2022-09-19

PCB Assemblyした基板が届きました [自キ沼#9]

自作自称Lilithキーボードですが、ドキドキワクワクの基板組立サービスが完了して、JLCPCBの青い箱が届きました。
Lilithの自キ沼活動の中で、わたしは、はじめて基板業者いうものを知り、実際にCADデータを作って発注を体験した初心者です。
初回の発注は、公開されているLDSAプロファイルのキーキャップデータを使った3Dプリント、2回目はスイッチプレート、そして今回がいよいよメインイベントの回路基板と基板組立サービスです。
ちなみに、CADデータをアップロードしてから受け取るまでの納期は、安い配送方式を選ぶと10日前後と、もちろんAmazon Primeには及びませんが、製造工程と海外発送であることを考えると結構早いと思いました。

自称Lilithキーボードは、どうせ自分で設計して作るなら、ポインティングデバイスと一体になったものをと思い、パーツの入手性が抜群のジョイスティック(Nintendo Switchの交換部品)を組み込むことにしました。
キー配置は、どうしても人差し指で押したいCキーの問題(癖が染み付いている)と、小指の運指にいつも無理をかけている感覚(短い小指担当のキーの位置)の問題、そもそも小指が(ReturnやBackspaceやDeleteで)忙しすぎる問題、そしてもちろん肩を開いて(その時々の気分でポジションを変えて)入力したい問題を解決するために、分離型のAlice的配列としました。
ジョイスティックもキー配置もSU120で納得いくまでテストを行いました。
最低発注数の5枚をなんとかうまく活用して余りを最小にしたくて、リバーシブルや、トップとボトムの兼用など、おそらくやり過ぎの工夫をしてしまっているかもしれません。

さて、今回届いた基板ですが、現物を見てみると、0.5mmピッチのジョイスティックのFPCリボン(極薄ケーブル)コネクタは、やはり手でハンダ付けをする限界を大きく超えていました。
コネクタの足とハンダ付けパッドの太さが、シャープペンシルの芯の半分しかないのですから。
それと、背の低めの表面実装ダイオードも同様に基板組立サービスに出してよかったと思いました。

今回の初号基板の設計で、既に見つかった課題を、備忘録として暴露しておきます。

  • キースイッチのソケットとダイオードが接近し過ぎて、ソケットが最後まで基盤に密着できない
  • ジョイスティックのPFCソケットの位置がY方向に微妙に遠くてリボンケーブルに少し無理な力がかかってしまう。ソケットの配置を0.5mmほど近づける必要あり

配線に関してはざっとテストした範囲では大丈夫そうです。

実際にキーソケットをハンダ付けしてキーボードの形に組み立てるのが楽しみです。
回路基板を待っている間に、これも凝り過ぎの、積層ケースのCADもやっと出来て発注したので、最終形が待ち遠しいです。

この投稿は、Sparrow62 v2+片側だけLDSAロープロファイルキーキャップを使って書きました。 

[2022-09-20] 写真の鉛筆の先の所、変な枠が掘ってありますが、実はここは、

  • 左手側ではBのキー
  • 右手側ではジョイスティックを埋め込む穴のための切り取り線

になっています。
お分かりになりましたか?

[2022-09-25] 写真の下真ん中の、0.5mmピッチFPCリボンケーブルコネクタのロックドア(黒い部分)を何度もいじっていたら、もげちゃいました、キーソケットをハンダ付けした後なので、しょんぼり(さらに、もう1台からロックを移植できないかと無理に引っ張ったら片足が折れちゃって、さらに、ピンセットの先で弾けてどこかに飛んで行っちゃいいました)。
でも予備の基板があるので壊滅的ではないです。
じつはジョイスティックのFPCリボンの方も、リボンと接続部分の段差の所で、パリッとやっちゃっています、こちらも2台も。
繊細な極小部品は優しく扱わないといけないですね。

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