる特徴です。

  • できるだけ標準サイズのキーキャップが合うようにしています。
  • ロースタッガードの標準キーボードと指運びがほとんど変わらないようにしています。
  • 親指ブロックとメインブロックの間には0.25uの隙間をあけて、親指で最下行のキーに誤って触れないようにしています。
  • また、親指ブロックのBackspaceとSpaceは1.5uの縦置きにして、親指のホームポジションが明確になるようにしています。
  • 中央にジョイスティックを配置して、ホームポジションにいながらポインタ操作ができるようにしています。
  • 配列に直接は関係ないですが、ロープロファイルは継続するつもりです。

このキーボード、Jones にあやからせていただいて Lilith mini-J と名付けたいと思います。
いつ製作・完成するかはわかりませんが、思いついた構想が自分でも気に入ったので、まずはブログとして記しました。

最後に、Apple Adjustable keyboardの、オリジナルのカタログに載っていたであろう写真です。
いま見てもエモいというか、少し生物的と言ってもいいデザインだと思います。

この投稿は自作Lilithキーボードで書きました。

[2023-05-02] ケースも考えました。
中央上端にヒンジでアジャスタブルにして、補強のために下端には円弧のガイドレールがいるかなと思います。
左右の接続をどうするか、見えにくい場所にケーブルを隠すとか、コネクタにして長いケーブルに替えて左右分割も出来るようにするとか(無線だとバッテリが場所を取るのが悩み)。
直線の時にはマグネットでくっ付けても良いかも(強力すぎると小さな角度の時にもくっついてしまうかも)。
なお、わたしはロープロファイル派なので、パームレストは考えていません。

ところで、基板は高さ4.5u、幅7u(左右共通で、左手側は中央の不要部分をカットして使う)と、もっと切り詰めれば100x100mmに収まるかも、と期待してしまいそうなところですが、キーボードとして最低限成り立つのが優先事項なので、考えないことにします。
またそう考えるのならいっそ、5x3(+1、左Shiftの分)じゃなくて6x3(-1、Z行は現状から増やさない)にすれば、0.5u増えるだけで、Tabやクォーテーションマークが格段に使いやすくなるかもしれませんし(QAZ配列は目指さない、本当に使いやすくなるかはある程度の期間やってみないと分からないところ)、あるいは数字行も入れて6x4にしてしまうとか(色々考えてすぎると今回のキーボードでの設計目標・主眼がブレてしまいますね)。

2022-10-03

iPhone 14 ProのDynamic Islandはノッチよりもすこし下にはみ出でているけれど、アプリの表示エリアが狭くなる心配はない

iPhone 14 Proでハードウェアとソフトウェアを融合した新しいユーザインターフェースの「Dynamic Island」が追加されました。
このためだけにiPhone 14 Proを買ってみたくなるような機能です。

iPhone X~iPhone 14のノッチと比べて、よくよく見てみると、Dynamic Islandの方が文字半分くらい下に下がってはみ出していることに気付きました。

もしかして、このせいでアプリの表示エリア(セーフエリア)が狭くなるのではと、はげしく心配になりました。
細かく調べてみると、下記のように、よく練られていて、大丈夫なことが分かりました。

  • iPhone 14 ProはiPhone 14に比べてボディーサイズがほんの少し長くなっています(0.8mm)。
  • さらに、ガラス面のベゼル幅はおそらく同じですが、ボディー側面パーツの厚みが写真でもわかるくらい、約0.5mm薄くなっています(ボディー側面の材質はProがステンレス、無印がアルミ)。
  • この合計1.3mmだけ、Proの方がディスプレイの縦方向が長くなっています。
  • これは、ちょうどDynamic Islandとノッチの高さの差を吸収する、うまい具合のサイズになっています。

こんなところにまでこだわって、パンチホールに変更による影響を払拭し、さらにDynamic Islandという新しい機能で、必要悪で邪魔者にされてきたフロントカメラを意味のある楽しいもの(さらに欲しくなるもの)にしてしまえるなんて、久々にAppleマジックを見たような気がします。
これもハードウェアとソフトウェアの両方を開発しているからこそできることですね。

ところで、私の記憶が確かなら、iPhone Xでは、ノッチをいじって表示を変化させたり、ノッチを隠すようにステータスバーだけを黒くしたりなど、ノッチをいじくる、厳禁だと言われていたと思います。
いま考えると、中途半端に、ノッチを邪魔なものとしてネガティブに扱うのを避けるポリシーだったのではと思います。
Dynamic Islandによって、フロントカメラ回りを、ポジティブに活用できるようになって初めて、これが解禁されたのだと思います。

来年のiPhone 15ではノッチにもDynamic Islandのような動きが与えられるかもしれません(あるいは一気に全機種がDynamic Islandになってしまうのでしょうか)。
iPad Proの方はと言えば、ベゼルにカメラがうまく収められていますし、カジュアルな使い方のiPhoneよりも落ち着いて使う使い方が主体ですし、さらにマルチウィンドウもできるようになるので(Stage Managerがある)、Dynamic Islandのような派手な通知機能は採用されないだろうと思います。
さらに、M2/M3世代のMacBookではどうなるのでしょう(センターに通知が表示されても画面が広いので視認性が良くないですね)。

[2022-10-06] Dynamic Islandを備えたiPhone 14 Proは、第二世代のiPhone Xと言えますね。

2022-03-29

Apple Silicon Mac ProとM2を予想してみる

2020年12月に描いた絵
先日のApple Special Eventではセパレート型のiMac Proとでもいうべき、Mac StudioとStudio Displayが発表され、わたしたちの予想を大きく裏切ってくれましたね。
パフォーマンス・消費電力のグラフを見るとM1 ULTRAはCPUとGPUを合わせて200Wくらいの熱容量になりそうなのでMacとしては巨大なファンが必要になり、Mac miniにも収まらなくてMac Studioのような半分を冷却機構を占める筐体になるのが自然です。
(Studioと言えば、Surface Studioの方が先でしたが、あちらは斜め上を行く変形機構でびっくりしました。)

Mac Proに関しては「次回のお楽しみ」と明言されました。
CPUパフォーマンス、GPUパフォーマンスとも、現行のMac ProをMac Studioで超えることができた今、残る課題はメモリ容量です。
Mac Pro(チーズおろし、すりおろしリンゴ)の最大メモリ容量は1.5TB、M1 ULTRAの128MBの8.5倍です。
これをいままでのような倍々ゲームで到達させるのは並大抵のことではないですし、このような巨大メモリを変更不可の固定サイズで提供するのはどう考えても無理があると思います。
やはり専用のコネクタを開発してでも、外付けのメモリスロットとせざるを得ないのではないでしょうか。
このインターコネクトは、うまくすればM1 ULTRAをマルチプロセッサとして接続するBUS (External Ultra Fusion?) としても利用できます(M1 ULTRAの説明では、マルチプロセッサの通信がボトルネックになるのでSOCの中で2つのM1 MAXを接続したと言ってはいましたが)。
冷却機構はさらに倍以上必要になります。
ヒートシンクやヒートパイプが一体化した拡張メモリ、拡張CPUカードになりそうです。
Mac Proでは柔軟なアップグレード性が重視されるので、この線がかたいと思います。

もう一方の、Apple Silicon M2は、いくらシリコンプロセスが一世代進んで微細化されたとしてもM1から2倍の性能という事は無くて、例えば1.2倍とかなのではないでしょうか。
一世代で1.2倍と言うのは、実はちょうど具合が良くて、M1がノーマル、PRO、MAX、ULTRAと4グレードでシリーズ化されているところに、M2で同様のグレードを出したとき、ちょうど順序よく並ぶことになります。
つまりノーマルM1の少し上にノーマルM2で、同時にM1 PROを超えない、という具合です。

Apple Silicon SOC CPU GPU M1比
CPU
M1比
GPU
M1 8 8 8 8
M2 8 10 9.6 12
M1 PRO 10 16 10
16
M2 PRO 12 15 14.4 19.2
M1 MAX 10 32 10 32
M2 MAX 12 32 14.4 38.4
M1 ULTRA 20 64 20 64
M2 ULTRA 24 64 28.8 76.8

単純な算数ですが表にしてみました。
M2のCPUとGPUの数を適当に設定して、M2シリーズの「M1比」のところは1.2倍した数字を書いていき、「M1比GPU」のカラムでソートしました。
うまい具合にグレード順に並ぶと思います。

M2 MacBook Airが、M1 MacBook Pro 14よりハイパフォーマンスになってしまうようなことだと、全機種・全グレードを一気に置き換えなくてはいけなくなくてとても都合が悪いですよね。
もしもM2がM1のコア当り1.2倍以上、例えば1.8倍とかのパフォーマンスを出せてしまうのなら、コア数自体を減らして省電力の方向に振ればよいですね。

いずれにしてもApple Silicon Macがこれからどんな進化をしていくのかますます楽しみです。
有り余るパフォーマンスはパーソナルユーズでは、メタバースに活用していくのが良いですね。

2022-03-05

ついにM2 Mac Pro登場? Peek PerformanceのApple Special Event (2022-03-09 3:00 JST) にて

世界情勢が不安定な中、Apple Special Eventの開催が告知されました。
よくぞ決断したものだと思います。
テーマは Peek Performance 「最高峰を解禁。」です。

Apple史上、およびデスクトップコンピュータ史上、最高の (peak) パフォーマンス (performance) をたたき出すマシンをお見せします (peek)、と言う意味以外考えられませんね。
M1 Apple Siliconでの驚き、それ以上のパフォーマンスジャンプをM2 Apple Siliconで見せてくれるに違いありません。
あとは、プロシューマ向けのソフトウェアがどれくらい揃ってくるかですね。

くれぐれも、体調と、情勢に気を付けながら、楽しみに待ちたいと思います。

2021-12-09

M1 MAX DuoとQuadroのうわさが登場、でも倍々ゲームはそう長くは続かない、その先の進化はソフトウェアにかかっている

Apple Siliconは、1世代前の7nmのA12X/A12Zから、5nmに正常進化してA14/A15/M1/M1 PRO/M1 MAXになりました。
次のM2は5nm+、M3は3nmといった感じでロードマップがある程度見えてきました。
M1 MAXでやったような大規模化はさすがにもう限界でしょうから、規模の拡大はマルチダイになると思います(私のApple Siliconを予想した書き込みと、搭載Macに関する予想)。

この予想と同意見のうわさがプロ?のリーカーからも出てきました(iPhone Maniaさんの12月4日の記事「M1 Maxには既に、マルチダイやチップレット構成のための仕組みが用意されている?」とネタ元の @VadimYuryevさんのtweettweetもう1件)。
これで、Intel世代から、2倍、4倍、8倍、16倍の4年分の倍々ゲーム(実際には多少ペースダウンしてリリースされるかもしれませんが)が保証されました。

でも、その先はどうでしょうか?

プロセスルールの進化には数年以上かかります。
3nmの次はまだ話も出てきていないと思いますし、もっと先の0.5nmとかは物理的に無理なような気がします。
Intelチップもそうでしたが、最初の頃はペース良く進化できても、テクノロジの後期にはペースがガタ落ちします。

Apple Siliconの技術で、5年、10年持てばもうそれだけでとても立派なことでなのですが、やはりさらにその先がどうなるのかを見てみたくなります。
ハードウェア、特にCPUに関してはここ数年分の倍々(1年ないし2年毎)の進化が約束されましたが、ソフトウェアの方はどうでしょうか。

静止画の処理は、何年も前からすでにストレスなく顔認識も含めてできるようになっています。
動画は、最初ドット画のようなQuickTimeで感動(30年近く前?)した頃から、今後の4K/8Kの編集・エンコーディングをこなすためにはM1 PRO/MAXに追加されたメディアエンジンの出番が出てきました。

コンピューテーショナルフォトはカメラハードウェアの限界を画像処理やニューラルエンジンで補って、人の目で見たままの写真を再現するのもです。
LiDERスキャナは3D物体の撮影を進化させました。
マシンラーニングの結果を利用するのは一般ユーザでも日常になってきましたが、機械学習処理は専門家の領域です。

こう考えてみると、もうソフトウェア的にできることが出尽くしてしまっていて、パーソナルコンピュータとしてのこれ以上のハードウェアの進化はもう不要な領域に達してしまったようにも思えてしまいます。
ハードウェアを進化させるモチベーションが、個人利用の分野ではもうなくなっている(ゲーミングだけは良い課題なのかもしれませんが、ゲームに興味のある人はそれほど多くないと思います)。
あるいは逆に、コンピュータの機能・性能の底上げ、ムーアの法則の打破は逆にソフトウェアにかかっている、のではないでしょうか。

純粋にソフトウェアの処理の分野で考えると、プログラミングの作成をもっと手間のかからない誰でもできる作業に、例えば「Webサイトからデータを取ってきてグラフを作成して、色合は暖色系で」と指示したらいい感じでやってくれるとか。
ショートカットAppはAutomatorに比べるとかなり敷居が下がりましたが、まだプログラミング脳が必要な感じから抜け出せていないと思います。
普段のGUIの操作が、もっと直感的に、ユーザが次にやりたそうな事を予測して提示してくれるとか。
今は、まだ、必要悪の操作が多いというか、コンピュータに使われている(コンピュータに指示しているつもりが、コンピュータに動いてもらうために操作させられている)という感覚です。
一つ可能性として、メタバースが数年後にはありふれているかもしれません(電脳コイルのような)。

余りあるパーソナルコンピュータのCPUパワーを何に使うべきか、タスクが思いつかないです。
なにか解決すべき大きな課題、目的がないと進化が止まって陳腐化してしまいそうです。
個人的な用途でパーソナルコンピュータを買い替える理由が少なくなっています。

こういう面も含めた未来を是非ともAppleさんには提示してほしいですよね。

2021-11-10

MacBook Pro 14/16に遭遇、ノッチ位置でのポインタのインテリジェントな動作を発見、デスクトップポインターモードとメニューバーポインターモード(仮称命名)

先日、店頭でApple Silicon MacBook Pro 14/16を見てきました。
ノッチは確かに気になります。
それよりも、iPhone X世代に匹敵する(iPad Proよりも狭い)ベゼルの狭さが際立っています。
MacBook Pro/Air 13と並べると、ベゼルの太さで、もう13には戻りたくなくなります。

細ベゼルにするとどうしても発生してしまうのがノッチ(カメラよりベゼルが細くなっているため)。
iPhone X世代でも最初は気になりましたが、もう慣れましたよね。
Face IDが入っていないのに、と思いますが、最大限までベゼルを狭くすると、やはりノッチは必要になってしまいますね。

しばらく触っていると、ポインタをノッチの近くに移動したときの挙動が、他の記事(たとえばJA All Things ITさんの記事)に書かれているような単純な作りではないことに気付きました。
とってもインテリジェントな動きをするようになっていますよ!!

  • 通常の、デストップやウィンドウにフォーカスがある状態では、マウスポインタは線形に、ノッチの後ろを通過します
    何の引っ掛かりもありません。これが他の記事で紹介されている動きです。
    [デスクトップポインターモード](仮称)
  • メニューバーの項目を一つ選んで、マウスを横に動かすと、メニュー項目が順々に選ばれていくと思います。
    この状態で、ポインタをノッチのところに移動していくと、ポインタがノッチの左から右へ一気にジャンプします(ワープします)
    最初不思議に思いましたが、よく考えるとこういう理屈だと思います。
    メニュー項目が沢山あって、ノッチの左側に収まりきらないような場合は、項目がノッチの右側にも振り分けて配置されます。
    このような場合に、ポインタを移動させた時、ノッチ部分でメニューがトンネルに入ったように無選択状態になると操作の連続性が保たれません。
    メニュー項目が、あたかもノッチがないかのようなタイミングで連続的に移り変わった方が自然で使いやすいですからね。
    [メニューバーポインターモード](仮称)

このようなノッチ周りでのポインタのインテリジェントな動きを、仮にデスクトップポインターモードと、メニューバーポインターモードと名付けておきたいと思います。
手元にMacBook Pro 14/16がある方は、是非とも注意深く試してみてください。
こういうあまり誰も気付かないこだわりの作り込みが本当にいいんですよね。

 

ところで、前の記事に書いた本体の厚み問題ですが、やはり14は13より0.5mm~1mmくらい厚いようです(横に並べて手で触れて比較した感覚)。
記事の図をより実際に合わせて直しておきました。
キーボード周りの謎は、つや消しで今までにない真っ黒い色で、別部品をはめ込んでいるのではなさそうでした。
熱を伝えない特別な素材で塗装されている可能性はまだぬぐえません。
キーボード自体は、気のせいか少し高級感が少なくなったというか、押し下げ圧がより軽くなったように感じました。
ボディーが厚くなったための感覚違いのせいか、キーストロークが少し深くなったのかもしれません。
私が普段LogicoolのMX Keysに慣れてしまっているせいでそう感じただけかもしれません。
powermetrics コマンドは実行し忘れましたが、そもそも管理者コマンドなので、試していたとしても結果は得られなかったと思います。
是非とも手に入れた方の結果を教えてほしいところです。

それと蛇足ですが、14/16の横と後ろにある通気口が、単純な大きな細長い穴とは当然違って、複雑な形のフィンが付いていて、どういう形状になっているのか、外から見ただけでは構造がわからないくらいでした。
これも現物の底蓋を開いてしげしげと眺めてみたい点です。
ふたを開けてもメモリもSSDも交換できないので実用的な意味はもちろんなにもないのですが。

[2021-11-17] キーストロークですが、2020年版は 1.0mmなのに対して、2021年版は 1.3mmとの記事がいくつか出ていますね。
全体の厚みの差(2021年版が厚いはず)もこの差から来ている可能性もあります(かのキーストローク 0.5mmのパンタグラフキーボードのMacBook 12とMacBook Airの厚みの差のように)。

2021-10-07

Steveを思い出すには、MacBookのディスプレイを開け閉めするだけで十分

Steve Jobsの比類なきデザインへのこだわりは、Apple製品の普段触れる部分にも存分に受け継がれています。

それは、MacBookを使い始めるとき、使い終える瞬間にも感じることができます。

角度によって適度なテンションがえられるように絶妙に調整されたディスプレイヒンジ。
閉じた状態は、あたかも磁石で吸着しているかのように、ピッタリ隙間がありません。
開けるときも、閉じた状態が適度な硬さで保持されていて、力を少しずつかけていくとディスプレイが無理なく開いて、どの角度でもピタリと停止。
閉じるときは、閉じ切る寸前の数ミリになったところで、ディスプレイが自動的に消灯し、システムと連携して安全にスリープし、その後、隙間もガタツキもなくピタリと閉じます。

他社のラップトップでは、さすがに開いた状態ではグラグラはしなくても閉めた時にぴったりと閉まらないものや、最後の隙間が微妙にフラフラ固定されないもの、そもそも硬すぎたり柔らかすぎたりするもの、など最後の追い込みがどうしても甘いものが多いです。

システムの本質的な機能としては、軽視されどうでも良いともいえる部分までいかに作り込むかが、製品の質的な完成度や、愛着を持って所有されるものになりえるか、の鍵を握っているのだと思います。
まさに製品体験(UX)とは何か、を表現しているのではないでしょうか。 

Celebrating Steve (YoutTube)

[2021-10-10] Celebrating Steve - October 5 のムービーがYouTubeにも公開されました(https://www.youtube.com/watch?v=CeSAjK2CBEA)。

2021-07-07

M1 iMac 24inchにやっと遭遇、感想とその先への希望

5月に発売されたApple Silicon M1 iMac (24inch) を先日、店頭でやっと見てきました。
第一印象は、11.5mmというスペックの割には結構分厚いな、でした。
以下デザイン面に関する感想と考察です。

  • 意外と実際よりも分厚く感じました。
    M1 MacBook AirとMacBook Proの最厚部はそれぞれ、16.1mmと15.6mmでM1 iMacより厚いはずなのですが、これらは端に向かってなだらかに細くなっていて、実際よりも3割以上薄く感じるようになっています。
    これに慣れてしまっているがために、M1 iMacを分厚く感じてしまったのだと思います。
    極限まで細くしたIntel iMacの端面(3mmくらい?)の記憶のせいもあると思います。
    もちろん、たまたま横に置いてあったPro Display XDRの27mmに比べると半分の厚みだったのですが。
  • 厚み比較で感覚的に合うのは、iPad Pro 2枚分。
    iPad Proはフラットな形状で5.9mmなので、ちょうど2枚分になります(11inch版)。
  • 前面の素材は質感的にプラスチックのようです。
    側面のアルミニウムボディーと全面パネルの境界にわずかながら隙間があります。
    前面パネルを立体整形してうまくはめ込んでいるのだと思いました。
    画面の輝度がとても高いのもあって、反射は全く感じられませんでした。
  • あごなしデザインに納めて欲しかったと。
    写真で見ていると、下のあごの部分は、iMacのデザインアイデンティティになっていて良い感じです。
    でも、実物を見てみると、とても邪魔に感じてしまいました。
    きれいなパステルカラーなのでなおさらかもしれませんし、普段使っている外付けディスプレイに慣れているからかもしれません。
    iPad Proは1枚分の厚みの中に全て納めているのだし、電源をACアダプタに外出ししているのだから、M1 iMacもあごなしにできる可能性は大いにあったはず、と考えてしまいました。
  • 雑味の無いスピーカーは確かに良いようです。
    ヘッドホンジャックがきちんと付いていることからも、このマシンをサウンドを入出力するメインのマシンにして欲しいことが伝わってきます。

2021-06-09

WWDC2021 - Apple Siliconについて一切触れられなかったのはなぜ、顔出しなしのミー文字なのはハードウェアの発表ができなかったお詫びか?

いつもながら内容盛り沢山なWWDCが今年も始まりました(developer.apple.com内のページ)。
え、本当にみんなそう思ってます?
確かに5つの全てのプラットフォーム(iOS, iPadOS, watchOS, tvOS/HomeKit, macOS)での盤石な更新はありました。
しかしながら、ハードウェア、特にApple Siliconについて何も触れられなかったのはなぜなのでしょう。
いつもなら最低でも、Apple Siliconは発売からxx%もxxしたとか、アプリの移行が50%以上進んだとか、キーノートスピーチでしか聞けないような成果や予定があって然るべきだし、当然期待しています。
もしかして、半導体不足がかなり深刻で、ハードウェアの生産見込みが業績に影響が出るほどで、需要をトーンダウンさせたい意志が働いているのでしょうか(iPhoneは多少遅れてでも出さない訳にはいかないので全ての生産をそこだけに集中させている)。
それとも、新製品の発表が直前のバグか何かで出来なくなってしまったのでしょうか。

矢継ぎ早だったApple Silicon版 MacBook Air / MacBook Pro / Mac mini / iMac / iPad Pro の発売開始のペースに慣れた私たちユーザにとって、一切何も話がないというのは期待外れというか、お預けにされてしまった感が強いです(他のサイトではこの気持ちをなかなか代弁してくれていないも不思議ですが)。
私などは、Appleサイトの役員ページがミー文字に入れ替わったのは、ハードウェアが発表できなかったお詫び、遺憾の気持ちから顔出しできなくなったのかと、真っ先に勘繰ってしまいました。

とは言え、事前予想の答え合わせ会をうまく回避した、とも言え、その点はとても素晴らしかったというか、本来のキーノートらしさを取り戻した嬉しい誤算だったと思います。

さて、私にとって気になったWWDCキーノートの5大トピックは以下です。

  • FaceTimeがAndroidやWindowsでも使える、FaceTime Link(ミー文字作成まではwebでもできたとしても動かすのはFaceTime Cemeraとアプリじゃないと無理ですよね)
  • MessagesにはMessages LinkやiCloudサイトでの扱いは無し、あくまでインタラクティブにやりとりするショートメッセージとしての位置付けからか?
  • Walletが運転免許証などのライセンスカードが扱えるように
  • iPad(とおそらくmacOS)のSwift PlaygroudからApp Storeにアプリをリリース可能に(じつは私もSwift Playgroundのリリース当時にこの機能は予想・期待していました、なお当時はまだiOSとiPadOSが分かれていませんでした)
  • ShortcutsがmacOSにも(私はまだ全然活用できていないので、今後の研究課題です)

それと私からのOne more thingです。

macOS Monterey(モントレー)のバージョン番号はmacOS 12になるようです。
developer.apple.comのページに”macOS 12 SDK”とひっそり書かれているのを見つけました。
iOSのようにどんどん数字を大きくしていくんですね。
これでバージョン99まで70年以上は番号の心配がなくなりましたwww。
(ところで、去年のEngadgetの記事に『アップル、Swatchに「One more thing」の商標を取られる』というのがあって気になりました)

2021-03-04

次期Apple Silicon M1X/M2があればIntel Windowsのエミュレーションの遅さもカバー可能、見通しは明るい

UTMアプリでIntel Windowsが簡単に実行できるようになっています。
ただしRosetta 2の最適化技術は使えず、Intel x86_64コードを地道にエミュレーション処理します。
確実に動くことは動くのですが、スピードはIntelの実機に比べて数倍遅いです。
Rosetta 2がIntel実機より速いケースがあるのとは対照的です。

でも、よくよく考えると何も心配することはありません。
Apple SiliconはiPhone/iPadのAxxシリーズのように毎年改良されていきます。
コア数を2倍4倍にするのも容易です。
現在のM1でIntel Windowsの地道なエミュレーションに時間がかかっているとしても、M1XやM2では数倍速く処理できるようになって、あっというまに追いついてしまいます。
さらにAppleがその気になれば、Apple Siliconの仕様が公開され、ソフトウェアエミュレーションのコードが最適化されるので、ソフトウェア的にもRosetta 2と同等に数倍速くなる余地もあります(最低でもPallarelsはきっとそうしてくるはずです)。
こちらはそれほどMicrosoftには期待できませんが、Arm版のWindowsとアプリが充実すれば、すでに実用的なパフォーマンスが出ているArm版Windowsを使っても良いわけです。

M1はV1.0製品なので、本領を発揮するのはむしろ今後と言えるでしょう。
将来の見通しは明るいです。

[2021-03-20] 以前書いた、私のM1X/M2の予想の記事はこちら

2021-01-27

macOSの写真アプリ(Photos.app)の非互換性にうんざりする

macOS 10.0 が誕生した時からずっと気に入って 写真アプリ (Photos.app、以前はiPhoto) を使っています。
Appleらしい使いやすさは昔から変わりません。

しかしながら、このApple Siliconの世代になって、どうしても受け入れ難い問題にぶつかってしまいました。
macOSのバージョンが違うと、写真アプリが全く互換性がないのです。
私はMac mini 2012とApple Silicon MacBook Airを主に使っているのですが、古い方のMacはBig Surに対応しません。
写真は、Mac mini 2012でずっと管理してきて写真ライブラリは150GB以上になっています。
この機会にNASに移動して、2台のMacのどちらからでも使えるようにしようと考えていました。
さすがにネットワーク経由だとコピーに24時間以上かかるので、exFATにフォーマットしたUSB HDDに一旦コピーし、NASに移しました。
Big SurのMacの写真アプリでこの写真ライブラリを開くと、ライブラリの変換・修復が行われ、一呼吸の遅れはあるものの、NASに置いた写真ライブラリがきちんと使えるようになりました。
次に、CatalinaのMacの写真アプリで開こうとするとエラーになってしまい、脆くも私の計画は崩れ去ってしまいました。
写真ライブラリは同じバージョンのmacOSの間でしか共有できないのです。

次善策をいろいろ考えましたが、どれもしっくりとこず、釈然としません。

  • 古いMac miniは捨てて、新しいMacだけの運用にする。
    私のApple Silicon MacBook Airの内蔵SSDは500GBです。150GBの写真ライブラリは置けないことはないですが、途端に窮屈になってしまいます。もっと大容量にしておけばよかったのかもしれませんが、写真ライブラリは長期保存が重要なので内蔵SSDに置くのはちょっと違う気がします。もしかしてMacは1台運用が良いのでしょうか。
  • iCloudを経由すればバージョン違いのmacOSの間でも写真ライブラリが共有できる。
    iCloudは無料枠で使っているのでこの案はダメです。
  • Mac miniを新しくしてしまう。
    最新OSが動かなくなったマシンはどんどん新陳代謝のように入れ替えていく方針にすれば、実は一番悩みが少なくて済むのかもしれません。Apple SiliconのMac miniはIntel Mac miniに比べて発熱が圧倒的に少ないので、連続運転させておくのにも適していると言えます。しかしながら今の時点ではあまりにももったいない使い方という感覚が強くて踏み切れません。
  • 写真の管理をNASのアプリに移してしまう。
    これをやってしまうと、macOSの使いやすい写真アプリを捨てることになります。
  • 古いMac miniはそのままで、そこでは写真アプリだけは使わないことにする。
    共有したかったので、元も子もないですが、致し方ないのかもしれません。

そういえばiPhoneとiPadの写真もなんとかしないといけないです(今まではもっぱらMac miniに吸い上げて蓄積してきました。NASのアプリ管理にすれば親和性が良さそうですが、上に書いたようにmacOS側の写真アプリが使えなくなります)。
なかなか悩みが尽きません。

2021-01-16

Intel/Arm64 WindowsやLinuxをApple Silicon Macで簡単に実行出来るUTM appの一般公開が始まりました

先日ご紹介した、UTM appのwebサイトが https://mac.getutm.app/ に公開されました。
UTM appを使えば、簡単にIntel WindowsやArm64 WindowsやLinuxをApple Silicon Macで実行することができます。

私も書きましたが、Intel x86のOSの実行はArm64のOSを実行するのに比べてパフォーマンス的に不利と明記されています。

webサイトではUTM appのダウンロードリンクに加えて、設定済のゲストイメージや、OSの設定方法がGalleryページに公開されています。
Intel x86のUbuntuWindows XPWindows 7などをダウンロードしてすぐに試せるようになっています。
Arm64のUbuntuWindows 10 に関しては設定方法が記載されています。
他のArm64 Linuxは設定済のものも提供されているものもあります。

一点だけ注意点があって、現在バージョン(v2.0.17)では、ダウンロードしたイメージやISOファイルは ~/Library/Containers/com.utmapp.UTM/Data/Documents というフォルダに置く必要があります

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2021-01-07

Apple Silicon MacのUTM appを使えばWindows for Intelが簡単に動く、そして熱い

macOS Big Sur 11ではRosetta 2によって、Intelコードで書かれた従来のMacアプリを、Apple Silicon上でスムーズに実行することができますが、あくまでMac用に書かれたアプリ限定です。
仮想化のためには、Hypervisor Frameworkと、Linux向けに簡易化したVirtualization Frameworkが提供されていますが、これらではIntel向けのOSを実行することはできません。
Arm用のWindowsはMicrosoft Surface Pro X向け限定でリリースされていますが、それ以外の環境での利用は現時点では(評価版以外は)許されていませんし、それ以前にArm向けのアプリはとても少ないです。

Windowsの主流はやはりIntel版(Wintelという言葉があるくらい)。
これをそのままApple Silicon Macで実行できないことには、ユーザにとってのメリットが少ないと思えます。

なぜか他ではまだなかなか紹介されていないのですが、iOS上でWindows XPを実行するという離れ技をやってのけたUTM appというアプリがあります。
このUTM appがApple Silicon Macにも対応(dmgがまさにmacOS用のインストーラ)しました。

右のスクリーンショットは、UTMを使って、Intel Windows とArm Windowsの両方を、Apple Silicon MacBook Airで実行したところです。
Intel WindowsもArm Windowsも評価版をダウンロードして、UTMで仮想ゲストを作成し、Cドライブとして設定して実行しました。

Arm Windowsはフルスピードで実行されます。
これはUTMが、内部的にHypervisor Frameworkを使って(実際にはQEMUがhvfに対応)ハードウェア仮想化技術を利用できているためです。
Arm Windowsの注意点は、起動ディスクのvhdはNVMeとして(おまじないとして)設定しないと起動しないこと、ネットワークはvirtio用ドライバを追加でインストールしないと通信できないこと、それ以外のデバイスもDevice ManagerでUnknownが多数残ってしまうことです。
画面サイズの変更もできません。
まだまだドライバ周りなどで未対応のものが残っているようです。

Intel Windowsを動かすと、UTMが内部のQEMU(Linux上で有名なCPUエミュレータ)を使って、Apple Silicon上でIntelコードをエミュレーションします。
そのため、パフォーマンスは1/4〜1/8程度、大昔のSoftPCやVirtual PCを見ている感じです。
ですが確かにIntel WindowsがApple Silicon Macで動きます。
vagrant用に設定済みのWindows 10イメージで試したこともあって(別記事に設定手順)、デバイスの認識は問題ありません。

ここで面白いのが、Intel Windows上で何かを動かしている最中は、Apple Siliconの8個のCPUコアがフル回転になって、なんとMacBook AirのF6キー辺りとその裏側が徐々に熱くなることです。
他のアプリで負荷をかけても、なかなかこういう状況を作り出すのは難しいのですが、WindowsのようなOSを丸ごとエミュレーションさせると、いくらApple Siliconといえどもフルパワーを発揮せざるるを得ない状況になるようです。
まさに『アツいぜ!Apple Silicon』です。

[English version of this post

[2021-01-08] タイトルを
「UTM appを使えば容易にIntel x86_64 WindowsやArm WindowsをApple Silicon M1 Macで実行でき、Apple Siliconがもっと熱くなる」
から
「Apple Silicon MacのUTM appを使えばWindows for Intelが簡単に動く、そして熱い」
に変えました。
[2021-01-10] Arm Windowsの動作上の制約について追記しました。
[2021-01-17] UTM appが専用webページで一般公開されて、すぐ使えるゲストイメージも公開されたので記事を書きました
[2021-03-04] UTM appが使用しているQEMUのIntelエミュレーションが、たとえ現在はM1 Macで実用的な速度を出せない状況だとしても、M1XまたはM2のApple Siliconなら馬力で解決できるはず、という記事を書きました
[2021-04-19] 有名なポッドキャスト「Appleるんるん」でこの記事が紹介されました、ありがとうございます。
お試しでIntel x86 Windows10をApple Silicon Macで実行する最短の手順を書きました
[2021-05-05] Intel x86 Windows 10をApple Silicon Macにインストールする手順を書きました
クリーンインストールすることでWindowsが以前よりも高速に動作しています。
[2022-01-08] UTM appでmacOSの仮想化ゲストも実行できるようになりました。

2020-12-11

今のうちに来年のApple Silicon(M1XまたはM2)を予想してみる

Apple Silicon M1は発売早々から、驚きのパフォーマンスと、省電力で騒然となっていますね。
ビデオの編集もサクサクできる反面、書き出し処理はGPUの馬力に依存するので、案外苦手という結果も出ています。
これは、Apple M1のGPUは8コア 2.6TFlops、対してMacBook Pro 16は40 GPUコア 5.3TFlopsと、まだ性能を伸ばすべき課題となる点が残っているということです。

さすがのApple Ailiconでも各コアの性能を一気に上げたり、1つのチップに今の何倍ものコア数を詰め込むことは物理的にも無理だと考えられます。

Apple Silicon M1の解説をよくよく見ると、CPU/GPU/メモリ/キャッシュが汎用的なひとつのファブリックで接続されています。
このファブリックをチップとチップの間まで延長しさえすれば、2倍4倍の拡張が容易に可能になります。
さすがにローエンドのMacBook Airではスペース的に無理ですが、MacBook Pro 16インチやiMac以上であれば、複数チップ構成はまったく問題ないと思います。

単純倍増方式:
単純に現状のApple M1を複数接続する方式がまず考えられます。
もしかすると現行のApple M1は既にファブリックを外に出す仕組みを持っているかもしれませんよね。
新たなチップを開発せずに、ものすごく簡単に性能を広げることができます。
図では最大構成的に4つのApple M1を接続していますが、2つでも3つでも構わないです。
この方式のデメリットは、CPU/GPU/メモリのバランスを自由に選べない点と、セキュアクレイドルやI/Oインターフェースなど複数は必要ないものまで重複してしまう点です。

機能特化チップ拡張方式:
GPUだけ増やしたい、メモリだけ増やしたいなど、目的によってニーズは様々です。
チップ間ファブリックで接続するのを、何も均質なApple M1に限定する必要はありません。
GPUだけを搭載したチップや、メモリだけを搭載したチップ、さらに1チップ内の搭載数も幅を持たせて用意しておけば、ものすごく自由な構成を組むことができます。

汎用ファブリックは古くはDEC Alpha、最近ではAMD ZENでも使われていて、個別に専用のマルチCPU用のチップセットを一から設計するよりも、ずっとスマートにハイエンドシステムを構成することができると思います。
iPhone/iPadのApple Silicon Axは1年毎に数パーセントの順調な改善を続けていますが、ことApple Silicon Macに関してはこの2年のうちにMac Proレベルまで一気に駆け上ることが期待されていていて、単純なチップ内の改善だけでは到底追いつかないと考えられます。
そこを何とかする「Appleの魔法」は何だろうかと考えてたどり着いたのがこれです。
すでにブルームバーグが、来年のApple Siliconについて20コアとか32コアを予想していますが(9to5Macの解説記事と、Bloombergの元の記事)、さて実際にはどういうものが出てくるか、楽しみが尽きないですね。


[2020-12-15] こんなところにも「ファブリック」が既にありました。
Mac Pro 2019のMPXグラフィックカードの中で、GPUチップ間と、さらに2枚(Duo)のMPXカード間の接続に使われています。

[2021-09-25] 単純倍増方式を仮にM1X-Dualと名付けた記事を書きました。

2020-11-23

Apple M1 MacBook AirとiPad ProのUSB-Cポートは(おそらく)規格が違うので要注意

[2021-04-04] その後、USB-Cケーブルを交換し、Apple M1 MacbookとiPad Proの両方で画面出力を正常に行うことができるようになりました。
こちらの記事
を参照願います。

 

待望のApple M1MacBook Airがわたしにも届きました。
少しずつ試しているので、分かったこと、気になったことを記事にしていきたいと思います。

まずは2つあるUSB-Cポートについて。

Apple M1 MacBook Air/Proの仕様表には、Thunderbolt 3/USB 4と書いてあり、対応する接続は、充電、DisplayPort、Thuderbolt 3 (40Gbps)、USB 3.1 Gen2 (10Gbps) となっています。
ビデオ出力としては、Thuderbolt 3、USB-C経由のDisplayPort、アダプタを介してVGA、HDMI、DVI、Thuderbolt 2となっています。

他方、最初にUSB-Cを採用したiPad Proには、単にUSB-Cとしか書かれていません。

一見、同じかと思ったのですが、少し試した中でも違いがありました。

  • iPad ProをUSB-CでLGの4Kディスプレイに接続すると正常出力、M1 MacBook Airでは充電はされるがディスプレイ出力はされません。
    ディスプレイはLG 32UL750-Wです。
    信号方式・接続方式はThunderbolt 3ではなくてUSB-C DisplayPort Alt Modeです。
    このことから、iPad ProはAlt Modeに対応しているが、M1 MacBook Airはおそらく対応していないのか、互換性の問題、ということになりそうです。
    これ、とてもまずいです。
  • iPad ProはUSB-Cしかなくて有線ヘッドホンが接続できなくて不便です。
    そのために、USB-CドックとしてサンワのKC036CMH(USB-C入力、PD用USB-C、HDMI 4K 60Hz出力、ヘッドホン出力、USB 2.0)を使っています(イーサプライ版も同じもの)。
    試しにこのUSB-CドックをM1 MacBook Airに接続し、HDMIケーブルで4Kディスプレイに接続すると、4K 60HzかつHDRできちんと表示されました。
    同時にUSB-Cからの充電もできました。
    なぜ、ドックを噛ませるとうまくいくのかは、ちょっと説明に苦しみます。
    が、わたしの環境では、USB-Cドックが流用できて、なんとかギリギリセーフです。
  • M1 MacBook Airの対応一覧に載っている外部ディスプレイは、Apple Pro Display XDR (6K)、LG UltraFine 5K、LG UltraFine 4Kですが、いずれもデイジーチェーンに対応しているものなのでThunderbolt 3接続で間違いありません。
    このことから、少なくとも現状は、外部ディスプレイはThunderbolt 3接続のみで、USB-C DisplayPort Alt Modeでの接続はできない可能性がもしかすると高いのかもしれません。
    将来的にドライバが改善されて出来るようになるのかもしれません。
    複数ディスプレイに対応していないこと以前に、互換性にも注意が必要なのかもしれません。

 

[2020-11-24] これ、何も起こらなかったら気付けなかった愛おしさの一種ですね。

ちなみに、キーボードは、不幸なパンタグラフキーボードの数年を経てのMagicKeyboardなので、注意深く触ると少し独特だけれども、とても安定したキーボードです。
唯一奇異なのは、TouchIDカメラの邪魔をしないように何のシンボルも刻印されていない、のっぺらぼうの電源ボタン。
トラックパッドも、思い通りに反応してくれる安定・絶品のMagicTrackpadです。

2020-11-19

Apple M1 Macが速いのは、Appleの魔法、ではなくて5nm世代のCPUなので当然、と誰も書いていないのであえて書く

ベースモデルのApple M1 MacBook Air、Pro、Mac miniが順調に出荷され、驚きの声、喜びの声が上がっていますね。
さすがAppleとか、今までのIntel版は何だったんだと、いろいろ書かれてもいます。

でもよくよく考えてみると、Apple M1は他社に先駆けて5nmプロセスルールで作成されていて、パフォーマンスの差は利用テクノロジーの違いによる当然の結果なのかもと思えてきました(物理の法則)。

Intel CPUは残念ながら最新の11Genでも14nmと、2世代も前のチップ技術です。
AMDはこの秋に出たZEN 3(5xxxxシリーズ)と、去年から出ているZEN 2(デスクトップの3xxxと4xxxGとモバイルの4xxxxU)は、7nmプロセスです。

プロセスルールとパフォーマンスの関係が分かる、ちょうどよいベンチマークが @yasei_no_otoko さんTwitter 投稿 に出ていました。
5nmのIntelと、7nmのAMDと、5nmのAppleが、コア数とTDPを加味して見るときれいに並んでいます(?!)。
Apple M1は4コア+4コア(実質6コアくらいか、パフォーマンスコアと高効率コアの組み合わせなので多少評価が難しい)でファンレスMacBook AirならTDP 15Wくらい。
AMD Ryzen 7 4800Uは8コア 15W、4900HSは8コア35W、5600Xは6コア 65W、5800Xは8コア 105Wです。
Intel Core i7 10700Kは8コア 125W、10900Kは10コア 125Wです。
プロセスルールが一世代が進めば1.2x、コア数2xで約2x、TDP 2xで1.2xみたいな傾向に見えませんか。

Mac miniはデスクトップとはいっても、中身はモバイルの設計です。
従来のIntel版のMac mini、iMacとも近年はずっとそうで、iMacの上位機種でようやくデスクトップのCPUになっています。
モバイルCPUとデスクトップCPUの違いは、実質はそれほどは無くて、CPUにどれだけ電力を与えるか(与えられるか)でパフォーマンスの違いを出しています。
これはまだ想像ですが、ファンレスのMacBook Airと、Pro/Mac miniの差が思ったほど出ていないのは、7nm世代のCPUに最大負荷をかけて本来の意味でのベンチマークするだけのツールがまだないのが理由だと思います。
MacBook ProやMac miniの冷却ファンがぶんぶん回るような処理をさせたときこそ、Apple M1の本当の底力が見えてくるのでは、と思います(NT-Dとかトランザム的な?!)。

さらにニューラルエンジンもまだ生かせていない点も見逃せないです(サイコフレーム的な?!)。

もっともっと使い込まれてくるといろいろなことがどんどん分かってくると思います。

2020-11-17

わたしのApple M1 MacBook Airカスタマイズモデルが順調に出荷されました

先週のSpecial Eventのすぐ後に、Apple M1 MacBook Air 512MBモデルを、メモリ16GB、USキーボードにカスタマイズして発注しました。
今夜、順調に上海から出荷されました。

経過は以下の通りです。
  • 先週11月11日(火)未明、Special Eventのすぐ後に発注し、処理中に
  • 昨日11月15日(日)夜、発送準備中に
  • 本日11月16日(月)夜、Appleから出荷完了に、SMSでも出荷のお知らせを受信、
    ヤマト運輸さんの上海にて「海外荷物受付」の状態
  • 11月19日(金)朝、深センにて「海外発送」、深センは香港の近く(2020-11-19追記)
  • メールによるお知らせでは11月22日(日)到着予定、
    発注時の到着予定11月23日(月)~25日(水)の最早日より1日短縮、出国・入国があるのでこれくらいですね
  • 11月21日(土)午後、(ADSC、羽田クロノゲートベース)を作業店通過(2020-11-22追記)
  • 11月22日(日)朝、最寄りのヤマト運輸営業店から、配達中に
  • 11月22日(日)ちょうどお昼に到着

カスタマイズ無しの場合は、納期から考えると日本の倉庫から出荷されるようですね。
iPhoneと違ってベースモデル以外は事前の在庫がなくて、中国の工場でBTOするんですね。 


[2023-06-27] 記録のために、
Air/M1/16/512の購入価格は174,800円(外税)だったようです(当時のレシートがなかなか見つからず、ウェブニュースにて調査)。

2020-11-12

全く同じデザインのIntel MacとApple M1 Macを区別するにはFnキーの🌎マークの有無を探すしかない?

上があたらしいApple M1 MBP、下が併売中のIntel 版
(Touch Barの表示内容は常に変わるので、間違い探しからは除外です)

Apple Silicon Macが3機種同時にリリースされましたが、3機種とも従来と全く同じ筐体デザインです。
期待外れと言うよりは、あえて同じにすることで、違いを強調する高度な作戦のようです。

MacBook Airは完全にMx CPU(Apple M1チップ)に切り替わりました。
MacBook Pro 13とMac miniはIntel版とMx版の併売が続きます。
MacBook Pro 16は現時点はIntel CPU版のみです。
もちろん当面は、街中で、従来機種のIntel版のMacBook Air、MacBook Proと、Mx版が共存することになります。

さて、Intel版とMx版は、どうやって区別すればよいのでしょうか。
少し前なら、トップカバーのAppleロゴが光るかどうかで、新旧を見分けられる時期もありました。
再生アルミニウムとそうでないので見分けられる違いがあるのでしょうか(今回Proも再生アルミニウムになりましたね)。
Face IDのノッチがあったらとても分かりやすかったですよね。
Windows PCなら、Intel insideのシールにCore i CPUの世代が書いてあるのでそこで区別できます。

右に載せた写真は、上がApple M1 MacBook Pro 13、下が現在併売中のIntel版です。
ディスプレイ下の機種名の表記も”MacBook Pro”で全く同じです。
もちろん、アップルメニューから「このMacについて」を表示すると詳しい機種名が分かるハズです。
間違い探しのように写真をよく見ると、Fnキーに言語切替の地球儀シンボルが追加されているのが分かります。
この違いはMacBook Airでも同様ですし、USキーボードでも同様です。
Intel版とApple M1版の識別は、キーボードを見て判断することになりそうです。

今後二年の間にIntel版が更新されれば、このキーボードも同じになってしまう可能性が高いと思いますが、その時にはまた間違い探しをする必要があります。

なお、Apple M1 Mac miniは、スペースグレーからシルバーに戻ったので、区別しやすいですね。

2020-11-11

Apple Silicon Macがシリーズで発進、メインメモリはユニファイドアーキテクチャでSoC上に組み込み

無事に発表、発売開始されたApple Silicon Mac。

筐体デザインはIntel Macと変わらず、頭脳となるApple SiliconはMac専用でM1という名前。
一点だけ驚きだったのがメモリがユニファイドアーキテクチャ(UMA: Unified Memory Architecture)になっていて、Apple M1チップの中に組み込まれている点(右の図のCPUが載ったダイではなくて、SoCパッケージ内に同居して搭載)。
デメリットとして、MacBook Air、MacBook Pro、Mac miniともメモリ構成が完全に共通になります。
今後もメモリチップの集積度はどんどん上がっていくので、将来的にはこれでよいのでしょうが、当面、おそらく1年以上はメモリは最大16GBということになります。
Mac ProやiMac Proでは、Apple M1を2つとか複数積んでメモリ容量を稼ぐ、みたいな手法になるのでは、と思いました。
従来のように12%アップとかではなくて、ドドンと3倍アップ、5倍アップみたいな桁違いパフォーマンスがうたわれているので、これで十分なのだと思います。
既存のA12ZかA14に8GBメモリを組み合わせた、そこそこのパフォーマンスで、より廉価版のMacも確かに見てみたかったのですが、少し先のお楽しみに取っておくことにしましょう。

Intel CPUの場合は、AirとProとデスクトップでTDPの違うCPUが用途・目的に合うように選ばれていたのですが、Apple Siliconではおそらく全く同じApple M1で、排熱設計に合わせて設定だけを変えているのだと思われます。
この点もとてもユニークだと思います。

わたし自身もご多聞に漏れず、と言うか、今持っているMac mini 2012がmacOS 11 Big Surに対応できないので背に腹は代えられず、早速ポチりました。
Apple M1 MacBook Air 8GPU 16GB 512GB US-Keyboard Silverカスタマイズモデルを選びました。
オンラインストアのオープンから30分以上経ってしまっていたためか、到着予定は来週ではなくて再来週となりそうです。

[2020-11-12] Store Appで見てみたら、カスタマイズしない構成(最初のページに表示されているもの)は今でも1週間後11/17納品、メモリやキーボードをカスタイマイズすると2週間後11/23納品になるようです。
まだ初期出荷用のベースモデルの在庫はあるようです。
MacはiPhoneのようにすぐに売り切れてしまう、というたぐいのボリュームではさすがにないのですね。

[2020-11-13] そろそろ一部のモデル・オプションが12月納期に延びてきているようです。
意外とMac miniに人気があって、MacBook Airはまだ潤沢のようです(と言っても絶対数ではなくて、Appleが事前に予測して確保している在庫との比率)。

[2021-10-24] 「メモリをCPU内に組み込み」と表現してしまっていたのを「SoC上に組み込み」と文言を改めました。

2020-11-10

納得感のあるパッケージング(筐体デザイン、使用感)はとても大切

ラップトップって、ある意味、現在のパーソナルコンピュータの完成形じゃないかと、ちかごろ思います。 

必要なCPU、メモリ、ストレージとディスプレイを無駄のないコンパクトな筐体に収め、配線不要ですぐ動く、ふたを閉じればディスプレイの保護もできて、本体がそのまま収納カバーになる。

未来になって、眼鏡にディスプレイが組み込まれたり、空中ディスプレイとか、本体自体がウォッチサイズになったり、補助的ではない音声入出力の革新が起きたり、が実現するまでは、最新技術の結晶で、成熟し確立した技術です。

タブレットに後付けでキーボードを付けてもよいのですが、どうしてもまだ満足感が得られません。
この点に関しては、ことAppleにおいても、MacBook以上の完成度の製品はまだ出せていないと思います。

iPad ProのMagic Keyboardをパッと見た瞬間は、未来から来た技術かと思いましたが、バランスをとるためのウェイトのせいで、より画面の大きなMacBook Airよりも重くなってしまっていて、エレガントさが台無しです(実用性ではLogicool/Logitechの従来スタイルのキーボード+トラックパッドの方がよっぽど良いです、ただし私は全面カバー方式は好きではないのですが)。

いまこれを書いていて思いついたのですが、ディスプレイのないラップトップ+クロームキャスト/AirPlayでの無線画面表示用タブレット、みたいな製品はどうでしょう。
一体化してラップトップとしても使用できるし、家庭やオフィスではディスプレイ(+バッテリ)を外して遠隔で視聴利用できる(ただしCPUは本体側に残っていて、電源に接続)。

Apple Silicon Macでプロセッサ(CPU/GPU/ML)の変革は確かに起こるのでしょうが、さらにもう一歩先に進んでほしいな、と、今夜のApple Eventを待ちながらつらつらと考えました。


[2020-11-13] 思うところあり、用語の使い方について、

  • 広い意味でのPCとパソコンを用語として使用停止
  • 広い意味でのPCは「ラップトップとデスクトップ」、または長いけれどもパーソナルコンピュータと表記
  • PC(またはWindows PC)とMacを明確に区分し、差別化

することにしました。