2013-09-30

iOS 7で画面が崩れてロック解除できなくなる問題の対処法

iOS 7になってからロック解除画面が右の図のようになった経験はありませんか?
こうなってしまうと、困ったことに、キーボードの右の方の文字が入力できないですし、Returnキーも押せないので、アンロック(ロック解除)出来ません。

いろいろやってみたところ、発生条件(再現方法)が分かりました。
  • パスコードロックを文字混じり(数字4桁のシンプル方式ではない)にしている。
  • アンロック画面から、カメラを起動し、
    ランドスケープ(横長)の状態で、
    スリープボタンでスリープさせ、
    自動ロックになる時間まで経過した後、
    スリープから復帰した場合。
のようです。

こうなってしまった場合の対処法ですが、もちろん電源ボタンを長押ししてリブートしてもなおりますが、もう少し簡単に回復できる方法がありました。
iOS 7.0に比べてiOS 7.0.2では多少改善されていますが、発生してしまうのはどちらでも同じです。
  • iOS 7.0.2では、
    最初の時計が出ている画面から右にスワイプして(崩れた)パスコード入力画面に行った後、
    左にスワイプして最初の画面に戻す、
    そして再度、右にスワイプすると、キーボードが正常化します。
  • iOS 7.0(おそらくiPhone 5s/5cの7.0.1でも)では、
    最初の時計が出ている画面から右にスワイプして(崩れた)パスコード入力画面に行った後、
    左にスワイプして最初の画面に戻す、
    そこで縦(ポートレート)に構えてカメラを起動し、ホームボタンで終了し、時計の画面に戻る、
    そして再度、右にスワイプすると、キーボードが正常化します。
この崩れた画面、とってもみっともないですよね。
(いたずらには、くれぐれも使用しないでくださいね。)

近頃のフラットデザインは行き過ぎなのではないか

満を持して登場したiOS 7、すでに多くの方が体験していると思います。
大きな変化それ自体には害はないと私は思いますが、うまくないデザインはやはり改めるのが勇気だと思います。
スキューモーフィックからフラットデザインへ移行、あるいは進化するための理由付けは、ここ数ヶ月一生懸命行われてきて、それなりの納得性があったようにも思っていたのですが、実際にものを見てみると、行き過ぎの面を私は感じてしまいました。
Appleファンの多くが崇拝するIveは、ハードウェアデザインには長けているのは誰も疑う余地はありませんが、ソフトウェアも一緒にデザインする、という点においては最高とは言えないのでは、という残念さを私は感じています。
とは言っても、世間のレベルよりは上を行っているので、完全に悪いという訳ではないです。

Tachibana Yuudaiさんのブログ記事「第8回 Creators MeetUpでフラットデザインに付いて話してきた」にもあるように、例えばロック画面において、
  • iOS 6までは、
    ロック解除のボタンは、ちゃんとボタンになっていて操作の向きまで明確に示されていました。
    カメラ起動は、アイコンに操作の方向を示すギザギザが付いていて、これならマニュアルを見なくても操作できるように担保されていると言えます。
  • iOS 7ではこれに対して、
    単なる「スライドでロック解除」の文字だけで説明(GUIじゃないし、どっち方向にスライドすれば良いのかも分からないし、実際には画面のどこでも左にスライドすればロック解除されるように仕様が変更されている)しようとしています。
    カメラ起動も、ただ単にアイコンというかマークがある(iOS 7ではこれがボタンなのですが)だけです。
    かろうじて、そのボタンをタップすると、画面が上に少しスライドして戻るアニメーションが表示され、操作すれば良いかが示される(ただしこのアニメーションはiOS 6からすでにあったもの)ようになっています。
また、各アプリのナビゲーションバー(画面上のバー)のボタンは、枠がなくなって、色付きのラベルのみになりました。
英語の場合はデザインされたかっこいいフォントで表示されるので、それなりにUI部品に見えるかもしれませんが、日本語だと本文なのか、GUIバー上のボタンなのかの区別のコントラストが非常に低いと感じます。

ボタンはボタンに見えるように、枠と多少でも立体感があった方がやはり良いでしょう。
ハードウェアであれば、単純であるほど良いという面が確かにあります。
これに対して、ソフトウェアは出来ることが多く、わかりにくい性質を元来持っているので、ハードウェアデザインと一律に単純化してしまうのは、ちょっと違うと思います。
フラットデザイン化にまつわるこれから起こるであろう混乱は、アプリアイコンを精巧な画にするか、単純化した図形にするか、というだけの単純な問題ではすまないように思えます。

2013-09-28

気になる2台のデジカメDP2 MerrillとX-M1を比べてみると

とても気になるカメラがあります。

ひとつはずっと前から気にしているSIGMA DP2 Merrill
FOVEON X3という、1ドットで同時に3色を取り込めるセンサー(FOVEON以外の世の中のすべてのベイヤー型センサーはRGB 3色のセンサーを横に並べて擬似的にフルカラーを表現している)を使用し、単に解像感が良いだけでなく、空気感も写してしまうカメラ。

もうひとつはFUJIFILM X-M1
ミラーレスコンデジ一眼の中では小型に類する新しい機種。
センサーは最近出てきたローパスレス(フジ独自配列の改良ベイヤー型)。

このふたつを比べてみると、サイズがほぼぴったり同じなのです(X-M1の方はDP2 Merrillに近い27mm F2.8レンズを装着、正面写真がシルバーモデルしかありませんでしたが)。
質量は355gと358g (280g+78g) でこちらもほぼぴったり同じ(いずれも電池、カードのおおよそ50gを除く)。

一般的な使い勝手と、レンズ交換のメリット(35mm F1.4などの高性能レンズも用意されている )を狙うのか、孤高の解像度を狙うのか、気になってしょうがないのです。
カールツァイスレンズも使ってみたかったりするのですが、やはりセンサーが優先ではないでしょうか(いやいや、いずれも重要)。

2013-09-16

今年はiPodの更新はもうないということ?

上が2012年のカラバリ
下が2013年のカラバリ
iPhone 5sの色がGlodとSilverとSpace Grayになり、Slate色がSpace Grayに置き換わったのと同時に、iPod touchとiPod nanoのSlate色もSpace Grayに一斉に置き換えられました。
SlateとSpace Grayはぱっと見にはほとんど変わらないかもしれません。
ところが、2013年版iPadが発表されるであろう10月中旬までのきわめて短期間のためだけに、現モデルでSpace Grayの新色を製造する事はないでしょうから、今年はiPodの更新はほぼないという事になります。
ちょっと残念ですが、iPad/iPad miniでどんなサプライズが用意されているのかを楽しみに、この1ヶ月を過ごしたいと思います。

[2013-09-19] iPod touchのイメージギャラリーがiOS 7のものになっていたので画像を変えました。
もしかして、ボディーカラーに合わせてデフォルト壁紙がセットされるのでしょうか?

2013-09-14

Apple Special Event 2013-09-10を受けて、日本の今後のスマフォのシェアを大胆に予想

水曜日未明のApple Special Eventはライブでサイトを見てtumblrの方にはライブ更新していたのですが、力尽きてここへの書き込みは出来ませんでした。
おおむね事前リーク通りでしたが、iOS版のiWork/iLifeの無料化 (Garage Bandは除く?)と、64-bit A7チップには驚かされました。

Google Appsと違って、クライアントが中心のOfficeアプリで、なおかつクラウドに文書を保存出来る、Office Mobileのように緊急時の編集には使える程度ではない、ちゃんとした機能をスマフォで提供、という無料のiWork。
今後のiOSの大きな武器になると思います。

64-bit化は、技術的にはわくわくしますが、果たしてどれくらい必要なのでしょうか。
主記憶が4GB以上になるとか、大規模な3Dアプリを動かすとか。
もしかすると、iOSとOS Xの統合の布石でしょうか。

先日、BCNランキングのサイトで日本の8月のスマフォのシェアが発表されていました。
ソフトバンクもauも、おおざっぱに言って50%がiPhoneなんですね(ずっとその傾向は変化なく継続しているようです)。
ソフトバンク自体とau自体のシェアを掛け合わせてみると、日本のスマフォの約27.8%がiPhoneシリーズという事になります(もしかするとこれはPhone 5だけで、併売されているiPhone 4Sは入っていないかもしれません)。
DoCoMoのツートップのXperiaとGALAXYより全然多いです(合わせても18.7%)。

さて、ここからが大予想です。
DoCoMoにしたいのだけれどもiPhoneがないのでソフトバンクやauにしていた人、DoCoMoの他の機種で我慢していた人が相当いるはず。
来月以降、日本のスマフォ全体の50%がiPhoneに!なってしまうのでは、と予想します(iPhone 5s/5c/4Sの合計)。
ダントツ度がますます加速する、なんかちょっと怖いですね。
でも、iOS以外に流れる理由(Androidの利点)があまり思いつかないですからね。

[2013-09-17] どこかに書いてありましたが、64-bit化はAndroidに対する大きな牽制の意味が強いのかもしれません。
iOS/OS Xはすぐに64-bit化できたけれども、AndroidではいくらCPUが64-bit対応になっても、Googleの対応を待つ必要がある必要があるし、JVM自体には64-bit化の本質的な効能は少ないかもしれません。

[2013-11-19] シェア出ました。
IDC Japanによると、2013年7月~9月の第3四半期の日本のスマフォの出荷台数シェアを、Appleが54.1%もとってしまったとのことです。
ガラケーを合わせても41.4%だそうです。

品薄で1ヶ月待ちのような状態でもこのありさま。
日本勢はなんとかしなきゃいけませんね。
スマフォと言えばパズドラのTV CMばかり流している場合じゃないと思います。
日本独自の、たとえば、地デジ連携が薄く軽い低価格の機種でも手軽にできるとか、 通勤Suicaにスマフォが入ってくるとか、お箸型スマフォとか、なんかAppleがやりたくないようなことをやる必要があるんじゃないでしょうか。

2013-09-09

日産のEV リーフに乗ってみたら、加速性能にびっくり

先日、ひょんなことから日産のお店に行き、ちらほら街角でも見かけるようになった電気自動車(なぜエレカと呼ばないんでしょう)リーフの試乗をしてきました。

ノートやマーチのような可愛い外観から、乗ってみるまではおとなしい走りを想像していました。
ところがどっこい、実際に走ってみると、アクセルがとても軽く、踏めば踏むだけ、ストレスもノイズもなくグイグイ走ってしまうのです。
エンジン音が当然なく、振動も少ないので、いつもの感覚だとあっという間にスピード違反になってしまいます。
同時に加速がとんでもなく、下手するとむち打ち症になってしまうかもしれません。
スポーツカーでもこんな滑らかな加速はできないと思います。
幸いECOモードに設定すると、ガソリン車に近い感覚に調節されるので、ECOモードが通常で、非ECOモードをSportモードに改名するのが良いのではないでしょうか。

充電に関しては、都会であれば、ショッピングモールなどにも充電ステーションができてきていますし、なんと無料で充電できるところも多いみたいです。
ということは、Leaf to Homeという、リーフのバッテリを逆に家の電力に使うアダプタを付ければ、車の燃費どころか、家の電気代も完全にタダにできてしまう可能性もあるということです(リーフの1回の満充電で家庭の電力の1日分以上を供給できるとのこと)。

一点どうしても好きになれないところが、リアのカット具合です。
もう少し立てて荷物が目一杯つめるようになっているのが実用的だと思うのですが、極限まで空力性能を突き詰めているため、現在のデザインになっているとのことです。

プリウスPHVで燃費200km/Lとか頑張って出している方もいるようですが、EVでは常に無限大。
もう少し技術が進んで航続距離が伸びさえすれば、誰でもが喜んでEVを買う時代が来ると実感しました。

[2013-09-28] 三菱アウトランダーPHEVは、ガソリンタンクとエンジンが付いているのですが、エンジンはもっぱら発電のために使って、モーターで走らせるのだそうです。
エンジンを一番効率のいい回転数で一定速度で回転させて発電するので、燃費に無駄がないとのこと。

恒例のApple Special Eventが2013年9月10日深夜に開催

iOS 7のフラット化で話題ひとしきりなAppleですが、毎年恒例になった秋のSpecial Eventが、これも恒例の火曜日に行われます。
今回も事前リーク情報が多く、iPhone 5S的なものと、招待状にあるカラフルなiPhone 5C的なものはもう確定可と思います。
いっそのこと、iPod touchとiPhone 5Cを整理統合してしまって、SIMなしiPhone 5C=iPod touchになったりすると、面白いと思います。
また今回はDoCoMoの参入もありそうということでますます日本の市場が面白くなりそうです。

最近はあまりたくさんの発表を一つのEventに詰め込んでこないAppleですが、タブレット分野でもGoogleや他社の追い上げが厳しいので対抗策としての、iPadとiPad miniの2013年バージョンも一緒に出してほしいところです。
参考のため、iPad/iPad miniとNexus 10/7の比較表を作ってみました。
iPadもiPad miniも、スペック的にNexusに差を大きく差を開けられないよう、もっともっと粘ってほしいものです。


iPad 4th Nexus 10
iPad mini Nexus 7 2012 Nexus 7 2013
画面サイズ 10.7 10
7.9 7 7.02
画面画素数 2048x1536 2560x1600
1024x768 1280x800 1920x1200
CPUスペック 2x1.4GHz 2x1.7GHz
2x1GHz 4x1.3GHz 4x1.5GHz
メモリサイズ 2GB 2GB
512MB 1GB 2GB
ストレージサイズ 16/32/64GB 16/32GB
16/32/64GB 16/32GB 16/32GB
厚み 9.4mm 8.9mm
7.2mm 10.45mm 8.65mm
186mm 177.6mm
134mm 120mm 114mm
重さ 652g 603g
308g 340g 290g
価格 $499/599/699 $399/499
$329/429/529 $199/249 $229/269
発売 2012-11-02 2012-11-13
2012-11-02 2012-07-13 2013-07-26