Snow Leopard (10.6) の時にはおまじないをすることで、多くのNASサーバをTime Machineサーバとして、MacのTime Machineバックアップを取ることができていたのですが、Lion (10.7) からは技術条件が厳しくなり、それができなくなりました。
また、Lion ServerにはTime Machine Serverの機能がありますが、Lion Clientだけでも実用上問題なく実現できますよ、ということがわかりました(Lion Serverには追加の管理機能が付いているようです)。
ここでは例として、Mac mini (ホスト名 mini) とMacBook Air (ホスト名 air) を所有していて、Mac miniをTime Machineサーバとして使用することにして説明します。
以下がステップバイステップの手順です。
- まず、miniにairのTime Machineバックアップを保存するための十分なディスクの空きがあるかを調べてください。
おおよそ、airのディスクの使用量(例えば100GB)の空きがあれば大丈夫です。バックアップ専用に500GBなどの外付け2.5inch USBディスクを追加するのがおすすめです。空きが十分あるのであれば、miniのシステムディスク (Macintosh HDなど) をバックアップ用に使用することも可能です。 - miniでバックアップを格納するフォルダを決めます。
miniのシステムディスクMacintosh HDを使用する場合は、Macintosh HDのすぐ下に、新しいフォルダ、例えばTMDiskを作成します。外付けディスクを使用する場合は、外付けディスクをTMDiskなどのわかりやすい名前にします。 - miniでファイル共有を有効にします。
[システム環境設定] の [共有] で [ファル共有] のチェックを入れます。[オプション...] を押して [AFPを使用してファイルやフォルダを共有] にチェックを入れます。[共有フォルダ:] の下の [+] を押して、2で決めたフォルダを選択します。セキュリティを強化するために、[ユーザ:] の所で [全員] を [読み出しのみ] または [アクセス不可] に変更します。mini側の設定は以上です。 - airで、まずFinderでminiのファイル共有をマウントします。
Finderの左側の一覧にminiが現れているはずなので、それを選び、[別名で接続...] を押して、miniの管理者名とパスワードで接続し、TMDiskを選んだ状態にします。 - 次に、いよいよTime Machineの設定をします。
[システム環境設定] の [Time Machine] を開き、スイッチを [入] にし、[ディスクを選択...] を押します。TMDiskがリストに現れているはずなので、選択し、[バックアップディスクとして使用] を押します。
バックアップが始まれば、miniのフォルダに air と言う名前のスパース・ディスクイメージ・バンドル(内部的には air.sparsebundle と言う名前)のファイルが作成されます。
最初のバックアップは一晩くらいかかるかもしれませんが、気長に待って、Time Machineの先進のバックアップを堪能してください。
なお、LionではローカルディスクにもTime Machineのバックアップの一部が保存され、出先などでTime Machineサーバにつながっていない場合でもバックアップを参照できるようになっています(ローカルスナップショットという機能)。
Time Macihineを表示する(Time Machineに入る)と、右側に表示される時間軸で、白色で表示されるのがローカルスナップショット、紫色で表示されるのがTime Machineサーバにあるバックアップです。
簡単な設定で効果絶大なので、ぜひお試しください。
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