2012-03-27

Webの表示でMS Pゴシックをメイリオみたいにアンチエイリアスさせる

Windowsの日本語版のフォント(MS PゴシックやMS P明朝)はいまだにギザギザフォントです。
ふとした機会に英語版のWindowsを見ると、きれいになめらかなスムーズフォントでびっくりします(Windows 95の昔から)。
Macユーザには全然ピンとこない話かもしれません。
Windows版のSafariでは独自に対応しています。
Vista以降はメイリオフォントでGUIパーツは多少改善されました。
Webサイトでメイリオを指定しているところはスムーズフォントで表示されます。
ブラウザの表示だけでもなんとかしたいところです。

Webロケッツマガジンのnambaさんが「“MS Pゴシック” をメイリオみたいにアンチエイリアスさせるCSS3ハック」という記事で、とても良いアイデアを提供してくださっています。
私のブログだけでも、スムーズフォントで見ていただきたく、適用しました(すでに適用済みです)。

Blogspot (Blogger)での設定は、[テンプレート] メニュー => [カスタマイズ] => [アドバンス] => [CSSを追加] で、以下を追加します。
body {
/* from idea of Webロケッツマガジン */
-webkit-transform-origin: 0 0;
-webkit-transform: scale(1, 1.01);
-moz-transform-origin: 0 0;
-moz-transform: scale(1, 1.01);
-ms-transform-origin: 0 0;
-ms-transform: scale(1, 1.02); /* IE9だけ1.02 */
-o-transform-origin: 0 0;
-o-transform: scale(1, 1.01);
}
tumblrでは、 [Customize theme] => [Edit HTML] で <style> body {} の中に以下を追加します。
/* from idea of Webロケッツマガジン */
-webkit-transform-origin: 0 0;
-webkit-transform: scale(1, 1.01);
-moz-transform-origin: 0 0;
-moz-transform: scale(1, 1.01);
-ms-transform-origin: 0 0;
-ms-transform: scale(1, 1.02); /* IE9だけ1.02 */
-o-transform-origin: 0 0;
-o-transform: scale(1, 1.01);
 特にtumblrではイタリック体が多用されるので、効果てきめんです。

この方法で1点だけ、注意があります。
文字だけではなく、イメージも1.01倍に変形するので、多少汚く表示されてしまうことです。
設定前のBlogger
設定後のBlogger
設定前のtumblr
設定後のtumblr

2012-03-23

iPad 3rd generationに遭遇

近所のソフトバンクショップに新しいiPadが置いてありました。
今日は、あえて苦言をば。
  • iPad 2も同じですが、iPad 3rd generationはホールド感が良くない。
    テーパー(端が薄くなっている)がゆるやかについているのと、表面がつるつるなので、持っていて滑りやすいと思います。デザイン上薄く見せる効果は大きいですが、iPhone 4Sのように、せめて初代iPadのように、より平板的な方が断然持ちやすいと思います。
  • ガラスが薄くなり過ぎで、押した時に液晶への干渉が激しい。
    ガラスの強度的には変わりないのかもしれませんが、ほんの少し強く押しただけで、液晶に干渉し、モアレ(色むら)が起こってしまいます。液晶へ相当ストレスがかかっているはずで故障を引き起こすように思えます。かといって毎回気を使ってタップしないといけないのであれば、人間の方に故障を起こしそうです。
  • Retina Displayは比較展示が欲しい。
    文字は確かに滑らかですが、すでにiPhoneやiPod touchで見慣れてしまっています。写真や動画でiPad 2との比較展示をしてもらわないと違いがわからないのかもしれません。普段長い時間iPad/iPad 2を使っている人(iPhone 4/4SやiPod touch 4th generation以上は使っていない)ならよくわかるのかもしれません。
  • 熱問題、weak Wi-Fi問題など不安なうわさも出ているようですね。
Steveが最後までProductの詰めを行わないとダメなのか、とふと大げさに考えてしまいました。
それとも、私がWIndows 8タブレット欲しいモードになっているからでしょうか?(なかなか良さそうな機種がないんですよね、1366x768以上じゃないとフル機能使えないし)

2012-03-08

Apple Special Event 2012-03-07 自主ライブ中継 (iPad 3)

[ただいま20120-9-13ですが、3月のライブ中継の掲載が出来ていなかったので、タイムマシーンに乗って掲載します、RetinaなiPadのスクリーンショットの招待状に興奮しましたよね]

iPad 3のスペシャルイベントをTumblrの方で自主ライブ中継しました

2012-03-05

Lion ClientをTime CapsuleまたはTime Machine NASサーバとして活用 - 移行編

先の記事で、基本の設定について述べました。
この記事は、以前Snow LeopardでNASでTime Machineバックアップをしていた場合に、そのバックアップデータを移行する方法です。
過去のデータを救えることと、初回のバックアップの時間を短縮することができます。
  1. 先の記事の1〜3でminiの設定が終わったら、airでTime Machineを設定する前に、NASに残っているバックアップイメージをmini上の共有フォルダにコピーします。
    miniでNASに接続し、以前のバックアップイメージ(スパース・ディスクイメージ・バンドル)をコピーします。ファイル名は、air_aabbccddeeff (内部的にはair_aabbccddeeff.sparsebundle)、ここでaabbccddeeffはairのネットワークイターフェースのMACアドレスを表す12桁の16進数です。Snow Leopardのときとは違い、AFPでは接続できないのでSMBで接続してください(追加のおまじないをすればAFPでも接続できるらしいです)。
  2. 以前のバックアップの名前を変更します。
    air_aabbccddeeff の "_" と16進数部分を削除し、単に air とします。
  3. バックアップイメージのSpotlightインデックスを再作成します。
    Snow Leopardで作成したバックアップはSpotlightのインデックス形式が古いため、これをこの段階でmini上で修正しておきます。もしこれをしないとairでTime Machineを開始したときに、何倍も時間がかかってしまいます。
    まず、バックアップイメージ air をmini上でダブルクリックしてマウントします。
    次に、作業の効率化のために、Spotlightのインデックスを通常の検索用からバックアップ用に変更します。[システム環境設定] の [Spotlight] を開き、[プライバシー] タブで、airのバックアップイメージのマウントポイントを除外項目として追加します。(なお、さらに確実にインデックスを初期化するために、.Spotlight-V001 フォルダを削除するという一手間をかける方法もありますが必須ではありません。)
    後は、Spotlightのインデックスが再作成されるのを待ちます。容量にもよりますが、数時間かかります。ディスクのアクセスランプを見ておくか、ターミナルで tail -f /var/log/system.log でログが出なくなるか、.Spotlibht-V001フォルダ配下のファイルが更新されなくなるのを待ちます。
  4. インデックスの再作成が終われば、先の記事の4に戻り、airのTime Machineの設定を行います。
    airのターミナルで tail -f /var/log/system.log を見て、すぐにバックアップが始まり、短い時間で終わるのを確認できます。Time Machine環境設定を見ても、比較的少ない容量のみが転送されることがわかると思います。
バックアップイメージの名前が変わることと、バックアップイメージ内のインデックスの再作成をTime Machineサーバ上で済ませて時間の節約を行うところがポイントです。

少し高度な内容かもしれませんが、以前のバックアップを引き継ぐための方法です。

Lion ClientをTime CapsuleまたはTime Machine NASサーバとして活用 - 基本編

Macを2台以上お持ちの環境で、そのうちの1台をTime Machineのサーバとして設定する方法(Time CapsuleやLion Serverを追加購入せずに)です。
Snow Leopard (10.6) の時にはおまじないをすることで、多くのNASサーバをTime Machineサーバとして、MacのTime Machineバックアップを取ることができていたのですが、Lion (10.7) からは技術条件が厳しくなり、それができなくなりました。
また、Lion ServerにはTime Machine Serverの機能がありますが、Lion Clientだけでも実用上問題なく実現できますよ、ということがわかりました(Lion Serverには追加の管理機能が付いているようです)。

ここでは例として、Mac mini (ホスト名 mini) とMacBook Air (ホスト名 air) を所有していて、Mac miniをTime Machineサーバとして使用することにして説明します。
以下がステップバイステップの手順です。
  1. まず、miniにairのTime Machineバックアップを保存するための十分なディスクの空きがあるかを調べてください。
    おおよそ、airのディスクの使用量(例えば100GB)の空きがあれば大丈夫です。バックアップ専用に500GBなどの外付け2.5inch USBディスクを追加するのがおすすめです。空きが十分あるのであれば、miniのシステムディスク (Macintosh HDなど) をバックアップ用に使用することも可能です。
  2. miniでバックアップを格納するフォルダを決めます。
    miniのシステムディスクMacintosh HDを使用する場合は、Macintosh HDのすぐ下に、新しいフォルダ、例えばTMDiskを作成します。外付けディスクを使用する場合は、外付けディスクをTMDiskなどのわかりやすい名前にします。
  3. miniでファイル共有を有効にします。
    [システム環境設定] の [共有] で [ファル共有] のチェックを入れます。[オプション...] を押して [AFPを使用してファイルやフォルダを共有] にチェックを入れます。[共有フォルダ:] の下の [+] を押して、2で決めたフォルダを選択します。セキュリティを強化するために、[ユーザ:] の所で [全員] を [読み出しのみ] または [アクセス不可] に変更します。mini側の設定は以上です。
  4. airで、まずFinderでminiのファイル共有をマウントします。
    Finderの左側の一覧にminiが現れているはずなので、それを選び、[別名で接続...] を押して、miniの管理者名とパスワードで接続し、TMDiskを選んだ状態にします。
  5. 次に、いよいよTime Machineの設定をします。
    [システム環境設定] の [Time Machine] を開き、スイッチを [入] にし、[ディスクを選択...] を押します。TMDiskがリストに現れているはずなので、選択し、[バックアップディスクとして使用] を押します。
以上で設定完了です。
バックアップが始まれば、miniのフォルダに air と言う名前のスパース・ディスクイメージ・バンドル(内部的には air.sparsebundle と言う名前)のファイルが作成されます。
最初のバックアップは一晩くらいかかるかもしれませんが、気長に待って、Time Machineの先進のバックアップを堪能してください。

なお、LionではローカルディスクにもTime Machineのバックアップの一部が保存され、出先などでTime Machineサーバにつながっていない場合でもバックアップを参照できるようになっています(ローカルスナップショットという機能)。
Time Macihineを表示する(Time Machineに入る)と、右側に表示される時間軸で、白色で表示されるのがローカルスナップショット、紫色で表示されるのがTime Machineサーバにあるバックアップです。

簡単な設定で効果絶大なので、ぜひお試しください。