2023-04-09

Mac Pro用のApple Siliconをふたたび想像・予想してみた

AppleさんからApple Silicon Mac Proがなかなか発表されませんね。

どんなマシンになるのか期待が膨らむばかりですが、Mac Proの前にまずは、Apple Siliconの製品ラインナップ全体について考察してみたいと思います。

Apple Siliconの各チップの位置付けを考えるとM2は上位のM1 Proを超えたくても超えてはいけない制約があると言えます。
つまり、

M1 < M2 < M1 Pro < M2 Pro < M1 Max < M2 Max < M1 Ultra

の絶対的な序列があります。
M2は、M1のたかだか1.2倍のパフォーマンスアップという凡庸な進化となっていて、Intel MacからApple Siliconに変化した時の3倍のブーストを知ってしまったわたしたちには、とても物足りない感じにならざるを得ない宿命があります。

これを何とか打破するため、次のようにしてみてはどうかと考えました。

  • 案1:Proグレードは廃止。
    序列による縛りが緩和されるので、1世代で1.5倍や2倍とかのブーストをしても良くなる。

  • 案2:iPhoneのような1~2年の短いサイクルでのリリースをやめて、2~4年つまり現状で言うところの1世代飛びのリリースにする。
    たとえばM3はM2 Proを超えてはいけないけれど、M4ならM2 Proを超えても全然良いのです。ネーミングはさておき、偶数または奇数世代をスキップすれば、グレードの序列による縛りを考慮する必要がなくなって、高性能な世代進化をより自由に設定できます。iPhoneと違ってMacは毎年買い替えるようなことはしないですよね。

 さて、では、Mac Pro用のApple Siliconはどうすればよいでしょう。

Mac StudioのM1 Ultraのように単純にM2 Maxの2倍とか4倍にしただけでは、Mac Proに要求されるようなテラバイト級の大容量メモリは到底実現できません。
ですから、

  • Mac Pro用Apple Siliconでは、M1 Maxで隠し持っていたUltraFusionを外出しして、M2 MaxまたはM2 Ultraを2個とか4個の複数搭載、さらにNUMA(Apple Silicon内のメモリとチップ外接続メモリの間で速度が異なる)でもよいのでメモリも外部接続できるようにすれば良いと思います。
    この外部接続用の高速インターコネクトのためのスロットあるいはファブリックは、Mac Proに特化したお金のかかる設計でよくて、すでに前例としてIntel Mac ProのMPXグラフィックカードで実在しています(以前の投稿)。

もしかすると、じつはM1 Ultraですら、UltraFusionの外部接続用の接続ピンを隠し持っているのかもしれません。
こういう仕組みであればMac Studioに比べてMac Proは自由な拡張性を与えてやることが可能になり、差別化できます。

みなさんはどんなApple Silicon Mac Proを期待、想像しますか?
もちろん個人で手に入れられる代物でなくてよく、Macの発展性の夢の存在としてですよ。

2023-04-01

タプティックエンジンで入力をフィードバックする、ソフトウェアキーボード方式の自作キーボードの夢を見た [自キ沼 #28]

今日は突拍子もないことを書きたいと思います。
ソフトウェアキーボード方式の自作キーボードの構想です。
使用パーツは以下です。

  • どの家庭にもある余剰のiPhone 2台:機種の条件はタプティックエンジン搭載であること(6s以降のもの)
  • または、みんな大好きApple Magic Trackpad 2台(無刻印キーボードを目指す場合):コントローラを改造します
  • USBホスト接続ケーブル:PCやMacと同期するための普通のケーブル1本
  • USB OTGケーブル:改造Magic Trackpadの左右接続用
  • Pro MicroまたはBLE Micro:改造版QMK FrameworkがiPhoneやMagic Trackpadから得た入力情報をHIDキーボード通信に変換してPCやMacとやりとりします

従来の自作キーボードのように、キースイッチを組み合わせて物理的にキーボードを構成する代わりに、Steve JobsがかつてiPhoneを発表した時に提唱した『利用場面に応じてレイアウトを、いかようにも変化させられるソフトウェア的なキーボード』を自作キーボードの世界で実現します。
メカニカルキーボードで重要な押し込んだ感覚とタクタイル感はタプティックエンジンで、既存の多種多様なスイッチをシミュレーションします。

キー配列は、デフォルトではAtreusとCorneriusとAliceを提供。
改造QMK上のRemapやVIAで定義したキー配列、キーマップに応じてレジェンドをダイナミックに表示します。

両手用のiPhoneと改造QMKの間は専用アプリで通信します。
改造QMKはメカニカルキーボードと同様にPCやMacとUSBまたはBluetoothでHID接続します(iPhoneで直接USB HIDデバイス機能を実装するのは工数がかかりすぎるため)。
Magic Trackpadを使用するバージョンでは、物理的に改造して直接コントローラを乗せて、改造QMKを実行させます。

パームリジェクトや複数キー同時押しも、iPhoneや Magic Trackpadのタッチセンサーならお手のもの。

何年か前に、机の上にLEDで投影したキーボードを指で押す仮想キーボードがありましたが、入力フィードバックがない残念なものでした。
さて、このキーボードの実現性、チャレンジ精神旺盛なあなたなら、どう考えますか。

 

この投稿は、4月1日に、セルフメイドのLilithキーボードで作成しました。