2023-05-20

あこがれのCorneが欲しい、自分好みにカスタマイズして [自キ沼 #31]

自作キーボードの代名詞といえば断然Corne (crkbd) で(あくまで個人の見解です)、わたしのあこがれとも言える存在です(遊舎工房にてCorneシリーズ)。

ぎゅっと詰まったシンプルさ、ベゼルレスのすっきりした形状、何よりも自作キーボードらしい左右分割カラムスタッガードの配列。
遊舎工房で現物を見た時も、なにかこう特別な存在感を放っている感じがしました。
そうです、こういうのを、エモいというのがピッタリです。

ところが残念なことに、ひとつだけどうしても譲れない点があって、今までずっと手を出せずにいました。
それは、

  • Cのキーを人差し指で押したいのに押せない
    (カラムスタッガード共通の悩み、教科書的には正しいけれども)

からです。
であれば、単純にロースタッガードやAliceに寄せれてやれば良いかといえば、今度は別の優先事項が頭をもたげてきます。

  • 左右基板のリバーシブル化を、
    キー配列自体と同じくらい重要視している

この2つのハードルのために、欲しいのに手を出せないままで今まで来てしまいました。

先日の投稿で紹介した Jones配列キーボード(さらにロープロファイル版のNora立体配置に発展したSandyも) は、作者の @jpskennさん も提案されているように、いろいろな形状のキーボードに応用できます。
わたしも、アジャスタブルキーボード以外にも、と思いを巡らせていました。
そんな中、ついに思いついたのが、CorneへJonesのアイデアの応用です。

右の図がその結果です。
どうでしょう、Corneの一種に見えませんか?

  • せっかくならと5x3にしてみました。
  • Jonesのアイデアから、Cキーは人差し指と中指のどちらでも押せるように行を0.5uだけスタッガードしています。
  • 左Shiftキーや、親指のCtrl、Alt、Cmdなどのモディファイアとなるキーは、Corneliusのように追加増量しました。
  • 左右リバーシブルです。

今回は制作の付加価値としてRGBバックライトにも初挑戦してみようと思います。

さらに2番目の図では、

  • 小指の短さに合わせた、小指ブロックの配置(AliceやLilithで良好なことを実感)

にしてみました。
小指の長さは人それぞれとは思いますが、標準キーボードでは薬指のOに比べて小指のPがちょっと遠くて押しにくいと感じませんか。
小指キーは薬指キーから少し離れている方が力を自然に入れやすいと思います。
行やカラムの連続性が崩れた見た目になってしまいますが、小指の自然な位置を考えると、意外と使いやすそうです。
この配列もチャレンジしがいがありそうです。

最後の図がオリジナルのCorneの5x3配列です。
わたしには、もう不思議と、一連のシリーズのようにしか見えなくなってきました。

標準キーボードからの移行をもっと重視するのであれば、小指キーや数字行も追加して6x4あるいは7x4にしても良いかもしれません(もはやCorneではなくなるかも)。

ひとつの作品の制作に取り掛かろうとしている中でも、色々と別の新しいことを考えてしまうのは、自作キーボードのひとつの楽しみですね。

さて、この配列のキーボードの名前ですが「Corn and Jones inspired Lilith nano」「コルネのテーストにジョーンズのアイデアを加えたLilithのnano版」といった感じなのですが、まだちょっと煮詰まっていません(笑)。

この投稿はLilithキーボード (LilithKbd) を使って書きました。

 

[2023-05-23] 完成イメージをKLEで描いてみました。
5x3なのでキーキャップはカスタムレジェンド必須と考えました。
今回のレジェンドは単色で、自分のお気に入りのキーマップを描いています。
小指のQとPはAlice配列にもっと近づけてみました。

No comments:

Post a Comment