2021-10-23

M1 MacBook Pro 14/16の気になる点、キーボード周りがなぜか黒色、断熱素材の可能性? - 結局はアクセントカラーのようです


なぜか黒いキーボード周り

MacBook Proのロゴが見当たらない

M1 PROとM1 MAX搭載のMacBook Pro 14と16ですが、とっても気になっている点があります。
誰もまだ指摘していないようなのですが、
キーボードの部分がなぜか黒色です。

従来のMacBookシリーズは、キーボードの部分、キーの一つ一つの穴までアルミの削り出しで、本体と同一素材、同一カラーのユニボディーでした。
なのに今回なぜか、キーボードの部分が黒くなっています。

Appleさんがやる事なので、ツートンカラーの単なるデザインアクセントとして、黒色に着色しているなどとは、どうしても考えにくいです。

きっと何かの機能を持たせているに違いありません。
本体のアルミとは違う素材の黒い何かになっていると思われます。

MacBook Pro 14/16の紹介ビデオを見ていると、ちょうどキーボードの位置にM1 PRO/MAXがあるようです。
16インチのM1 MAXではハイパーモードで、Apple Siliconに最高に電力を与えて、MAXのパフォーマンスを出すようになっているとのこと。
という事は、キーボード部分がものすごく熱くなるわけで、何らかの対策が、今まで以上に必要になります。

そうです、あの黒い素材は、カーボンファイバー(炭素繊維)ではないでしょうか、あるいは、表面をマット処理したスペースグレーのガラス素材。
カーボンファイバーもガラスも、アルミなどの金属に比べると熱伝導率がとても低くて、断熱性に優れています。
手のすぐ下で、MAXなApple Siliconが動作しても、やけどしないような対策としてとても良いのではないでしょうか。
トラックパッドも表面がガラスで、そう言えば熱くなってしまう印象はないですよね。

 

疑問なのは、なぜこの説明が無かったか、というところです。
実際に高負荷をかけても、全くキーボードが熱くならない、というサプライズとしてあえて残しているでしょうか。
実機レビューが楽しみです(私はAirがあるのでポチっていませんので)。

もう一点、些細な点ですが、画面の下にMacBook Proの名前が書いてありません。
すでにiPhoneでも名前が書かれていないのでその流れかと思いましたが、思い立ってARで見てみると、ありました、なんと底面に深くMacBook Proと刻んでありました。

[2021-10-24] コメントにて、アイブがいなくなったのでデザイン性よりもコスト削減のために単に別ユニットに分けたのではないか、とのアイデアをいただきました、ありがとうございます。
確かにキーボードはUS、JP、UKなど複数あるのでまとめて製造できない問題がありますよね。

最初、長方形の部分全体が大きくくりぬかれていて黒い別の部品と考えていました。
それよりも、キー毎の穴あけは従来通りユニボディー加工として行うけれども、本機ではキーの周りの枠の部分を従来よりも少し深くしておき、別の黒色の断熱性のユニットを上にかぶせるという方法もありそう、と思い至りました。
これなら全体の剛性を損なわずに、遮熱・耐熱を実現できると思います。
ガラスは細く加工するのが難しいので、この方式なら樹脂(ポリカーボネート)でも良さそうです。

[2021-10-31] iFixitの分解レポートが出ました。
キーボード周りの黒い部分は、残念ながら機能性があるようではなくて、単なる着色(anodized finish;アルマイト処理による着色)とのことです。
ユニボディーを強調するために従来はあえて色を変えてこなかったのか、新たにユニボディーに部分的に色をつける技術を確立できたのか、どちらなのでしょうね。
確かにシルバー色の格子がないほうがスッキリ落ち着いています。
部分的な着色は、他の製品にも広がっていくのか、ちょっと考えてみましたが(意匠的なツートンカラーにあえてする以外は)あまり思いつきませんでした。
MacBook Pro 14/16の底面の製品名刻印は部分着色の活用にちょうど良かったはずですが、掘り込みですし。
アップルロゴは多くの製品で通信アンテナのために物理的に穴を開ける必要がありますし。

1 comment:

  1. カーボンはありえないですね、再生利用できませんので。コストカットでしょうね。文句を言うジョナサン・アイブがいなくなりましたから。

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