2021-09-26

今のうちにM1 Apple Siliconの次バージョンを予想してみる(M1X、M2)、その2

M1とA12X

2021年9月のApple Eventでのハードウェアの発表は、iPad、iPad mini、Apple Watch、iPhone 13でした。
4月にM1 iMacが発表されてMac Pro以外のApple Silicon Macが出揃ってしまったので、今年の新製品はいよいよもうM1の次のバージョンのMacを残すのみです。

今回は去年の12月の書き込みをもう少し押し進めて予想してみたいと思います。

その前に、M1の一つ前のApple SiliconはA12X/A12Zと言えると思いますが、右の写真を見ると、チップの構造がすでにその時からM1と全く同じになっていたことに気づきました(写真のサイズ比はほぼ合っていて、M1が少し細長いようです、A12X/A12Zのヒートスプレッダを外してシリコンダイが見える写真がどうしても見つからずこれで我慢)。

A12X/A12Z以降のチップ構成をおさらいしておきたいと思います。

  • A12X/A12Z:高性能コア4個、高効率コア4個、GPU 7/8個、ニューラルエンジン8Core、メインメモリ4/6GB、プロセス7nm
  • M1:高性能コア4個、高効率コア4個、GPU 7/8個、ニューラルエンジン16Core、メインメモリ8/16GB、プロセス5nm
  • A14/A15:高性能コア2個、高効率コア4個、GPU 4/5個、ニューラルエンジン16Core、メインメモリ4/6GB、プロセス5nm

今後のiPhoneとnon-Pro iPad用のAシリーズチップは、MacとiPad Pro用のMシリーズから、高性能コアとGPUとメインメモリを減らした構成になっていくと予想できます。

さて、本題のM1Xですが、わたしは2バージョン出ると予想しています。

ひとつめは、M1のTDPを上げて、クロックアップしたバージョンです。
現状のM1 MacBook AirとM1 MacBook Proでは、冷却ファンの有無だけで差をつけていますが、TDPも15Wを30Wくらいまで上げてやれば、さらに性能を上げることができると思います。
M1の基本設計をそのままで、高性能化できる余地があるからです。
しかしながらこれだけでは、GPUコア数とメインメモリが不足しているアプリへの対応にはなりません。

そこで、ふたつめ、M1のシリコンダイをファブリックで接続して2つ搭載する、いってみればM1X-Dualが考えられます。
現在のシリコンダイの中にさらに多くのGPUを詰め込むのはサイズ的にもう無理なので、M1Xをそのまま2つ接続して搭載する発想です。
M1の更なる使い回しです。
TDPも単純に60Wくらいになるでしょうか。
メインメモリはもともと独立して接続されているので、単純倍増でなくてもよく、バリエーションも自由に設定できますが、とりあえずは16GB/32GB/64GBくらいが良さそうです。
まとめると以下のようになります。

  • M1X:高性能コア4個、高効率コア4個、GPU 8個、ニューラルエンジン16Core、メインメモリ16/32GB、プロセス5nm、TDP30W
  • M1X-Dual:高性能コア8個、高効率コア8個、GPU 16個、ニューラルエンジン32Core、メインメモリ16/32/64GB、プロセス5nm、TDP60W、M1Xシリコンダイ2個搭載

さらにその先、Mac Pro用になるであろうM2チップは5nmから3nmプロセスに進んで、シリコンダイ当たりの集積度が2倍くらい上がり、処理性能当たりの消費電力が何割も下がる、のではと思います。

iPad+Magic Keyboardと見まがいそうなSurface Laptop StudioでMicrosoftも攻めてきているので、MacBookもそろそろ新しいデザインが必要です(もうiPad ProのサイズにM1が搭載できることが実証されているので、これがM2になれば、今月頭の書き込みのように、iPad Pro Plusも夢物語ではないですし、GPUの拡張だけならThunderboltで余裕で外付けドッキングできる時代です)。
10月に行われるであろうMacのApple Special Eventがやはりとっても楽しみで待ち遠しいですね。

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