2020-03-27

iPad Proの「フローティング」Magic Keyboardは90度でも使用できます、図を訂正し再掲

"Floating" Magic Keyboard、待ちきれないですよね。

先日描いた図では、90°の角度での使用はどう考えても無理と思っていました。
ところが、Engadgetの松村さんの記事で、カメラでまっすぐ被写体を撮影できるように90°での固定ができると書かれていました。

なるほど、そうなんだと思なおし、修正したのが右の図です。
どうでしょうか。

微妙に安定度に不安がありますが、 90°も何とか成り立ちます。

併せて、130°が安定の限界だろうということがわかります。
ここから重心の位置を考えて新しいMagic Keyboardの最低重量を計算で求めらるかもしれませんね。
というよりも、130°の時、本体の中心、つまり重心がヒンジのちょうどギリギリ真上に来てバランスを保つんではないでしょうか(ヒンジの方は重力に耐えて角度を保てるだけの硬さ、強さは必要そうです)。
そうすると、Magic Keyboardをあえて重くして本体を支える必要性はない、ということになりそうです(iMacも小さな足で安定して支えています)。
これは朗報ですね。

2020-03-24

MacBook Air 2020でMagic Keyboardになったけれども、日本語配列の中心ずれは相変わらず

英語キーボード
日本語キーボード
縮小キーがなくて、
一見欠点が見当たらないのですが
英語配列の上に
日本語配列を半透明で重ねてみました
MacBook 11インチで始まったパンタグラフの薄型キーボードが根絶されようとしています。
例えば電気接点ではなくて光センサーにするとか、物理キーはそのままにタッチパネルのセンサーで感知させるとか、もっと突き詰めて改善していけばノートPCの薄さを稼ぐ良い契機になったと思ったのですが、かなり残念に思えてなりません。

それでもずっと変わらないのがキー配列。
Appleのノートのトラックパッドは従来から一貫しては筐体の中心に置かれています。
英語キーボードでは、キーボードの中心とのずれは、わずか0.5キーに収まっています。
(トラックパッドの左端がホームポジションのFのキーの左0.5、右端Jの右1.5なので、差し引き0.5だけずらせばセンターが合う。)

ところが、日本語キーボードでは、縮小キーを作らずに多くのキーを収めようとしているために、さらに0.5キーずれて(全体的に1キー多く詰め込もうとしているため)、英語に比べて2倍のずれになってしまっています(逆方向にずれていたら素晴らしかったのに)。
スペースバーの列は、さらに追加キーの納め方のせいで、1.5キーずれている状態になっています。

英語配列の0.5キーのずれはかろうじて許容範囲と言えるかもしれませんが、日本語配列の1キー分のずれ(19mm)は大きな違和感になります。
右手の親指の腹がトラックパッドに触れないように常に意識して避ける必要が出てしまいます。
なかなか悩ましい問題ですが、何とかうまい具合に解決してほしいところです。
昔に決めた配列を一貫して守るよりも改善を目指してほしいです。
もしかしてAppleの中の人は英語キーボードを使っていて気づいていないのかも。

2020-03-23

iPad Proの「フローティング」Magic Keyboardの隠れたスペック:使用角度の最大仰角130度、ポップアップ高さ+20%、キーストローク1mm、キーピッチ19mm or 18mm

iPad Proの新しい ”Floating” Magic Keyboard with trackpad and backlightの発売は2020年5月。
もし、いま発売開始なら、現物を見ずにiPad Pro本体とともに即座にポチっていたと思います。
ひさびさのAppleらしい革新的なワクワクするプロダクトですね。

キーボードが浮かぶ、もとい、キーボードから画面が浮かぶ配置は、そういえばデスクトップでは自然でしたが、ノートブックやタブレットでのヒンジを中心に折りたたむ定番のクラムシェル構造の中からは今まで生まれてきませんでした。
(iPad用スタンドではありましたが、コンパクトではないものばかり。)

ヒンジ部分に本体を支えられるだけの強度を持たせ、もう一段の折り曲げ構造を加えることで画面をフロートさせる新しい構造です。
水平まで広げられれば一番良いのですが、バランスの問題から、ある程度の角度が限界になります。
Appleのサイトの説明によれば、最大130度となっているので、最近のMacBookシリーズの最大角度とほぼ同等です。

実際の写真を元にどんな感じなのかを描いてみました。
公開されている写真の角度は120度の状態でした。
逆方向の最小角度は100度になります(100度で本体がキーボードにぶつかる)。

次の図は、より概念的にわかるように、模式図にしたものです(キーとトラックパッドの位置も記入してあります)。
通常のノートPCの構造に比べて、テーブルの上で、かなり小さな奥行スペースで操作できそうです。

これは、描いてみてはじめて気づいた疑問ですが、ヒンジ部分を自由な角度で停止できるように強度を持たせるまでは良いのですが、iPad本体側の折り曲げ部分の方も、一定角度で止まるように作られていないといけません。
Microsoft Surfaceのキックスタンドの折り曲げ部分は金具が入っているのですが、iPad Pro Magic Keyboardはソフトカバー構造なので、どのような仕組みになっているのか、現物を見てみないとちょっとわかりません。
重力に頼っているにせよ、一定角度で止まる仕組みが組み込まれているはずです。

フロートすることによる最大のメリットは、見た目よりもおそらく、iPad本体というか画面が視線により近くなることです。
特に小画面のノートPCを使う際には背中を丸めた姿勢になってしまいがちですが、それが大幅に防げそうです。
フロートで得られる量は、真ん中の図を使って測ってみると、高さ方向で約32mm、画面に沿った方向で約43.5mmです(12.9インチモデルでの想定)。
画面の高さ(214.9mm)サイズ比から2割もポップアップすることになります。
12.9インチなのに、画面の上端が16インチMacBook Proよりもすこし高い位置まで引き上げられます。

デメリットもおそらくあります。
この構造ではおそらくヒンジを360度まで回転させることができなくて、キーボードを裏側に折り畳むいわゆるタブレットモードにはできないと思われます(いわゆる2in1 PCみたいにヒンジがぐるっと回る構造をさらに付け加えるのはおそらく無理)。
せめてSmart Keyboardを畳んだ状態で、外側にもiPadをくっつけられればよいのですが。

さらに欲を言えば、画面をポートレートモードでも使えたらもっと最高でしたが、Smart Connectorの接続位置を考えると、(縦ではフロートしなくてもよいのですが)現状では無理そうです(私はずっと前からお願いしているつもりですが)。

キーボードのメカニズム自体はMacBook Pro 16やMacBook Air 2020と同じキーストローク1mmの新しいシザーキーボードになったとのことで、やっときちんとしたキーボードがiPad向けに提供されることになります。
キーピッチも今回写真から計測してみました(3つ目の図は、11インチ、12.9インチ、日本語版、英語版です、今回日本語版でも英語版でも主要キーの大きさは変わらないことも分かりました)。
12.9インチ用が19mm、11インチ用が18mmと、フルサイズが確保されています。

さて、フロート構造で稼げる高さもできるだけ大きく取りたい考えると、12.9インチが一押しになりそうです(Magic Keyboardを選んでから本体を選ぶことに、本体は第3世代の整備再生品か中古でよい)。
販売開始までの時間が待ち遠しい限りです。

2020-03-07

Windows 10 2004 Fluent Designアイコンはマットなしでやっと活きる

Windows 10の新しいアイコンデザインに関連して、少し古めのこんな記事がありました。
現状のWindows 10では、特にタブレットモードの時にライブタイルを表示するためのマット(座布団)を、ライブタイルではない通常のアプリアイコンの周りに必ず表示しています。
ライブタイルがあまり人気がないようなので、マットも廃止する方向の可能性があるとのことです。
特にSurface Neo用のWindows 10Xでは確実にそうなりそうです。
アイコンにはそれ自体の形があるので、本来はマットは不要なはずで、現状のWindows 10の表示方式が実は不思議な方式だったのかもしれません。
クリックエリアを確実に広げる意味はあったのかもしれませんが。

2020-03-02

Windows 10 2004 Fluent Designアイコンの実際の見た目は、すべて水色の豆粒で区別しずらい

当初Fast Ring向けといわれていたFluent Designの新デザインのアイコンですが、Windows 10 1909でも徐々に展開されてきています。

前回のポストではアイコンだけを抜き出した見た目の比較でした。
その状態では、
  • 現在のアイコン:モノクロでべったりしていて少し格好悪い
  • 新アイコン:よくデザインされていてわかりやすそう
という印象が確かにありました。

しかし、右のキャプチャのように、実際の画面に表示される場面で見てみると、必ずしも先ほどの印象通りではない事に気づきます。
カレンダーアイコンは、確かに単体としては頑張ってデザインされていると感じましたが、実際の画面の中では、何か周りにうずもれてしまってせっかくのディテールが全く生きていないように感じます。
個々のアイコンがモノトーンなのが災いしているようです。
最近のFull HDや4Kの高解像度モニターでは、モノトーンで描いたディテールは視認できなくて、アイコン全体が単なる色合いの豆粒にしか見えないようです。
その上、多くのアプリアイコンが水色系なので、余計に区別がつきにくいです。
  • 現在のアイコン: 個々のアプリアイコンが図案としてはっきり区別しやすい
  • 新アイコン:実際の画面上ではぼんやりしてしまい区別しずらい、特に標準アプリはすべて水色なのでモノトーンで図案がはっきりしない新アイコンではすべてが水色の豆粒のように見える
これなら、旧アイコンのように白の単色の図形での表現の方が視認性が高いと言わざるを得ないです。
右のキャプチャでも上のカレンダーアイコンよりも、下のクイックアクションのアイコンの方がはっきり区別しやすいですね。
皆さんはどう感じるでしょうか。