2024-11-04

わたしのデスクトップ環境にマシンが1台追加

長く面倒な内輪の対応処理にようやく完了の道筋が見え、久しぶりにブログに戻って来ることができました。
めったに出来ない体験ではあったのでお役立ち情報になる部分は改めて整理してお知らせしたいと思いますが、今日は趣味の分野のブログに復帰させてください。

わたしは以前からデスクでは、MacとWindows機をUSB-Cのオスメスケーブルの物理的な差し替えで、切替えて使っています(以前の投稿「わたしのミニマルデスクをご紹介」)。
物理切替えにしているのは、USBの切替え機は周辺機器用のものはいろいろありますが、USB-C DP Altまで対応したものはほとんどないし、あったとしても業務用的な超高価なものだからです。

今回、この切替え運用にもう1台のマシン、iPad Proが加わりました。

というのも、Apple Intelligence 対応の iPad mini の発売を期待して待っていたのですが、ふたを開けてみると chip が A17 Pro で外部ディスプレイはミラーリングのみと、わたしの期待に一歩足りませんでした。
ならばということで、このタイミングで M2 iPad Pro の中古をイイ感じの価格で手に入れました。
なお、後で知ったのですが、Apple SiliconのM1/M2/M4 iPad Proにはメモリサイズが8MBと16MBのものがあり、ストレージ容量の1TB以上を選ぶと16MBになるので、絶対的なパフォーマンス重視の方は間違えないよう注意が必要です(もちろん差額はかなり大きめです)。
わたしのiPad Proの遍歴は、初代 9.7inch 2016、第1世代 11inch 2018と来ていたので、今回のM2第4世代11inch 2022のベースモデル8MB 128GBでもかなりのジャンプアップで、十分に高い満足度です。

物理的なUSB-Cの切替えではありますが、MacとWindows機とiPad Proの3台のマシンに対して、外部ディスプレイとお気に入りのキーボードとトラックパッドそれに有線LANアダプタを、瞬時に同時に切替えて使用できるようになりました。
Bluetooth接続のキーボードやトラックパッドだったり、ディスプレイ側の入力切替えでは、こう簡単にはいかないですよね。
外部ディスプレイがUSB-C対応ではない場合でも、パソコン側が対応していれば、HDMI出力付きのUSB-Cドックを各マシンに差し替えるやり方でも同じように切替えができると思います。

iPadのアプリをパソコンと同じように外部ディスプレイに広く表示できるのは、iPadとしては驚きの革新的な高機能ですし、作業に集中できるすっきりした画面はWindowsにもぜひとも見習ってほしいなと思いました。
わたし自身の経験としても、ここ数年まえから、文章を書くのにWindows機(のごちゃごちゃした画面で集中できず)で煮詰まったときは、続きをiPadでやることでうまく行って助けられたことが実際に何度もあります。

Apple Intelligenceは、OSの言語設定を英語にすれば、もう使えるようになっています。
これって昔々、Mac OS System 4に漢字TalkとかSweetJAMを入れていたころのような感覚を思い出します。
さらに、アプリ毎に表示言語を日本語に設定できるようになっていて、その状態のアプリでも英語の内容に関してはApple Intelligenceが効くので、皆さんもぜひお試しください。
3月に出るであろうiPadOS 18.3/macOS 15.3でのApple Intelligenceの日本語対応がますます楽しみですね。

 

[2024-11-09] MSWordで下書きしたものをそのままwebのBloggerに貼り付けたら、Officeの余分なhtml tagがついていたのを、手で削除しました(いつも困りますね、プレーンテキストコピーがほしい)。

2024-02-15

Windows Copilotを縦タスクバーでもなんとか使えるようにする方法

Windows 11で、さらにWindows 10でも、Copilotが使えるようになりました。

ただとても不思議なことに、タスクバーを左または右に縦型に置いている場合には使えなくなってしまいます。
縦タスクバーの場合は、Win+C のショートカットキーもなぜか使えなくなってしまいます。
一般的なディスプレイは横長なので、わたしは、高さを少しでも節約したくて、いつもタスクバーは縦にして使っています。

そこで、縦タスクバーでも、なんとかWindows Copilotを使えるようにできないか考えてみました。

タスクバーを横に戻してWindows Copilotを起動した状態で、タスクマネージャで調べると、次のコマンドが実行されていることが分かります。

"C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application\msedge.exe" "--single-argument microsoft-edge:///?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar"

これをそのままショートカットに設定したら、うまくCopilotを開いたり閉じたりすることができました。
またこれをさらに、短縮化して、

microsoft-edge:///?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar

をショートカットに設定しても、Copilotの開いたり閉じたりすることができました。

このショートカットをタスクバーやスタートメニューにピン止めすればとても使いやすくなります。
ショートカットのアイコンイメージは、ネットから適当に検索して設定してやれば、本来の横タスクバーのCopilotアイコンと同じ動きと見た目を実現することができます。

また、参考までに、他の実行方法としては、コマンドプロンプトまたはPowerShellで、コマンドとして

start microsoft-edge:///"?ux=copilot&tcp=1&source=taskbar"

(ダブルクォーテーションで & を含む部分を囲む必要あり)を実行してもOKです。 

Windows Copilotは、人が結果を読むのと同じスピード感で、速すぎず遅すぎずの速度で結果を出してくれるようになっているので、なかなか気が利いていると思います。
Copoilotの画面を出した後、閉じると、ディスプレイの右側がCopilotウィンドウの幅だけ空いたままの状態で元に戻してくれないのは、まだ粗削りなところだと思います。

2024-01-03

Cherry MX Ultra Low Profile (MX ULP) スイッチの実際の構造 [自キ沼 #39]


ロープロプロファイルの自作キーボードの活動の中でなにか目新しいことをやりたくて(前回の投稿 ウルトラロープロファイルの自作キーボード制作の夢を見た のつづき)、MX ULPスイッチとキーキャップも付属しているDell Alienware m15 AlienFXキーボードユニットを取り寄せました(4番目の写真)。

このキーボードユニットから、表面実装されているMX ULPスイッチのハンダをひとつひとつ外してスイッチパーツを手に入れる算段なのですが、思っていたほどには簡単にいかない状況です。

  • 一般的なキースイッチは、PCBへのハンダ付けは電極足のみですが、MX ULPではスイッチをPCBに固定するためにハウジングパーツもハンダ付けする構造になっています。
    ハウジングパーツ(3番目の図の一番下の枠になった金属)をまずPCBから外すのですが、そうすると電極パーツ(金色の2つの接点パーツ)がPCBに取り残されて外れてしまいます(1番目の写真の左側のPCBの状態)。
    この2つの電極パーツは非常に薄い金属板でできているので、すぐに曲がったり折れてしまったりします(このためだけにヒートガンを準備するのも気が引ける)。
    苦労して電極パーツを外しても、変形してしまっていると、ハウジングパーツにはめ込んだときに、なかなか元通りにならないのです。

最初から新品のスイッチパーツを手に入れれば良いのですが、やはり入手が難しそうです。
ハンダごてのこて先を細いものにしたりして、もう少しトライしてみたいと思います。

今回、MX ULPを実際に手にして他にも気付いた点も書いておきます。

  • キーボードの仕上がり高さは、驚くべきことにロープロファイルキーキャップの高さよりも低くなります(2番めの写真、ちなみにFunction行の細いキーはMX ULPではなくてメンブレンスイッチ)。
  • キーキャップのつけ外しは、耐久性は低そうですが、githubに書いてあるコツを掴めば問題なくできます。

    まずキートップの下側(南側)の角の左右(南西か南東)どちらかを持ち上げて、外れやすい方をプチっと外します。
    ここで、横方向に力を入れすぎてしまうとスイッチ本体のパンタグラフパーツが外れてしまいますし(組み付けは難しくないので大きな問題ではないですがバネをなくさないように)、上に無理に引っ張りすぎるとパンタグラフパーツが曲がってしまうので、力の加減が必要です。
    次にもう片方を同じようにプチっと外します。
    上側(北側)はキーキャップを上に(北の方向に水平に)ずらすことで外します。
  • キーキャップの文字部分はバックライトを透過するのですが、残念なのがShiftと同時押しで入力する記号部分が透過じゃない点です。
  • パンタグラフパーツは、左右から差し込んであるだけのシンプルな構造です。
    左右に引っ張ると容易に外れますが(1番目の写真の真ん中が外したところ)、組み立ても左右からはめ込んでバネを引っ掛けるだけなので比較的簡単に組み付けられます。
  • 真ん中の2つの白い樹脂のパーツ(上の金属のパーツと連動して電気接点を押すパンタグラフになる)は、下の金属の台座に固定されていてはずれません。
    低いくて小さいですが、3箇所の位置決め用の丸足として下に出るようになっています。
  • キースイッチの押し込みは、通常のスイッチのような単純なバネの伸縮ではなくて、パンタグラフ部分がカクカクとした動きを醸し出すので、おそらくリニア軸の実現は無理です。
    現状もMX ULPはタクタイルとクリッキーのみです。 
  • キースイッチの質感は、ウルトラロープロファイルであることを意識させないくらい、とてもしっかりしています。
    Mistel AIRONEの評価が高いのもうなずけます。
    なおさら、なんとか自作キーボードとして実現したくなります。

 MX ULPキースイッチとキーキャップをまとめて入手できる良い方法と思ったのですが、なかなかの難関です。

この投稿は自作Lilithキーボードで作成しました。