2018-10-30

iPhone XRの在庫は未だ不足がち、Apple Special Eventの直前ですが

Apple Special Event NY 2018の直前ですが、軽い話を一つ。

iPhone XRの在庫が復活する前にApple Onlineストアは準備中になりました。

家電量販店で、iPhone XRのカラバリを実際に見ようと今日何軒か回ってみたのですが、ホワイトとブラックと、たまにプロダクトレッド、まれにブルーがあるだけでした。
Appleストアにはさすがにあるのでしょうが、そこまでは足を延ばせませんでした。
店頭在庫も、ホワイトとブラックの一部のみ、やはり人気機種であることには違いはないようです。
そういえばGoogle Pixel 3/3 XLは未だ発売開始していないんですね。

さて、今日は何が発表されるのでしょう。
ものすごく欲しくなるiPadが即発売開始になって、お小遣いが借金になるような事態になったら、うれしいやら悲しいやらですね。

[2019-03-19] 記録として、
2018-10-30発表:Face ID搭載のiPad Pro 11、iPad Pro 12、第2世代のApple Pencil。MacBook Air 2018、Mac mini 2018。
2018-09-12発表:iPhone XS、XS Max、XR。画面が大きくなったApple Watch Series 4。

2018-10-26

Microsoft Office OneNoteは生まれ変わって将来は明るい

Office 2019でOneNoteが提供されなくなって、もしかして将来がないのか、って心配していました。
でもそうでないという情報があり、安心しました。

techcommunityに、The Future of OneNoteと言うスレがあり、その中で、Microsoft promise the UWP OneNote app will be even better than the Win32 appと言う記事が紹介されていました。

つまり、OneNoteは旧来のwin32 デスクトップアプリから新しいUWPアプリへ移行する。
Office 2019はwin32アプリのパッケージなので、新しくなっていくOneOnteはここには含まれない。
と言うことです。


Office 365のClick to Runでのアプリの提供&自動更新は便利で良いのですが、アプリがUWPに移っていったときにどうなるのでしょうか。
はたまた、Officeの他のメジャーアプリ(Word、Excel、PowerPoint)はUWPに移行できるのでしょうか。
Androidタブレット版やiPad版のOfficeネイティブアプリや、Office 365のwebアプリは、どちらかと言えばUWPに近い作りになっているでしょうから、UWPへの移行は不可能ではないはず。
ただ、UWPアプリの画面部品はすべからく大柄な作りに感じるので(一目見てUWPとわかる)、プロダクティビティアプリの細かな操作を実現するには、もう一段階の変革が必要なのかもしれないですね。

2018-10-21

iPhone X世代の画面サイズの決め方は既存との統一感がとれていてアプリ開発者にとって非常に優しい

iPhone XRは6.1インチで今までにない新しいディスプレイサイズです。

実際にwebサイトやアプリがどのように表示されるのかは、DPIとRetina比に従ってiOSが制御します。
最初のiPhoneやiPadはRetinaディスプレイではなくて、これらがiOSでの画面表示の基準になっています。
Retinaディスプレイでも非Retinaでも、文字やイメージは同じ大きさで表示され、Retinaではより滑らかにきれいに表示されます。
Retinaディスプレイになっても、意味なく極端に縮小して表示されるようなことがないのは、Retina比に従ってOSレベルでスケーリングをきちんとしているからです。
なお、物理的な画面のドットはPixel、あるべきサイズにスケーリングした後の仮想的なドットはPointと呼ばれます。

図の左側が主なiOSデバイスの物理的な画面サイズの比較、右側がPoint数でのサイズ比較です。

左の物理比較では8種類の違うまちまちのディスプレイサイズになっていますが、右のPoint数でみると、縦は6種類、横幅は4種類に集約されています。
iPhone X世代で新たに3種類のディスプレイサイズ(5.8/6.1/6.5インチ)が出てきましたが、X/XSは6/7/8に縦方向だけを追加、XS MaxはPlusに縦方向だけを追加(横は同じで16:9から19.5:9へ)という、とても整合性のある設計になっていることがわかります。
画面サイズのバリエーションはできるだけ少ない方が、アプリ開発者にとっては都合がよいです。

面白いことに、XS MaxとXRは、Pixel数も画面サイズも違うのですが、Retina比が@3と@2になっていることで、ぴったり同じPoint数になるように設計されています。

なお、図ではiPadも載せましたが、XS Max/XRのPoint数で見た表示エリアのサイズは、横は54%と半分強ですが、縦はなんと88%にまで迫っています。
iPadじゃないと見にくかったコンテンツが、XS Max/XRで見やすくうまく表示できるものが増えてくると思います(iPadでしかできなかったカラム表示がXS Maxでできるのはその先例)。

蛇足ですが、PlusだけRetina比が整数でないのは、画面サイズを4.7インチから5.5インチにアップし同時にDPIを326DPIから401DPIに細かくしようとした時に、Retina比が整数になるようなちょうど良い液晶デバイスがなかったための苦肉の策と思われます(DPIのアップはPlusのインパクトのためには譲れなかった)。
6/7/8はRetina比@2で、Plusは@2.608 = 3/1.15です。
X/XS/XS MaxではOLEDで解像度が更に上がって458DPIになることできれいに@3となり、この課題を見事に回収しています。
この件、じつはAppleがOLEDのXS Maxのリリースの4年前からにらんでいて、このサイズで待ち構えていたのかもしれないですね。

2018-10-20

iPhone XRを頑張って予約したけれども今回は意外と在庫潤沢かな

昨日10月19日から予約が始まったiPhone XRですが、私も16:05くらいに無事予約完了しました。
色はいろいろ考えたのですが、ぶつけたりして削れて塗装がはがれても大丈夫なホワイトにしました。

頑張ってアプリから予約しましたが、あとで見てみると、今回はものすごく在庫潤沢なようです。
一日経ってもカラフルな色の人気容量が納期1~2週間に延びているだけで、128GBモデルはどの色でも10/26当日受取可能な状態です。
iPhone XやiPhone XSとはずいぶん状況が違います(そういえばiPhone XSも発売当日に家電量販店の店頭在庫残があるようでした)。
さすがに爆発的人気集中の状況からは落ち着いてきたのか、はたまた需要予測(需給計画)がうまくいっているのか。
あとは発売当日の行列がもう一つの指標になりますね。

現物を一切見ずに予約したのは今回が初めてです。
宅配屋さんの営業所受取にしたら、もしかしたら世界最速で受け取れるのかな。

[2018-10-23] 火曜日になって全カラー全モデルが1~2週間待ちに変わったようです。
同時に各誌の発売前レビューが解禁になりました。
それよりも10月30日のiPad/Macが発表されるであろうスペシャルイベントの方が気になります。
iPhone、iPad、Macの3つを買いたくなるようなワクワクする事態になったらどうでしょうね。

2018-10-13

iPhone XはAppleのX世代の最後のピース

Macは、最初期のMacintoshのMotorola 68000系のCPUから、PowerPCの世代へ移り、ボンダイブルーでトランスルーセントのiMacが出て、その後Intel CPUになることにより、OSがOS X(今はmacOSと呼ばれている)となりました。

iPhone/iPad/iPod touchのOSはOS Xとほとんどの部分を共有して作成され、最初はiPhone OSと呼ばれ、現在はiOS、iOSからさらに派生して、tvOS、watchOSができています。

iPhoneデバイスは、前面が全面ガラス、上下等幅のベゼルと、丸いホームボタンが唯一共通のデザインでした。
そして、去年のiPhone Xで四辺狭ベゼルでノッチ有りの新しいデザインに変革しました。

これによって、MacもiOSデバイスも、OSも含めて、すべてX世代に切り替わったことになります。
このX世代のデバイスはIntel Mac、iPhone X、そしてX世代のOSは共通設計のOS X (iOS、macOS含む)です。

では、X世代の一つ前は、i世代と呼ぶのが良さそうですね(オリジナルのiMac/iBook、従来からのiPhone/iPad/iPod)。


蛇足ですが先日、QuickTime 7のサポートが終了したと聞いて、もしかしてQuickTime全体がなくなるのかと心配したのですが、QuickTime Xという新世代のものに置き換わっていたんですね。
こちら面白いことに、古いMac OSから引き継いだQuickTime 7をいったん捨てて、iOS用に新たに設計しなおしたものをmacOSに逆移植したのがQuickTime Xとのことです。


Macのハードウェアに関しては、iMac Proと最新のMacBook ProのIntel CPU+T2チップが新しいX世代のMacなのかもしれませんし、もしかしたらArmベースのApple Axxチップの新しいMacデバイスが控えているのかもしれません。


(そういえば1年前にも同じようなことを書いていました;iPhone XはデバイスのX世代へ遷移、Mac OSからMac OS Xへのように 2017-09-14)

2018-10-12

初代iPhoneの全面ガラスのデザインがスマホの基本スタイルに

旧来は、液晶画面を機器に組み込むとき、液晶にキズが付きにくいように、周りの枠から一段下げて液晶を配置していたと思います。
テレビや電卓など昔は大体そうなっていましたし、強化ガラスのタッチパネルではないノートPCは現在でもそうです。

この常識的なデザインを変えたのが初代iPhoneです(と思います)。
一見壊れやすいガラス素材でデバイスの正面の全体を面一(ツライチ)で覆っています。
段差を極限までなくすフラッシュサーフェスではなくて、本当の単一面です。
液晶と周りのベゼルが一体で、さらに液晶がタッチパネルになっているiPhoneをアメリカで当時初めて見たときには、こんなものが本当に作れるんだ、と感じました。

単にスマートな電話と言うだけではなく、完全にすらっとした全面画面のスタイルを確立し、持ってみたい、使ってみたいデバイスの魅力を付与しています。
現在のiPhoneにも、他社にも、すべてのスマホにこのデザインが引き継がれています。

アイコンとなったひとつのデザインが業界全体に長く引き継がれた、歴史に残る設計ではないでしょうか。

更にiPhone 4/8/Xと最新のGoogle Pixel 3は両面ガラスになっていますが、持ち歩くスマホでこれが本当に良いのかどうかは、今後の歴史が決めていくのだと思います。

[2019-06-30] 初出時、外出先からMSWordで投稿したので太ったhtmlになっていたのを修正。

2018-10-10

Google Pixel 3とPixel SlateがAppleの値付けの正当性を証明してしまった

madebyGoogle2018での発表も事前リークの通りでした。

しかしながら、Pixel 3が$799から、と言うのは、Apple iPhone XシリーズのXR、XS、XS Maxの価格 $749、$999、$1099が高い高いと言われていたのを、敵ながら、見事に正当化してしまいました(本当はXʀ、Xꜱ、Xꜱ Maxと書きたい)。

GoogleとAppleで、多少の味付けの違いがあるにせよ、ほぼ同じ性能・技術の最新スマホが、ほぼ同じ価格帯と言うことは、あながちiPhone Xも現在の技術水準として適正価格ということになります。

また、日本発売未定のPixel SlateはまるでiPad Proのようです。
スマホOSがPCに迫っていく流れを確実に加速したと思います。


これ以外に、わたしが個別の製品で気になった点、
  • Pixel 3/3 XLはインカメラを標準+広角のデュアルレンズにしたのはアイデアモノですね。
    自撮りで一人は撮れても、カップルやグループが撮りにくいというのはずっと感じていたフラストレーションでしたね。
    望遠ズームではなくて広角ズームいいですね。
  • Pixel 3 XLがノッチ付きなのは、ボディーサイズをこれ以上大きくしたくない意思の表れですね。
  • AIを使ったHDRはAppleとかなり違った結果になるようです。
    ともあれ「スマートカメラ」ですね。
  • Googleは生体認証は現状は指紋のみで進めるようですね。
    Pixel Slateも指紋認証ですね。
  • 時系列の前後ショットや深度情報の入った容量の大きくなる写真データが、いくら無制限に保存できるといっても、私個人的にはGoogleには預けるのは抵抗があります。

  •  Pixel Slateも倍速リフレッシュのディスプレイになりました。
    きっちりスペックではAppleをフォローしてきています。
  • Google Appsは使いこんでいる人にはもう標準ツールなのでしょうね。
    タブレットサイズでやっとPCのようにちゃんと使えるし、タッチパネルUI対応も今回したのでしょうか。
  • Pixel Slateは $599~$1,599 の4機種と、PCのように幅広いグレードで出してくるんですね。

  • Google Home Hubは、スマートスピーカーが音声入力・音声出力のみ、なのに比べてしっかりした画面があって、とても使いやすそうです。
    入力が音声でできるのは良かったのですが、結果が音声だけだとどうしてもできることが限られますよね。
    こちらもChrome OSベースと言うことで、開発が今まで以上に捗りそうですね。