2017-04-16

Lenovo YOGA BOOKのHalo Keyboardを試してみた

YOGA BOOKの、ものすごく気合の入った紹介記事を読んだので、どれほどのものかと思い、店頭で触ってきました。

読んだ記事は、 ITmediaの「「YOGA BOOK」のHalo Keyboardに秘められた“大和魂” 2017-04-10」です。

YOGA BOOKの特長は、
  • 物理キーボードを廃止して、Halo Keyboardと呼ばれる、新開発のタッチパネルキーボードを搭載。
  • Halo Keyboardはペン入力のキャンバスに切り替えることも可能。
  • 物理キーボードが無いので、ものすごく薄い。ディスプレイ側と本体側の厚みが共に4mm。(なお、AtomマシンとCore Mマシンを比べられませんが、MacBook 11インチは最大厚13mm)。
  • ディスプレイは11インチ。
  • 360°回転ヒンジ。 
  • フルフラットなデザインの面と、薄さが相まって、ノートPCに見えない外観。よくドラマの秘書さんが持っている黒革の書類挟みのような佇まい。
  • CPUはAtomなので、本体価格も安い。
詳細は記事に譲りますが、Halo Keyboardは専用ファームウェアを備えた技術の結晶です。
私自身の期待が大きすぎたためか、実際に触ってみると残念に感じた面が良さを上回ってしまいました。
以下、気になった点です。
  • キー入力の際にバイブレーションフィードバックがあるのですが、これが単純なバイブレーションなので、キークリックの感覚とは全然違っています。AppleのTaptic Engineとは別物です。その上、少し遅く感じました。
  • 11インチのため、キーピッチが少し窮屈。 打ち易さの期待に反して、縮小キーボードのハンディを最初に感じました。英語キーボードはちゃんと余裕がありそうなので、残念です(製品サイトは英語版の写真、わざとかもしれません)。
  • ホームポジションに指を置くと、入力されてしまうので、ずっと指を浮かせておく必要があります。これが最大の問題。圧力まで加味してくれさえすれば何とか解決できそうなのにとても残念です。
  • キー配置は印刷してあって、変更不可能のようでした。英語キーとか、仮名刻印なしとか、切替えられればもっと使い方が広がると思います。
  • 試しに、Windows 10のスクリーンキーボードでの入力と比べてみました。残念なことに、スクリーンキーボードの方がストレスなく入力できてしまいました。スクリーンキーボードがどういうものなのかを体が分かっていて慣れて使えている面もあるとは思いますが、これは意外な感覚でした。
健闘したスクリーンキーボードの欠点は、画面が狭くなることと、キーピッチが比較的狭くなることのトレードオフだと思います。
iPad Pro 12インチくらいのサイズのデバイスを縦に使えば(画面が広いので横でも)、これは解消するのではと感じました(iPad ProのSmart Keyboardは物理キーボードとしてはそれほど打ち易くはないのも思い出しました)。

せっかくのキーボード付きの2in1なのに、それほど使い勝手のよくないキーボード(あくまでも私の感覚)のために、2in1の特長をスポイルしてしまっていると感じました。

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