Windows 10は順調に改善を続けているかと思いきや、たまに前のバージョンに戻したくなるような明らかな改悪が紛れ込んでくることがあります。
先日、PCをWindows10 1909から20H2にアップデートしました。
IMEが新しくなり、スマホに近い予測変換が使いやすいと最初は気に入って使っていました。
でもどうしても目に付く問題があり、古いIMEに戻しました。
今回のIMEが早熟だったことはMicrosoft自身も明らかに認めているようで、設定画面に「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」の項目が堂々と存在しますし、KB4564002(URLがyou-might-have-issuesですよ)でも未解決の問題が残っていることを認めています。
正式バージョンのハズなのに、ちょっと不思議な状況ですね。
わたしが新しいIMEを使っていてどうしても許容できなかったふるまいは以下です。
- 「CPU」のようにすべて大文字のアルファベットを入力するときは、
Shift-C、Shift-P、Sift-U と入力して、
Shiftを離すのが遅れて(あるいは離すのを省略して)Shift-Returnと入力することがよくあります。
従来のIMEではShift-Returnでも副作用なく確定動作をしていたはずです。 - 新しいIMEでは、確定動作に加えて余分な改行文字が入力され、さらに悪いことに入力モードが英数に切り替わってしまいます。
- その上、アプリによって微妙に動作が違い、
Wordの場合、Shift-Returnつまり強制改行が入力されます。
TeraPadの場合には、入力位置に改行が入力され、入力した文字は次の行に送られます。
メモ帳の場合には、これも入力文字の前に改行が挿入され、入力モードが英数に替わり、通常のモード切替ではかなに戻せなくて、Alt-Shift 2回で一度IME無しにしてから日本語IMEに切替えた後でないとかな入力モードに出来なくなります。
勝手に変換モードが変わってしまったり、余分な改行が入力されてしまうは、入力効率に大きく影響します。
以前のIMEのように、詳細なキーカスタマイズができるのなら、まだ回避する手段もあったと思いますが、それも今回は無くなっています。
そのうえ、変換キーの置き換えも、以前はremapkeyなどでレジストリ定義だけで出来ていた(私はF13を変換キーに定義して、CapsLockと右AltをF13にしていました、ちなみにUSキーボードの場合です)のですが、新しいIMEではPowerToysを常駐させないといけなくなっています。
もう少し、パワーユーザの意見を聞くなど、事前に対策を立てられなかったのでしょうかね、と思います。
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