2021-04-03

Apple M1 CPUを抜くのはAMD Ryzen ZEN 3、Apple Silicon iMacの発表とわたしのMxの今後の予想

PC Watchに『【笠原一輝のユビキタス情報局】「Ryzen 7 5800U」はApple M1を上回る性能で、Intel並みの長時間駆動を実現 - PC Watch 2021−04−01』という記事が出ました。
とうとう実際のベンチマークでApple M1が後塵を拝する時が来てしまいました。

Apple Silicon M1は5nm ハイパフォーマンスコア4Core+高効率コア4Core+GPU 8Coreです。
対するRyzen 7 5800Uは7nm、8Core/16Thread+GPU 8Coreと、ほぼ同等の構成。
CPU内部の構造もRyzenはInfinity FabricでCPUやGPUやI/Oを対等に接続する形を取っていて、Apple Siliconと似通っています。
ですが、RyzenのアーキテクチャはZEN、ZEN+、ZEN 2、ZEN 3と計画通りに着実に進化してきた4世代目(次の5nmのZEN 4も計画発表済み)なので、まだ初代のApple M1よりも最適化レベルが進んでいると考えられます。
(私の過去記事『Apple M1 Macが速いのは、Appleの魔法、ではなくて5nm世代のCPUなので当然、と誰も書いていないのであえて書く』もご覧ください。)

Ryzen 7 5800UはモバイルプロセッサでTDP 15Wですが、さらにTDP 45WのRyzen 9 5980HXが控えています(別記事『省電力化と性能向上の両立を図ったRyzen 5000シリーズ - PC Watch 2021-01-26』)。
デスクトップ用65W/105Wの5000G/5000X、さらにサーバー向けのEPYCシリーズもあります(最大64Core/128Threadなんと280W、別記事『AMD、“Milan”ことZen 3コアに進化した第3世代EPYCを発表 キャッシュ階層の改良でIPCを向上、6chメモリもサポート - クラウド Watch 2021-03-16』)。
iMacやMac Pro用の次期Apple Silicon(M1XまたはM2?)が少なくとも5980HXを再度抜き返せるか、とても興味深くなってきました。

[2021-04-16] Apple Event April 2021 ”Spring Loaded” で、もしApple Silicon M1XのiMacが出るのなら、それはフォームファクタ依存にしてしまわないように、Mac miniにもMacBook Proにも同時に搭載して欲しいですね。

[2021-04-24] iMacのCPUがM1そのままとは、ちょっと想定外でしたが、納得しました。
であれば、2年でMac Proまで出すのなら、半年ごとに発表するでしょうから、

  • 0.0年(2020秋) M1 MacBook Air/MacBook Pro/Mac mini下位機種、従来デザイン
  • 0.5年(2021春) M1 iMac下位機種、新デザイン(ライトグレーベゼル) <= 今ここ、以下予想
  • 1.0年(2021秋) M2 MacBook Pro/Mac mini上位機種、新デザイン
  • 1.5年(2022春) M2 MacBook Air新デザイン(iPad Proと区別がつかないような)/iMac上位機種(スペースグレー、黒ベゼル)
  • 2.0年(2022秋) M2X Mac Pro最上位機種、新デザイン

といったリリースサイクルになると予想します。

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