2018-11-18

きつきつ、ふにゃふにゃ、うすうすのキーボードはもう欲しくない

これだけコンピュータが進歩してきたのですから、人がコンピュータの不自由さを我慢して使うのはもうやめましょう。

先日、新宿アップルストアで新しいiPad Pro、Mac mini、MacBook Airに触れてきました。
(ところで新宿アップルストアは平日昼間の受付待ち時間が7時間だそうです、TDLなみですね。)
それぞれ、本体(iPad Proの全方向Face IDは手前に向けておけば机に置いていても反応、MacBook AirのTouch IDは余計なTouch Barがない分使いやすい)はとても良いのですが、すべからくキーボードがどうにも我慢して使うレベルなのが気になって仕方ありませんでした。
先日のSurface Goと併せて、苦言を並べたいと思います。
  • iPad ProのSmart Keyboard Folioはカバーとしてはしっかり全面を覆えるのでとてもよくなりましたが、キーのフィーリングがフニャフニャで、まるで子供向けのホビーパソコンみたいなのが全く改善されていません。11インチの方はさらに窮屈さが加わって、ちょっと触った感じでは使うのが嫌です。
  • MacBook Airの第3世代のバタフライキーボードは、薄型MacBookの最初のキーボードよりは改良されましたが、他のPCのキーボードが同様の薄薄デザインに追従してこない限りは、他との違和感が大きすぎて、慣れたとしても他とのギャップが激しすぎます。今回MacBookの第2世代(ゴミ防止膜なし)も触ってみると、こちらはやはり旧世代を感じてしまいます。ずっと昔のPowerBook Duoのキーボードが同一モデルの販売中にパーツ交換でキーボードを改善していったのを思い出します(Rev.AからRev.Dくらいまでの改良バージョンが出ました)。
  • Mac miniもしかり、薄くなったMagic Keyboardも、他とのギャップが大きすぎます。昔はWindows PCにAppleのキーボードを付けて使いたかったのに、今は逆です。時代がついてきていないだけかもしれません。
  • Surface Goは10インチまでつめて小さくしたのは良いのですが、キーボードが犠牲になっています。このサイズでは我慢して使うことになってしまいます。モバイルPCの限界サイズはMacBookの11インチですね。※1
UI/UXに関しては、MicrosoftのFluent Design Systemや、AppleのFluid Interface、GoogleのMaterial Designが出てきていますし、ローカルに備えたAIチップやセキュリティチップをパソコンの動作の質に活用する(AppleのA12チップ内の8 Coreニューラルエンジンや、Google PixelのTitan Mチップ)など、コンピュータが人に仕える仕組みが技術の進歩によって出てきています。
それに反するかのように、最近のキーボードに関しては人に我慢を強いるようなものばかりが出てきてとても残念でなりません。

[2018-11-19] ※1 Surface ProのTypeCoverのキーピッチは18.5mmと標準サイズなのに対して、Surface Goの英語版では16.5mm、そして日本語版では15.5mmとさらに狭くなっていることがわかりました。記号キーを狭くしてメインのキーの幅を確保した方が打ちやすいはずなのに、残念ながらそうしてくれなかったようです。