2023-05-25

ワカコ酒 Season 7 が2023年7月から

また酒飲みドラマの紹介です。
このブログで一度も紹介していなかったのが不思議なのですが、あのワカコ酒の続編が始まります
いつものワカコさんの髪形ですが、そうあの空手で瓦を割るアクション系のお方です。
いつもの、ほっこりが楽しみです。

2023-05-20

あこがれのCorneが欲しい、自分好みにカスタマイズして [自キ沼 #31]

自作キーボードの代名詞といえば断然Corne (crkbd) で(あくまで個人の見解です)、わたしのあこがれとも言える存在です(遊舎工房にてCorneシリーズ)。

ぎゅっと詰まったシンプルさ、ベゼルレスのすっきりした形状、何よりも自作キーボードらしい左右分割カラムスタッガードの配列。
遊舎工房で現物を見た時も、なにかこう特別な存在感を放っている感じがしました。
そうです、こういうのを、エモいというのがピッタリです。

ところが残念なことに、ひとつだけどうしても譲れない点があって、今までずっと手を出せずにいました。
それは、

  • Cのキーを人差し指で押したいのに押せない
    (カラムスタッガード共通の悩み、教科書的には正しいけれども)

からです。
であれば、単純にロースタッガードやAliceに寄せれてやれば良いかといえば、今度は別の優先事項が頭をもたげてきます。

  • 左右基板のリバーシブル化を、
    キー配列自体と同じくらい重要視している

この2つのハードルのために、欲しいのに手を出せないままで今まで来てしまいました。

先日の投稿で紹介した Jones配列キーボード(さらにロープロファイル版のNora立体配置に発展したSandyも) は、作者の @jpskennさん も提案されているように、いろいろな形状のキーボードに応用できます。
わたしも、アジャスタブルキーボード以外にも、と思いを巡らせていました。
そんな中、ついに思いついたのが、CorneへJonesのアイデアの応用です。

右の図がその結果です。
どうでしょう、Corneの一種に見えませんか?

  • せっかくならと5x3にしてみました。
  • Jonesのアイデアから、Cキーは人差し指と中指のどちらでも押せるように行を0.5uだけスタッガードしています。
  • 左Shiftキーや、親指のCtrl、Alt、Cmdなどのモディファイアとなるキーは、Corneliusのように追加増量しました。
  • 左右リバーシブルです。

今回は制作の付加価値としてRGBバックライトにも初挑戦してみようと思います。

さらに2番目の図では、

  • 小指の短さに合わせた、小指ブロックの配置(AliceやLilithで良好なことを実感)

にしてみました。
小指の長さは人それぞれとは思いますが、標準キーボードでは薬指のOに比べて小指のPがちょっと遠くて押しにくいと感じませんか。
小指キーは薬指キーから少し離れている方が力を自然に入れやすいと思います。
行やカラムの連続性が崩れた見た目になってしまいますが、小指の自然な位置を考えると、意外と使いやすそうです。
この配列もチャレンジしがいがありそうです。

最後の図がオリジナルのCorneの5x3配列です。
わたしには、もう不思議と、一連のシリーズのようにしか見えなくなってきました。

標準キーボードからの移行をもっと重視するのであれば、小指キーや数字行も追加して6x4あるいは7x4にしても良いかもしれません(もはやCorneではなくなるかも)。

ひとつの作品の制作に取り掛かろうとしている中でも、色々と別の新しいことを考えてしまうのは、自作キーボードのひとつの楽しみですね。

さて、この配列のキーボードの名前ですが「Corn and Jones inspired Lilith nano」「コルネのテーストにジョーンズのアイデアを加えたLilithのnano版」といった感じなのですが、まだちょっと煮詰まっていません(笑)。

この投稿はLilithキーボード (LilithKbd) を使って書きました。

 

[2023-05-23] 完成イメージをKLEで描いてみました。
5x3なのでキーキャップはカスタムレジェンド必須と考えました。
今回のレジェンドは単色で、自分のお気に入りのキーマップを描いています。
小指のQとPはAlice配列にもっと近づけてみました。

2023-05-04

Lilithキーボード概要まとめ [自キ活#30]

自分にとっての理想のエルゴノミックキーボードを求めて、分割Alice配列を発想したのを契機に、自作キーボード作成に取り組んできて、ちょうど一年が経ちました。

このLilithキーボードは先人の知恵をありがたく活用しつつ、自分でも色々と考えて作ったものです。
在庫を持って配布するのはちょっと次元の違う大変さがありそうなので、ゆくゆくは設計データをGithub等に公開していければと考えはじめています。

まずは最初のステップとして、Lilithの作成中の各バージョンの工夫点や特徴を、出来るだけ簡潔にまとめてみました。

Lilith共通の特性
  • Split Alice配列。手首や肩を楽に、小指も楽に
  • ロープロファイル。ボトムケースはキーソケットの厚みギリギリまで削減
  • リバーシブルPCB、左右同一サイズ
  • ホットスワップ
  • アナログジョイスティック、マウスやトラックパッドの使用頻度を下げる狙い
  • 親指ブロックの1.5u Spaceキーを縦に配置し親指のホームポジションを明確化
Lilith v0.9
  • SU 120による自作キーボードの仕組みの検証
  • 具体的なSplit Alice配列のおおよその形の確定
  • v1.0 FR-4プレートの検証
Lilith v1.0
  • Kailh choc v1スイッチ採用
  • 自身初PCBかつ初PCBA。JoyconジョイスティックのFPCコネクタが0.5mmピッチで手ハンダできないため
  • 右手に対して、左手はQ行とA行の間でPCBをカット、横に0.25uズラして、リード線で配線し、左右の配置の違いを擬似的に実現
  • FR-4プレート。プレートは左右別々にならざるを得ないけれど、ボトムプレートと共有することで節約
  • 右手側のジョイスティック部分は、高さを抑えるために基板をくり抜いて設置、対する左手側は通常キー用配線パターン、の選択式
  • FR-4積層ソリッドケース。PCB上下の空間をソリッドに埋めて音漏れを防止。100x100mmに収まるように細かく分割したので組み立てが大変
Lilith v1.1
  • 3Dプリントによるソリッドケース。ロープロファイルで体積が小さいので、それほど高価にならない。パーツ点数が大幅削減
Lilith v2.0
  • Gateron low profileスイッチ採用。chocよりかなり質感が良い
  • 右手に対して、左手はQ行とZ行を0.25uズラして配置することによるリバーシブル基板。配置がギリギリで、右手のソケットはNorth Facing、左手のソケットはSouth Facingと逆向き
  • 親指行のSpace以外は1uと1.25uの組合せで配置
Lilith v2.5
  • 親指行の2.25u Enterキー対応の配列。キーキャップのアクセントカラーを活かすため
  • PCBの右手Menuキーの位置にBug。ケース側を削って回避

Lilithはすでにもう自己評価80%の満足度&出来栄えで、日常的にフル稼働中です。
もう普通のキーボードには戻れません。
標準キーボード配列との差が少ないので、ラップトップのキーボードを出先で使う際にも違和感がありません。
やり残しているアイデアがまだあるので、Lilithはもう少しバージョンアップを続ける予定です。
(少しネタバレ:VCCのショートの恐れがあるTRRSに代えてUSB-Cに、Jones配列を参考に左右を対称配置に、Keychron Lowprofile Opticalスイッチでさらにもう少し薄型に。)

ところで、Lilithの名称は、富野アニメに登場するいわゆる妖精(有翼人)の名前から来ています。
主人公の頼りになる相棒であることと、言葉の響きが良くて、いつか自作の何かの名前に使いたいと温めてきた名前です。
左右分割Aliceキーボードがちょうど妖精の翼のように広がった形なので、われながらとても気に入っています。

この投稿はLilithキーボードを使って書きました。

 

[2023-05-06] 各バージョンの初出のTwitterツイートへのリンクを貼りました。
見返してみると、ブログの方は全然タイムリーに投稿できてきませんでした。

[2023-07-26] Lilith だと検索で特定しにくいので、LilithKbd のキーワード併記を自分の中では統一していこうと思います。

2023-05-01

よりコンパクトでエルゴノミクスなアジャスタブルキーボードをつらつら考えた [自キ沼#29]

かつてのApple ADB Adjustable keyboardは、わたしがエルゴノミクスキーボードの夢を抱くことになった原点のキーボードです。
現在の市販のエルゴノミクスキーボードは巨大なものばかりで、自分のデスクに置きたくなるものがありません。
無いなら自分で作るしかない、わたしが自作キーボードを始めた第一の理由はこれです。

Apple Adjustable keyboardを現代的なキーボードとしてなんとか実現したいと思い続けている中で、今回ようやく一つの解が見えたような気がしてきました。
右の図がその姿です。
以下、今回のアイデアに込めた・込めたい思いです。
いつもながら、思いつくまま綴ります。

  • 左右分割式か可動式か:
    Apple Adjustable Keyboardのように可動して好きな角度で利用できる方式も良いのですが、お気に入りのMagic Trackpadを、お気に入りの手前のポジションに置くことができません。Lilithではそれを許すために、あえてAlice配列で分割型にしました。もちろん、トラックパッドやマウスやトラックボールを素直にキーボードの右や左に置けば良いのですが、どうしても手の移動量が大きくなって、せっかくエルゴノミクスで楽な姿勢で使えるようにしているのが、半分犠牲になってしまいます。キーボード単体でポインティングまでできればとの思いで、ジョイスティックモジュールの組み込みの模索は継続しています。今回の配列では、分割ではなくApple Adjustable Keybordのように可動式にします。
  • 右手と左手で、手の向きと行の傾きが違うのを軽減したい:
    Apple Adjustable keyboardのように、単純に標準キーボードのカラムスタッガードを左右分割して手首の向きに沿うように傾けただけでは、左右とも行が依然として右下に傾斜して左右で非対称です。これでは、それほどエルゴノミクスとは言えないと考えています(以前の投稿での考察)。自作のLilithでは右手側のズレを緩やかにすることでこの差を緩和しようとしています。結果、この約半年間、自分としては気持ちよく使えていると思います。
  • 基板をリバーシブルにしたい:
    JLCPCB等への基板発注は5枚単位なので、リバーシブルにすることで余剰基板を最小限にしたいところです(1回の発注で5台分にもなるのを2.5台分に抑える)。現状のLilithでは左右を反転した時にQとZの行が左右で0.25uズレていて、左右でスイッチの上下を反対にしてようやく収まるくらい配置に苦労しています。
  • さらに進めて、Jones配列で完全リバーシブルに:
    最近、Twitterでのやり取りの中で、@jpskennさんJones配列に出会いました。Jones配列は、左右対称のシンメトリカルスタッガード(サリチルさんの分類)で、非常によく練られた配列だと重ました。これを見た時、まさに目から鱗が落ちました。これなら手の向きに対する行の傾斜が左右で同じになり(右手Jの右下のMを人差し指、左手Fの左下のCを同じく人差し指で押すスタイルの場合です(Cを中指で押すスタイルの人はカラムスタッガードじゃないと解決しない))、そのうえ分割した時の左右の基板のキーの配置が完全に一致します。なお、センター下のジョイスティックとBキー、それとポインタボタンの有無は切り取り選択式とします。
  • 極小コンパクトキーボードへのチャレンジ:
    先日来、Lilithで5x3あるいは6x3のミニサイズの配列を模索しています(先日の投稿)。単純に標準キーボードのキー数を削っただけのコンパクトキーボードでは手首に対するエルゴノミクスが実現できないことは自明の理です。Jones配列は行が水平なまま手首への負担を小さくする発想ですが、私はこれをさらに進めて、左右分割にして手首に対してより自然なな角度に調節できるようにすればもっと良いと考えました。また5x3まで縮小するのなら1列だけになる小指担当のキーはあえてAlice配列にしなくても良さそうです。
  • 長押しモディファイアは使いたくない:
    5x3配列のキーボード(QAZまで切り詰めるので「QAZ配列」とも言うんですね)では、キー数が不足する対策として、同時押しモディファイア、あるいは長押しモディファイア(Zを単体で押すとZ、ZとJを押すとShift/J、あるいはA+CでCtrl/C、Ctrl/AはL+A)がよく使われます。長押しかどうかの判断にはタイマーが使われます。これは以前試してみたのですが、キー入力のリズムをいつも厳密に揃えないといけなくて、少しでもキーを押している時間が短かったり長かったりすると途端に誤爆、自分には全く合いませんでした。CtlやShiftやレイヤなどのモディファイアキーは主に親指ブロックにフル装備して、キーボード配列としてうまくまとめるべきと考えています。

その他、Lilithから引き継いでいる特徴です。

  • できるだけ標準サイズのキーキャップが合うようにしています。
  • ロースタッガードの標準キーボードと指運びがほとんど変わらないようにしています。
  • 親指ブロックとメインブロックの間には0.25uの隙間をあけて、親指で最下行のキーに誤って触れないようにしています。
  • また、親指ブロックのBackspaceとSpaceは1.5uの縦置きにして、親指のホームポジションが明確になるようにしています。
  • 中央にジョイスティックを配置して、ホームポジションにいながらポインタ操作ができるようにしています。
  • 配列に直接は関係ないですが、ロープロファイルは継続するつもりです。

このキーボード、Jones にあやからせていただいて Lilith mini-J と名付けたいと思います。
いつ製作・完成するかはわかりませんが、思いついた構想が自分でも気に入ったので、まずはブログとして記しました。

最後に、Apple Adjustable keyboardの、オリジナルのカタログに載っていたであろう写真です。
いま見てもエモいというか、少し生物的と言ってもいいデザインだと思います。

この投稿は自作Lilithキーボードで書きました。

[2023-05-02] ケースも考えました。
中央上端にヒンジでアジャスタブルにして、補強のために下端には円弧のガイドレールがいるかなと思います。
左右の接続をどうするか、見えにくい場所にケーブルを隠すとか、コネクタにして長いケーブルに替えて左右分割も出来るようにするとか(無線だとバッテリが場所を取るのが悩み)。
直線の時にはマグネットでくっ付けても良いかも(強力すぎると小さな角度の時にもくっついてしまうかも)。
なお、わたしはロープロファイル派なので、パームレストは考えていません。

ところで、基板は高さ4.5u、幅7u(左右共通で、左手側は中央の不要部分をカットして使う)と、もっと切り詰めれば100x100mmに収まるかも、と期待してしまいそうなところですが、キーボードとして最低限成り立つのが優先事項なので、考えないことにします。
またそう考えるのならいっそ、5x3(+1、左Shiftの分)じゃなくて6x3(-1、Z行は現状から増やさない)にすれば、0.5u増えるだけで、Tabやクォーテーションマークが格段に使いやすくなるかもしれませんし(QAZ配列は目指さない、本当に使いやすくなるかはある程度の期間やってみないと分からないところ)、あるいは数字行も入れて6x4にしてしまうとか(色々考えてすぎると今回のキーボードでの設計目標・主眼がブレてしまいますね)。

2023-04-09

Mac Pro用のApple Siliconをふたたび想像・予想してみた

AppleさんからApple Silicon Mac Proがなかなか発表されませんね。

どんなマシンになるのか期待が膨らむばかりですが、Mac Proの前にまずは、Apple Siliconの製品ラインナップ全体について考察してみたいと思います。

Apple Siliconの各チップの位置付けを考えるとM2は上位のM1 Proを超えたくても超えてはいけない制約があると言えます。
つまり、

M1 < M2 < M1 Pro < M2 Pro < M1 Max < M2 Max < M1 Ultra

の絶対的な序列があります。
M2は、M1のたかだか1.2倍のパフォーマンスアップという凡庸な進化となっていて、Intel MacからApple Siliconに変化した時の3倍のブーストを知ってしまったわたしたちには、とても物足りない感じにならざるを得ない宿命があります。

これを何とか打破するため、次のようにしてみてはどうかと考えました。

  • 案1:Proグレードは廃止。
    序列による縛りが緩和されるので、1世代で1.5倍や2倍とかのブーストをしても良くなる。

  • 案2:iPhoneのような1~2年の短いサイクルでのリリースをやめて、2~4年つまり現状で言うところの1世代飛びのリリースにする。
    たとえばM3はM2 Proを超えてはいけないけれど、M4ならM2 Proを超えても全然良いのです。ネーミングはさておき、偶数または奇数世代をスキップすれば、グレードの序列による縛りを考慮する必要がなくなって、高性能な世代進化をより自由に設定できます。iPhoneと違ってMacは毎年買い替えるようなことはしないですよね。

 さて、では、Mac Pro用のApple Siliconはどうすればよいでしょう。

Mac StudioのM1 Ultraのように単純にM2 Maxの2倍とか4倍にしただけでは、Mac Proに要求されるようなテラバイト級の大容量メモリは到底実現できません。
ですから、

  • Mac Pro用Apple Siliconでは、M1 Maxで隠し持っていたUltraFusionを外出しして、M2 MaxまたはM2 Ultraを2個とか4個の複数搭載、さらにNUMA(Apple Silicon内のメモリとチップ外接続メモリの間で速度が異なる)でもよいのでメモリも外部接続できるようにすれば良いと思います。
    この外部接続用の高速インターコネクトのためのスロットあるいはファブリックは、Mac Proに特化したお金のかかる設計でよくて、すでに前例としてIntel Mac ProのMPXグラフィックカードで実在しています(以前の投稿)。

もしかすると、じつはM1 Ultraですら、UltraFusionの外部接続用の接続ピンを隠し持っているのかもしれません。
こういう仕組みであればMac Studioに比べてMac Proは自由な拡張性を与えてやることが可能になり、差別化できます。

みなさんはどんなApple Silicon Mac Proを期待、想像しますか?
もちろん個人で手に入れられる代物でなくてよく、Macの発展性の夢の存在としてですよ。

2023-04-01

タプティックエンジンで入力をフィードバックする、ソフトウェアキーボード方式の自作キーボードの夢を見た [自キ沼 #28]

今日は突拍子もないことを書きたいと思います。
ソフトウェアキーボード方式の自作キーボードの構想です。
使用パーツは以下です。

  • どの家庭にもある余剰のiPhone 2台:機種の条件はタプティックエンジン搭載であること(6s以降のもの)
  • または、みんな大好きApple Magic Trackpad 2台(無刻印キーボードを目指す場合):コントローラを改造します
  • USBホスト接続ケーブル:PCやMacと同期するための普通のケーブル1本
  • USB OTGケーブル:改造Magic Trackpadの左右接続用
  • Pro MicroまたはBLE Micro:改造版QMK FrameworkがiPhoneやMagic Trackpadから得た入力情報をHIDキーボード通信に変換してPCやMacとやりとりします

従来の自作キーボードのように、キースイッチを組み合わせて物理的にキーボードを構成する代わりに、Steve JobsがかつてiPhoneを発表した時に提唱した『利用場面に応じてレイアウトを、いかようにも変化させられるソフトウェア的なキーボード』を自作キーボードの世界で実現します。
メカニカルキーボードで重要な押し込んだ感覚とタクタイル感はタプティックエンジンで、既存の多種多様なスイッチをシミュレーションします。

キー配列は、デフォルトではAtreusとCorneriusとAliceを提供。
改造QMK上のRemapやVIAで定義したキー配列、キーマップに応じてレジェンドをダイナミックに表示します。

両手用のiPhoneと改造QMKの間は専用アプリで通信します。
改造QMKはメカニカルキーボードと同様にPCやMacとUSBまたはBluetoothでHID接続します(iPhoneで直接USB HIDデバイス機能を実装するのは工数がかかりすぎるため)。
Magic Trackpadを使用するバージョンでは、物理的に改造して直接コントローラを乗せて、改造QMKを実行させます。

パームリジェクトや複数キー同時押しも、iPhoneや Magic Trackpadのタッチセンサーならお手のもの。

何年か前に、机の上にLEDで投影したキーボードを指で押す仮想キーボードがありましたが、入力フィードバックがない残念なものでした。
さて、このキーボードの実現性、チャレンジ精神旺盛なあなたなら、どう考えますか。

 

この投稿は、4月1日に、セルフメイドのLilithキーボードで作成しました。

2023-03-27

Lilith minでのKailh chocの質感不足をなんとか補うためにソリッドケースを強化する案 [自キ沼 #27]

ロープロファイルキーボードを突き詰めて行く中、Kailh chocからGateron low profile (GLP) へ転向してきた私ですが,カスタムレジェンドキーキャップの魅力にはあがなえず、chocで再チャレンジしてみようとしているところです。

chocはGLPに比べてどうしても作りが華奢で、高めの音程の音が耳に心地よくありません。
さらにMBKキーキャップは、いわゆるchocピッチの少し狭ピッチ、標準ピッチで使用するとチクレット的なデザインなので、キーとキーの間、行間・列間から音が漏れてしまって、この意味でも明らかに不利です。

これらをなんとか回避できないかと思い巡らせていたのですが、ひとつ思いついたのは、GLPのバネをchocに入れ替える手です。
うまい具合に両者のバネはほぼ同じサイズで、GLPのバネは不等ピッチスプリング(ツーステージスプリング)になっています(TALPKEYBOARDさんによる解説がありました)。
実際にchoc SunsetにGLP Brownのバネを入れ替えて試してみると、音が多少穏やかに、押した感触はタクタイル後の重さが急激になくなる不自然さが少なくなってベターな感触になるように思えます。

対策としてもう一点考えたのは、ソリッドマウントケース(以前の投稿)をもっと推し進めて、チクレット対応にしてしまうことです。
つまり、プレートの上、キースイッチの周りとキーキャップの周りの隙間もケースで埋めてしまうのです。
現状のソリッドなトップケースは右の図の水色の部分ですが、さらにピンク色の部分を追加して成形します。
ラップトップのキーボードや市販のチクレットキーボード (Apple Magic Keyboardなど) はキーキャップの周りをスキマなくケースが覆っていますが、それと同じことをやるのです。
こうなるとスイッチを抜く時にキープラーが使えなくなりますが、丸足を裏から押し込むことでなんとかなるかなと思っています。
これで音漏れは今よりもかなり防げるようになると思っています。
MBKのキーキャップのサイズは、17.5x16.5mmなので、19.05mmの標準ピッチで0.5mmの余裕を設けると、キーの間の壁の幅は0.55mmとなるのでなんとか3Dプリントできる算段です。

それと、Lilith miniの配列は、純血5x3では (以前の投稿) 私には少し無理がありそうなので、6x3でやることになりそうです。
また、これを書いているちょうど今日、狭ピッチにも少し興味が湧いてきています (MBKだと1.05mm削って18mmピッチが限界で5%だけになりますが)。

この投稿は、Lilithキーボード (7x4) をiPad ProにUSB有線接続して作成しました。
(もしかすると、macOSよりもiPadOSの方が日本語作文入力は私の好みに合っているのかも(漢字モード中の半角スペースとか、ポインタがボタンの上に吸い付くところとか、昔のフルページディスプレイ的なポートレートモードや、マルチタスクのステージマネージャもキーボードで使うと意外と良い)と感じました。)

2023-03-19

NHK Eテレのムジカ・ピッコリーノがシーズン10をもって終結してしまうなんて

独特の世界観とセンスで目も耳も楽しませてくれた、知る人ぞ知る「ムジカ・ピッコリーノ」が、すきだったのに、とうとう終わってしまうとのことです。
10代中心の、天才と言っていいミュージシャンの演奏にはいつも驚かされていました。
なんとかまた復活して欲しいものです。

最終回スペシャルは2023年3月22日(水)19:25〜19:55の放送です。
NHKの番組ホームページでは扱いが薄いのですが、制作会社さんが告知してくれています。

ただのUSB-Cハブのつもりだったパッケージが綺麗でびっくりした製品

先日、MacBook AirとiPad Pro用に、USB-C入力、HDMI 4K 60Hz出力付きのHUBを購入したところ、パッケージがApple製品のようにきっちりしていて、びっくりしました。
製品はamazon扱いのこれです。
コンパクトでなかなか良いです。

2023-03-09

オリジナルレジェンドキーキャップの第一印象、これは試験機一号機 [自キ沼 #26]

オリジナルレジェンド、カスタムレジェンドのMBKキーキャップの印刷が上がってきました(前の投稿と、前々回の投稿もご参照ください)。
印刷作業のためでもあるんでしょうが、キースイッチテスタのような、アクリルのしっかりした土台も付いてきました。
  • 遊舎工房さんの商品ページでは現在の平均納期2週間となっていましたが、9日で受け取ることができました
  • 細かい部分もつぶれず、印刷精度は高いです。感覚的に600dpi以上は余裕でありそうです。
  • 色が全体的に暗めの印象です。白も赤も青も中間色を狙ってはいたのですが、印刷データを画面で見た場合や、右の写真と比べても、実際に目で見ると、特に青色の明度・視認性が物足りません。カラー印刷は、紙の場合でも試し刷りを何度かしないとイメージ通りにならないので、致し方ないかと思います。地が黒色だとより難しいのかもしれません(印刷部分の白色の下地塗りはきっちり入れています)。
    メモ:刻印の色は、白色 #cccccc 青色 #4477ee 赤色 #aa3311 で、明度で表すと 80% 48% 37% です。
  • 強度確保のためにトップコートされるのですが、仕上がりが光沢寄りの半光沢なので、生のMBK黒色のPBT表面よりも反射が強くなります。現物をよく見ずに買ったノートPCや液晶テレビをいざ設置したら、画面のテカりに驚いてしまう事がありますが、それと同じ感じです。それと、有機溶剤臭があるので開封後しばらく外で干さないといけないです。
  • トップコートされていますが、あくまで実験的に、剥がすつもりで爪でわざと強く引っかくと、印刷が剥がれました。印刷強度を確保し、不測のキズなどを防ぐためにはトップコートは必要なようです。
  • これは自分のエラーですが、一箇所だけTypoをしてしまいました。100文字以上のデータなので、間違う前提でもう一度だけ確認すれば良かったかなと思います。

全体的に試験機一号としては満足ですが、青色文字がサッと見えないのは刻印の目的からすると改善の余地ありなので、このままの常用は難しく、再トライが必要かなと思っています。

  • 青色はもう少し水色か薄緑色に寄せる。
  • 64色とかの色見本用の刻印を1個くらいは入れておきたい、保険として。隣り合った色で印象に影響が出るから地色を挟みながらが良いか。
  • 遊び心をプラスして、イタリック体のデザインでもやってみたい。
  • 艶消しトップコートを試すかどうか。。。
  • より安価なレーザー印刷も試してみたい。レーザー印刷による刻印は単色。単色で3レイヤ分の刻印が分かりやすく表現できるか(今は左上白・右上青・左下赤の三方向三色に振り分け配置しているけれど、単色だったら、センター・左上・右上か、センサー・左上・左下のように位置関係で差をつけるとか)。黒地だと刻印が見えにくい恐れ。カラー刻印は夢が実現した形が良くて嬉しいのだけど、粋な黒色・墨色も悪くないかも。色合わせ試行不要、トップコート不要の制作上のメリット。バリエーションとして持っておくか。

この投稿はiPadのソフトウェアキーボードで入力しました。
『真のキーボードラヴァー(Keyboard Lover)はキーボードで嘘はつけない』ですよね。
実生活で、自作キーボードじゃないデバイスとの併用は少なくないですから。
iPadってシンプルにシングルウィンドウなので文章に集中できる、すぐれた「思考の道具」だと思いませんか。

 

[2023-03-18] 刻印の色を記載しました。
遊舎工房さんの黒色MBKキーキャップの単色レーザー刻印は技術的問題(PBT素材のMBKの素材の変更による)により受注停止とのこと、残念です。

[2023-07-31] ところで、写真に写っている数字行とEnterキーは、ずっと以前に貼り付けたシールですので、念のため。
シールも鮮明でよいのですが、使いたい文字が揃っていなかったりするので、自作初号機以降は乗り気になれず、です。

2023-03-02

Lilith miniは、じぶんにとって「もっと、もっとも、つかれないキーボード」を目指す、次キ沼 [自キ沼 #25]

セルフメイドの自作キーボード第2号となるLilith miniですが、ねらい、設計目標を一覧にしてみました。

  • エルゴノミクスであること、ロープロファイルの分割Alice、短い小指に自然なキー位置
  • 入力中にホームポジションを崩さない、数字行を削除、5x3のx3の部分
  • 小指の負荷を下げる、小指の担当は1列だけ、5x3の5xの部分
  • 記憶の負担を下げる、カスタムレジェンド
  • 安定動作の単純2レイヤ、親指ブロックは5キーと多め、よく使うEnterとBackspaceを親指ブロックに、Shiftも親指ブロックに、もしかするともっとよく使うカーソルキーは片手操作できる赤レイヤの右手ホームポジションに
  • ホームポジションから近いジョイスティック、(まだチューニング中)マウスほぼ不要
  • (まだアイデアのみ)カーソル移動をジョイスティックでも

現在絶賛運用中の第一号Lilithは品質が確保された市販キーキャップを使用し標準キーボードとの移行ギャップを最小限にした7x4配列です。
対して、Lilith miniはカスタムレジェンドキーキャップ前提の5x3配列です。 
ケースまで含めたサイズ比較の図を作ってみました。
Bの右とYの左のキーは出っ張るので(前回の投稿の図にはありましたが)削除しようと思います。
とても可愛くまとまりそうです。
これで使い勝手が良ければ御の字ですね。
ホームポジションの領域から外に指を一歩も伸ばさなくて良い感覚はどんなものなのか、早く試してみたいです。

カスタムレジェンドのロープロファイルのMBKキーキャップは、前の投稿で触れたように、遊舎工房さんのUV印刷サービスに発注し、首を長くして完成を待っているところです。
右が発注イメージです(画像圧縮しています)。
左下隅はLilithシリーズのロゴですが、細い線がどこまで印刷できるかの実験も兼ねています。
カスタムレジェンドのキーキャップは、自分の好きな文字サイズやフォントを選べて(今回はSF RoundedとSF Symbolsの11ptでデータを作成)、レイヤを色分けもできて、そして何より、汎用キーキャップでは惜しいところで断念せざるを得ない自分のキーマップに完璧に合わせられるのが、自作キーボードの重要な定番パーツに今後なるかもしれないとさえ思えてきました。

まずは現行Lilithの外周キーを除いた部分にセットして使い勝手を検証します。
その上でPCBとケースにじっくり取り掛かります(キーキャップの修正も必要かもしれず)。

この投稿はセルフメイドのLilithキーボードで書きました。

 

[2023-03-09] タイトルに「次キ沼」と書いてしまっていたのに気付いて、消して修正しようかと…、はてさて、偶然とはいえ上手いコト言ったもんだな、と思って併記して残すことにしました。
Lilith miniは、私にとってまさにLilithに次ぐセルフメイド自作キーボード。
次々と作ってしまうのもこれまた沼。

2023-02-17

次のセルフメイドキーボードはLilith miniかな、カスタム刻印の実現性が見えたので [自キ沼 #24]

左右分割Aliceで70キーのLilithを作って以来、今まで経験したどのキーボードよりもお気に入りで毎日使っています(ケースに関する以前の投稿、全体像のTwitterへの投稿、Lilith v1/v2/v2.5のTwitterへの投稿)。
単に自作のキーボードですというだけではなくて、実用的なメリットつまり、左右分割で両手・両腕の自然で自由な構え方、ロースタッガードの標準キーボードに近い配置、小指の短さに寄り添った小指ブロックを持つAlice配置、この三位一体感がとても心地良いのです。

これが自作キーボードの自分にとってのエンドゲームなのか、と考えかけているのですが、もっとキー数を少なくしたキーボードには何か良いことがありそうなんだよね、とちょっと心に引っ掛かっているものがありました。
単に、コンパクトだとか、部品が少なくて済むとか、奇抜でカッコいいとか、だけではない何かがです。

7x4から5x3へ

現在のLilithキーボードは、変則的な配列にならないようキー数を省略しなかったため、7x4(それと中央にオマケの補助用に1列追加)の配列になっています。
人差し指から小指の4本の指でこの7x4を操るので、良く動く人差し指の担当が2列なのは良いとして、力の弱い小指(赤ちゃん指)が3列も担うことになってしまっています。
改めて考えると、小指の負担が大きすぎます。
そして、7x4のx4の方、数字行についても、標準キーボードとの違いを少なくする意義は大きいのですが、ホームポジションが明らかに崩れるデメリットがあります。
なんとか5x3配列がうまく実現できれば、小指の負担が少なく、ホームポジションが全く崩れないキーボードになります。

カスタムレジェンドの必然性

自作キーボードでキーマップを色々工夫するのはひとつの醍醐味ですが、どのキーがどこに割り当てられているのかを完全に記憶して即座に入力するのは、やはり脳に余計な負担を強いるものです。
記憶の補助手段として、キーの刻印(レジェンド)がとても有力なのですが、標準的な配列から離れるほど、出来合いのキーキャップがどんどん使い物にならなくなってしまいます。
自分のキーマップが確立したら、カスタムな刻印のキーキャップを作ってしまえば良いのですが、自作キーキャップ作成手法としてなかなか満足できるものが見つかりませんでした。
そんな中、実績のある既成品のPBT素材のブランクキーキャップに、フルカラーでUV印刷してくれるサービスが遊舎工房さんで提供されていることを知りました(1キーのみのお試しや、モノクロのレーザー印刷もあり)。
これで、非標準なキーマップにならざるを得ない5x3配列キーボードに対する、実用的な実現性が、わたしの中で現実味を帯びて来たのです。

では、やってみよう

となれば、まずはKLEでの配列設計とマップのシミュレーションです(自作キーボード作業の中でKLEが一番楽しいですね、今回は見た目も、よりリアルな色をつけてみました)。
分割AliceのLilithの形状は維持しつつ、小指の担当を1列になるように削ることで5x3にし、キーマップが無理なく収まるかどうかを試行錯誤してみたのが下の図です。
名付けて、Lilith miniです。

親指ブロックは、Ctrl/Opt/Cmdなども含めてダイレクトに入力できるよう一切省略しないことにしました。
数字・記号系と、カーソル・Fn系の、単純な2レイヤで、なんとか綺麗に全キーを収められそうです。
なお、数字は、左右分割しているとものすごく入力しにくいのを今も感じているので片手側に集めたかったのと、キーボードでは多数派の電卓配列(789が上の行)よりも電話配列(123が上、789が下)の方がスマホで見慣れているので、そちらを選んでいます。
標準キーボードでのShift+数字で入力する記号群は、Shift+Mod1+数字の3キー同時押しにはなりますが、標準キーボードと同じ割り振りのメリットの方が大きいと考えてそのままにしています。
他の記号は ~ と | 以外は、ShiftなしのMod1レイヤで直接入力出来るようにしています。
Esc、Tab、CapsLock(OS側で漢字ON/OFFに割り当て)はMod1レイヤのQAZに、Shiftは思い切って親指中央に割り当てました。
親指ブロックがどのみち中央側に伸びるので、メインブロックの中央側の追加1列は、ケースのスペース的にはそれほど負担にならないし、片手だけでの操作に重宝するので継続採用です(ジョイスティックについてはまた別の機会に)。
カスタム刻印で、Mod1とMod2(RaiseとLowerと言った方が良いかも)を色分けすることで、より直感的で分かりやすくなるのではと考えています。

なかなか綺麗に収まったと思いませんか。
これならキーマップの記憶負荷が少なく、かつホームポジションが全く崩れない、実用的なキーボードが実現できそうです。
まあ、今は単に絵に描いた餅かもしれず、こればっかりは実際に作って使ってみないと分からないですね。
PCB基板は現状Lilithもリバーシブル化で製造コストを節約できているので継承します。
Lilith miniでは、カスタムレジェンドが最大のポイントなので、手始めとしてキーキャップの印刷データの作成から始めるのが良さそうですね。

この投稿は、寒い日にベッドの中で、iPadのソフトウェアキーボードで入力した後、セルフメイドLilithで手直しして作成しました。
Lilithのまとめを書きかけて長くなってしまっている中(なのでLilithの現在形の投稿がまだできていない)、今回のアイデアが浮かんできたので、こちらを先に投稿しました。
Twitterにもつぶやいておいたので、ご指摘、励ましなど、お気軽に返信いただけたら、大きな励みになります。


[2023-03-27] ここで考えていた5x3配列だと、TabやShiftやEscの入力がどうしてもまごついてしまうことが、1週間ほど使ってみて分かりました。
頭の中だけで考えたものは必ず実際に動かして確かめるのは大事ですね。
今後は6x3に舵を切りたいなと思います(今日の投稿)。
TabやShiftは入力頻度がそれほど多くないし、右手側も;’がダイレクトに入力できるようになってメリットが大きそうです。
Escは青Mod+Tと人差し指で押す方式に、カッコ系(()[]{})は中指と人差し指押しにして人差し指だけを忙しく動かさなくてもよいように考えています。
数字行がないことをカスタムレジェンドでどれだけカバーできるかが、今後のポイントかなと思います。