2018-10-12

初代iPhoneの全面ガラスのデザインがスマホの基本スタイルに

旧来は、液晶画面を機器に組み込むとき、液晶にキズが付きにくいように、周りの枠から一段下げて液晶を配置していたと思います。
テレビや電卓など昔は大体そうなっていましたし、強化ガラスのタッチパネルではないノートPCは現在でもそうです。

この常識的なデザインを変えたのが初代iPhoneです(と思います)。
一見壊れやすいガラス素材でデバイスの正面の全体を面一(ツライチ)で覆っています。
段差を極限までなくすフラッシュサーフェスではなくて、本当の単一面です。
液晶と周りのベゼルが一体で、さらに液晶がタッチパネルになっているiPhoneをアメリカで当時初めて見たときには、こんなものが本当に作れるんだ、と感じました。

単にスマートな電話と言うだけではなく、完全にすらっとした全面画面のスタイルを確立し、持ってみたい、使ってみたいデバイスの魅力を付与しています。
現在のiPhoneにも、他社にも、すべてのスマホにこのデザインが引き継がれています。

アイコンとなったひとつのデザインが業界全体に長く引き継がれた、歴史に残る設計ではないでしょうか。

更にiPhone 4/8/Xと最新のGoogle Pixel 3は両面ガラスになっていますが、持ち歩くスマホでこれが本当に良いのかどうかは、今後の歴史が決めていくのだと思います。

[2019-06-30] 初出時、外出先からMSWordで投稿したので太ったhtmlになっていたのを修正。

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