キー数をメインブロックのみに絞った60%キーボードですら、逆TカーソルがEnterキーの下なので、やはり手首ごと動かして、人差し指・中指・薬指で押す使い方になります。
この矢印キーの配置って、ホームポジションが大きく崩れる違和感があって、どうにかならないかとずっと気になっていました。
よく使うのに、矢印キーを押す、そこから戻る、を繰り返すたびにホームポジションとの行ったり来たりになってしまいます。
矢印キーをメインキーのレイヤの中に入れてしまえば、ホームポジションを崩さずにカーソル移動できますが、レイヤを意識して同時押しする必要があるので、次善策ではありますが、完全な解決策にはもう一歩だと思います。
折に触れていろいろ妄想している中で思いついたのが、図のように、十字配置の矢印キーをセンターに置く方式です。
まだKeyboard Layout Editorで描いてみただけなのですが、いい感じに収まりました。
オーソリニアで、センターにテンキーを置いているキーボードを見かけるたびに、なにか気になる感触があったのですが、そこからふと発想を広げてこうなりました。
(スイッチをひし形に配置して、細身の専用キーキャップを付けるというのもちょっと考えたのですが、横幅がどうしても広くなりすぎてしまうので、ボツ案としました。)
図は、ロースタッガードの左右分割の想定で描きましたが、一体型やカラムスタッガードでも適用できるのではと思います。
Nの左とその下は、右手人差し指で容易にアクセスできて、ホームポジションもほとんど崩れないと思います。
プログラミングでも、文章作成でも、カーソルキーの使用頻度はとても高いので、手首を大きく動かさなくてよい位置に専用の矢印キーがあるのは、入力の気持ちよさに大きく貢献すると思います。
あと、図の配置に関して、蛇足話です。
左手ブロックに比べて右手側ブロックがどうしても長くなってしまうのを何とか抑えて同じ幅になるように、右手端のバックスラッシュの位置を詰めて配置する工夫をしています。
親指ブロックのBackspaceとEnterは標準のサイズのキーキャップになっています。
Backspaceとほぼ同率頻度で使用するDelキーも確保しています。
左手側センター側にはEnterも置いて、左手の片手だけである程度利用が出来るようにしています。
わたしは親指が短めなので、親指ブロックは0.25u下げています。
好みによっては数字行を省略しても良いと思います(その場合はEscはTabの左で良さそうですね。わたしは数字や記号を迷わずに入力したいので数字行がある方が好きです)。
この投稿はセルフメイドのLilithキーボード、キースイッチはGateron low profile 2.0 Brownで書きました。