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2024-11-04

わたしのデスクトップ環境にマシンが1台追加

長く面倒な内輪の対応処理にようやく完了の道筋が見え、久しぶりにブログに戻って来ることができました。
めったに出来ない体験ではあったのでお役立ち情報になる部分は改めて整理してお知らせしたいと思いますが、今日は趣味の分野のブログに復帰させてください。

わたしは以前からデスクでは、MacとWindows機をUSB-Cのオスメスケーブルの物理的な差し替えで、切替えて使っています(以前の投稿「わたしのミニマルデスクをご紹介」)。
物理切替えにしているのは、USBの切替え機は周辺機器用のものはいろいろありますが、USB-C DP Altまで対応したものはほとんどないし、あったとしても業務用的な超高価なものだからです。

今回、この切替え運用にもう1台のマシン、iPad Proが加わりました。

というのも、Apple Intelligence 対応の iPad mini の発売を期待して待っていたのですが、ふたを開けてみると chip が A17 Pro で外部ディスプレイはミラーリングのみと、わたしの期待に一歩足りませんでした。
ならばということで、このタイミングで M2 iPad Pro の中古をイイ感じの価格で手に入れました。
なお、後で知ったのですが、Apple SiliconのM1/M2/M4 iPad Proにはメモリサイズが8MBと16MBのものがあり、ストレージ容量の1TB以上を選ぶと16MBになるので、絶対的なパフォーマンス重視の方は間違えないよう注意が必要です(もちろん差額はかなり大きめです)。
わたしのiPad Proの遍歴は、初代 9.7inch 2016、第1世代 11inch 2018と来ていたので、今回のM2第4世代11inch 2022のベースモデル8MB 128GBでもかなりのジャンプアップで、十分に高い満足度です。

物理的なUSB-Cの切替えではありますが、MacとWindows機とiPad Proの3台のマシンに対して、外部ディスプレイとお気に入りのキーボードとトラックパッドそれに有線LANアダプタを、瞬時に同時に切替えて使用できるようになりました。
Bluetooth接続のキーボードやトラックパッドだったり、ディスプレイ側の入力切替えでは、こう簡単にはいかないですよね。
外部ディスプレイがUSB-C対応ではない場合でも、パソコン側が対応していれば、HDMI出力付きのUSB-Cドックを各マシンに差し替えるやり方でも同じように切替えができると思います。

iPadのアプリをパソコンと同じように外部ディスプレイに広く表示できるのは、iPadとしては驚きの革新的な高機能ですし、作業に集中できるすっきりした画面はWindowsにもぜひとも見習ってほしいなと思いました。
わたし自身の経験としても、ここ数年まえから、文章を書くのにWindows機(のごちゃごちゃした画面で集中できず)で煮詰まったときは、続きをiPadでやることでうまく行って助けられたことが実際に何度もあります。

Apple Intelligenceは、OSの言語設定を英語にすれば、もう使えるようになっています。
これって昔々、Mac OS System 4に漢字TalkとかSweetJAMを入れていたころのような感覚を思い出します。
さらに、アプリ毎に表示言語を日本語に設定できるようになっていて、その状態のアプリでも英語の内容に関してはApple Intelligenceが効くので、皆さんもぜひお試しください。
3月に出るであろうiPadOS 18.3/macOS 15.3でのApple Intelligenceの日本語対応がますます楽しみですね。

 

[2024-11-09] MSWordで下書きしたものをそのままwebのBloggerに貼り付けたら、Officeの余分なhtml tagがついていたのを、手で削除しました(いつも困りますね、プレーンテキストコピーがほしい)。

2024-02-15

Windows Copilotを縦タスクバーでもなんとか使えるようにする方法

Windows 11で、さらにWindows 10でも、Copilotが使えるようになりました。

ただとても不思議なことに、タスクバーを左または右に縦型に置いている場合には使えなくなってしまいます。
縦タスクバーの場合は、Win+C のショートカットキーもなぜか使えなくなってしまいます。
一般的なディスプレイは横長なので、わたしは、高さを少しでも節約したくて、いつもタスクバーは縦にして使っています。

そこで、縦タスクバーでも、なんとかWindows Copilotを使えるようにできないか考えてみました。

タスクバーを横に戻してWindows Copilotを起動した状態で、タスクマネージャで調べると、次のコマンドが実行されていることが分かります。

"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" "--single-argument microsoft-edge:///?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar"

これをそのままショートカットに設定したら、うまくCopilotを開いたり閉じたりすることができました。
またこれをさらに、短縮化して、

microsoft-edge:///?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar

をショートカットに設定しても、Copilotの開いたり閉じたりすることができました。

このショートカットをタスクバーやスタートメニューにピン止めすればとても使いやすくなります。
ショートカットのアイコンイメージは、ネットから適当に検索して設定してやれば、本来の横タスクバーのCopilotアイコンと同じ動きと見た目を実現することができます。

また、参考までに、他の実行方法としては、コマンドプロンプトまたはPowerShellで、コマンドとして

start microsoft-edge:///"?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar"

(ダブルクォーテーションで & を含む部分を囲む必要あり)を実行してもOKです。 

Windows Copilotは、人が結果を読むのと同じスピード感で、速すぎず遅すぎずの速度で結果を出してくれるようになっているので、なかなか気が利いていると思います。
Copoilotの画面を出した後、閉じると、ディスプレイの右側がCopilotウィンドウの幅だけ空いたままの状態で元に戻してくれないのは、まだ粗削りなところだと思います。

2021-11-30

Microsoft Officeがようやくダークテーマに対応


新UI


従来のUI、白テーマ

Windows 11がリリースされて、UIデザインはまた新しいものに移り替わりつつありますが、MS OfficeはOSの影響を受けながらもずっと独自UIツールキットを貫いてきています。
そのせいもあって、MS Officeは長らくWindows 10のダークテーマに対応できていなかった(手動で、白、黒、濃い灰色、カラフルを選ぶしかできなかった)のですが、ようやくダークテーマ対応のバージョンが、手元に反映されてきました。
なお私のOffice 365は、「最新チャネル」のバージョン2100、ビルド14527.20276です(ビルド番号とはあまり関係なく、新UIが使える(反映される・降ってくる・下りてくる、落ちてくる)ようになっているのかもしれません)。

タイトルバーの最小化ボタンの左の [近日公開機能] を押して、[新しいエクスペリエンスを試す] をONにすると、Officeテーマの選択肢として [システム設定を使用する] が選べるようになます。
右の画面キャプチャがそれを選んだ状態です。
従来のどのOfficeテーマとも微妙に違う配色で、Windows 11で使うとよりフィットするようになっています。

ということで結局、また新たなUIツールキットが追加されてしまったことになります。
スクロールバーは、従来の四角いグレーではなくて、濃いグレーの角丸直線になりました。
UI全体が薄いグレーに統一されたのに、スクロールバーだけがやけに黒くてかなり目障りです(iOSやmacOSのように平常時に消えたりしてくれません)。
不統一感という観点では、このスクロールバーは、MSWordではフォーカスのない時には消えますがExcel/PowerPoint/Outlookでは出たまま、オプションのダイアログとPowerPontのメインウィンドウでは昔ながらのスクロールバーのまま、とまあ好き放題な感じです。

アクティブウィンドウ全周の枠2ピクセルだけがアプリごとのカラフルカラー(MSWord深めの青色、Excel緑色、PowerPoint赤色、Outlook青色)になるのも、MS OfficeだけのUIです。
アクティブじゃなくなるとカラフルカラーから濃いグレーに変化するのも微妙過ぎてちょっと気付かない独自動作です(特にMSWordは深めの青色との色の差が少なすぎる)。

リボンの間隔が少し詰められていますね。
リボンエントリ一覧の [ファイル] だけはリボンではなくていわゆるスタート画面が開くのは変わりなく、動作としては百歩譲って許せるのですが、ビジュアルは、全体的にせっかく薄いグレーに統一したのに、スタート画面だけ左メニューがカラフルカラー、右の表示エリアが真っ白色のバックグラウンドなので、全くもって目に優しくなくないです。
[ホーム] リボンを選ぶつもりでまちがって左端の 「ファイル」 を選んでしまった時になどには、光過敏性的なショックがあまりにも大きいと感じます。
[ファイル] も通常のリボンにして、配下に [新規] [開く] [上書き保存] [アカウント] [オプション] などを置いて、そのうちのひとつを選んだ時に、現状のスタート画面スタイルが開くようになっていれば、より優しいUIになって、従来のメニューバーとの親和性も良くなりますね、Microsoftさん是非ともご検討願います。
あるいは、最低限、[ファイル] リボンもカスタマイズ対象にしてもらえれば、一番右に追いやるとかで事故を防ぐことができます。

この新しいデザインは、最初、2021-07-15付けのMicrosoftのブログで発表されました。
そこから首が長くなる道のりだったように思います。

[2021-12-01] スクロールバーの色はやはり気になりますね。
半日使用して、アクティブウィンドウの枠色と、スタート画面について追記しました。
それと、比較用に従来の白テーマの見た目も載せました。

[2021-12-20] この件に関して、Officeのヘルプ情報が更改されていました:「新しい外観のOffice - Officeサポート (2021-12-01更新)」。

2021-06-28

パソコンの未来はペンタブレットと考えているように見えるWindows 11

 右の写真は、それぞれ

に掲載されているものです。

Windows 11ではデスクトップが無くなって、ラップトップと2-in-1、それとペンが明確に登場しています。
Surfaceではペンはオプションで、かろうじてSurface Pro Xに収容されています。
Windows 10ではラップトップ、2-in-1と共に真ん中にデスクトップがありました。

スマホやタブレットのように、携帯性のためにキーボードを完全になくしたデバイスは、確かに見た目のデザインが洗練されていて、閲覧中心なら使いやすいです。
指先での入力では細かいところに無理があるので、ペンを使用するのも、理屈としては正しいです。

しかしながら、パソコンはあくまでパソコンであって、タブレットが主流になると考えるのであれば、洗練されたタブレットOSを出してほしいです。

正確な入力にはまだまだキーボードが欠かせません。
デスクでの作業には、ペンやタッチパネルよりも、タッチパッドやマウスの方が(悔しいかもしれませんが)適しています。

Windows 11をペンやタッチパネルに寄せていくのなら、(Vistaではなくて) Windows 8の轍を再び踏むことになると思います。
真ん中にスタートメニューがあると使いやすくなるのは、スマホの縦長のポートレートディスプレイの時のみであって、マウス操作で画面下中央をクリックするためには、より注意く正確なポインタ操作が強いられます(その上、なんということでしょう、スタートボタンは中央ですらなく、タスクバーに都度一覧されるアプリアイコンの左先頭なので、常に位置が動きます!!)。
スタートボタンは画面の角にあるから押しやすいし、そしてなにより、スタートメニューが表示されても作業中のウィンドウを極力邪魔しないように隅っこにあるべきなのです。
集中して作業している最中に、補助的なアプリや参考ドキュメントを起動しようとすると、真ん中に表示される新しいスタートメニューに視界を遮られて注意力がそがれてしまいます。
スタートメニューが主役と思う・思わせるのは、根本的な大きな間違いです。

Windows 10XはSurface Neoのような(私の過去記事)、タブレットに寄せたマシン用だったので、スタートメニューが中央にあるのが理にかなっていたのですが、目新しさのためだけにWindows 11にその機能を持ってくるのは、明らかに間違っていると言えます。
2-in-1のような、パソコンとタブレットの合いの子で、現状ではどちらの用途にも中途半端のデバイスを「何とかして主流に据えたい」のなら、もう一段階のなにかの革新がないと、再び後退してしまうだけのように思いました。

そういえば、Windows 8ではタブレットモードでのタッチパネルジェスチャ(当時の私の記事)が多数定義されていましたが、どれも直感的とは言えず、かつ新たに操作を学習する必要があって自然消滅しました。
そもそもWindows 8にそういうジェスチャがあったことや、スタートボタンがなかった(代わりにスタート画面、そしてスタートボタンはWindows 8.1で復活)ことすら、きっと誰も覚えていなかった・忘れていましたよね。

(今回、本BlogにWin11のタグを作りましたが、短命に終わらないことを願うばかりです。)

[2021-09-23] Surface Laptop Studio入りのイメージが出たので追加しました。

2021-06-25

Windows 11開発者向けイベントがまた突然の告知(今度は急すぎて後で見ることに)

新しい書き込みをするほどでもないか(以前の書き込み)、とも思ったのですが、一点だけメモしておきたい情報があるので、投稿します。

Windows 11の一般向け発表イベントに追加して、わずか4時間後に、開発者向けのWindows 11イベントがありました。
ビデオは、YouTube上の
Join us to see what’s next for developers(約1時間)と、
Blog記事が、
What Windows 11 Means for Developers - Windows Developer Blog (2021-06-24) です。

これもなぜ事前に告知してくれなかった・できなかったのでしょうか(急に言われても、見たくても見れないこともありますよね、私も後で見ます)。
発表イベントの中の後半で突然これが告知されました(リンクも一般的なMicrosoft Learn TVのもので、直リンクが準備できなかったのかと勘ぐってしまいます)。

発表イベントも開発者向けイベントも突然の告知の割には、結局は答え合わせの内容になってしまいました。
また、内容以前に、ストリーミングが安定して繋がりませんでした(やり遂げるためのクォリティが十分ではないと言われても仕方ないと思います、逆説的にそれだけWindowsへの人々の興味が高いという説明では納得できないですよね)。
私は即座にラッキーなことにcnetがYouTubeでミラーしているライブ配信(Microsoft Windows 11 Reveal Event (Crashing / Broken Version) - Original Livestream:更新されたタイトルが泣けます)を発見できたので、そこから視聴しましたが、そこでさえ、時々いわゆる「ピー」状態に(Microsoftからcnetへの送信でさえ不安定)なっていました。

内容的にはWindowsが欠かせないものであることを感情に訴える場面もある、そういう点では分かりやすい内容だったと思います。
しかしながら、いかにも作り込まれたビデオであり、ライブイベント感は全く感じられませんでした(舞台上から居間への瞬間移動効果が、ブラタモリの函館方式の背景画像切り替えで、人物移動をAR的に制御している、というのなら実際にライブなのでしょうが、どう見ても別々のスタジオで収録したビデを編集してつなぎ合わせたようにしか見えませんでした)。
これなら深夜の放送時刻に見る必然性は全くなくて、完成ビデオをBlogやメールで送ってくれれば(早送りとか繰り返しとでじっくり見られて)良いのにと思いました。

Androidアプリ、Amazon Fireアプリが動きます、のところだけはサプライズ(PanosがOne More Thingと言っていましたね、全体的にオマージュを狙っていると言うか。。。)でした。
そこまでできるのなら、

  • Raspberry PiをWindows 11がGUIを含めてサポートします、とか
  • Apple Silicon Mac用Windows 11を出します、とか

まで、すそ野を広げて、頑張ってほしかったです。
AMDやArmには触れられませんでした(Intelに忖度か?)
11は単なる改善版ではなくて、Windows 10を後方互換のために継続し、それとは別の全く新しいコンパクトなOSを出す、でもよかったのでは、と思います(この点は冷静に分析して、後方互換が必要不可欠と判断したのでしょう、Windows Updateをなんとか高速化するので実現したら許してねという仕切りでしょうか)。

結局Windows 10 22H1レベルのもの、もともとはWindows 10の定期アップデートで提供してほしかったような内容を、わざわざWindows 11と名前を変えて、従来のシュリンクラップ(MS Officeも2022を出す)と同じ発想の中で出してきただけですね、という少し残念な結果となってしまいました。
革新にはもう少し時間が必要なのかもしれません(Windowsが現在の生活の中で不可欠な面はお認めしますが)。

[2021-06-26] 新しいユーザインターフェースが特徴と言われていますが、従来のアプリ、たとえばメモ帳(Notepad)やMSOffice、APIとしては古いWin32/WinRTと現行のUWPに頑張って追いついてきたアプリが、そのまま「新しいユーザインターフェース」で表示されるのなら、ものすごく良いのですが、そうはならなさそうです。
現在のWindows 10でもUWPアプリと、Win32アプリ、それと独自UIのMSOfficeでは全然見た目や操作性(タイトルバーの色が付いたりつかなかったり透明だったりや、クローズボタンのサイズがバラバラなどなど)が統一されていなくて、寄せ集めのOSを日々使わされている感覚でガッカリと言うかイライラします。
Linuxでもウィンドウマネージャを入れ替えたらウィンドウを操作する基本のタイトルバーは統一されるのに、Windowsではあえてバラバラにできるのが不思議なくらいです。
Windows 11では新しいユーザインターフェースをWinUI3で提供と言っているので、これを使うようにアプリを書き換える必要があります。
またユーザインターフェース系統のバリエーションが増えてしまって、画面がますます混沌とするだけですね。

[2021-07-07] みなさ~ん、デフォルトのたった1枚のデスクトップピクチャ(壁紙)のカッコ良いイメージだけに惑わされちゃだめですよ。

2021-06-19

単なる答え合わせの会になってほしくないWhat's next for Windowsイベント、ところでなぜBuildと別枠で発表することにしたのでしょうね、期待が膨らみますね

「窓から見える外の世界、未来へ飛び出そう」、私にはそんな風に見えました。

近頃の発表イベントは事前リークと言うか漏洩が多くて、答え合わせのようにしかならなくて、ライブで見ていてとても残念な思いばかりです。
来週の「Join us to see what's next for Windows」にはそうはなってほしくないものです。

とは言え、私からも予想をひとつ(やはり予想する誘惑にはあらがい難いですね)。
Chrome OSのような、Edge OSの予感がします。
もしそうなればEdgeは先見の明のあるネーミングというか、最初からそう見据えられていたのかもしれません。
MSOfficeもすでにスマホOS版もあるし、クラウド版もキッチリ動くようになっています。
WindowsもPCのOSとしての形に固執することが無くなっていると思います。

ところでなぜ直前のBuildイベントで一緒に発表しなかった、あるいはできなかったのでしょう。
わざわざ独立したイベントになっているからには大きな話題(大きな変化?)を期待してしまいます。
Buildの元々の内容へのしわ寄せを気にしたのでしょうか(そんなことはなくて、どちらも周到に準備してるはず)。
Satyaの会長就任後の初仕事として、華を持たせたかったのでしょうか。

ほとんどの人が、家に金庫や水道のタンクを持ったりしない(でも持とうと思えば持つことは何ら難しくない、持とうと思えば自由に持てる)という、人の世のインフラ機能。
人とコンピュータの関係性も、そういう感じに確実にシフトしてきています。
金庫製造者は金融業者に、コンピュータ製造者はクラウドサービス提供者に仕事を取られる、という側面はあるにせよ、この流れが一度始まってしまうと、だれにも止められません。
人が同じことをするのに、全く違う業界の提供物・提供サービスを使うようになる、そういう流れの中でWindowsもワクワクする進化を見せて欲しいと思いました(MicrosoftもPCパッケージソフトウェアと周辺機器・PCから、サーバアプリへ、そしてクラウドサービスへ業態を広げてきました)。

発表されるのがWindows 11だとしても、それはいくつか発表されるもののうちのひとつであってほしいものです。

[2021-06-25] 発表イベント後の所感を投稿しました。

2021-05-05

Apple Silicon Mac上でIntel版Windows 10をインストールする手順(UTM app)

このブログではUTM appを使ってIntel版のWindowsを動かす話題を取り上げてきました。
もう一度言います、UTM appを使えば、Arm版のLinuxやWindowsだけでなく、Intel版のWindowsを動かすことができます。

今回はApple Silicon Mac上でIntel版Windows 10をクリーンインストールする方法です。
少しコツが必要でしたので、その手順を紹介します。
UTM appはLinuxの世界では有名なCPUエミュレータであるqemuを、macOSやiOS/iPadOSで簡単に使えるようにしたアプリで、ここ(App Store版、またはフリー版)から入手できます。

Apple Silicon MacBook Airの8 Coreを全て使えばIntel CPUの実機の1/2〜1/4くらいのパフォーマンスで動作します。
以前の検証では1/4〜1/8くらいのスピードしか出ず、実験程度にしか使えない状態でしたが、今回改めてWindows 10をクリーンインストールしたら俄然速くなりました。)

以下、Apple Silicon Mac上にIntel版Windowsをインストールする手順です。

  1. 準備物は3つ。
    UTM app(App Store版、またはフリー版をあらかじめインストール、現在のバージョンは2.0.27です)、
    Windows 10のインストーラISOファイル(わたしが試したのはWindows 10 version 2004 日本語版)、
    追加ドライバISOファイル(UTM appのサイトのもの)です。
  2. UTM appを起動します。
  3. + ボタンで新しいVMを作成し、以下の設定を行います。
    [Information] タブの [Name] でVMの名前をつけます(あとでも変えられます)。
    [System] タブの [Architecture] で [x86_64]、[Memory] を 4096MB(わたしは余裕を持たせて6GB)に指定、[Show Advanced Settings] をチェックして、[CPU Cores] で 8Coresを指定します。
    [Drives] タブで、[New Drive] ボタンを押して30GBのシステムディスクを作成します。さらに [Import Drive] ボタンを押してWindowsのISOファイルを指定します。再度 [Import Drive] ボタンを押してダウンロードしたspice-guest-toolsのISOファイルを指定します。3つとも [Interface] は [IDE] です。
    [Display] タブの [Emulated Display Card] に [vmware-svga] を選びます(vmware-svgaがいちばん安全と思います)。
    [Sound] タブの [Emulated Audio Card] に [Intel HD Audio Controller (ich9)] を指定します(デフォルトの [Intel 82801AA AC97 Audio] ではドライバが見つからないため)。
    以上を指定したら、[Save] ボタンを押します。
  4. 右三角ボタンで、作成したVMを起動し、Windows 10のインストールを行います。
    インストーラの中で2回のリブート(「ファイルのコピー」の後の「再起動します」のところと「準備しています」の後)がありますが、インストーラ中の自動再起動はうまくいかないので、画面が真っ黒になって、アクティビティモニタで見ていてCPUが約100%で一定になったら(処理中は300%とか500%とかの高負荷)、Windowsの表示ウィンドウのボタンで強制停止したのち起動させます。
    インストーラの最後の方でのシステム更新は、わたしはインストーラを早く終わらせたいので行わないです。
    ユーザの設定等の後、最後の「現在準備中です」のところで「予想よりも少し長くかかっています」と出ますが、無事完了して、Windows 10が起動すると思います。
    インストールは約1時間で終了します(実機に比べてそれほど遅くないですね)。
  5. 起動したWindows 10にログインします。
    最初は実機でも同様なのですが、デバイスの自動構成([QEMU USB Keyboard] など)やWindows UpdateやSearch Indexerが動くので負荷が高いです。
    いつも動いてしまうOneDriveは、わたしはタスクマネージャの [スタートアップ] タブで [停止] にしています。
    デバイスマネージャを見ると [PCIシンプル通信コントローラ] が警告状態になっていると思いますので、[ドライバの更新] で E: ドライブを指定してドライバをインストールします([VirtIO Serial Driver] (Red Hat, Inc.) がインストールされます)。
    それと、ライセンス認証を行います。
    システムが落ち着いてくると、30秒ほどで起動、1分で停止するようになりました。

むかしはWindowsのインストールといえば半日仕事でしたが、上記手順は2時間もあれば完了します。

Apple Silicon Mac上では、ParallelsもVMware Fusionも、もちろんBoot ChampもIntel Windowsへの対応の望みが薄い中、今UTM appは現実に動作する解です。
実行速度の不利さもM2 Macになればすぐに解決すると思います。
いかがでしょうか。

[2021-10-31] CPU Cores数の設定は、初期のM1では全コア数の最大の8がおすすめです。
M1では高性能コアが4つですがM1 PRO/MAXは高性能コアが8つなので結果はかなり違うと思います。
10に設定すると多少でしょうがさらに上がると思われます。

[English version of this post]

2021-05-02

私のMacBook AirのUS配列のキーボードをカスタマイズして、左端の一番の特等席をCtrlに

カスタマイズ後の私のM1 MacBook Airのキーボード

MacBook Air/ProのUS配列キーボードや、外付けコンパクトキーボード(テンキー無しキーボード)でどうしてもしっくり来ないのが、左下端のfnキーです。
この位置は、手探りでも間違いなく確実に押せるいちばんの特等席なのに、通常のタイピングでは全く使わないfnキーが置かれています。
ターミナルでのコマンド操作や、リモートデスクトップでのWindowsへの接続ではCtrlキーをよく使います。
この場所はWindows機でよくあるようにCtrlキーになっているべきです。
JIS配列(日本語配列)のキーボードの場合、Ctrlキーは文字Aの左(US配列でのCaps Lockの位置)にあってとても優遇されているのに比べると、ひどいものです。

MacBook Air(とMacBook Pro、それにテンキー無しの現行のMagic Keyboard)をよく見ると、都合の良いことに、fnキーとCtrlキーのサイズが同じなので、入れ替えられそうに見えます。
キーの手前の左右の角に精密ドライバを差し込んで、注意深く持ち上げてやると、パチンと爪が外れ、そのまま手前にずらすとキートップを取り外せます。
この要領で、MacBook AirのfnキーとCtrlキーを入れ替えたのが右の写真です(ちなみにMicrosoft Lensアプリで写真を長方形に綺麗に補正しました)。

最初はどことなく違和感を感じますが(どうでしょう、あなたは違いに気づきましたか?)、目はすぐに慣れますし、なによりCtrlキーの押しやすさに雲泥の差が出ます。

物理的にキートップを入れ替えただけではもちろん動作は変わりません。
キーカスタマイズアプリの定番、Karabiner Elementsを使って、キーを押した時に入力されるキーコードを入れ替えてやる必要があります。

【fnとCtrlを入れ替え】
設定は簡単で、2番目の画面のように、[Simple modifications] タブで、fnをleft_controlにお互いに入れ替えるだけです。
[Target device] のところは、規定値の [For all devices] でも良いのですが、他の外付けキーボードを接続した時のことも考えて、私は [Apple Internal Keyboard / Trackpad (Apple Inc.)] を指定しました(本体のキーボード以外ではこの入れ替えを実行しない)。

物理的なキートップの入れ替えまでやらないにしても、Karabiner ElementsのfnとCtrlの入れ替え設定は、Ctrlキーを多用するUS配列の方には是非とも試してみていただきたい設定です。


以下、長くなりますが、私がKarabiner Elementsで設定しているあと3つの便利な設定を紹介したいと思います。
いずれも [Complex modifications] で設定するものです。

【Ctrl+DeleteをDelに】
WindowsではBackspaceキーで左の一文字が削除、Delキーで右の一文字が削除されるので、カーソル位置の文字を消したい時に一発で行えてとても便利です(カーソルを消したい文字の右側に移動してから削除とやらなくて良い)。
もしかすると、それほど知られていないかもしれませんが、Macでは、fn+DeleteでWindowsのDelのように右側の一文字削除を行えます。
今回fnとCtrlを入れ替えたがために、fn+Deleteが押しにくくなってしまいました。
これをカバーするために、Ctrl+DeleteでもDelが実行されるようにしたいと思います。

この設定は Karabiner Elements にテンプレートとして用意されています。
[Complex modifications] の [Add rules] ボタンを押した後、
[Import more rules from the Internet (open a web browser)] を押し、
開いたブラウザの中で "backspace" を文字列検索し、見つかった [Map Ctrl+Backspace-Delete to Fn+Backward-Delete (suppr current character)] を
[Import] します。
すると一覧に [Map Ctrl+Backspace-Delete to Fn+Backward-Delete (suppr current character)] が表示されるので [Enable] します。

【Caps Lockキーで日本語英語入力切り替え、ただしリモートデスクトップでは何もしない】
US配列キーボードで日本語を入力するには、メニューで [あ] を選んでも良いのですが、M1 Macではfnキーに地球儀マークがありこのキーで切り替えることができます。
さらにキーボード環境設定の [入力ソース] タブの [Cpas LockキーでABC入力モードと切り替える] にチェックを入れると、Caps Lockキーを日本語英語切り替えに設定できます。
このCaps Lock設定を行うと、リモートデスクトップで接続先のOSに対して本来のCaps Lockキーが送信されなくなってしまい、とても不便です(WindowsでもCaps Lockキーを日本語英語切り替えに設定している場合には動作しなくなる)。
Karabiner Elementsを使うと、この悩みを解消することができます。

Karabiner Elementsの [Complex modifications] では、対象アプリを絞ったり、除外したりしてキー割り当てのカスタマイズを行うことができます。
テンプレートとして用意されていない設定は、設定ファイルを作成することで対応します。
フォルダ /Users/your_user_name/.config/karabiner/assets/complex_modifications に以下の内容のJSONテキストファイルを作成します。

{
  "title": "For Japanese",
  "rules": [
    {
      "description": "Caps_lock to Toggle ja/en unless RDC",
      "manipulators": [
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_unless",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            },
            {
              "type": "input_source_if",
              "input_sources": [
                {
                  "language": "ja"
                }
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "caps_lock",
            "modifiers": {
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "japanese_eisuu"
            }
          ]
        },
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_unless",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            },
            {
              "type": "input_source_if",
              "input_sources": [
                {
                  "language": "en"
                }
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "caps_lock",
            "modifiers": {
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "japanese_kana"
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]
}

このJSONファイルを作成したのち、[complex modifications] の [Add rule] ボタンを押すと、一覧に [Caps_lock to Toggle ja/en unless RDC] が表示されるので、[Enable] します。

【リモートデスクトップの中では右CommandキーをApplicationキー(ポップアップメニュー表示)に】
Windows機でスペースバーの右の方にあるポップアップメニューのキー(正式にはApplicationキーと言う)は、わざわざマウスに持ち替えて右ボタンを押すのを省けてとても便利です。
Macのキーボードにはこのキーがないので右のCommandキーで代用したいと思います、ただしリモートデスクトップを使っている時だけ。

一つ前の設定と同様に、フォルダ /Users/your_user_name/.config/karabiner/assets/complex_modifications に以下の内容のJSONテキストファイルを作成します。

{
  "title": "Windows context menu",
  "rules": [
    {
      "description": "RDC right_command to context_menu",
      "manipulators": [
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_if",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "right_command"
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "f10",
              "modifiers": [
                "shift"
              ]
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]
}

このJSONファイルを作成したのち、[Complex modifications] の [Add rule] ボタンを押すと、一覧に [RDC right_command to context_menu] が表示されるので、[Enable] します。

2021-04-26

MacBook Airのキーボードをカスタマイズしたいけれども、macOS Big Sur 11.3待ち

Apple SiliconがM1のままiMacが来たのには意表をつかれました。
でも、よくよく考えると、筐体の新デザインと、新しいCPUは、片方ずつ出せば良いので、至極順当だったのだと思います。
薄くフラットになったのも、ロジックボードの小型化の結果として、うまくできていると思います。
空間オーディオを入れてきたのはiMacの個性付けとして良いですね。
おそらく一番のポイントは、シルバー+6色のレインボーカラーですね。
それと、ベゼルが白くなったのも度肝を抜かれました。

その中で、パステルカラーのキーボード(とうとうTouchID付き)とトラックパッドはとても欲しくなりました。
色違いでのコーディネートも良いと思います。

さて、最近はM1 MacBook Airを触っている時間が長くなって、社用のWindows機と行き来することが多くなりました。
そうしていると、Ctrlキーの位置の違いをものすごく煩わしく感じます。
Windowsでのキー配置を手が覚えていて、MacでCtrlキーを押そうとするたびに集中力が切れてしまいます。
特にCtrlキーを頻繁に使う、Terminalでのshell操作や、たまに使うMS Remote Desktop ConnectionでのWindowsへの接続の時に辛いです(RDCもM1対応してレスポンスが良くなったような気がするので、Macの気持ちいいMagic Trackpadの下で常用したい)。

macOSの標準機能ではfnキーの配置を変更してCtrlキーと入れ替えることができないので(申し遅れましたがわたしはUSキーボード派です、日本語キーボードの場合は標準機能で左下隅のCapsLockをCtrlに設定できますよね)、このブログでも何度か登場しているKarabinerのお世話になる場面です。
ところがKarabinerのサイトによると、現バージョンのBig Sur 11.2には問題があるので11.3まで待て、と書いてあります。
11.3はすでにRCまで進んでいるので、来週、新しいiMacに合わせて正式版が出てくるのでしょう。
もう少しの辛抱です。
併せて、新しいキーボード・トラックパッドも単体発売が始まって欲しいですね。

ところで、新しいキーボードの配置を見ていると、カーソルキーを逆Tにしなかったのが不思議です(角のキーを丸いデザインにしたたためですね、iPad Pro用は逆Tになっています)。
さらにCtrlとfnのキートップの入れ替え改造もできないですね。
日本語版は相変わらず配置がおかしいですね(個人の意見です)。
テンキー付きだとCtrlキーが都合よく端っこ(fnキーは特殊キーのブロック)なのと、Backspace、PgUP/Dwn、Home/Endが独立しているので、もしかすると、ものすごく使いやすそうです。
トラックパッドを左側に置けば、右手(カーソル移動)と左手(ポインタ移動)の使用頻度が平均化して良いかも知れないなと思いました。
机の上を整理整頓してテンキー付きを考えてみようかな(マルチペアリングができればもっと良いのに、なら他社エルゴノミックキーボード+超安定のMagic Trackpadの組み合わせも検討の余地あり(Magic Trackpadはマルチペアリングできないので統一できない)、いやいや新しい "Colorful" Magic KeyboardのTouchIDは捨てがたいですね)。

2021-04-20

Apple Silicon MacでIntel版Windows 10を試す手順 (UTM app) - 「Appleるんるん」オンエア紹介記念!!

Apple Silicon MacBook Airで起動したIntel Windows 10
Apple Silicon MacBook Air上で動作中のIntel Windows 10
M1 Apple Silicon対応のParallels Desktopがとうとうリリースされました。
しかしながら、Parallelsは純粋な仮想環境ソフトなので、CPUエミュレーション機能は提供されていません。
つまり、Apple Silicon Mac上ではArm版のWindowsやLinuxしか(Intel Mac上ではIntel WindowsやLinuxしか)実行できません(※1)。

このブログで以前から紹介しているUTM app(祝、App Store版、およびフリー版)では、Intel CPUエミュレータのQEMUを使用しているため、Intel版のWindowsも実行することができます。
UTM appのサイトにはArm版の各種Linuxと共に、Intel版のWindows XPとWindows 7のお試しイメージが公開されています。

ここでは、Intel版Windows 10をApple Silicon Mac上で試す、最も簡単と思われる手順を紹介します。

  1. UTM app(App Store版、またはフリー版)をインストールします。
  2. Vagrant(Linux上で仮想環境を簡単に実行するためにパッケージ化する仕組み)にWindows 10のイメージが公開されているので(Microsoftの評価版をインストールしたもの)これを利用します。
    Vagrant形式のWindows 10のサイトはここ、実際にダウンロードすべきファイルのリンクは、現在バージョンが20210401.01なので
    https://app.vagrantup.com/peru/boxes/windows-10-enterprise-x64-eval/versions/20210401.01/providers/libvirt.box
    です。
    ダウンロードサイズは7.3GBです。
    中身は英語版のWindows 10 2004です。
  3. ダウンロードしたファイル libvirt.box を w10-box-20210401.tar.gz に名称変更して、展開します。
    展開すると、box.img が作成されるので、このファイルを w10-box-20210401.img に名称変更します。
  4. UTM appを起動します。
  5. + ボタンで新しいVMを作成します。
    [Information] タブの [Name] でVMの名前をつけます(あとでも変えられます)。
    [System] タブの [Architecture] で [x86_64]、[Memory] を 4096MBに指定、[Show Advanced Settings] をチェックして、[CPU Cores] で 8Coresを指定します。
    [Drives] タブで、[Import Drive] ボタンを押し、ダウンロードして展開した w10-box-20210401.img を指定します。[Image Type] は [Disk Image]、[Interface] は [IDE] とします。
    [Display] タブの [Emulated Display Card] に [vmware-svga] を選びます(vmware-svgaがいちばん安全と思います)。
    以上を指定したら、[Save] ボタンを押します。
  6. 右三角ボタンで作成したVMを起動します。
    初回起動は30分弱かかると思います。
    2回目以降の起動は3分程度です。
    例によって、当面はWindows UpdateやSearch Indexerが走るのでとても重いですが、落ち着くと、ある程度それなりになりの動作になります。
    登録済みユーザは vargrant/vagrant です。

むかしはWindowsのインストールといえば半日仕事でしたが、上記手順は1時間もあれば完了します。
普段はぜんぜん熱くならないApple Siliconですが、右の画面にあるように、8Core全て100%稼働、CPU温度が80℃以上に上がります(Menu Metersの表示による)。

今回は出来合いのイメージを使用しましたが、Windowsのインストーラで一からインストールすることも出来るはずです。
その場合は、Vargantのページから参照されているVIrtIOのドライバか、UTM appのWindows 7のページにあるSPICE toolsのドライバを追加する必要があると思います。
こちらは追って検証したいと思います。

また、Apple Silicon Macでは、Docker Desktopもすでに利用できます。
Docker DesktopにはUTM appと同じく、CPUエミュレーション用にQEMUが入っているので、今回と同様のことができる可能性が高いです。
実態はVMですが、運用をDockerに揃えられるメリットがあるので、こちらも検証していきたいと思います。

ところで、UTM appについて1月に書いた記事が、遂に、かの有名な、レジェンドたる「Appleるんるん」ポッドキャストで2021年4月18日に紹介されました!!
これで、Apple Silicon Mac上のIntel Windows利用技術の裾野がますます広がればな、と思います。
IT技術があれば面白いことがどんどんひらけていきますよね。

(※1: わたしも最初、11月の時点では、Apple Silicon Mac上のVirtualization Frameworkを使ったvftoolで、ArmのLinuxを動かして、その上でqemuを起動し、その中でIntel Windowsを試していました。
今回の方法はApple Silicon Mac上で直接qemuを動かす(UTM appがやってくれる)ので、かなり楽です。
AppleからApple Siliconの仕様が公開されて、qemuが最適化されればもっと高速化する可能性があります。
並行してApple SiliconがM1XやM2になって行けば2倍、3倍の高速化はすぐに達成できそうです。)

なお、下記コメント欄、またはtwitterの方に、ご感想等いただけたら、より一層の励みになりますので、よろしくお願いいたします。

[2021-05-05] Intel Windowsをクリーンインストールする方法を書きました。

[2021-10-31] CPU Cores数の設定は、初期のM1では全コア数の最大の8がおすすめです。
M1では高性能コアが4つですがM1 PRO/MAXは高性能コアが8つなので結果はかなり違うと思います。
10設定にすると多少でしょうがさらに上がると思われます。

2021-03-04

次期Apple Silicon M1X/M2があればIntel Windowsのエミュレーションの遅さもカバー可能、見通しは明るい

UTMアプリでIntel Windowsが簡単に実行できるようになっています。
ただしRosetta 2の最適化技術は使えず、Intel x86_64コードを地道にエミュレーション処理します。
確実に動くことは動くのですが、スピードはIntelの実機に比べて数倍遅いです。
Rosetta 2がIntel実機より速いケースがあるのとは対照的です。

でも、よくよく考えると何も心配することはありません。
Apple SiliconはiPhone/iPadのAxxシリーズのように毎年改良されていきます。
コア数を2倍4倍にするのも容易です。
現在のM1でIntel Windowsの地道なエミュレーションに時間がかかっているとしても、M1XやM2では数倍速く処理できるようになって、あっというまに追いついてしまいます。
さらにAppleがその気になれば、Apple Siliconの仕様が公開され、ソフトウェアエミュレーションのコードが最適化されるので、ソフトウェア的にもRosetta 2と同等に数倍速くなる余地もあります(最低でもPallarelsはきっとそうしてくるはずです)。
こちらはそれほどMicrosoftには期待できませんが、Arm版のWindowsとアプリが充実すれば、すでに実用的なパフォーマンスが出ているArm版Windowsを使っても良いわけです。

M1はV1.0製品なので、本領を発揮するのはむしろ今後と言えるでしょう。
将来の見通しは明るいです。

[2021-03-20] 以前書いた、私のM1X/M2の予想の記事はこちら

2021-01-16

Intel/Arm64 WindowsやLinuxをApple Silicon Macで簡単に実行出来るUTM appの一般公開が始まりました

先日ご紹介した、UTM appのwebサイトが https://mac.getutm.app/ に公開されました。
UTM appを使えば、簡単にIntel WindowsやArm64 WindowsやLinuxをApple Silicon Macで実行することができます。

私も書きましたが、Intel x86のOSの実行はArm64のOSを実行するのに比べてパフォーマンス的に不利と明記されています。

webサイトではUTM appのダウンロードリンクに加えて、設定済のゲストイメージや、OSの設定方法がGalleryページに公開されています。
Intel x86のUbuntuWindows XPWindows 7などをダウンロードしてすぐに試せるようになっています。
Arm64のUbuntuWindows 10 に関しては設定方法が記載されています。
他のArm64 Linuxは設定済のものも提供されているものもあります。

一点だけ注意点があって、現在バージョン(v2.0.17)では、ダウンロードしたイメージやISOファイルは ~/Library/Containers/com.utmapp.UTM/Data/Documents というフォルダに置く必要があります

[English version of this post]

2021-01-07

Apple Silicon MacのUTM appを使えばWindows for Intelが簡単に動く、そして熱い

macOS Big Sur 11ではRosetta 2によって、Intelコードで書かれた従来のMacアプリを、Apple Silicon上でスムーズに実行することができますが、あくまでMac用に書かれたアプリ限定です。
仮想化のためには、Hypervisor Frameworkと、Linux向けに簡易化したVirtualization Frameworkが提供されていますが、これらではIntel向けのOSを実行することはできません。
Arm用のWindowsはMicrosoft Surface Pro X向け限定でリリースされていますが、それ以外の環境での利用は現時点では(評価版以外は)許されていませんし、それ以前にArm向けのアプリはとても少ないです。

Windowsの主流はやはりIntel版(Wintelという言葉があるくらい)。
これをそのままApple Silicon Macで実行できないことには、ユーザにとってのメリットが少ないと思えます。

なぜか他ではまだなかなか紹介されていないのですが、iOS上でWindows XPを実行するという離れ技をやってのけたUTM appというアプリがあります。
このUTM appがApple Silicon Macにも対応(dmgがまさにmacOS用のインストーラ)しました。

右のスクリーンショットは、UTMを使って、Intel Windows とArm Windowsの両方を、Apple Silicon MacBook Airで実行したところです。
Intel WindowsもArm Windowsも評価版をダウンロードして、UTMで仮想ゲストを作成し、Cドライブとして設定して実行しました。

Arm Windowsはフルスピードで実行されます。
これはUTMが、内部的にHypervisor Frameworkを使って(実際にはQEMUがhvfに対応)ハードウェア仮想化技術を利用できているためです。
Arm Windowsの注意点は、起動ディスクのvhdはNVMeとして(おまじないとして)設定しないと起動しないこと、ネットワークはvirtio用ドライバを追加でインストールしないと通信できないこと、それ以外のデバイスもDevice ManagerでUnknownが多数残ってしまうことです。
画面サイズの変更もできません。
まだまだドライバ周りなどで未対応のものが残っているようです。

Intel Windowsを動かすと、UTMが内部のQEMU(Linux上で有名なCPUエミュレータ)を使って、Apple Silicon上でIntelコードをエミュレーションします。
そのため、パフォーマンスは1/4〜1/8程度、大昔のSoftPCやVirtual PCを見ている感じです。
ですが確かにIntel WindowsがApple Silicon Macで動きます。
vagrant用に設定済みのWindows 10イメージで試したこともあって(別記事に設定手順)、デバイスの認識は問題ありません。

ここで面白いのが、Intel Windows上で何かを動かしている最中は、Apple Siliconの8個のCPUコアがフル回転になって、なんとMacBook AirのF6キー辺りとその裏側が徐々に熱くなることです。
他のアプリで負荷をかけても、なかなかこういう状況を作り出すのは難しいのですが、WindowsのようなOSを丸ごとエミュレーションさせると、いくらApple Siliconといえどもフルパワーを発揮せざるるを得ない状況になるようです。
まさに『アツいぜ!Apple Silicon』です。

[English version of this post

[2021-01-08] タイトルを
「UTM appを使えば容易にIntel x86_64 WindowsやArm WindowsをApple Silicon M1 Macで実行でき、Apple Siliconがもっと熱くなる」
から
「Apple Silicon MacのUTM appを使えばWindows for Intelが簡単に動く、そして熱い」
に変えました。
[2021-01-10] Arm Windowsの動作上の制約について追記しました。
[2021-01-17] UTM appが専用webページで一般公開されて、すぐ使えるゲストイメージも公開されたので記事を書きました
[2021-03-04] UTM appが使用しているQEMUのIntelエミュレーションが、たとえ現在はM1 Macで実用的な速度を出せない状況だとしても、M1XまたはM2のApple Siliconなら馬力で解決できるはず、という記事を書きました
[2021-04-19] 有名なポッドキャスト「Appleるんるん」でこの記事が紹介されました、ありがとうございます。
お試しでIntel x86 Windows10をApple Silicon Macで実行する最短の手順を書きました
[2021-05-05] Intel x86 Windows 10をApple Silicon Macにインストールする手順を書きました
クリーンインストールすることでWindowsが以前よりも高速に動作しています。
[2022-01-08] UTM appでmacOSの仮想化ゲストも実行できるようになりました。

2020-12-31

省電力ミニPCにRockstor NAS V4.0.4をセットアップ

先日紹介した省電力ミニPCに目論見通りNAS OSをセットアップしました(4TBのUSB HDDを追加)。
NAS OSはミニPCでも稼働でき、macOSのTime Machineバックアップにも対応、iPhone/iPad用アプリで自宅バックアップにも対応、さらにDockerコンテナで色々なものを動かせます。

RockstorはOSSのNAS OSで、従来バージョンのV3.xはCentOS、最新V4.xはOpenSUSEをベースにしていて、btrfsをファイルシステムに使用します。
日本語の情報はあまりないのですが、macOSのTime MachineやWindowsのVolume Shadowingのようなファイルシステムのスナップショット機能が使いたくて、このRockstorを選びました。

何事も最初はうまくいかないもの。
まずは失敗したセットアップ方法を共有させてください。

  • まずはRockstor 3.9.1のインストーラISO(2017年7月)をダウンロードし、別マシンのVM上でインストールしました。
    これはもちろん問題なく動作しました。
  • このISOファイルをEtcherツールを使ってUSBメモリに書き込み、いざミニPCにインストールしようとしましたが、どうしても途中でコケてしまいます。
    どうやらRockstor 3.9.1のインストーラはEFIブートに対応していないようです、2017年のCentOSなので仕方ないですね。
    ミニPCの方もLegacy BIOSに設定する方法が見つからず。
  • それでは、最新版でと思い、Rockstor 4.0.4のRPMパッケージ(2020年10月)をOpenSUSEにインストールすればと考えました。
    OpenSUSE 15.2を順調にServer向けにセットアップし、zypper install rockstor でのRockstorパッケージのインストールも成功。
    (手順は下手に Built on openSUSE testing channel live (early-adopters / developers only) - Announcements - Rockstor Community Forum で見つけてしまったのが間違いの始まりだったかもしれません。)
    管理画面はきっちり表示できて、Samba共有も作成できます。
    macOSのTime Machineは最近のバージョンはAFPではなくてSambaが主流になっているのをここで知りました。
    でも、実際に共有に接続しようとすると、どうしても接続できません。
    何か設定が足りないのでしょうが解決できず。
  • 今度は安定版Rockstor V3パッケージと素のCentOS 7の組み合わせなら、と考えました。
    (こちらも手順は Rockstor on vanilla CentOS 7? - General - Rockstor Community Forum にありました。)
    最近のBIOSは良くできていて、起動パーティションをBIOSから指定できるので、マルチブート環境が簡単に作成できます。
    Rockstorに関しては残念ながら、こちらでもOpenSUSEと同じ、管理画面は問題無いのに、共有への接続ができません。
    最初のVMの /etc/samba/smb.conf と比較し、設定を合わせてみても、それだけでは改善しませんでした。

さらに調べると https://github.com/rockstor/rockstor-installer でRockstorの一括インストーラを作成できることが分かりました。
RPMパッケージをインストールした時に行われる設定だけでは足りない設定が入っているはず。
なんとかこれでうまくいきましたので、セットアップ手順を記しておきます。
なおRockstor V4.0.4は次期正式バージョンのリリース候補版でArm64にも対応していますが、ここでは私が実際に試したx86_64の手順のみです。

  1. OpenSUSE 15.2の環境を準備。
    上記Rockstor V4のRPMセットアップに失敗した環境を使用しました(転んでもタダでは起きない、ですね。なお後のRockstorのインストールでパーティションのカスタマイズができずに初期化されるのでこの環境とのお付き合いはここまでになります)。
  2. RockerのISOを作成するためのrocksor-installerを取得。
    # zypper install git wget
    # git clone https://github.com/rockstor/rockstor-installer.git
    # cd
    rockstor-installer/
  3. SUSEのカスタムインストーラ作成ツールkiwi-ngを取得。
    # zypper addrepo http://download.opensuse.org/repositories/Virtualization:/Appliances:/Builder/openSUSE_Leap_15.2/ appliance-builder
    # zypper install python3-kiwi btrfsprogs gfxboot
  4. RockstorインストーラISOファイルの作成、数分かかります。
    # kiwi-ng --profile=Leap15.2.x86_64 --type oem system build --description ./ --target-dir /home/kiwi-images/
  5. 作成されたISOファイル Rockstor-NAS.x86_64-4.0.4-0.install.iso をUSBメモリに書き込みます(Etcherツール等にて)。
  6. ミニPCをこのUSBメモリから起動して、インストール。
    ただし、ディスクのパーティションのカスタマイズはできずディスクの全領域が初期化されます。
  7. これでRockstor V4.0.4が無事起動します。
  8. Wi-FiモジュールAC9560が認識されないので、有線LANで接続し、Wi-Fiモジュールのインストーラを取得。
    # wget https://git.kernel.org/pub/scm/linux/kernel/git/firmware/linux-firmware.git/snapshot/linux-firmware-20201218.tar.gz
    # tar xzvf linux-firmware-20201218.tar.gz
    # cp -p linux-firmware-20201218/iwlwifi-9000-pu-b0-jf-b0-* /lib/firmware/

    リブートして反映。
  9. 次のコマンドでWi-Fiに接続。
    # nmcli device wifi
    # nmcli device wifi con [SSID名] password [パスワード]

  10. MacとミニPCをGbit有線LANで直結した時に、ミニPC側の自動IP(APIPA)が設定されないので、次のコマンドで設定。
    2021-01-10修正:ifcfg+wickedの方式では起動後数秒でIPアドレスが消えてしまうので、NetworkManagerでの設定が必要です。
    nmtuiのテキストGUIで設定するか、以下のnmcliコマンドで設定します。
    なお、WindowsやmacOSのようにDHCPがダメならlink localアドレス(APIPA)を設定する、と言う設定はないようです(ipv4.method autoはdhcpの意味)。
    # echo 'BOOTPROTO=dhcp+autoip" >> /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth0
    # echo 'BOOTPROTO=dhcp+autoip" >> /etc/sysconfig/network/ifcfg-eth1
    # systemctl enable wicked
    # systemctl start wicked


    # nmcli connection modify "Wired connection 1" ifname eth0
    # nmcli connection modify “Wired connection 1” ipv4.method link-local
これでインストール完了です。
ブラウザで接続して、ホスト名と、管理者ユーザ名・パスワードを設定します。
[Storage] メニューの [Disks] で接続しているディスクを確認し(ソフトウェアRAIDもここで設定)、[Pools] で各ディスクにPoolを紐付け、[Shares] で共有を作成します。
その上で、Sambaサービスを起動し、実際の共有を設定します。

Samba上のホスト名(ここではホスト名をrockstorだとします)はDNSのnslookupやdigコマンドでは確認できなくて、macOSでは、
% smbutil lookup rockstor
Windowsでは、
> nblookup rockstor
とします。
接続は、macOSではFinderから [移動] => [サーバーへ接続...] で
smb://rockstor/sharename
WindowsではWindows Explorerに
\\rockstor\sharename
と指定します(ここで指定できるホストはSambaホスト名、DNSホスト名、IPアドレスです)。

M1 MacBook AirのTime Machineの初回バックアップが有線LAN接続で1時間くらいで完了できました。

Rockstor側は [Rock-ons] メニューからNextCloudもすんなり設定できて、いろいろと活用できそうです。


[2021-01-04] 早速V4.0.5に更新されていました、更新内容はAD連携とdocker network関連です。

2020-12-20

Windows 10 2004/20H2の新しいIMEはあきらめて古いIMEに戻しました

Windows 10は順調に改善を続けているかと思いきや、たまに前のバージョンに戻したくなるような明らかな改悪が紛れ込んでくることがあります。

先日、PCをWindows10 1909から20H2にアップデートしました。
IMEが新しくなり、スマホに近い予測変換が使いやすいと最初は気に入って使っていました。
でもどうしても目に付く問題があり、古いIMEに戻しました。

今回のIMEが早熟だったことはMicrosoft自身も明らかに認めているようで、設定画面に「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」の項目が堂々と存在しますし、KB4564002(URLがyou-might-have-issuesですよ)でも未解決の問題が残っていることを認めています。
正式バージョンのハズなのに、ちょっと不思議な状況ですね。

わたしが新しいIMEを使っていてどうしても許容できなかったふるまいは以下です。

  • 「CPU」のようにすべて大文字のアルファベットを入力するときは、
    Shift-C、Shift-P、Sift-U と入力して、
    Shiftを離すのが遅れて(あるいは離すのを省略して)Shift-Returnと入力することがよくあります。
    従来のIMEではShift-Returnでも副作用なく確定動作をしていたはずです。
  • 新しいIMEでは、確定動作に加えて余分な改行文字が入力され、さらに悪いことに入力モードが英数に切り替わってしまいます。
  • その上、アプリによって微妙に動作が違い、
    Wordの場合、Shift-Returnつまり強制改行が入力されます。
    TeraPadの場合には、入力位置に改行が入力され、入力した文字は次の行に送られます。
    メモ帳の場合には、これも入力文字の前に改行が挿入され、入力モードが英数に替わり、通常のモード切替ではかなに戻せなくて、Alt-Shift 2回で一度IME無しにしてから日本語IMEに切替えた後でないとかな入力モードに出来なくなります。

勝手に変換モードが変わってしまったり、余分な改行が入力されてしまうは、入力効率に大きく影響します。

以前のIMEのように、詳細なキーカスタマイズができるのなら、まだ回避する手段もあったと思いますが、それも今回は無くなっています。
そのうえ、変換キーの置き換えも、以前はremapkeyなどでレジストリ定義だけで出来ていた(私はF13を変換キーに定義して、CapsLockと右AltをF13にしていました、ちなみにUSキーボードの場合です)のですが、新しいIMEではPowerToysを常駐させないといけなくなっています。

もう少し、パワーユーザの意見を聞くなど、事前に対策を立てられなかったのでしょうかね、と思います。

2020-12-17

低消費電力ミニPC KODLIX GD41を購入

Kodlix GD41の製品ページから
Apple Silicon MacBook Airに続いて、低消費電力ミニPCを購入しました。

古いMac mini 2012は最新OSの対象から外れましたし、何よりとても暑くなります。
上にWi-Fiアクセスポイントを置いていたらMac miniの熱で動作がおかしくなります。

複数のMac、PC、iPhone、iPadの大事なファイルや写真やメールやノートやバックアップを何とか安全に保管する場所がずっと欲しかったのです。
クラウドではすぐに利用枠を超えてしまいます。

そこで、ミニPCでNAS OSを動かして、簡単便利に運用できれば、と考えました。
今どきのNAS OSはコンテナ機能まであって、より幅広いアプリ(スマホ連携できるnextCloudなど)を動かせるようになっています。
NAS専用機(QNAPやSynologyやAsustor)はスペックが低めの割に価格が高いと感じました(スマホ連携アプリや出先アクセスサービスなどはメリットですが)。

Celeron N4000/J4000のミニPCは似たようなのがいくつも出ています。
GD41の購入後に分かった気になる点をまずは挙げておきます。

  • 利点:Celeron N4100、TDP 6Wの超低消費電力。ファンレスで静かでもそれほど熱くなりません。SODIMM 2スロット。内蔵ストレージはM.2×2+SATA 2.5インチ。Gbit NIC×2、USB 3.0×4(うち1つはUSB-C)。
    消費電力が低くて、拡張性がソコソコあります。
    最新ハイスペックのミニPCもありますが、補助的な使い方である以上、ファンノイズと発熱と消費電力が少ないモノが良いと考えました。
  • 付属のACアダプタでは電源が入らず、とても焦りました。USB-Cポートに給電すればきちんと立ち上がりました。このまま使うつもりです。
  • M.2スロットは2つあるのですが、上のスロットは2280サイズ専用かつSATA専用です。下のスロットは2242専用かつPCIe専用です。
    増設用に事前に2242のSATAを準備していたのですが、今は空中接続です(サイズ延長アダプタを付けるつもり)。その上、上の2280のスロットの固定ネジはケースの開口部からは隠れているのでロジックボードを取り出してネジ止めする必要があります(サイズ延長アダプタを固定しておいて短い2242を付け外しする運用の方が使い勝手がむしろ良いかも)。
  • ケースの上蓋は爪ではめ込み式なので、精密ドライバーを差し込めば空けることができます。ロジックボードを完全に取り出すのに必要です。
  • Wi-FiアダプタはCentOS7では認識せず(追加ドライバはまだ試せていません、OpenSUSE 15.2では問題なく認識)。Legacy BIOS起動専用のLinuxインストーラは正常起動せず、EFI対応のインストーラが必要(BIOS設定でLegacy BIOS起動に設定する方法が分からない、おそらく設定できない)。
  • 電源をONしていなくてもUSB3.0 Type-Aポートに電源が供給される。これは都合が良い場合も悪い場合もありますね。設定できれば良いのですがまだ見つからず。

手間をかけずに稼働という訳にはいかず、まだ試行錯誤中ですが、うまい使い方が定まればここで紹介させていただきますね。

[2021-12-01] 自分のためのメモ、メモリ32GBでも認識するとの情報アリ、CPU負荷は小さいけれどメモリを大量に消費するアプリ(コンテナじゃなくてVM、LinuxゲストじゃなくてWindows)の家庭内ホスティングに良さそうですね、max 2.4GHzとのバランスが多少悪いですが。

2020-11-28

ASRockから今度はRyzen 4000 Mobile搭載のミニPCが追加、MARS 4000U

以前の記事で、ASUSとASRockのAMD ZEN 2世代のRyzen搭載のミニPCを紹介しました。
ASRock DeskMini X300 (amazon)はデスクトップRyzen APU用のソケットが付いているので自由にCPUを選べて良いのですが、ASUS PN50 (amazon)の4750U/4800U搭載版はなかなか発売開始されず、4500U版も在庫切れのままでやきもきしているところです。

そんな中、ASRockから追加で、Ryzen 4000 Mobile搭載のミニPC、ASUS MARS 4000Uが発表されました。
デスクトップRyzen版のミニPCから減りますがそれでも、ストレージがM.2とSATAの合計2台内蔵可能になっています。
CPUは4300U (4Core 4Thread)、4500U (6Core 6Therad)、4800U (8Core 16Thread)から選べます(モバイルCPUなので付け替えはできない)。

早速 Neweggというカリフォルニアの通販会社が販売を開始しています。
現在は6 CoreのRyzen 5 4500U Mobile版のみで、\46,441となっています(CPUのみ付属。メモリ、ストレージ、OS無しです)。
8 Core 16 Threadの4800Uはおそらくこれより2万円くらい高くなると思われます。

デスクトップ版CPUのRyzen 7 PRO 4750G 8 Core 16 ThreadはTDPが他と同じ65Wとはいえ、ミニPCには排熱設計的に少々無理があるというレポートを見かけます。
モバイル版CPUならTDP 15W、cTDP 10-25Wなので、ミニPCにはうってつけ、安定して動作するのではないでしょうか(さらに縮小してラップトップまで行くと厳しいかも)。

5nmのApple Siliconのパフォーマンスで話題騒然の中ですが、ADM ZEN 2 Ryzen 4000は7nmなので、Apple M1と順当な勝負ができます
Windowsや、従来のLinuxとの互換性を重視するならRyzenは良い選択肢だと思います。


[2020-12-26] Mouseコンピュータからmouse CT-6という名前で4500U版の販売をするようです(PC Watch - マウス、Ryzen搭載で厚み2.8cmの超小型パソコン「mouse CT6」を本日店頭先行発売。税別6万9,800円から)。

こちらは、デスクトップ向けの 8Core/16Thread Ryzen 4750GEですが、ThinkCentre M75q Gen 2 も割引クーポンが使えてかなりお得なようです(こちら、岡ちゃんさんのYouTubeで知りました)。サイズは 182.9 x 179 x 36.5mm。

またさらに、ベアボーンのミニPCがASrockから出ていますね(Ark - ASRockから久々なベアボーンは組み込み向けRyzen搭載、コンパクトベアボーン「4X4 BOXシリーズ」)。こちらは組み込み用低電力の第一世代ZenのRyzenプロセッサです。サイズは 110.0 x 118.5 x 67.3mm。

2020-11-04

Windows 10でメモ帳(Notepad)のデフォルト漢字コードがUTF-8になって、全文検索されない問題への解決策 - htmlインデクサを使用

WindowsのテキストファイルもようやくShift-JISからUTF-8に移行してきました。
Windows 10 1903から、メモ帳(Notepad.exe)のデフォルト漢字コードがUTF-8になりました(それも従来のWindowsのBOM付きではなくて、LinuxやmacOSと同じBOMなしのUTF-8)。
これはとてもとても良いことだと思います。

しかしながら非常に残念なことに、Microsoftさんの片手落ちで、デスクトップ検索(全文検索)からUTF-8のテキストファイルが検索で引っかからなくなってしまっているのです。
Shift-JISやUTF-8N(BOM付き、従来のWindowsのUTF-8)のファイルは問題ないのに、メモ帳の現在のデフォルトのUTF-8ファイルがダメなのです。

最悪、自分でIFilterを書こうかとまで思ったのですが(nkfみたいに自動文字コード識別)、いい方法を思いつきました。

従来からHTMLファイルは文字コードの自動判別機能を持っていて、当然Shift-JISにもUTF-8にも対応しています。
テキストファイル用のデフォルトのIFilterを使わずに、HTMLファイル用のIFilterに差し替えればと思い、やってみたところ、すこぶる良好です。
(エンジニア用のメモ:Windows Platform SDKのfiltdumpでも検証しましたが、HTMLなので改行コードが無視されるという違いはありますが、キッチリ漢字文字を認識できるようになります。)

設定にはRegeditを使います。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.txt\PersistentHandler の内容を HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.html\PersistentHandler の内容で置き換えればよいです。
つまり手順としては、次の内容をコピペし、 classes-txt-handler.reg というファイルに「UTF-16 LE (BOM付き)」で保存して(図のひとつめのアイコンになること)、ダブルクリックしてください。
(.reg ファイルに保存したときに、メモ帳のアイコンではなくて、レジストリのアイコンになることが肝要です。拡張子を表示していないと classes-txt-handler.reg.txt というファイルになる間違いが起こりがちですので要注意です。)

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\.txt\PersistentHandler]
@="{eec97550-47a9-11cf-b952-00aa0051fe20}"
"既定.save"="{5e941d80-bf96-11cd-b579-08002b30bfeb}"
"既定.html"="{eec97550-47a9-11cf-b952-00aa0051fe20}"

設定を反映するには、もう一つおまじないが必要です。
スタートメニューを開いた状態で index と入力して出てくる [インデックスのオプション] を起動して、「xxx個のインデクスが作成されました」のところのファイル数をまずはメモしておいてください。
[詳細設定] ボタンを押し、[再構築] を押して、検索インデックスを作り直してください。
[インデックスのオプション] の画面に進捗状況が表示されます(私の場合は完了までに24時間くらいかかりました)。

上記regファイルには、オリジナルの設定値を「規定.save」のところに書き込んでありますので、元に戻したくなった時(将来、標準でUTF-8がサポートされた暁に)はその値を「@」のところにコピーしすればよいです。

あと、Windows 7の頃は検索ツールで、PC上のファイルもOutlookのメールもまとめて検索出来ていたのですが、(古い話ですが)Windows 8+Outlook 2013以降はそういうことができる画面がなくなってしまいました。
ファイルの検索はスタートメニューかWindows Explorerで、メールの検索はOutlookで、と分断されてしまっていました。
しかしながら、Windows OSの検索インデックスDBはどちらの内容も取り込んでいるので、何とかできないかというのは当然の思い(Windows 7を知らない世代はそういうものと思っているかもしれませんが)でして、じつは何とかする方法があります。

次の内容をコピペして indexed-Locations.search-ms というファイルに保存してください(ここでも拡張子に注意、図の2つめのアイコンになること)。

<?xml version="1.0"?>
<persistedQuery version="1.0">
  <query>
    <kindList>
      <kind name="item" />
    </kindList>
    <scope knownScopeID="{f60163ce-2b8d-458d-ab2c-40f215767514}" />
  </query>
</persistedQuery>

この水色アイコンをダブルクリックするとWindows Explorerの窓が開きます。
検索ボックスにキーワードを入力してReturnを押すと、全ファイル・全メールからの全文検索ができるようになります。
このファイルを [スタートメニューにピン止め] しておけばすぐに呼び出せてとても便利です。
(Windows 7のことを覚えているひと向け:当時は検索結果のメールアイテムをダブルクリックすると開けたのですが、今はもうダブルクリックできなくなりました。残念ながらOutlookの中で再度 [すべてのメールボックス] で検索して開く必要があります。)


全文検索のデスクトップ検索については、最初はWindowsが先行し、途中Google Desktop Searchの時代があり(PCのファイルの内容までもがGoogleの検索エンジンに持っていかれるので私は到底使えませんでした)、今ではmacOSの方がキッチリ動いています。
今回紹介した設定で多少なりともWindows Desktop Search(WDS)が使い物になれば良いな、と願います。

[2024-03-19] regファイルはUCS-2またはUTF-15 LE BOM付きにしないと漢字データが文字化けするので追記しました。

2020-10-07

デスクトップAMD ZEN 2 Ryzen PRO 4000G対応のDeskMiniも販売開始、こちらの方が最上位版は早く入手可能か

サイズ感が分かるように
VESAマウント付きの写真

8月の投稿で紹介したベアボーンPCのもう一方のASRock DeskMini X300も、10月9日販売開始が決定したようです。
こちらはメモリ、ストレージはおろかCPUも自分で選んで組み込む必要があります。
対象となるGPU内蔵のRyzen 4000G CPUは、バルク販売が前提なのでショップでのセット販売が中心になるようです。

オンラインショップではなかなか見つからなくて、わたしが唯一見つけたのはツクモの予約フォームです。
これ以外は、twitterで検索すれば何軒かのリアル店舗の情報が見つかります(検索方法は、  <https://twitter.com/search?q=deskmini x300 予約> )。

もう一方のASUS Mini PC PN50(大人気で、Ryzen 5版はすでに在庫切れ、Ryzen 7版は今日の時点では発売日未定、海外ではすでに発売開始されている)に比べて、CPUを入れ替えられるメリットがあります。

また、あと1年くらいするとさらに次世代のZEN 3のCPU(Ryzen 5000か)が出てくるので、CPUアップグレードの期待も持てます。
この2機種のミニPCは、グラフィックボード用のPCIスロットがなく、そういう意味では拡張性はある程度限られています。
この点は、コンパクトさを優先するか拡張性・将来性を優先するかの選択になります。

ミニタワーのサイズで良ければ、かつグラボ付きが良ければすでに多くのBTO PCが出ています。
GPU内蔵のRyzen 4000Gが良ければ(グラボの分だけ安く済む)、BTO PCが出始めていて、これも現時点ではtwitterで検索して探すのが良さそうです( https://twitter.com/search?q=ryzen 4650 bto )。
ただし、BTO PCは構成の選択肢が限られている場合やパーツが割高になる場合が多くて、例えば64GBメモリにしようとすると途端に数万円アップしてしまうことなどがあるので注意が必要です。
調べている中で、キューブケース+Mini-ITXマザーボード(残念ながら型番も写真も記載無し)でカスタマイズ性が高そうな、気になる構成のBTO PCがストームのサイトにありましたので、参考になさってください。
BTOではなくて自分でパーツを組み合わせて作成することもできます。
もちろんメーカーPCもまだ種類は多くないですが、出始めています(一世代前のZEN+のものと間違わないように注意が必要です)。

いろいろ考えているとなかなか決まらないのが、お買い物の醍醐味ですが、欲しい時が買い時ですね。
最新の7nmのCPU(AMD Ryzen ZEN 2世代、Ryzen PRO 4000G、Ryzen Mobile 4000U、GPU機能なしはRyzen 3000(Gなし、またはXつき))の能力を、このタイミングでみなさんも手に入れてみてはいかがでしょうか。
将棋の藤井聡太さんもZEN 2世代のRyzen Threadripperを今まさに買い足しされるそうですよ。

2020-09-05

AMD Zen 2 Ryzen MobileのMini PCが順調に販売開始、ただし上位モデルは10月まで待ち

先日の投稿で紹介した、ASUS Mini PC PN50がいよいよ日本でも発表、販売開始されました。

プレスリリースがこちら「AMD Ryzen 4000 シリーズモバイルプロセッサ搭載、Wi-Fi 6対応小型ベアボーンPC「Mini PC PN50」2モデルを発表」です。
早速amazonでも予約注文可能になっています。

発売予定日は2020/09/18、まずはモデルとして Ryzen 3 4300U(4コア、4スレッド) ¥42,800 と、Ryzen 5 4500U(6コア、6スレッド) ¥47,800 の低位・中位モデルでの提供です。
ベアボーンキットなので、メモリとディスク(M.2またはSATA)、それとOS(Windowsなど)は別売りです。

すでに注目の最新Zen 2 Ryzen CPUなので、すぐに人気になると思います。

悩ましいのは、上位モデルとして、Ryzen 7 4700U(8コア、8スレッド)とRyzen 7 4800U(8コア、16スレッド)が控えていること。
こちらはamazon UKには当初から掲載されていて、発売予定日は2020/10/2となっています。
ちなみにamazon UKでの価格は、£274.98、£319.98、£369.99、£499.98です。

さて、いよいよ面白くなってきました。

[2020-10-05] 各タイプの型番が分かりました。
ASUS本家のオンラインストアでも3/5が出始めています(5はさっそく売り切れですが)。
Ryzen 3 4300U (4core 4thread): PN50-BBR025MD ASUSストアで¥42,800
Ryzen 5 4500U (6core 6thread): PN50-BBR026MD ASUSストアで¥47,800
Ryzen 7 4700U (8core 8thread): PN50-BBR027MD ASUSストアで¥53,800
Ryzen 7 4800U (8core 16thread): PN50-BBR028MD ASUSストアで¥69,800

[2021-05-01] 本家オンラインストアや各ショップでも 4800U/4700U 版の販売がやっと始まったようです。
今となっては 5000 シリーズが欲しくなるところですが、発表されてから供給されるまではこれくらいの時間はどうしてもかかるのでしょうね。

[2021-06-03] Zen3でなくてZen 2のリフレッシュ版Ryzen 5000ベースのPN51がリリースされました(ASUSサイト)。
ラインナップは3/5/7(USサイトTech Spec)、最初はRyzen 5 5500U(5000Uは全てでハイパースレッド有り)から。
Ryzen 3 5300U (4Core 8thread): PN51-BB353MDE1 (ノルウェー版型番)
Ryzen 5 5500U (6Core 12thread): PN51-B-B5048MD ASUSストアで¥47,000
Ryzen 7 5700U (8Core 16thread): PN51-B7082ZD (ドイツ版型番)
以前の書き込みの4xxxの型番が違っていたので修正し、価格も載せておきます。

[2021-06-25] Ryzen 5000Uのうち2桁目が奇数のものはZen 3ではなくてZen 2でした(5300U/5500U/5700UはZen 2、5600U/5800UがZen 3)。
前回のコメントを修正しました。
本物のZen 3のミニPCはもう少しの辛抱が必要ですね。

[2022-02-07] Zen 2リフレッシュ搭載PN51のマイナーチェンジ版PN51-S1が発表されました(ASUSのサイト)。
Ryzen 5 5500U (6Core 12thread): PN51-S1-B-B5187MD amazonで¥53,333
Ryzen 7 5700U (8Core 16thread): PN51-S1-B-B7186MD amazonで¥59,394
改良点は、有線LANが2.5Gbpsになったことと、USBCがUSB 3.2 Gen1に下がった代わりにUSB PDで起動可能(ただし5500U版は65W、5700U版は90W必要)になったことです。
価格は掲載されたのを見つけたら追記します。
(2022-02-15: amazon価格追記しました、それとCPUのグレードが間違えていたので訂正しました、5500Uと5700Uはコスパ良いですね)

このASUS Mini PC PN50/PN51とほぼ同サイズの類似機種として、ASRockから 4x4 Box(大きさが4inch×4inch×2inchだから)が出ていて(ASRockの公式サイトでは工業用のあつかい、発表は2020-09)、どちらがいいか悩ましいところです。
ASRockの方が在庫的には手に入りやすいようです。
Ryzen 3 4300U (4Core 4thread): 4x4 BOX-4300U/JP amazonセール価格で¥32,800
Ryzen 5 4500U (6Core 6thread): 4x4 BOX-4500U/JP anazon在庫切れ
Ryzen 7 4800U (8Core 16thread): 4x4 BOX-4800U/JP amazon通常価格¥84,444
こちらのASRock 4x4 BOXは有線LANが2.5Gbps+1Gpbsの2ポート構成です。