2021-05-21

憧れのBang & Olufsenのサウンド、Beoplay A2をやっと手に入れた、と思ったのも束の間、新製品Beosound Exploreがちょうど発売

こちらがBeoplay A2
新発売のBeosound Explorer
高さがA2の短辺とほぼ同じ、
Beosound A1よりかなり小柄、
シルエットのサイズは
Beoplay P2に近いかも

書斎用に、中古ですが、かのBoeplay A2を手に入れました。
これが私にとっての初B&Oです。
Beoplay A2はBang & Olufsen社の歴史上、初のポータブルスピーカーで、販売台数を最もあげた製品とのことです。
Beoplay A2の初代モデルの発売は2014年です(AV Watchの記事)。
寸法から事前にiPad Pro 11インチと同じくらいかと予習していたのですが、実際に手に取ってみると厚みがあって結構なサイズです。
とはいえ、比較的大きな7.6cmのバススピーカー2個、1.9cmのツイーター2個、それにパッシブラジエータが収まっていることを考えると、むしろ小さくまとまっていると思います。
M1 MacBook AirにBeoplay Software Updaterアプリを入れて、mini USB to USB AケーブルとUSB A/C変換アダプタで接続し、ファームウェアを8.xから9.3.4にアップデートして、無事にiPad/iPhoneのBang & Olufsenアプリでイコライザ設定ができるようになりました。

※1:Beoplay A2の前面カバーの中にメンテナンスポートがあるのですが、microではなくてマイナーなmini USBなので注意が必要です。古いケーブルのを引っ張り出してきました。
※2:スマホ用のアプリでもファームウェアアップデートできるようですが、スマホ側をホストモードで接続するUSBケーブルが難しい(iPad/iPhoneだとカメラアダプタ)のと、Bluetooth経由のアップデートは怖いし、そもそもファームウェアが古くてアプリから認識されなかったので、素直にパソコンでアップデートすることにしました。
※3:iPad/iPhone用にはB&O AR Experienceという仮想お試しアプリもあるので、購入前に自分の部屋にBang & Olufsenのスピーカー、ヘッドホン、テレビを置いてみることができます。ただしBeoplay A2は旧機種なのでARには入っていませんでした。

サウンドは素人の耳にもパソコンの内蔵スピーカとは全然違うことがわかります。
音量を下げてもバランスが崩れません。
最新のM1 iMacと勝負させてみたい気分です。

と、感慨に耽っていたところ、今日ちょうどBang & Olufsenから、ポータブルスピーカーの新製品が発表されました(リリース情報(英語)製品ページ(早速日本語あり))。
新製品Beosound Exploreは4.6cmスピーカー2個(ステレオかどうかは期待薄、Beoplay P6でもステレオという情報がないので)、IP67防塵防水の円筒型ボディー、US$199で、USオンライインストアでは今日、日本では5月24日から発売です。
私が探していたのとはちょっと違うので、なんとかギリギリセーフです。

なお、今後のB&Oの製品名は、Beosoundがスピーカー、Beoplayはヘッドフォンになるように思います。

[2021-06-05] 新製品はBeosound Explorer (エクスプローラー) ではなくてExplore (エクスプロア) ですね、訂正しました。

2021-05-05

Apple Silicon Mac上でIntel版Windows 10をインストールする手順(UTM app)

このブログではUTM appを使ってIntel版のWindowsを動かす話題を取り上げてきました。
もう一度言います、UTM appを使えば、Arm版のLinuxやWindowsだけでなく、Intel版のWindowsを動かすことができます。

今回はApple Silicon Mac上でIntel版Windows 10をクリーンインストールする方法です。
少しコツが必要でしたので、その手順を紹介します。
UTM appはLinuxの世界では有名なCPUエミュレータであるqemuを、macOSやiOS/iPadOSで簡単に使えるようにしたアプリで、ここ(App Store版、またはフリー版)から入手できます。

Apple Silicon MacBook Airの8 Coreを全て使えばIntel CPUの実機の1/2〜1/4くらいのパフォーマンスで動作します。
以前の検証では1/4〜1/8くらいのスピードしか出ず、実験程度にしか使えない状態でしたが、今回改めてWindows 10をクリーンインストールしたら俄然速くなりました。)

以下、Apple Silicon Mac上にIntel版Windowsをインストールする手順です。

  1. 準備物は3つ。
    UTM app(App Store版、またはフリー版をあらかじめインストール、現在のバージョンは2.0.27です)、
    Windows 10のインストーラISOファイル(わたしが試したのはWindows 10 version 2004 日本語版)、
    追加ドライバISOファイル(UTM appのサイトのもの)です。
  2. UTM appを起動します。
  3. + ボタンで新しいVMを作成し、以下の設定を行います。
    [Information] タブの [Name] でVMの名前をつけます(あとでも変えられます)。
    [System] タブの [Architecture] で [x86_64]、[Memory] を 4096MB(わたしは余裕を持たせて6GB)に指定、[Show Advanced Settings] をチェックして、[CPU Cores] で 8Coresを指定します。
    [Drives] タブで、[New Drive] ボタンを押して30GBのシステムディスクを作成します。さらに [Import Drive] ボタンを押してWindowsのISOファイルを指定します。再度 [Import Drive] ボタンを押してダウンロードしたspice-guest-toolsのISOファイルを指定します。3つとも [Interface] は [IDE] です。
    [Display] タブの [Emulated Display Card] に [vmware-svga] を選びます(vmware-svgaがいちばん安全と思います)。
    [Sound] タブの [Emulated Audio Card] に [Intel HD Audio Controller (ich9)] を指定します(デフォルトの [Intel 82801AA AC97 Audio] ではドライバが見つからないため)。
    以上を指定したら、[Save] ボタンを押します。
  4. 右三角ボタンで、作成したVMを起動し、Windows 10のインストールを行います。
    インストーラの中で2回のリブート(「ファイルのコピー」の後の「再起動します」のところと「準備しています」の後)がありますが、インストーラ中の自動再起動はうまくいかないので、画面が真っ黒になって、アクティビティモニタで見ていてCPUが約100%で一定になったら(処理中は300%とか500%とかの高負荷)、Windowsの表示ウィンドウのボタンで強制停止したのち起動させます。
    インストーラの最後の方でのシステム更新は、わたしはインストーラを早く終わらせたいので行わないです。
    ユーザの設定等の後、最後の「現在準備中です」のところで「予想よりも少し長くかかっています」と出ますが、無事完了して、Windows 10が起動すると思います。
    インストールは約1時間で終了します(実機に比べてそれほど遅くないですね)。
  5. 起動したWindows 10にログインします。
    最初は実機でも同様なのですが、デバイスの自動構成([QEMU USB Keyboard] など)やWindows UpdateやSearch Indexerが動くので負荷が高いです。
    いつも動いてしまうOneDriveは、わたしはタスクマネージャの [スタートアップ] タブで [停止] にしています。
    デバイスマネージャを見ると [PCIシンプル通信コントローラ] が警告状態になっていると思いますので、[ドライバの更新] で E: ドライブを指定してドライバをインストールします([VirtIO Serial Driver] (Red Hat, Inc.) がインストールされます)。
    それと、ライセンス認証を行います。
    システムが落ち着いてくると、30秒ほどで起動、1分で停止するようになりました。

むかしはWindowsのインストールといえば半日仕事でしたが、上記手順は2時間もあれば完了します。

Apple Silicon Mac上では、ParallelsもVMware Fusionも、もちろんBoot ChampもIntel Windowsへの対応の望みが薄い中、今UTM appは現実に動作する解です。
実行速度の不利さもM2 Macになればすぐに解決すると思います。
いかがでしょうか。

[2021-10-31] CPU Cores数の設定は、初期のM1では全コア数の最大の8がおすすめです。
M1では高性能コアが4つですがM1 PRO/MAXは高性能コアが8つなので結果はかなり違うと思います。
10に設定すると多少でしょうがさらに上がると思われます。

[English version of this post]

2021-05-02

私のMacBook AirのUS配列のキーボードをカスタマイズして、左端の一番の特等席をCtrlに

カスタマイズ後の私のM1 MacBook Airのキーボード

MacBook Air/ProのUS配列キーボードや、外付けコンパクトキーボード(テンキー無しキーボード)でどうしてもしっくり来ないのが、左下端のfnキーです。
この位置は、手探りでも間違いなく確実に押せるいちばんの特等席なのに、通常のタイピングでは全く使わないfnキーが置かれています。
ターミナルでのコマンド操作や、リモートデスクトップでのWindowsへの接続ではCtrlキーをよく使います。
この場所はWindows機でよくあるようにCtrlキーになっているべきです。
JIS配列(日本語配列)のキーボードの場合、Ctrlキーは文字Aの左(US配列でのCaps Lockの位置)にあってとても優遇されているのに比べると、ひどいものです。

MacBook Air(とMacBook Pro、それにテンキー無しの現行のMagic Keyboard)をよく見ると、都合の良いことに、fnキーとCtrlキーのサイズが同じなので、入れ替えられそうに見えます。
キーの手前の左右の角に精密ドライバを差し込んで、注意深く持ち上げてやると、パチンと爪が外れ、そのまま手前にずらすとキートップを取り外せます。
この要領で、MacBook AirのfnキーとCtrlキーを入れ替えたのが右の写真です(ちなみにMicrosoft Lensアプリで写真を長方形に綺麗に補正しました)。

最初はどことなく違和感を感じますが(どうでしょう、あなたは違いに気づきましたか?)、目はすぐに慣れますし、なによりCtrlキーの押しやすさに雲泥の差が出ます。

物理的にキートップを入れ替えただけではもちろん動作は変わりません。
キーカスタマイズアプリの定番、Karabiner Elementsを使って、キーを押した時に入力されるキーコードを入れ替えてやる必要があります。

【fnとCtrlを入れ替え】
設定は簡単で、2番目の画面のように、[Simple modifications] タブで、fnをleft_controlにお互いに入れ替えるだけです。
[Target device] のところは、規定値の [For all devices] でも良いのですが、他の外付けキーボードを接続した時のことも考えて、私は [Apple Internal Keyboard / Trackpad (Apple Inc.)] を指定しました(本体のキーボード以外ではこの入れ替えを実行しない)。

物理的なキートップの入れ替えまでやらないにしても、Karabiner ElementsのfnとCtrlの入れ替え設定は、Ctrlキーを多用するUS配列の方には是非とも試してみていただきたい設定です。


以下、長くなりますが、私がKarabiner Elementsで設定しているあと3つの便利な設定を紹介したいと思います。
いずれも [Complex modifications] で設定するものです。

【Ctrl+DeleteをDelに】
WindowsではBackspaceキーで左の一文字が削除、Delキーで右の一文字が削除されるので、カーソル位置の文字を消したい時に一発で行えてとても便利です(カーソルを消したい文字の右側に移動してから削除とやらなくて良い)。
もしかすると、それほど知られていないかもしれませんが、Macでは、fn+DeleteでWindowsのDelのように右側の一文字削除を行えます。
今回fnとCtrlを入れ替えたがために、fn+Deleteが押しにくくなってしまいました。
これをカバーするために、Ctrl+DeleteでもDelが実行されるようにしたいと思います。

この設定は Karabiner Elements にテンプレートとして用意されています。
[Complex modifications] の [Add rules] ボタンを押した後、
[Import more rules from the Internet (open a web browser)] を押し、
開いたブラウザの中で "backspace" を文字列検索し、見つかった [Map Ctrl+Backspace-Delete to Fn+Backward-Delete (suppr current character)] を
[Import] します。
すると一覧に [Map Ctrl+Backspace-Delete to Fn+Backward-Delete (suppr current character)] が表示されるので [Enable] します。

【Caps Lockキーで日本語英語入力切り替え、ただしリモートデスクトップでは何もしない】
US配列キーボードで日本語を入力するには、メニューで [あ] を選んでも良いのですが、M1 Macではfnキーに地球儀マークがありこのキーで切り替えることができます。
さらにキーボード環境設定の [入力ソース] タブの [Cpas LockキーでABC入力モードと切り替える] にチェックを入れると、Caps Lockキーを日本語英語切り替えに設定できます。
このCaps Lock設定を行うと、リモートデスクトップで接続先のOSに対して本来のCaps Lockキーが送信されなくなってしまい、とても不便です(WindowsでもCaps Lockキーを日本語英語切り替えに設定している場合には動作しなくなる)。
Karabiner Elementsを使うと、この悩みを解消することができます。

Karabiner Elementsの [Complex modifications] では、対象アプリを絞ったり、除外したりしてキー割り当てのカスタマイズを行うことができます。
テンプレートとして用意されていない設定は、設定ファイルを作成することで対応します。
フォルダ /Users/your_user_name/.config/karabiner/assets/complex_modifications に以下の内容のJSONテキストファイルを作成します。

{
  "title": "For Japanese",
  "rules": [
    {
      "description": "Caps_lock to Toggle ja/en unless RDC",
      "manipulators": [
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_unless",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            },
            {
              "type": "input_source_if",
              "input_sources": [
                {
                  "language": "ja"
                }
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "caps_lock",
            "modifiers": {
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "japanese_eisuu"
            }
          ]
        },
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_unless",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            },
            {
              "type": "input_source_if",
              "input_sources": [
                {
                  "language": "en"
                }
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "caps_lock",
            "modifiers": {
              "optional": [
                "any"
              ]
            }
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "japanese_kana"
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]
}

このJSONファイルを作成したのち、[complex modifications] の [Add rule] ボタンを押すと、一覧に [Caps_lock to Toggle ja/en unless RDC] が表示されるので、[Enable] します。

【リモートデスクトップの中では右CommandキーをApplicationキー(ポップアップメニュー表示)に】
Windows機でスペースバーの右の方にあるポップアップメニューのキー(正式にはApplicationキーと言う)は、わざわざマウスに持ち替えて右ボタンを押すのを省けてとても便利です。
Macのキーボードにはこのキーがないので右のCommandキーで代用したいと思います、ただしリモートデスクトップを使っている時だけ。

一つ前の設定と同様に、フォルダ /Users/your_user_name/.config/karabiner/assets/complex_modifications に以下の内容のJSONテキストファイルを作成します。

{
  "title": "Windows context menu",
  "rules": [
    {
      "description": "RDC right_command to context_menu",
      "manipulators": [
        {
          "type": "basic",
          "conditions": [
            {
              "type": "frontmost_application_if",
              "bundle_identifiers": [
                "^com\\.microsoft\\.rdc\\.macos$"
              ]
            }
          ],
          "from": {
            "key_code": "right_command"
          },
          "to": [
            {
              "key_code": "f10",
              "modifiers": [
                "shift"
              ]
            }
          ]
        }
      ]
    }
  ]
}

このJSONファイルを作成したのち、[Complex modifications] の [Add rule] ボタンを押すと、一覧に [RDC right_command to context_menu] が表示されるので、[Enable] します。

2021-04-26

MacBook Airのキーボードをカスタマイズしたいけれども、macOS Big Sur 11.3待ち

Apple SiliconがM1のままiMacが来たのには意表をつかれました。
でも、よくよく考えると、筐体の新デザインと、新しいCPUは、片方ずつ出せば良いので、至極順当だったのだと思います。
薄くフラットになったのも、ロジックボードの小型化の結果として、うまくできていると思います。
空間オーディオを入れてきたのはiMacの個性付けとして良いですね。
おそらく一番のポイントは、シルバー+6色のレインボーカラーですね。
それと、ベゼルが白くなったのも度肝を抜かれました。

その中で、パステルカラーのキーボード(とうとうTouchID付き)とトラックパッドはとても欲しくなりました。
色違いでのコーディネートも良いと思います。

さて、最近はM1 MacBook Airを触っている時間が長くなって、社用のWindows機と行き来することが多くなりました。
そうしていると、Ctrlキーの位置の違いをものすごく煩わしく感じます。
Windowsでのキー配置を手が覚えていて、MacでCtrlキーを押そうとするたびに集中力が切れてしまいます。
特にCtrlキーを頻繁に使う、Terminalでのshell操作や、たまに使うMS Remote Desktop ConnectionでのWindowsへの接続の時に辛いです(RDCもM1対応してレスポンスが良くなったような気がするので、Macの気持ちいいMagic Trackpadの下で常用したい)。

macOSの標準機能ではfnキーの配置を変更してCtrlキーと入れ替えることができないので(申し遅れましたがわたしはUSキーボード派です、日本語キーボードの場合は標準機能で左下隅のCapsLockをCtrlに設定できますよね)、このブログでも何度か登場しているKarabinerのお世話になる場面です。
ところがKarabinerのサイトによると、現バージョンのBig Sur 11.2には問題があるので11.3まで待て、と書いてあります。
11.3はすでにRCまで進んでいるので、来週、新しいiMacに合わせて正式版が出てくるのでしょう。
もう少しの辛抱です。
併せて、新しいキーボード・トラックパッドも単体発売が始まって欲しいですね。

ところで、新しいキーボードの配置を見ていると、カーソルキーを逆Tにしなかったのが不思議です(角のキーを丸いデザインにしたたためですね、iPad Pro用は逆Tになっています)。
さらにCtrlとfnのキートップの入れ替え改造もできないですね。
日本語版は相変わらず配置がおかしいですね(個人の意見です)。
テンキー付きだとCtrlキーが都合よく端っこ(fnキーは特殊キーのブロック)なのと、Backspace、PgUP/Dwn、Home/Endが独立しているので、もしかすると、ものすごく使いやすそうです。
トラックパッドを左側に置けば、右手(カーソル移動)と左手(ポインタ移動)の使用頻度が平均化して良いかも知れないなと思いました。
机の上を整理整頓してテンキー付きを考えてみようかな(マルチペアリングができればもっと良いのに、なら他社エルゴノミックキーボード+超安定のMagic Trackpadの組み合わせも検討の余地あり(Magic Trackpadはマルチペアリングできないので統一できない)、いやいや新しい "Colorful" Magic KeyboardのTouchIDは捨てがたいですね)。

2021-04-24

ホームシアターを念願の5.1chにアップグレードしてワクワク、ところでサラウンド番組の検索方法は

長い付き合いの
ホームシアターセットを
今回最終形態の5.1chに
ずっと前、2007年に投稿しましたように、我が家には一応ホームシアター対応のシステムがあるのです。
最初は2.1ch、付属スピーカーに物足りなくなって、すぐにセンタースピーカーを追加して3.1chにしたのですが、そのままで今に至っていました。
このたび、やっとのことで一念発起、少し良いフロント用スピーカー2本を買い足し、もともと付属していたスピーカーはのべ15mのスピーカーケーブルでリヤ用に回し、積年の憧れの5.1chが実現できました。
リヤスピーカーは石膏ボードフックで部屋の隅の50cmくらいの高さにぶら下げました。

結果、システム構成は、

  • アンプ内蔵サブウーファー:ONKYO GWX-2.1(HTX-11(まだホームページがありました)やDHT-9と同型機)、サブウーファー16cm、光デジタル入力x3、LINE入力x2、出力17Wx5+35W、6オーム、ドリビーデジタル/DTS/ドルビープロロジックII/AAC対応、ここからスタート
  • フロントスピーカー:D-012EXT、10cm+3cm、今回 極小スピーカーから脱却
  • センタースピーカー:D-057C、8cmx2+2cm、プラスチックはさすがにイヤで最初に追加
  • リヤスピーカー:GXW-2.1ST(セット付属品、D-11Mと同型機)、8cm+2cm、プラスチックキャビネット、ここからスタート

となりました。

センター、フロントと、順に買い足したスピーカーはワンランクずつ良いものにしているので、付属のプラスチックスピーカーに比べて、不満の出ようがありません。
これぞ、まさにスモールスタートです。
5.1chまで拡張できるセットを最初に選んでおいてよかったです。
なお、後継機や、現行機はデジタル入力はHDMIが主流になっていますが、音声信号と映像信号が一体なので4KとかHDR対応との依存性あってかえって悩ましいですよね。
音声信号も、最新はDolby Atmos(左右前後の平面だけではなくて上下から立体的に)ですが、それは未来のアップブレードの時のお楽しみ。
ランクの違うスピーカーのバランスが多少心配でしたが、テストトーンで調整すれば、同一シリーズで揃えていなくても問題ありませんでした(メーカーとオーム数は注意深く揃えました)。

テレビのレコーダーとMac miniはもともと光出力ができますし、MacBook AirとiPad Pro用には光出力付きのUSB DACを用意しました。
AirMac ExpressもAirPlayで光出力ができたのですが、今はもう動きません。
YouTubeのサラウンドデモビデオで、きっちりと5.1chサラウンドが体感できました。

テレビの地デジ放送では5.1chサラウンドの番組は、N響か、読響か、たまにある大自然番組か、野球くらいです。
オリパラは4K8Kで放送されると思いますが、地デジでの音声がサラウンドかどうか気になりますね(日々の野球がサラウンドなんだから、ぜひお願いします)。
衛星放送なら、映画等たくさんの番組が5.1chサラウンド放送されているので、これはもしかしてこの機会に契約しちゃうべきなのかもしれません(でもそんなに多チャンネルを見る時間がない)。
ネット配信では、最新のこだわりの映画やドラマはサラウンドになっていますね。

【サラウンド番組の検索方法】
さて、5.1chサラウンドの番組がいつやっているかですが、Yahoo! TVのテレビ番組検索では検索できないようです。
Gガイドテレビ王国では [ss] で検索(ステレオサラウンドの意味)すればよさそうです(サラウンド番組の地デジ検索リンクはこうなります)。

レコーダーでは、我が家のは少し古い日立マクセルのiVDR(Wooのカセット方式)ですが、検索キーワードで「[ss] マーク」を入力するとサラウンド番組が一覧できます(ssや5.1やサラウンドの文字では検索できない)。
[ss] マークの入力方法が最初は分からなかったのですが、色々いじってやっと見つけました。
その方法はと言うと、
[さがす] 機能で [キーワード] の入力画面に入った状態で、
青ボタンで文字種を [記号] にして、
赤ボタンで [数字キー入力] を [ソフトキーボード入力] に切り替えた後、
画面の上矢印の △ ボタンを押すと、外字一覧(新番組の [新] や二か国語の [二] など)になるので、
その中から [ss] を選びます。
各社のレコーダーのサラウンド番組の探し方は、それぞれのやり方があると思いますので、ぜひ見つけてみてください。
早速、わたしの自動録画のキーワードに [ss] マークを追加しました。

[2021-04-25] 実は持っている USB DACが2chしか対応していなくて(CM6642チップ、ハイレゾだけど2chだけ)、YouTubeでのテストは気のせい(バーチャルサラウンド?)だったようで、継続調査します。


2021-04-20

Apple Silicon MacでIntel版Windows 10を試す手順 (UTM app) - 「Appleるんるん」オンエア紹介記念!!

Apple Silicon MacBook Airで起動したIntel Windows 10
Apple Silicon MacBook Air上で動作中のIntel Windows 10
M1 Apple Silicon対応のParallels Desktopがとうとうリリースされました。
しかしながら、Parallelsは純粋な仮想環境ソフトなので、CPUエミュレーション機能は提供されていません。
つまり、Apple Silicon Mac上ではArm版のWindowsやLinuxしか(Intel Mac上ではIntel WindowsやLinuxしか)実行できません(※1)。

このブログで以前から紹介しているUTM app(祝、App Store版、およびフリー版)では、Intel CPUエミュレータのQEMUを使用しているため、Intel版のWindowsも実行することができます。
UTM appのサイトにはArm版の各種Linuxと共に、Intel版のWindows XPとWindows 7のお試しイメージが公開されています。

ここでは、Intel版Windows 10をApple Silicon Mac上で試す、最も簡単と思われる手順を紹介します。

  1. UTM app(App Store版、またはフリー版)をインストールします。
  2. Vagrant(Linux上で仮想環境を簡単に実行するためにパッケージ化する仕組み)にWindows 10のイメージが公開されているので(Microsoftの評価版をインストールしたもの)これを利用します。
    Vagrant形式のWindows 10のサイトはここ、実際にダウンロードすべきファイルのリンクは、現在バージョンが20210401.01なので
    https://app.vagrantup.com/peru/boxes/windows-10-enterprise-x64-eval/versions/20210401.01/providers/libvirt.box
    です。
    ダウンロードサイズは7.3GBです。
    中身は英語版のWindows 10 2004です。
  3. ダウンロードしたファイル libvirt.box を w10-box-20210401.tar.gz に名称変更して、展開します。
    展開すると、box.img が作成されるので、このファイルを w10-box-20210401.img に名称変更します。
  4. UTM appを起動します。
  5. + ボタンで新しいVMを作成します。
    [Information] タブの [Name] でVMの名前をつけます(あとでも変えられます)。
    [System] タブの [Architecture] で [x86_64]、[Memory] を 4096MBに指定、[Show Advanced Settings] をチェックして、[CPU Cores] で 8Coresを指定します。
    [Drives] タブで、[Import Drive] ボタンを押し、ダウンロードして展開した w10-box-20210401.img を指定します。[Image Type] は [Disk Image]、[Interface] は [IDE] とします。
    [Display] タブの [Emulated Display Card] に [vmware-svga] を選びます(vmware-svgaがいちばん安全と思います)。
    以上を指定したら、[Save] ボタンを押します。
  6. 右三角ボタンで作成したVMを起動します。
    初回起動は30分弱かかると思います。
    2回目以降の起動は3分程度です。
    例によって、当面はWindows UpdateやSearch Indexerが走るのでとても重いですが、落ち着くと、ある程度それなりになりの動作になります。
    登録済みユーザは vargrant/vagrant です。

むかしはWindowsのインストールといえば半日仕事でしたが、上記手順は1時間もあれば完了します。
普段はぜんぜん熱くならないApple Siliconですが、右の画面にあるように、8Core全て100%稼働、CPU温度が80℃以上に上がります(Menu Metersの表示による)。

今回は出来合いのイメージを使用しましたが、Windowsのインストーラで一からインストールすることも出来るはずです。
その場合は、Vargantのページから参照されているVIrtIOのドライバか、UTM appのWindows 7のページにあるSPICE toolsのドライバを追加する必要があると思います。
こちらは追って検証したいと思います。

また、Apple Silicon Macでは、Docker Desktopもすでに利用できます。
Docker DesktopにはUTM appと同じく、CPUエミュレーション用にQEMUが入っているので、今回と同様のことができる可能性が高いです。
実態はVMですが、運用をDockerに揃えられるメリットがあるので、こちらも検証していきたいと思います。

ところで、UTM appについて1月に書いた記事が、遂に、かの有名な、レジェンドたる「Appleるんるん」ポッドキャストで2021年4月18日に紹介されました!!
これで、Apple Silicon Mac上のIntel Windows利用技術の裾野がますます広がればな、と思います。
IT技術があれば面白いことがどんどんひらけていきますよね。

(※1: わたしも最初、11月の時点では、Apple Silicon Mac上のVirtualization Frameworkを使ったvftoolで、ArmのLinuxを動かして、その上でqemuを起動し、その中でIntel Windowsを試していました。
今回の方法はApple Silicon Mac上で直接qemuを動かす(UTM appがやってくれる)ので、かなり楽です。
AppleからApple Siliconの仕様が公開されて、qemuが最適化されればもっと高速化する可能性があります。
並行してApple SiliconがM1XやM2になって行けば2倍、3倍の高速化はすぐに達成できそうです。)

なお、下記コメント欄、またはtwitterの方に、ご感想等いただけたら、より一層の励みになりますので、よろしくお願いいたします。

[2021-05-05] Intel Windowsをクリーンインストールする方法を書きました。

[2021-10-31] CPU Cores数の設定は、初期のM1では全コア数の最大の8がおすすめです。
M1では高性能コアが4つですがM1 PRO/MAXは高性能コアが8つなので結果はかなり違うと思います。
10設定にすると多少でしょうがさらに上がると思われます。

2021-04-17

全世代のお酒好きにうってつけのドラマ「まどろみバーメイド」がTVerで再放送中

大好きなドラマが今ちょうどTverで再放送されています。

「まどろみバーメイド」と言います(TverへGO)。
テレビ大阪(テレビ東京系)のドラマのサイトはこちら
2021年4月10日から毎週土曜日放映、全12話、6月末までです。

原作のビジュアルはちょっと気負いすぎな感じがしますが、ドラマの方は堅実に作られていると感じます。
サイトには登場するカクテルの解説も掲載されています。
屋台バーとかフレアーバーテンダーとか、ちょっとひねった、親しみやすい、お酒の楽しみ方もとてもいいです。

2021-04-07

マイナンバーカードのオンライン交付申請は拍子抜けするほど簡単、マイナポイントをゲットするには今月中に交付申請のこと

マイナンバーカードの普及率は2021年3月末現在28%と、今一歩だそうです(FNNニュースから)。
キャッシュレスで20,000円お買い物をして5,000円分もらえるマイナポイントキャンペーンも、この4月末までにカードの発行申請をすればまだ間に合います(マイナポイントのご案内から)。

私もこの際にと、ずっと思っていたのですが、お役所に出向いて面倒な申請書を出さないといけないイメージがあり、なかなかできていませんでした。
ところが実際に思い切ってやってみると、ことマイナンバーカードに関しては、あっけなく申請できてしまいました。

実際の、スマホまたはパソコンからの発行申請は、次のような手順になります。

  1. 個人番号通知カードの下の方に印刷されている「このQRコードを読み取るとスマートフォン等から交付の申請ができます」と書いてあるQRコードを読み取ります。
    (他にもいくつかQRコードがついていて混乱させられるのですが、交付申請用のQRコードは一人一人に一つだけです。
    引っ越しをした場合は引越先の役所で交付申請書を発行し直してもらう必要があります。
    交付申請書には23桁の申請書IDが書かれているのですが、これがQRコード化されているようです。)
  2. QRコードを読み取ると「オンライン申請用サイト」がブラウザで開きます。
  3. 最初のページは「利用規約の確認」なのでチェックを2つ入れて確認ボタンを押します。
  4. 次のページは今回の一連の申請の確認連絡用のメールアドレスの登録画面です。
    操作しているスマホやパソコンで受信できるメールアドレスを入力して、次に進みます。
    この画面には23桁の申請書IDが自動入力されています。
    (もしもQRコードを使わずに「オンライン申請用サイト」を開いた場合は、ここで申請書IDを入力すればOKです。)
    一つのメールアドレスで複数の申請を行う(例えば家族の分を代行でお父さんがオンライン申請する)ケースも考えられていて、誰のマイナンバーカードの申請なのかを区別するための名前も入力できるようになっています(「メールの宛名」と書いてあって混乱させられますが、メールアドレスではなく、メール本文の「xx様」に使われるだけです)。
  5. するとすぐに、指定したメールアドレスに別のリンクが送られてきます。
    このリンクをクリックして開きます。
  6. さらに今度は、指定したメールアドレスに、4桁の「認証番号」が送られてくるので、先ほどリンクをクリックして開いた画面に入力します。
  7. 次は、顔写真のアップロード画面になります。
    6ヶ月以内に撮影した写真をアップロードするか、その場でスマホのカメラで自撮りします。
    いずれの場合も「アップロードボタン」を押します。
    写真の大きさの調節は事務局がやってくれるとの事ですので、顔の周りの余白は多少広めに残してある方が良いと思います。
    顔写真は「顔写真チェックポイント」に従って事前に準備しておくのが良いと思います。
    ちなみに紙の申請書で申請する場合の写真サイズはパスポートと同じ4.5x3.5cmです(蛇足ですが、いまどきはコンビニプリントでも証明写真を印刷できますね)。
    オンライン申請の場合は、画素数480x480以上6,000x6,000以下、ファイルサイズ20KB〜7MBのJPEGファイルとなっているので、ある程度大きな鮮明な写真であれば大丈夫そうです。
    イメージファイルをアップロードするだけなので写真のプリント費用も一切かかりませんね。
  8. 顔写真の確認画面になるので、さらに進みます。
  9. 次は、確認のための生年月日の入力です。
  10. 最後に入力内容を確認して、完了です。
    電子証明書不要の2つのチェックは、チェック無しが通常の状態です
    (チェック有りにしてしまうと、電子証明書を発行しないの意味になるので、マイナンバーカードの意味をなさなくなります
    一般的なGUIではチェック有りがONの意味ですが、ここは不要ですかと問われているのでチェック無しが正解です
    くれぐれも間違わないようにしてください)。

入力したのは、メアド、写真、生年月日だけ、これで申請完了です。
マイナンバーそのものを入力する必要すらありません。

後日、おそらく1ヶ月ほど待てば、お住まいの市役所・区役所から「交付通知」のはがきが送られてきます。
4桁の暗証番号と、6〜16桁のパスワード(大文字アルファベットと数字の混在)をあらかじめ決めた上で、本人確認書類を持って役所に行けば無事マイナンバーカードを受け取れるはずです。

どうでしょう、わたしもやってみて簡単すぎてびっくりしました。

[2021-04-25] 手順はぜんぜん怖くないと、先にわかっていれば尚良かったのに、と思いました。
手順自体の平易さも大切ですが、それ以上に実行前に抵抗なく取り掛かれる気持ちになれるように案内されているかが、より大切と今回改めて感じました。

2021-04-04

Apple M1 MacBook AirからUSB-C接続で4K外部ディスプレイに表示できない問題はケーブル交換で解消したけれど

以前『Apple M1 MacBook AirとiPad ProのUSB-Cポートは(おそらく)規格が違うので要注意』という記事の中で、Apple Silicon MacをUSB-C接続で4K外部ディスプレイに表示できない現象を書いたのですが、先日、USB-Cケーブルをディスプレイ付属のケーブルから別途購入したケーブルに交換することで解決できました。

コメント欄に kingtoshさん にいただいたアドバイスの内容がまさにドンピシャでした。
ありがとうございます。

以下、今日までの経緯です。

当方の環境:ディスプレイ LG 32UL750-W、Apple M1 MacBook Air 2020、iPad Pro (11inch 1Gen 2018)、Windows PC (HP EliteBook 840 G5)。
追加購入したケーブルGOPPA GP-CCU325A10M USB 3.2 gen 2x2 (SS 20) 認証ロゴ付き、パッケージにアイ・オー・データ機器が代理店と書かれています。

Apple Silicon MacBook以前にできていたこと:iPad ProとWindows PCをディスプレイ付属のUSB-Cケーブルで画面出力できていました。ただ、HDMI接続に比べてUSB-C接続はたまに瞬間的に画面が消えたりする現象があり、なんとなく動作が不安定のイメージを持っていました。

Apple Silicon MacBookにて:USB-Cケーブルでの画面出力ができない、USB-C to DisplayPort変換アダプタでDisplayPortケーブルでの画面出力は問題なし。

その後の状況:因果関係はわかりませんが、iPad ProとWindows PCでUSB-C接続での画面出力がなぜかできなくなってしまっていました。ディスプレイをファクトリーリセットしてもダメでした。USB-C to HDMI変換アダプタやWindows PCのHDMIポートからのHDMI接続での画面出力は問題なし。

USB-Cケーブルの購入交換:USB 3.2 gen 2x2 (SS 20)の認証ロゴのついたケーブルを使用すると、Apple Silicon MacBookでもUSB-C接続で画面出力できるようになりました。4K 60Hz HDRモードで表示されています。

不可解な現象:画面出力ができるようになった後、試しにディスプレイ付属のUSB-Cケーブルに戻して、Apple Silicon MacBookを接続してみたら、なぜか画面出力ができてしまうのです。ディスプレイ側が何か変な表示モードを記憶してしまっていて、ケーブル交換によってそれがリセットされたのかのような現象です。

ケーブル1本で画面出力と充電の両方ができるUSB-Cですが、何か問題が起こってしまうとなかなか厄介なのかもしれません。

2021-04-03

Apple M1 CPUを抜くのはAMD Ryzen ZEN 3、Apple Silicon iMacの発表とわたしのMxの今後の予想

PC Watchに『【笠原一輝のユビキタス情報局】「Ryzen 7 5800U」はApple M1を上回る性能で、Intel並みの長時間駆動を実現 - PC Watch 2021−04−01』という記事が出ました。
とうとう実際のベンチマークでApple M1が後塵を拝する時が来てしまいました。

Apple Silicon M1は5nm ハイパフォーマンスコア4Core+高効率コア4Core+GPU 8Coreです。
対するRyzen 7 5800Uは7nm、8Core/16Thread+GPU 8Coreと、ほぼ同等の構成。
CPU内部の構造もRyzenはInfinity FabricでCPUやGPUやI/Oを対等に接続する形を取っていて、Apple Siliconと似通っています。
ですが、RyzenのアーキテクチャはZEN、ZEN+、ZEN 2、ZEN 3と計画通りに着実に進化してきた4世代目(次の5nmのZEN 4も計画発表済み)なので、まだ初代のApple M1よりも最適化レベルが進んでいると考えられます。
(私の過去記事『Apple M1 Macが速いのは、Appleの魔法、ではなくて5nm世代のCPUなので当然、と誰も書いていないのであえて書く』もご覧ください。)

Ryzen 7 5800UはモバイルプロセッサでTDP 15Wですが、さらにTDP 45WのRyzen 9 5980HXが控えています(別記事『省電力化と性能向上の両立を図ったRyzen 5000シリーズ - PC Watch 2021-01-26』)。
デスクトップ用65W/105Wの5000G/5000X、さらにサーバー向けのEPYCシリーズもあります(最大64Core/128Threadなんと280W、別記事『AMD、“Milan”ことZen 3コアに進化した第3世代EPYCを発表 キャッシュ階層の改良でIPCを向上、6chメモリもサポート - クラウド Watch 2021-03-16』)。
iMacやMac Pro用の次期Apple Silicon(M1XまたはM2?)が少なくとも5980HXを再度抜き返せるか、とても興味深くなってきました。

[2021-04-16] Apple Event April 2021 ”Spring Loaded” で、もしApple Silicon M1XのiMacが出るのなら、それはフォームファクタ依存にしてしまわないように、Mac miniにもMacBook Proにも同時に搭載して欲しいですね。

[2021-04-24] iMacのCPUがM1そのままとは、ちょっと想定外でしたが、納得しました。
であれば、2年でMac Proまで出すのなら、半年ごとに発表するでしょうから、

  • 0.0年(2020秋) M1 MacBook Air/MacBook Pro/Mac mini下位機種、従来デザイン
  • 0.5年(2021春) M1 iMac下位機種、新デザイン(ライトグレーベゼル) <= 今ここ、以下予想
  • 1.0年(2021秋) M2 MacBook Pro/Mac mini上位機種、新デザイン
  • 1.5年(2022春) M2 MacBook Air新デザイン(iPad Proと区別がつかないような)/iMac上位機種(スペースグレー、黒ベゼル)
  • 2.0年(2022秋) M2X Mac Pro最上位機種、新デザイン

といったリリースサイクルになると予想します。

2021-03-07

「重戦機エルガイム」がYouTubeで公開開始、ガンダムシリーズと並行して

YouTubeのサンライズチャンネルで、あの「重戦機エルガイム」のTV版の公開が始まっています。
毎週水曜日20:00に更新されていくとのこと。
今日時点では1話2話が視聴できます。

他方、ガンダムチャンネルではガンダムシリーズの劇場版、OVAが、宇宙世紀の設定年順に毎週土曜日21:00から24時間限定で公開されています。
今週は「0083 ジオンの残光」の5話〜7話です。

こんなうれしいことはない、ですね。
いい時代になったものです。 

[2021-05-25] なんと毎週水曜日のエルガイムの日は先週の13話「コンタクト」(公開期間はおそらく3週間)で一旦お預けです(サンライズの告知)。
いつの日か54話までの放映が再開されますように。
シー・ユー・アゲイン!

2021-03-04

次期Apple Silicon M1X/M2があればIntel Windowsのエミュレーションの遅さもカバー可能、見通しは明るい

UTMアプリでIntel Windowsが簡単に実行できるようになっています。
ただしRosetta 2の最適化技術は使えず、Intel x86_64コードを地道にエミュレーション処理します。
確実に動くことは動くのですが、スピードはIntelの実機に比べて数倍遅いです。
Rosetta 2がIntel実機より速いケースがあるのとは対照的です。

でも、よくよく考えると何も心配することはありません。
Apple SiliconはiPhone/iPadのAxxシリーズのように毎年改良されていきます。
コア数を2倍4倍にするのも容易です。
現在のM1でIntel Windowsの地道なエミュレーションに時間がかかっているとしても、M1XやM2では数倍速く処理できるようになって、あっというまに追いついてしまいます。
さらにAppleがその気になれば、Apple Siliconの仕様が公開され、ソフトウェアエミュレーションのコードが最適化されるので、ソフトウェア的にもRosetta 2と同等に数倍速くなる余地もあります(最低でもPallarelsはきっとそうしてくるはずです)。
こちらはそれほどMicrosoftには期待できませんが、Arm版のWindowsとアプリが充実すれば、すでに実用的なパフォーマンスが出ているArm版Windowsを使っても良いわけです。

M1はV1.0製品なので、本領を発揮するのはむしろ今後と言えるでしょう。
将来の見通しは明るいです。

[2021-03-20] 以前書いた、私のM1X/M2の予想の記事はこちら