そういう状況にも関わらず、Windows 95から慣れ親しんだ、Windowsの最大の特徴とも言える、スタートボタンがいわば突然廃止されてしまっています。
スタート画面(スタートスクリーン)がその代わりです、と言われても、デスクトップ画面からマウスや指で一発で呼び出せないのは,不便極まりありません。
そのせいか、既に10種類以上のスタートボタンまたはスタートメニュー代替ツールが開発されており、中には使い勝手の良さそうなものもあります。
ですが、せっかくマイクロソフトさんが難産してスタートスクリーンを中心に据えてきたのですから、最大限生かして使っていくのが正しいユーザの姿と思います。
そこで私、デフォルトではIEのアイコンが表示されている位置に本来のスタートボタンアイコンを置き、それをマウス押す(またはタッチパネルをタップする)シングル操作でスタート画面が即座に表示されるようなボタンを考えてみました。
キーボードからだと、Winキーを押せばスタート画面は表示されるので、その方式でなんとかできないか試行錯誤し、やっとうまくいきました。
以下の手順でスタートボタンを作成できます。
- メモ帳(Notepad)などで、以下の3行のVB Scriptを入力します。
dim s
set s = CreateObject("WScript.Shell")
s.SendKeys "^{Esc}" - このファイルを Start.vbs という名前でマイドキュメントに保存します。標準設定ではメモ帳は .txt のファイルしか作れないので、Windows Explorerで拡張子を表示する状態(Windows Explorerの [表示]リボン の [ファイル名拡張子]をチェック)にしてから拡張子を変更すると良いと思います。
- 保存した Start.vbs を右クリック(またはタッチパネルでは長押し)して、[ショートカットの作成] をし、[Start.vbs - ショートカット] を作成します。
- 今度は [Start.vbs - ショートカット] を右クリック(またはタッチパネルでは長押し)して、[プロパティ] を選びます。プロパティダイアログの [ショートカット]タブの、[リンク先] の内容の先頭に、文字列 wscript とブランクを追加します(結果 [リンク先]の内容は [wscript c:¥Users¥xxx¥Documents¥Start.vbs] となっているはずです)。
- 引き続き、スタートボタンのアイコンを設定するために、同じ [ショートカット]タブの下にある [アイコンの変更] ボタンを押します。
Windows 8 のロゴにしたい場合は、[参照] で c:¥windows¥system32¥bootux.dll を選んで、2列目上から3つ目のアイコンを選びます(白色のアイコンが並んでいるので最初何も見えませんが、選択すればロゴが確認できます)。
Windows XP 的なロゴにしたい場合は、c:¥windows¥system32¥imageres.dll の中にあります。
[アイコンの変更]ダイアログと [プロパティ]ダイアログそれぞれの [OK] ボタンを押して両方を閉じます。 - ここで、[Start.vbs - ショートカット] をダブルクリックして、スタート画面が表示されるかどうかをテストしておきます。
- 最後に、[Start.vbs - ショートカット] をタスクバーまでドラッグ&ドロップして、[タスクバーにピン留め] します。そして、このアイコンをドラッグし、タスクバー上を左に移動して行き、一番左まで持っていきます。
- これで完了、作成したスタートボタンを押せば、一発でスタート画面が表示されます。
スタートボタンのあるべき位置にスタートボタンがあって、それを押すとWindows 8方式のスタート画面が表示されるのは、とても使い勝手が良く、壮快です。
なお、スタートメニューにあった、[すべてのプログラム] を表示させるには、スタート画面で,マウスを画面の下端から上に向かってドラッグ(またはタッチパネルでは画面下からスワイプアップ)してスタート画面のアプリメニューを出して、[すべてのアプリ] を選べば、表示されます。
[2013-04-24] びっくり、ここで実現したことがそっくりそのままWindows 8.1に取り入れられるとのうわさがありました。
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