2018-02-18

VLCプレイヤーでブルーレイビデオを再生してみた(MacとWindows)

今更ながらですが、どうしてもBlu-ray版で欲しいビデオが出てきました。
DVDは昔のテレビ品質(S-VHS、Hi-8)ですが、Blu-rayは地デジの少し上(Full HD)です。
実際に比べてみると差は歴然。
最新のBlu-rayのうち4K Ultra HDとなっているものは、4K品質ですが、PCを使って再生するにはCPUが最新レベルでないので、これは時期尚早。

VLCプレイヤーはいろいろなフォーマットのビデオを再生できてとても便利なのですが、相手がBlu-rayとなると、著作権保護の観点でちょっと厄介です。

まず、Blu-rayドライブの準備です。
ちょうど質の良さそうなパイオニアのBDXL対応BDR-TD04のバルク品が安く出ていたので、バッファローの外付けUSB 2.0 DVDドライブの入れ替え用として購入しました。
(参考:ブルーレイドライブ BRXL-PCW6U2-BKを分解してみた! – A2-blog 2013-09-05

次に、VLCプレイヤー側です。
ソフトウェア的に libaacs とか libbdplus などのライブラリを追加して、さらに最新の KEYDB.cfg を読み込ませれば手順的には良さそうなのですが、私の場合はどうやってもうまくいきませんでした。
Windows版は自動的に作成される、%AppData%\aacs\ フォルダにおそらく置くのですが、それでも no valid processing key found in aacs config file のエラーが解決できませんでした。
また、 https://sourceforge.net/projects/dvdx/files/Open%20Blu-ray/ にはライブラリ付きのVLCがあるのですが、それを使っても同じでした。

もっと簡単な方法として MakeMKV というツールのライブラリを流用する方法が紹介されていました。
(参考: MacでBlu-rayを見る簡単な方法 - プログラミングなんてわからないんですけど〜 2018-04-08
(参考: MakeMKV beta

Macではここにある手順だけでOKでした。
つまり、VLCとMakeMKVをインストールし、ホームディレクトリ(~)に lib フォルダを作って、/Applications のMakeMKVの中のlibの libmmbd.dylib を、ホームディレクトリの lib に libaacs.dylib と libbdplus.dylib という名前でシンボリックリンク、ですね。

Windowsでは少し込み入っていましたが類似の次の手順で何とかなりました。
まず、MakeMKVをインストーラでインストール。
使用しているVLCに合わせて、32bitなら libmmbd.dll 、64bitなら libmmbd64.dll を、VLCのフォルダにコピー。
さらに、コピーしたファイルを libaacs.dll と libbdplus.dll という名前にコピー。
MakeMKVを起動して、ベータライセンスを以下から取得して登録。
http://www.makemkv.com/forum2/viewtopic.php?f=5&t=1053
これで、VLCからBlu-rayが再生できるようになりました。

MakeMKVはFree版として3ヶ月毎に更新版が出されていて、Freeで使い続けるためには更新し続ける必要があります。
また、この方法では、実行時にVLC以外にMakeMKVの中の変換ツールが内部的に動作する作りになっているようです。

なお、くれぐれも「映画泥棒」にならないようにだけは気を付けましょうね。

[180404] Macの設定手順の説明を追加しました。