PCMAGより HP Slate 21 "Android PC" |
MicrosoftはWindows 8/8.1/8.1u1/9でMetro化をますます進めて行くと思いますが、そうすればそうするほど、AndoridやiOSとの差、差別化要因がなくなってしまうのではと、ふと感じました。
Microsoftの最大の差別化要因であるMS Officeが現時点ではデスクトップアプリとしてとどまっていますが、Windows RTを盤石にするにはMetro化が必須のはず。
ただ、IEの場合でも、デスクトップ版とMetro版は、少なくとも現時点では、OfficeとOffice Mobileほどの違いがあり、Metro版はどうしても「サブセット」的なものと感じてしまいます。
サブセットでよいのであれば、Googleが取得したQuick Officeや、AppleのiWorkでよい訳で、 ユーザから見たときの差がなくなってしまいます。
ハードウェア的にもWindows PCよりAndroid PCの方が格段に小型化しやすいですし、価格も安く作れてしまいます。
- Windowsは既存アプリ、既存の業務アプリ、MS Office(既存のOfficeファイル)を動かし続けるためのデスクトップモードがPCとしての最大の差別化要因のはず。
デスクトップアプリもMetroアプリも使えます、というどっちつかずの分かりにくいパソコンは現時点では利点になっていないようです。その上、いろいろな業務アプリもAndroid/iOS化がどんどん進んでいるのも事実。 - WindowsのMetro化が進むと、Androidタブレット、Android PC、iOSとの差がどんどんなくなってしまいます。
どのOSでもアプリストアからアプリを簡単にインストールして指先で容易に利用するという流れの共通化がどんどん進んでいます(アプリのマニュアルというものは長らく存在しなくなりました)。WindowsのMetro化が進むほど、キラーアプリはWindows Metro/Android OS/iOSの3 OS対応になり、Microsoftにとっては都合の悪いことに、どのOSを選んでも大丈夫な状態が進むでしょう。 - 使い勝手の面で、Android/iOSがデスクトップOSに比べて不便なのは、複数のウィンドウを開いてコピペしながらの編集作業と、複数の内容を見比べるような作業。
前者は画面が大きければユーザも指先操作に慣れてきているのでストレスが少なくなってきていると思います。
後者はWindows自身が2ウィンドウ表示を作ってしまっているので、そのメリットが評価されれば、Android/iOSが追従するのも時間の問題でしょう。 - 対抗するAndroid PCにとっての不安は、Officeアプリ。
現時点では英語版ではQuickOfficeでかなりのことが出来ると思います。QuickOfficeの人気が上がらない場合は、ChromeブラウザをChrome OSのように使わせてしまう(現時点ではアドオンが使えないですが)のも良いかもしれません。 - 対抗するiOSにとっての不安も、iWorkの実績。
この点に関しては、iPhone/iPadにiWorkとiLifeを添付してばらまき作戦に出ていますよね。知らず知らず使っているうちに、これいいじゃん、という感じで浸透できるかどうか、iWork自身の出来不出来に対する世間の評価にかかっています。Officeアプリの中でiWorkの利用シェアは、iOS端末台数とほぼ同じ数ということであれば、すでにトップシェアになっているかもしれません。
開発者としても、従来のPCアプリを前提とした発想にとらわれないことが重要ですし、Android OS/iOS上で、Windows上以上の生産性を発揮するアプリやソリューションの実現を念頭に置くことは、時流として逆らえないように思います。
[2014-02-13] 早速、お宝さんにこんな記事が上がっていました。
難しい選択になるでしょうね。
Microsoft、WindowsやWindows PhoneでAndroidアプリを動作させる事を検討か?! 2014-02-13
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