それに比べてXREAL Air 2(10月に出荷開始のAirのアップデート版)はすぐ手に届く手軽さと、軽量さが魅力。
XREAL Air 2はひとことで言うと、早い・安い・美味いで、サイトの製品説明には出来ることとして次の機能が挙げられています。
- Air Casting:大画面ディスプレイ
- Spatial Display:空間の任意の距離・位置に固定したディスプレイ
- Virtual Desktop:3画面の仮想デスクトップ
- AR Space:専用アプリによる3Dコンテンツ
- 追加Beamアダプタ:USB-C DP-Alt機能に制限があるゲーム機との接続、PC/Macとの無線接続、Air 2をバッテリ稼働、Spatial Display機能
- 追加XREALアダプタ:HDMI入力接続
Apple Vision Proは、最高にゴージャスで、製品説明は以下。
- 複数のvisionOSアプリを空間上に表示する、空間コンピューティング
- 映画モード
- 空間ビデオ
- ペルソナをリアルタイム生成するFaceTimeビデオ会議
- 近くの人とアイコンタクトできるEyeSight
- Macの仮想デスクトップ
- visionOS専用アプリに加えて、iOS、iPadOSアプリの実行
お互いの製品説明だと直接比較できないですね。
Vision Proの廉価版としてのAir 2で満足できるのかを考えるために、無理があるかもしれないけれど、AR/VR/MR/Spatialビギナー(未満)のワタシですが、横並びでの比較表を作ってみました。
Apple Vision Pro | XREAL Air 2 | |
---|---|---|
PC/MacやAndroidやiPadの外付けディスプレイとして | △ Macのみ(iPad?) | 〇 |
仮想デスクトップ | △ 1画面? | 〇 3画面まで、NebulaのVirtual Desktopにて |
汎用ビデオ表示 | ✕? | 〇 USB-C DP-Alt入力、HDMI変換ケーブル、または外付けアダプタでHDMI入力、Air Castingにて |
映画モード | 〇 visionOSで表示 | 〇 Air Casting、さらにBEAMを使えばSpatial Display機能でサイズの調整が可能 |
透過型のコンテンツ表示 | 〇 カメラ入力と自然に合成、クラウンで透過度を調整可能 | 〇 物理的な透過型、Air 2 Proは3段階の透過度調整付き |
ヘッドトラッキング | 〇 | 〇 3DoFまで |
ポインティング | 〇 視線、指 | ✕ 従来のポインティングデバイスが必要、AR Spaceではスマホの動きをポインティングデバイスとして利用可能 |
視線入力 | 〇 visionOSおよび付属アプリでサポート、アプリ開発可能 | ✕ |
ハンドトラッキング、指によるゼスチャ | 〇 visionOSおよび付属アプリでサポート、アプリ開発可能 | ✕(世代的には古くなるけれどXREAL Lightはハンドトラッキングを機能として持っていてアプリ開発可能) |
MR、空間マッピング | 〇 | ✕(XREAL Lightは可能) |
専用アプリによる3Dコンテンツ | 〇 visionOSで開発 | 〇 SDKで開発、今のところAndroidのみ(PC/Macにも広がって欲しい) |
YouTubeの3D/VRコンテンツの表示 | ? | 〇 3D SBS表示モード (side by side、Cardboardモード)での表示が可能(3840×1080ピクセル)、Android用アプリあり |
ステレオスピーカー | 〇 サラウンド | 〇 |
カメラ機能 | 〇 3D写真や3Dビデオも撮影可能 | ✕(XREAL Lightは可能) |
視度調整レンズ | △ 高級なツァイスのみ? | 〇 おそらく汎用的に作成可能(Air 1では限定ショップの特殊加工が必要) |
軽さ | △ ゴーグル型 | 〇 メガネ型 |
入手可能時期 | △ 来年2024年末 | 〇 Air 2は2023年10月中旬出荷、Air 1とLightは発売中 |
価格 | ✕ 約50万円 | 〇 5.5万円 |
こうして整理すると、なかなかますます悩ましいですね。
3Dコンテンツというか、ARアプリが汎用性・互換性を持って作れるになると良いんですが、まだもう少し時代が進まないといけないですね。
ARアプリ利用よりも、単に汎用ディスプレイとして使用する機会が多い(それだけでも十分面白いし、体験してみる価値はありますね)ならAir 2が潰しが効きそうですね。
空間コンピュータの違いを生かしたアプリがどれだけ出てくるかが、Vision Proの勝負どころでしょうね。
デスクでのOA作業ではさすがにARグラスや空間コンピューティングを常用することはないでしょうが(大画面の外付けディスプレイがあれば十分なので)、デスクを離れて気分を変えての作業や、外出先での作業、寝転んでのSNSのチェック、映画や3Dコンテンツを楽しむのが、活躍の場面になるのだと思います。
VRチャットのような全員がデバイスを持っている前提の使い方も、すぐには一般化は難しいと思います。
[2023-09-24] 空間識別処理(空間マッピング)を比較表に追記しました。
[2023-09-25] YouTube 3D/VRの表示は、SBSモードを使用して簡単にできる事が分かりました。
[2023-09-28] 3画面のVirtual DesktopはNubulaアプリを使用、AR SpaceではAndroidスマホをポインタとして使用可能なことを追記しました。
[2023-09-29] ちょうどこのタイミングでMeta Quest 3が発表されたので比較表をアップグレードして新たに記事を起こしました。
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