2016-10-08

Google #MadeByGoogle で発表された良かったもの、悪かったもの

先日のGoogleのSpecial Event #MadeByGoogle を見ました。

前にも書いたように、GoogleやApple達がますます激しくしのぎを削っているさまを見るのは、スマフォ技術が最近飽和してきたと言われる中で、利用者としてはワクワクが止まらないのでうれしい限りです。

発表の中で私が感じた良かったものと悪かったものをひとつずつ上げたいと思います。

良かったもの:つねにHDRが得られるPixelフォンのカメラ

これは正に私がずっと欲しかったものです。
デジカメって、フィルムカメラや肉眼に比べて、ラティチュード(ダイナミックレンジ)が狭くて、すぐに白飛びや黒つぶれが起こり、目には見えているものも見たままには写らないことが多いですよね。
特殊効果としてのHDR (High Dynamic Range) の処理はありましたが、自然な絵作りとは全く違う方向に利用されてきました。
出来るだけ肉眼で見えたものすべてを、明るいものも暗いものも一枚の写真の中に移し込んでくれるであろう、Googleの新しい「いつでもHDR」は、今後どんどん広がってほしい技術です。

悪かったもの:どこでもAI

Google Nowの改良版としてのGoogle AssistantをPixelフォンとGoogle Homeに搭載してきました。
PersonalizeされたAIが各ユーザに提供される、と言っています。
Google AssistantはGoogleクラウドにデータを吸い上げて、Googleの唯一の高度なAIで処理した結果を返すものです。
つまり、常にGoogleに情報をアップロードしているわけです。
現状でもGoogle SearchやChoromeブラウザを使用すると、Googleに情報を渡していた気持ち悪さがあったのですが、今後はGoogle Assistantでもっとその範囲が広がっていきます。
どんなことでもGoogle Assistantに聞けば答えが得られるわけですから、お天気やタクシーやレストランやメールなどの独立アプリを使い分ける必要がなくなって便利になる半面、日常行動のより広い範囲がGoogleのAIに手渡されてしまいます。
ちょうど先日『her - 世界で1つの彼女』という映画を見たのですが、まさにこの気持ち悪さを主題に置いた映画でした。
Googleとしては、ユーザの利便性を最も上げる最善の方式としてこの方式を進めているのだと思います。
対して、ユーザのプライバシーを重視するAppleはどんな解を出してくるのでしょうか(次世代Macは個人に関する学習情報をしっかり自宅で守ってくれるとか)。

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